オープン日&大混雑

NO.244


表参道ヒルズ


表参道ヒルズ


視察日時 2006年 2月 11日


到着まで

最近はライブドアの事件があったり、その前には自動ドアの事件があったりと、六本木ヒルズはオープン時から多事多難な施設である。そんな“ヒルズ”シリーズの新しい施設ができた。シリーズといっても単純に開発主体がモリビルだからというだけなんですが・・・。

場所はファッションとブランドショップの街「表参道」。秋葉原とユニクロがあれば事足りる自分の生活ではほとんど行かない場所の一つである。

表参道はここのところアレコレと開発がめざましい。地下鉄の表参道駅は「エチカ」と称して今までの駅地下のショップのイメージを一新する試みをしている。
当然、駅もだいぶんリニューアルされてきてはいるのだが、まだまだ未完成なところも多い・・・。

表参道ヒルズ表参道ヒルズ

表参道駅の大きな弱点は、地上に上がる場所が発見しにくいところ。当然改札前の案内板には人だかりができている。
しかも、今日はF1の新チーム「スーパーアグリF1」の発表イベントなどもあり、駅から出る人、駅に入る人、チラシをまく人、プレス関係者と入り乱れて道路は大混雑である。

肝心の表参道ヒルズは表参道駅から地上に出て、原宿方面に進むと右手に見えてくる。しかし今日は本当に人だらけ・・・。

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こうした混雑の原因は・・・と見てみるとやはり表参道ヒルズの入口。横断歩道がある道路の車道側に人を並ばせているため、建物に入る際には一度道路の往来を止めなければならない。だったら、建物側に並ばせれば?と思うのだが建物に面した場所もブランドショップなどがあるためこの入口をつぶすわけにはいかない。
オープン日だけの我慢・・・といえばそれまでかもしれないが、なかなか運営しやすい施設はできないものです。

さて外部がこんな状態なのですが、内部も相当混雑しているようで入場制限をかけております。
建物の外に並んで待つこと約20分。いよいよ順番が来ました。
この待つ列も原宿方面と表参道方面の2方向列があるので、順番が来るまでに思いの外時間がかかる。
しかし入場時のオペレーションは非常に手慣れた感じで、不快感はなかったのが、唯一の救いかもしれませんね・・・??

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まぁ、なんとかイライラがピークに来る前に中に入ることができました。
それでは、場内を見てみましょう!!


場内の構成

すでにWEBサイトやテレビなどで告知されている施設である程度の作りは心得ていたんですが、この施設極端に長細い施設です。通り側から見ると非常に奥行きが狭い施設ということになります。

入口を抜けるとまず最初に見えてくるのが「インフォメーション」。しかし、このインフォメーションにはすぐにはたどり着けず。入ってすぐにエスカレータ側に強制的に回る動線が作られているんです・・・。

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ここでちょっとアクシデントが発生しました。自分のお腹がトイレに行けと叫びはじめてしまったんです。
しかし、当たりを見渡してもトイレのマークが見あたらない・・・どこに??とインフォメーションに駆け込んで聞いてみると、なんと地下1階だという。
この施設、ちゃんと用を足してから行った方が良さそうです(・・・大きなお世話でしょうか?)。

ちなみに、こうした商業施設でショッピングを楽しむ際に最初にすることの第1位は「トイレ」だそうです。自分の場合は突発事態だったんですが、トイレは1階にあると助かるんですが・・・。

さて緊急事態を回避して再び視察に戻りましたが、表参道ヒルズの設計者は有名な「安藤忠雄」さん。代名詞ともいえる“コンクリートの打ちっ放し”の壁面が特徴ですね。さらに全部で93店の店舗を収用し、地上6階、地下6階とのふれこみ。買い物客が入れるのは地上3階と地下3階の計6層です。

おもしろいのが、各フロアともなだらかなスロープでつながっているため、館内の通路は全て坂道。ベビーカーはちゃんとストッパーをかけてから止めましょう。
それと、スロープがあるからという理由からでしょうか?エスカレーターが小さいんです。

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というわけで、エスカレーター乗り場付近は大変混雑します。場内の誘導では「スロープでどうぞ」とご案内していますが、登ると意外に疲れるんですね・・・距離が長くて・・・。いろいろ思案のあげく、やっぱり一番上から攻めていこう!?ということでまずはエスカレーターでひたすら上を目指す。

一番の上の階はこの施設ができる前にあった「同潤館」に行くことができます。同潤館内は小さなお店とギャラリーがあります。
かつては表参道の顔といわれていた施設なので、中高年の方に人気があるようですね。
ぼくはまだその年齢ではありませんので・・・念のため・・・。

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3階から屋上に出ると、小さな庭園になっていて休憩もできます。とはいっても今日は座る場所を取るだけでも大変です。

さて3階の建物内部は飲食店が並んでいます。説明しにくいのは全館スロープなのでどこまでが3階と言いにくいことですが・・・。お昼時でもあるしオープン日ということもあり、今日は飲食施設は軒並み長蛇の列。しかし1店だけすぐ入れそうなお店を発見・・・みると「オープニングランチ5250円」というメニュー。これじゃ入れないなぁ・・・。

スロープをそのまま下がっていくと2階のフロアへ、ここからはブランド品やファッション品・・・いわゆる自分の生活には縁遠いものが並んでいる。
スロープなので人が変なところに溜まったりしないのは良いことだと思うが、上から降りる、下から登る・・・この2つの通路を確保するためにはちょっと通路は狭いですね。

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肝心のお店内部ですが、やはり敷地があまり広くないからでしょうか?店舗はみんな小さめです。その分どの店舗も入口はかなり凝っていて、アピールに一生懸命ですね。不安になるのはお店の名前の入った袋を持っている人が少ないこと・・・みんな見るだけ??なんでしょうか?

狭い狭い!!と連呼してしまいましたが、地下まで降りてくるとかなり広いスペースがあります。
一番下の階層になるのですが、ここではメルセデスベンツのショールームになっています。

表参道ヒルズ表参道ヒルズ

傾向としては、下の階層になるほど、フロアの面積は広くなっているようです。
この地域であれば当たり前なのかもしれませんが、この施設ヘアメイクのお店が並んで2店舗も入っています。 覗いてみると結構使っている人いるんですねぇ・・・。

いくらスロープが充実しているからといっても、歩き疲れることは間違いない施設。ちなみに現在腰を悪くしている自分にとっては、休憩できる場所がないのはかなり辛い・・・と思ったら地下3階の中央部に休憩スペースがありました。
休憩スペースといっても調度品などが非常に贅沢そうなものばかり・・・これじゃ返って疲れちゃうかも・・・

表参道ヒルズ

すっかり言い忘れてましたが、この施設中央部は完全な吹き抜けなんです。最下層から見上げるとなかなか迫力あります。上から見下ろした時にはさほど迫力を感じなかったんですが、記念写真撮るんだったら、最下層が良い感じですね。


感想

この施設の一番良いところは、「迷わない」ことでしょう。通路は全てスロープで上から下までつながっているので・・・。でも場内で分かれて集合場所を決めるときには目印にできるものが少ないので辛いですね。

もともと敷地も広くない場所なので、できるだけ土地効率をあげるための設計だとは思いますが、中央部が吹き抜けていて、その周囲のお店が狭い・・・というのはちょっともったいない気がします。

ちなみにこうした空間の効率が求められる施設なので、ゴミ箱なども考えられた形が採用されていました。

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それと、天井から階下をにらんでいたレーザー砲のような物体は一体何だったんでしょうか?
これだけは疑問です・・・。

視察記録

表参道ヒルズ(おもてさんどうヒルズ、Omotesando Hills)は、東京・表参道にあり、商業施設、住宅施設、及び駐車場からなる複合施設。同地に存在した同潤会青山アパート(渋谷アパート)の再開発プロジェクト(第1種市街地再開発事業)として、2006年に開業した。
TEL 03-3497-0310
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4丁目12番10号
URL http://www.omotesandohills.com/
営業時間 11時00分~20時00分
アクセス 東京メトロ 表参道駅A2出口より徒歩2分
店舗数 約100店舗

地図(GoogleMAP)

天気予報(ハリテンより)

視察履歴

2006/02/11
オープン日&大混雑

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