日本で一番歴史のある遊園地

NO.173


はなやしき


はなやしき


視察日時 2003年 4月 19日


到着まで

「ヨミウリウィークリー(2003年4月27日号)」という雑誌を読んでいたらおもしろい記事を発見した。

「今やディズニーランドの最大のライバル!?・・・」

それは一体どこ?・・・記事を読み進めていくと、なんと答は「花やしき」・・・本当なのか?
これは視察するしかない!!っと言うわけで、今日は花やしきに行くことに・・・・するはずだったのですが「流鏑馬」やら「浅草寺」やらと寄り道をしまくったおかげで、到着が遅れてしまったのです。

花やしきは浅草の仲見世通りに面したところにあります。おなじみの「スペースショット」が浅草寺から見えるので、これを頼りに向かうと間違いありません。

はなやしきはなやしき

さてここまでは問題なし。っで入場しようと思ったところ財布の中身がいつになく少ないことに気がついた・・・。「銀行は?」と周囲を回ってみるのですが見あたらず・・・最寄りのローソンのコンビニATMを利用することに・・・。

花やしきの近くにはJRAのウインズがあるんですが、銀行が意外にないんですこの辺・・・。

お金を下ろして仕切り直し。早速チケットの購入です。自販機とブースがありますが、自販機を利用する人が多いようです。パスポートなんかも販売されているんですが、ここは日本最古の遊園地。やっぱり昔ながらの“乗り物券”で行きたいところです。

はなやしきはなやしき

もちろん乗り物券は場内でも買えます。何ともアンティークなのが1枚100円の綴り券になっているところ。最近はICタグやプリペイドなどと言ったものが多くなってきていますが、花やしきはあくまでも“昔ながら・・・”を踏襲しているのです。

改札に来ると、ここはさすがに現代版。「こんにちは!!」と元気の良い挨拶。「お一人様ですね。行ってらっしゃい!!」・・・ってここは大声で言わなくても・・・。

それでは、中に行ってみましょう!!


場内の構成

ヨミウリウィークリーの記事によると、花やしきの人気の秘密は

「癒し」

と言うことらしい。しかも入園者も前年に比べて増加しているというのだから立派なものです。

そして施設側の仕掛けとしては「客の心理を逆手に取る」ことらしくて、

「お客さんが小馬鹿にして笑いものにするようなことをあえて増幅してみる」

といった工夫があちこちに見られるようにされているらしいのです。
まずはこれをチェック!!

改札を抜けると、なにやら大きなゴリラ(サル?)の像が見えてきます。よく見ると孫悟空の恰好をしているのですが、説明書きをみて大笑い。

「一寸法師の打ち出の小槌で大きくされた孫悟空」

だそうです。

はなやしきはなやしき

説明書きでおかしいのが、孫悟空と説明しているのに、「入口のゴリラ」と書いてあるところ。孫悟空はサルなんですが・・・。

さていきなり笑わしてくれたところで、場内へ入るととってもパブリックスペースが狭いことに気がつきます。しかもこのスペースに椅子やテーブルが並んでいるのだから、往来には気を遣います。

こうした狭さがもたらすおもしろい効果なのかもしれませんが、すれ違う人の持っている食べ物や飲み物が気になるんです。しかもこれが昔懐かしい「ラムネ」なんかと来ると「どこで?」といった気分になります。

はなやしきはなやしき

さらに場内にはショーに出演するパフォーマー(従業員では??)らしき人達も歩き回っています。しかも記念写真を撮るときなんかパフォーマーが自ら「ピース」・・・一緒に撮られる子供の方が緊張していたりして・・・。

働く側も全くの自然体・・・。気取ったところが全くないのが印象的です。

さて「花やしき」と言われる所以を学習する場所なんかもしっかりあったりするので素敵です。花やしきは江戸時代(1853年)に森田六三郎という方がいただいた土地を利用して造園下のが始まりだそうです。言うなれば江戸時代の公用地払い下げによるリゾート開発事業だったのでしょう(?)。

当時は“屋敷”という名称を付けることに対しても非難があったそうですが、大奥の女中も来ることが許されたり、大正天皇は幼少時にお忍びで来たことがあるんだそうです。

はなやしきはなやしき

こうした歴史の説明は「しあわせ橋」と「ローラーコースター横」のボードでチェックできます。意外にまじめな一面もちゃんと残されています。笑わせたり、学ばせたり・・・奥が深い・・・。


場内施設

花やしきはなんと言っても「ローラーコースター」はチェックしたい乗物です。名前をあえて「ローラーコースター」としているところに花やしきのこだわりを感じます。

昨今のジェットコースターは最高速を競う傾向が強くなっていますが、ここの売り物は「日本最低速」。しかもガイドマップには“ハンパなスリルがあなたを襲う”・・・う~ん、確かに・・・。

ちなみにこのコースターは「乗り物券4枚(400円相当)」で、民家や銭湯に突っ込んだり・・・なかなか笑わしてくれます。

はなやしきはなやしき

それに、周囲の造形も笑えます。壁にペンキを塗っている(しかも色が違う)おじさんの造形があったり、ローラーコースターの乗り場には意味不明なレバー(ブレーキ??)があったりと・・・しかもこのレバーを毎回コースターの到着時にしっかりスタッフが引いてくれます。

スリルライド系では「スペースショット」も外せません。こちらは他の遊園地でもおなじみですが、花やしきでは看板が素敵です。

「“夢の”スペースショット」

あえてこんなネーミングをしてしまうあたりいいですねぇ・・・。

はなやしきはなやしき

違った意味でスリルライドなのが「スリラーカー」。昔ながらの仕掛けが今に残る、まさに伝統工芸品に近いライドです。ちょっと一人で乗るのは抵抗があったのですが・・・。

この他にも“昔ながらの”アトラクションが盛りだくさんです。「これは何だ?」と言うよりは、「あぁ~、あった、あった・・・」というタイプのアトラクションばかりなんですが、なぜかこれが楽しいんです。

もちろんスリルライドのような身長制限があるアトラクションだけではありません。お子様向けのアトラクションも昔ながら・・・。

はなやしきはなやしき

癒し系アトラクションらしいのですが、子供の歓声が癒しにつながるのかは・・・未確認。

アトラクションの他にもショーも充実しています。ここのショーはやっぱりレトロなイメージをふんだんに盛り込んだオリジナル。特にもの凄い仕掛けや、華麗なダンスって訳ではありませんが、何となく見てしまう・・・そして見続けてしまう・・・。

登場するのはなぜか「七福神」。トークと簡単な芸が続くんですが、いつの間にやら超満員。

はなやしきはなやしき

遊園地では、ヒーローやアニメのキャラクターショーに走りがちなんですが、ここではしっかりオリジナルのショー。「福来たれ~、福来たれ~」というフレーズが妙に頭に残ります。

アトラクション、ショーと楽しませてもらいましたが、まだあります。なんとこの花やしきには「博物館」まであるのです。その名も

「花やしき流童話全集 バカ物館」

ガイドマップには「昔話や童話に登場し重要な役割を果たしているモノをズラリと展示」と書かれていますが・・・。これが笑えます。内容を言ってしまうとおもしろさが欠けてしまうので、ここでは言えませんが、この施設が一番おかしかったのは言うまでもありません。

はなやしきはなやしき

江戸時代から脈々と受け継がれるエンターテイメントの定番「見せ物小屋」もしっかり健在です。建物の関係上なんでしょうか?2階が入口というのがちょっと寂しかったんですが・・・。できればこの手の建物は地上で怪しげな雰囲気な場所にあると雰囲気出ると思うんですが・・・。


物販施設・飲食施設

これだけ笑わしてくれる施設ですので、おみやげ屋さんも頑張っています。なんと名前が

「鬼ヶ島土産店」

でも、しっかり中では「売上ベストテン」なども掲示しているしっかりものでした。

はなやしきはなやしき

お店の中は、特に鬼ヶ島を意識した作りを感じる場所はありませんが、この看板が全てでした。

ちなみに飲食施設はほとんどが仮設に近いお店作り。しかもこれが昔の縁日を彷彿させるような作りになっているところがにくいです。

はなやしきはなやしき

全く気取りがないところが、この施設のこだわりなんでしょうか?


感想

ゲスト的には「癒し」を求め、施設的には「小馬鹿にされる笑い」を求めていると言う記事でしたが、これが非常に良いレベルで融合しています。

癒しという点では、心臓に負担をかけるようなものを一切排除し、血管が開ききった状態で楽しめるような作りが随所にあります。お化け屋敷も決して心臓どきどき・・・と言う感じではありませんでしたから・・・。

さらに「小馬鹿にされる笑い」というのは意外に難しくて、一歩間違えると「馬鹿しているのか」とゲストから文句が来ることもありますが、そのギリギリをうまく線引きしています。ユーモアとブラックジョークの融合が非常にうまい施設でした。

「何となく」という言葉に代表されるように、いつの間にかその雰囲気になじんでしまう。血管が開ききった状態で楽しめる・・・まさに“ヒーリング(癒し)テーマパーク”と言ってもいいのではないでしょうか?

都会の人間関係に疲れた方は是非どうぞ・・・?

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