雨の動物園

No.0099


上野動物園

上野動物園


視察日時 2001年 11月 3日


到着まで

今日は都心にあって、子供から大人までみんなで楽しめる動物園を「一人で」視察します。場所は上野動物園。まぁこの名前を知らない人はまずいないのでは・・・?というくらい有名です(少なくとも自分の周りでは・・・)。

上野動物園はJR上野駅から徒歩5分です。ここは上野恩賜公園という施設内で、恩賜とはすなわち、天皇陛下から頂いたという意味があります。今まで県立、国立といろんなものを見てきましたが、天皇から頂いたものの視察ですから気合いも入ります??

上野動物園上野動物園

JR上野駅の公園口からは横断歩道を渡ってひたすら直進。両サイドの美術館が見えるのを通り越して、進みます。

ちなみに地下鉄や京成などの私鉄を利用して来る方は、恩賜公園に入ったら、すぐに右に曲がってまっすぐです。

途中には、お菓子やおもちゃを売っているお店があったり、鳩豆を売っているお店もあります。鳩に餌をあげている家族もいますが、今日は天気がちょっと心配です・・・。

都心の真ん中なので車で来るのはあまりお奨めできませんが、一応恩賜公園内には駐車場もあります。料金が高いのとあまりキャパシティがないのでご注意を・・・

上野動物園上野動物園

駅から、砂利道を歩くこと5分ばかし、あっという間に上野動物園の表門です。

表門の隣には、非常に小さな遊戯広場があり、さらには非常に小さな遊園地(と言えるのか?)もあります。

上野動物園上野動物園

さてさて、上野動物園ですが、表門の他に池之端門と弁天門と全部で3箇所のゲートがあります。

弁天門は出口専用で、ここから入ることはできませんが、池之端門は入場もできます。なぜこんな作りに・・・と見てみると、上野動物園は中央を公道が横切っており、この道路を挟んで表門側を「東園」、池之端門側を「西園」と二つの動物園が合わさっているのです。

昔、朝廷も南北朝に別れて・・・なんて歴史の教科書にありましたが・・・特に関係なさそうです・・・。

今回は「表門」から入ることにしましょう。

上野動物園上野動物園

さてまずは料金ですが、多摩動物園と同じで大人は600円です。小学生以下の子供と65歳以上の方は無料です。

さらに東京都在住の中学生も無料です。都民以外の中学生は200円です。

チケットは自販機が6台と窓口の対応が4ブースあります。フル稼働すると全部で10台の対応ブースがあることになりますが、窓口は団体対応で1ブースだけ開いています。団体対応の他各種の割引券や招待券などは窓口で引き替えます。

自販機はいつものタイプでした。動物園のチケット販売はどこでもこの形なのですが・・・利権か??イヤイヤ恩賜ですから・・・まさかねぇ・・・。

上野動物園上野動物園

発券の販売機を過ぎると今度は改札です。改札は一般用2ゲート、団体用1ゲートがあります。団体用のゲートのそばには団体の名称や集合時間などを記載するボードなどが用意されています。さすがに団体が多いのでこの点はぬかりないようです。

改札は全部で4ブースあり、8列同時入場可能ですが、今日は2ブース対応で2列しか開いていません。

改札を抜けると案内MAPがあるラックがお出迎えです。案内MAPは日本語の他、中国語に韓国語があります。この辺によくいる(テロ事件以来見なくなりましたが・・・)イラン人のためのアラビア語は・・・ありません。

上野動物園上野動物園

それでは、中を見ていきましょう!!


場内の構成

先ほどもちらりと触れましたが、場内は「東園」「西園」に別れています。

東園は人気者パンダを始め、ゴリラ、トラ、ペンギン、シロクマなどがいます。一方西園はサイ、カバ、キリンなどアフリカンな動物たちが多く、さらには「ふれあいコーナー」や「は虫類両生類館」等があります。

人気者は東園に集まっているような気もしますが・・・。

さぁこんな二つのエリアに別れているのですが、歩いて回るのはこれまた結構な距離です。そこでベビーカーのレンタルがあります。

上野動物園上野動物園

たくさんのベビーカーが並んでおります。残念なことに車椅子などは見あたりませんでした。せっかく場内は階段を廃したバリアフリー構造なのですから、車椅子や電動カートなんかもおいておけばお年寄りも喜ぶと思うのですが・・・。

中に入って感じるのは、広さと平坦さです。ズーラシアや多摩動物公園のような極端な起伏がありません。動物園シリーズ始まって以来の嬉しい出来事です。

場内の要所にはきちんと案内所もあります。パンフレットの裏に押す来場記念スタンプはここで押しましょう。

上野動物園上野動物園

動物園といえば、今も昔も家庭レジャーの定番施設です。なんといってもお弁当を食べる場所が無ければ話になりません。上野動物園はあちこちにこうした場所を設けております。

気になるのは、せっかく場所があるのですが、おいてあるテーブルやイスが結構古くさいのです・・・なんか食欲落ちそう・・・。

上野動物園上野動物園

そんな中で、唯一といっても良いきれいなベンチもあります。西園のレストラン前にあるのですが、ここはきれい。ウッド調剥き出しもよいのですが、やはり見た目も大事!!

上野動物園上野動物園

きれい汚いといえば、おなじみトイレチェックの時間がやってきました。

今回はかなり年期の入った施設なので若干の不安がつきまといましたが、どうでしょうか?

上野動物園上野動物園

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確かに清潔にしてありますが、ちょっと古いですねぇ・・・まぁ仕方ないでしょう・・・。


東園

表門から入ったので、まずは東園から見学開始です。上野動物園といえばなんと言っても「パンダ」です。ズーラシアに「オカピ」、多摩動物園が「ライオンバス」なら上野動物園は「パンダ」なのです。

っで、その一番の人気者はいきなり東園のトップバッターだったりするわけです。まさに動物界の「イチロー」ですねぇ。

パンダ舎なんですが、さすがに人気エリアです。ガラス張りの飼育舎内にいるパンダを見るためにゆっくり進みます。ちょっと暗いのが気になるのですが・・・。で、ここで警備の方がおもしろい。

「特に並ぶ列はございません。そのままお進み下さい!!」・・・だって

上野動物園上野動物園

パンダ舎を抜けると、今度は「猛禽類」の登場です。

この時期繁殖期なので、敏感になっているため、清掃も控えているので、汚いのはご勘弁

というサインが出ています。動物を育てるのも大変なのですねぇ・・・。

上野動物園上野動物園

他の動物園では、このタカやワシは遠目でしか見れなかったので、近くで見れるのは嬉しいですねぇ・・・近くで見ると大きいです・・・。

この場所には江戸時代のお屋敷なんかもあります。

上野動物園上野動物園

続いて、今度は「トラとゴリラのすむ森」に入ります。ここは洞窟っぽい作りになっているガラス越しにトラやゴリラを見ることができます。

ゴリラは家族で住んでいるようで、日々ローテーションで登場するようになっています。誰が壊したのか、ガラスが壊れて一部見学ができなくなっていたのが残念です・・・。

上野動物園上野動物園

ゴリラの飼育舎は、切り株が体重計になっていたり、なかなか楽しめます。トラの見学ではガラスの横にクイズが書いてある木のパネルがあるなど工夫がたくさんあるのですが、残念なことに見学のエリアが非常に暗いので、よく見えないと言う弱点があります。

せっかく良くできているので、もったいない・・・。

このエリアの先にはバードハウスと夜行性動物のエリアがあります。夜行性動物のエリアは入口、出口とも自動ドアです。中にはコウモリなどがいます。ちょっと写真は無理でした・・・。

上野動物園上野動物園

さて、今度は極地の動物たちがいるエリアに出てきました。おなじみペンギン、オットセイ、そしてシロクマです。極地の動物はどこに行っても大人気です。

ペンギンも、シロクマも人だかりが・・・。

上野動物園上野動物園

さてさて、このあたりから雨がポツリポツリ・・・視察史上初の屋外雨天コンディションでの続行となりました。

極地の動物のエリアを抜けて、急な坂を登りきると、今度はサルです。おなじみのサル山にわんさかおります。上野動物園は餌をあげるのは禁止です。

上野動物園上野動物園

サル山の隣はゾウがいます。親子なんでしょうか?子ゾウと親ゾウ仲良く水浴び中です。雨なんですが・・・。

サル山と通路を挟んで、こちらは珍種のサル、おもしろい顔でドラクエにも出場経験を持つマンドリルなんかもいます。

上野動物園上野動物園

その向かいには南米系の動物たち、バイソン、プレリードッグ。あまり普段お目にかかれないものもおります。

このエリア平坦なんですが、左右に動物がいるので、行ったり来たり・・・ちょっと忙しい場所ですね・・・。ちなみに悪夢で眠れない方のために、夢を食べる「バク」もおります。

上野動物園上野動物園

さてさて、このエリアの隅にはモノレール乗り場があります。駅は「東園駅」なんと東京都交通局の所有する立派な交通機関です。

料金は西園駅まで大人150円です。地下鉄より10円安いが・・・なかなかの値段・・・。ちなみに車両は新装したばかりで非常にきれいです。

シートは座席が外に向いて並んでいます。交通機関と言うよりはアトラクションチックなイメージですが、なかなか楽しいです。

このモノレール、なんと名前が「宝くじ号」。これだけ凝った作りでどうして名前が・・・?

上野動物園上野動物園

さてモノレールを利用しないで、歩いていく場合には、そのまま駅を通り過ぎて進むと「いそっぷばし」という橋に出ます。ここが東園と西園の分かれ目になっています。

上野動物園上野動物園

それでは西園に行ってみましょう!!


西園

いそっぷばしを渡ると、西園です。モノレールだと「西園」の中心の「西園」駅に到着します。

上野動物園上野動物園

西園側には動物のエリアもさることながら、不忍池がエリアのフォトスポットになっています。残念ですが今日は雨なのでさすがに写真とる人は・・・視察できた小生くらい??

西園に入って最初に飛び込んできたのが、「子供動物園」です。こちらはおなじみ「ふれあいコーナー」。なでてあげましょう!!という場所です。

入口にはちゃんと洗面台と水石鹸が用意されています。しかしこのエリアかなり広い!!

上野動物園上野動物園

さすがに「子供動物園」となっているので、動物が外に出ないように付けてある、柵も高さが低めに設定してあります。

さらに子供専用のトイレもあります。もっともせっぱ詰まると大人も使ってましたけど・・・。

上野動物園上野動物園

中は非常に広い。ふれあいコーナーというと小さなスペースがあってそこに動物が2、3頭・・・というところが多いのですが、ここは素晴らしいです。

上野動物園上野動物園

放し飼いの山羊を触っても良いのです。ここでお奨めなのは、飼育担当者が動物のことを詳しく説明してくれるミニガイドツアー。

子供達は飼育担当者に引率されていろんな動物のことを学習できるのです。

上野動物園上野動物園

そして、定番のモルモットを抱けるコーナー。こちらは屋内にあることもあって大人気。すでに待ち行列ができています。

モルモットの世話にかける人数より、待ち列の整理をして欲しいくらいの人気コーナーです。

上野動物園上野動物園

とまぁ、これだけ広いといろいろなことができて楽しい子供動物園です。

子供動物園を出ると、円形に見学エリアが広がっています。ここはアフリカの動物と名付けられているエリアで、その名の通りアフリカの動物がたくさんいます。

上野動物園上野動物園

カバにサイ、キリンにシマウマとおなじみの動物たちがいますが、残念なことにアフリカの王様、ライオンがいません・・・。悲しい・・・。

そして、西園にはもう一つ新しくなった「両性は虫類館」です。今までの動物は鳥類とほ乳類。そして地球上にはそれよりも前から済んでいる両生類とは虫類がいるわけで、これらを見て全ての動物を見たと言えるわけです。

アチコチ動物園を見てきましたが、なぜかこのは虫類関係は巡り合わせが悪くて、今回が初めての見学になりました!!

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中にはいると大きな水槽がお出迎えです。ここにはヤマメ、イワナといった最近になくなってきている川魚がいます。

場内は一方通行で、中に入ったら左から回っていきます。この先は自動ドアで仕切られていて、その先は約30度の亜熱帯環境になっています。この中に大小さまざまな両生類とは虫類が飼育されています。ワクワク!!

上野動物園上野動物園

展示されているのは基本的に水辺の生き物なので、水槽があるのですが、水の張り方が微妙に低いのが気になります。しゃがむか覗き込むか・・・?もう少しなんとか・・・と言う気がします。

ちなみに飼育されている生き物は大満足です。ワニ、トカゲ、サンショウウオ、カメ、ヘビ・・・何でもおります。

上野動物園上野動物園

最初は水辺の生き物ですが、やがて砂漠系の動物たちに変わっていきます。さらに進むと、女性の方にはちょっと辛いエリアに・・・そうヘビです。

ガラガラヘビとかニシキヘビ・・・そしてヘビといえば王様キングコブラもおります。最近はなかなか野生も減ってきているようで・・・ヘビも大変です。

上野動物園上野動物園

とまぁ最後になって、ビビらないようにしましょう。ちゃんと厚いガラスで囲われているから安全ですよ!!

そしてこのエリアを出ると、企画展示のエリア。今回は「カメ」がテーマでした。

上野動物園上野動物園

「カメは万年」って昔から言いますが、ホントのカメは50~60年くらいが寿命らしいです。


飲食・物販

場内の飲食・物販施設は非常によくできています。まずは配置場所ですが、東園も西園も広場には必ず飲食施設と物販施設があります。

よく見ると正面が飲食施設の場所の裏手には物販施設があったりと建物を非常にうまく利用しています。

上野動物園上野動物園

物販ではおなじみのぬいぐるみ系の他、パンダのイラスト入りの文具などまでおいてあります。ちなみにオカピがいないのに、なぜかオカピのぬいぐるみが・・・。

飲食施設はカフェテリアが1箇所あります。後はスタンド形式です。カフェテリアは「休憩所」と書いてあるので、食べずに休むだけの人までいます。これはちょっと考えて欲しい・・・。

上野動物園上野動物園

スタンド系はうどんや焼きそばなど定番アイテムがズラリと並んでいます。ビールも売っています。雨が降っているので、今日は屋根のある場所でみなさん喫食していますが、テーブル数も充分です。

残念なのはこうした屋根のある場所が連続しているわけではないのと、ゴミ箱だけが屋根のないところに設置されているのです。食べ終わった後ゴミを捨てるのがちょっと大変。

屋根のあるところにもゴミ箱をおけば全て解決なのですが・・・。

上野動物園上野動物園

ゴミ箱の設置など微妙に残念なところはありますが、建物の構造や配置、喫食スペースの確保などはさすがです。

ちなみにお土産で人気なのは、表門の外にある「パンダ焼き」です。

上野動物園上野動物園


感想

さすがに由緒ある歴史と伝統を兼ね備えております。そして集客施設としてのツボはきちんと抑えての施設の配置や運営は円熟の極みと言えるでしょう。

このような中で残念なのは喫食スペースを中心としたベンチやテーブル類。やはり雨ざらしになっている感が丸見えの状態でした。

上野動物園上野動物園

動線は非常に広いし、バリアフリーもよくできているのですが、これで休憩スペースにもう少し気を配ってもらえれば完璧です。

物販も商品がたくさんあるし、なんと言っても機敏な商品展開。雨がポツリと来たらすぐさま「傘あります!!」というこの運営の視点はテーマパーク並と言えるでしょう。

動物の数や展示の仕方以上に、こうした運営が妙に見応えのあった上野動物園。

雨でも子供は帰ろうとは言いませんでしたよ!!(ちなみに見ず知らずの子供ですが・・・)

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