目線がマニアな西の聖地@京都鉄道博物館

NO.354


京都鉄道博物館


日時 2016年 5月17日


一般的に¨お宅¨という言葉で片づけられてしまう趣味は多いが、幾つかのものは長い時間をかけたり、一瞬のラッキーにより市民権を得る場合がある。ここで言う¨市民権¨とは愛好する人達の性別な年齢層に極端な偏りが見られなくなるということ。つまり老若男女に支持されるようになれば市民権を得たということで定義する。アニメは前者のパターンであると思うし、後者はプロレスなど該当するのではないだろうか?そして鉄道も前者のパターン。市民権を得た¨鉄¨のための西の聖地が4月にオープン。それがこの「京都鉄道博物館」である。自分も鉄分は多い方。この日をどれだけ楽しみにしていたか??


京都鉄道博物館京都鉄道博物館


場所は、市民権を得る前の鉄の西の聖地ともいえる「梅小路」。梅小路機関区、梅小路SL館と歴史を重ねて、ついに西日本最大の鉄道博物館としてオープンした。京都駅が最寄り駅であるがバスで10分ほど移動を強いられる。ほぼ直行と言っても良いバスでのアクセスは非常に良い施設。平日と言いながら社会科見学の学童+鉄分の多い老若男女でバスはほぼ満員。梅小路SL館時代は敷地内にバスが乗り入れることはなかったが、今日はかなり近いところまでバスで入ってもらえるので非常にありがたいです。


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SL館の時の入場口(旧二条駅舎)はミュージアムショップとなり、その隣に大きな建物が見えてくるがここが京都鉄道博物館の入口。入口横には内部の列車の展示が¨チラ見せ¨されているところなど、やはり市民権を得た施設はアミューズメント性が強くなることを確認できます。


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チケットは原則自販機で購入。前売り券や年間パスポートなどもあるため補助的に窓口対応もあります。鉄道系ICカードで購入できるのは、東の聖地「鉄道博物館」からお馴染みの光景。早く購入できるので非常にありがたい設備です。


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改札は思いのほか、シンプルかつノーマル。特殊な仕掛けなどなく、チケットの半券をもぎるだけ。しかし、その先にはすでに展示車両が見えている。
まず見えてくるのは、蒸気機関車と緑とオレンジも鮮やかないわゆる湘南電車、そして日本の鉄道の象徴ともいえる新幹線。いづれも被写体としては申し分ないようで、多くの人がカメラを構えている状態です。


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駅の高さからの見学もできますが、この施設では線路の高さからも車両を見ることが可能。撮り鉄の趣向を非常によくわかった展示方法です。さらに、盛り上げるのがお弁当コーナー。なんと展示車両である食堂車の中で購入した弁当を食べさせてもらえます。しかもそれが初代ブルートレインの食堂車。こんなことなら京都駅で朝ごはん食べてこなければ良かった。。。と後悔しました。


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屋外の展示はまだまだ続きます。SLの後ろには一等寝台車(今はもうこのカテゴリーはない)、そして食堂車、通勤車両に、ディーゼル機関車。なかなか先に進めないにくい配置です。さらに奥に進むと、今度はトワイライトエクスプレス。引退してすぐこちらに来たようですね。やっぱり趣あります。


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ここで実施されるのが館内で行われる「トレインシミュレーター」の抽選。大人気のため抽選で利用できる人を割り振っています。抽選自体は無料です、USJのように有料の確約チケットにならないことを祈るばかりです。
ここまでの施設は屋外ですがちゃんと通路含めて屋根が付いているので雨天でも大丈夫。車両の劣化を防ぐという意味もあるんでしょうがありがたいです。


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さて、この先が館内でいよいよ鉄道博物館の中。


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大きな扉を抜けると新幹線500系、特急寝台581系、同じく特急489系と実物展示が続きます。車両の中には入れませんが、昼間は座席車両、夜は寝台とこき使われた581系の車内が窓越しに見れるのはここだけのようです。昼の座席状態と夜の寝台状態が並んで見れます。


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さらに、その隣には国産初の電気機関車。こちらは機関車の台車の上に乗れます。運転席前の台車から見るフロアは珍しい光景です。珍しいついででいえば、車両を上から見たり、車両の下にもぐりこんでみたりできるのもこの施設の面白いところ、電気機関車の下から見る、トワイライトエクスプレスを上から見るという経験ができるのがこの施設。


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乗客用の車両だけでなく、貨物にもスポットを当てているのがこの施設の良いところ。館内中央部に貨物車両の展示があります。今はもう見られないタイプです。子供達の「これ何?」という言葉がそんな時代の流れを感じさせます。


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車両を単に展示しているだけではありません。運転台やドアの開閉、パンタグラフの上下などいつもは目にするけどいじれない装置を実際に動かしてみることもできます。どの展示も「ゆずりあってお使いください」という文字がありますが、なかなか列は動きません。


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1階の展示は基本的に車両に関するものが中心で、実物車両のほか、実物のパンタグラフや台車、連結器なども展示されています。パンタグラフにもいろいろあるのですが、それをボタン一つで上下させることができる。いろいろとアクティブな展示が見られます。


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さて、続いて2階に移動。2階は吹き抜けになっているので中央部は開口部です。眼下に1階の展示車両を見ながら、時計回りに進んでみました。
まず、出くわすのが模型を運転手と同じ装置で動かすコーナー。模型についている小型カメラの映像で実際の動きが確認できるのと、滅茶苦茶な動きをしようとすると自動列車制御装置が作動するという非常にハイグレードな模型を運転できます。ここはなかなか空きが出ません。見ているだけですぐに退くかな?と思った年配のご夫婦、子供のための場所取りだったようで電話で子供を呼び出しています。。。20分ほど利用まで時間を割かないと体験できません(涙)


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この奥には、子供用のスペースがあります。いくら市民権を得たといっても乳児では厳しいものがあるのでご両親どちらかがここで待っているという光景が見られます。
さらに進むと、熾烈な抽選を勝ち抜いたものだけがその栄誉にたどり着く、トレインシミュレーター。6台ほどありますが、シミュレーターの利用前には運転士の衣装を羽織ったりなどと、鉄な気分を盛り上げてくれます。、


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その先がいろんなメニューがある特大のレストラン。博物館のレストランは貧弱なものが多いのですがここはJRの線路に面した場所にあり、行きかう電車の見ながら食事ができます(これが良い眺めと思える人はかなり鉄分が高いと言わざるを得ないでしょう)


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さらに進むと、今度は切符を買って(お金は要りませんが、券売機で切符を発行してもらいます)から中に入るエリア。自動改札が透明になっていて切符の動きがみられるところからスタート。今は見られませんがかつての駅でよく見られたアナログタイプの駅先表示板。パタパタとプレートが回転して、列車を表示させます。実際に駅で利用されていたのとまったく同じ方法で体験できます。やってみました「特急あさかぜ大分行き」なんてありえないんですが。。。


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また、切符の販売も体験できます。画面に表示されたお客さんの要望するチケットを打ち込んで販売。これがうまくできたら印刷されたチケットがもらえます。これ大人がなかなかはまる。。。


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この先は、いわゆる展示スペース。昔の寝台車のベットが展示されていたりします。狭いんですねぇ。。。
さらに、コーナーの先には、この施設ができるまでの歴史を展示した企画展示コーナー。かつての大阪の鉄道記念館施設内部をタブレットでVR機能を用いて体験できます。


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時計回りに進むと今度は貨物輸送についての展示。コンテナ車の中身ってこうなっているんですね。また、今では見られない昔の貨物車両は模型で展示されています。


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その先には暗い中ですが、巨大な鉄道模型のジオラマスペース。見学スペースはひな壇になっていたり、大人数でもOK。。。と思ったら入場制限するほどの人気。施設の人にとってはうれしい誤算といったところでしょうか?
っとここまで回ると元に戻ってきます


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この施設は3階もあります。3階は屋上エリアと団体用のホールスペース。今日は2件ほど団体利用が入っているようです。屋上ではJRの列車の運行状態がディスプレイ表示されているので、次にどんな列車が来るのかわかります。景色も非常に良くて、京都タワーや東寺の5重の塔など京都の背の高い建物が見えます。


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テーブルや椅子も用意されているので、家族で来た方はお弁当スペースとして利用するのも良い場所です。ただ風が吹くと飛ばされますので、レジャーシートはご注意ください。


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2階から連絡通路で行く方法と、1階から行く方法がありますが、今まであった梅小路SL館のエリア。こちらも健在で重厚なSLが機関庫の中に鎮座しています。おなじみのSL列車も今日はC62型。大きな蒸気機関車が今日は稼働するようです。15分間隔で運転されるのですが稼働率もなかなかです。


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以前来たときにはカップルなんかほとんどいなかったのですが、今日はカップルも多いです。そして来場記念の撮影会も実施されています。


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そして、最後に来るのがミュージアムショップ。よく見るとブルートレインの側面を意識した入口です。もちろん鉄分の多い人なら必見のお土産がたくさん。
唯一残念なのが、外部からも利用可能なため、ミュージアムショップに入るためには退園しないといけないこと、この微妙な距離ですから、年配の方にはちょっと理解しにくいようでした。


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急ぎ足で見てきましたが2時間は優にかかります。じっくり見れば4時間近くかかるでしょうか?東の鉄道博物館と比べると、京都鉄道博物館は「鉄目線」でよく考えられている気がします。貴重な車両を展示するのはもちろんですが、今まではガラス窓越しにしか見ることができなかったことを実際に行えたりと、実際に触って体験できるものはこちらの方がよくできている気がします。


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鉄道博物館ができたことにより、鉄は男性だけではなく、女性にも広がったという人もいますが市民権を得る前の段階の施設と、市民権を得た施設(京都鉄道博物館)の差なのでしょうか?この施設の人気は当分続きそうです。

そして。初めて見た施設恒例のトイレチェック。男女のピクトがこの施設らしいですね。


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