“レッサーパンダ”フィーバーを見に来ました。

NO.271


千葉市動物公園


千葉市動物公園


視察日時 2006年11月12日


到着まで

旭山動物園を制覇した後、一つ気になっていたことがありました。
そう、あの立ち上がるレッサーパンダで一躍人気スポットになった千葉市動物公園です。
なんでも、11月の3連休は連日オーバー10000という凄まじい来場者数が殺到したとのことです。

しかも、元祖立ち上がるレッサーパンダの風太君がパパになったとのこと、さらに子供達も園内に登場でさらに人気はヒートアップらしいのです。
こうなるといても立ってもいられなくなって、土曜日に・・・と思ったら雨でした。
グッと堪えて一日待つと、今日は風こそ強いものの雲一つない快晴!!
朝一番で洗濯をすませて、千葉市動物公園に出発しました。

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場所は千葉県千葉市。自宅からは千葉駅までは電車で40分ほどです。
そして、千葉駅からはモノレール“タウンライナー”に乗り換えて20分ほど。
それにしても、今日は寒いですね・・・。
地図で見ると遠いのですが、意外なことに家から1時間程度で現地に到着しました。
こんなに近かったとは・・・。

モノレールなので仰々しい駅ではありませんが、駅の構内は動物のイラストが所狭しと並んでいて、イントロは抜群ですね。駅を降りると左手に観覧車が見えてきますが、動物園の正門はこの観覧車の反対方向。
道路を越えると目の前には大きなイラストの動物アーチが見えてきます。

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入口はシンプルで自動販売機と団体用の対面ブースの券売所があります。
券売機の横にパンフレットがありますので、ここでもらっておきましょう。
場内は配布場所があまりありませんから・・・。
チケットは、改札でスタンプを押されてそのままもらえます。バリッとちぎられないのがうれしいです・・・こう見えて結構半券マニアだったりします。

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パンフレットは三つ折りですが、開くと遊園地ゾーンが出てきて、さらに大きく開くと動物園ゾーンが見えます。今日は風が強いので、開くのはちょっと苦労します。
さて、これによると動物園は8つのゾーンに分かれているようです。
入口方向から、“モンキーゾーン”、“動物科学館”、“子供動物園”、“小動物ゾーン”、“家畜の原種ゾーン”、“草原ゾーン”、“鳥類水系ゾーン”、そして“遊園地ゾーン”になります。この他にレストランやお弁当ゾーンが点在するようです。
では、早速見ていきましょう。


モンキーゾーン

正門から緩やかな坂を上り詰めるとモンキーゾーンです。
いきなり猿山が見えてきます。説明文に「ヒト」に“×”を付けて「サル」と書き直しているあたりは人間に近いことを意識させる演出なんでしょうか?
いわゆる猿山というのはニホンザルのゾーンですが、隣にはテナガザルやキツネザルもいます。池で仕切られているだけなんですが、この種のサルは水を渡ることができないという修正を利用しているようです。運動用の鉄棒もありますが、寒いからでしょうか?みんな元気なさそうです。

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続いて進んでいくとここからは、オリの中のサル達。サルといってもいろんな種類があるんですね。毎回動物園に行くと同じことをやはりここでも感じます・・・。
ライオンキングですっかり有名になったマンドリルも元気にしています。

このモンキーゾーンで是非見たいのが、ゴリラ。
今日は2頭のゴリラが同じ展示場所にいたのですが、ことのほか仲が悪い・・・。
そこで、ゴリラが見せるのが胸をたたく「ドラミング」と呼ばれる威嚇行為。
これがなかなかいい音出します。

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ちなみに、i-mode携帯をお持ちの方は、QRコードで聞けます。
・・・僕は他メーカーなので・・・。
なかなか威勢の良いゴリラに比べるとおとなしいのが、オランウータン。南国育ちなので寒さは苦手なんでしょうかね。

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動物科学館

モンキーゾーンのゴリラ舎の裏側一帯が次のゾーン「動物科学館」です。
レッサーパンダの子育てシーンのビデオや、夜行性動物の展示などが行われています。
ちょうどゴリラのエサの調理シーンが見れました。自分に比べるとずいぶんバランスいいエサ食べてますね。たぶん血液はサラサラでしょうね・・・。

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ここでは夜行性動物は展示エリアを暗くした状態で見学できるようになっています。
思った以上に暗いので、目を慣らしてから入りましょう。
一番おかしかったのは・・・パカという小さなイノシシみたいな動物。一歩間違えたらお笑いで使われてしまいますものね・・・。


子供動物園

さてこの場所がレッサーパンダのゾーン。かつては別の場所だったようですが子供が生まれてからか、人気が出たからなのか・・こちらに引っ越してきたようです。
子供が出来て住んでいるところが手狭になる・・・人間と同じようです。

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さて、この場所はレッサーパンダ以外にもたくさんの動物がいますが、実際にふれることが出来るエリアになっています。
山羊に羊などおなじみの動物をさわることが出来ます。
山羊が結構積極的なので、子供は注意してくださいね。これだけフォトサービス精神のある動物も珍しいです。

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山羊の他にも時間帯によって、ウサギやモルモット系の小さな動物をなでることも出来ます。もちろん、動物にさわった後はしっかり手を洗いましょう。

山羊や羊の隣にはペンギンのゾーン。
人間が傍にいてもマイペースな動物です。ポーズ取るものもいますし、勝手に泳いでるものもいます。あまり人間には迎合しないタイプのようです。
その隣には、旭山動物園にもいたカピバラ。

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そして獣舎の一番奥がレッサーパンダのゾーン。
すでに人だかりが出来ています。
一応順路のようなものがあるようですが、あくまでも入るところだけ・・・。
しかも警備員が見やすい場所を教えてくれます。
テレビ局のカメラも回っている超人気ゾーンです。
今日は午前中は風太、午後は子供と母親・・というローテーション。
風太は小屋の中から見守っています。ちなみに立つか?
と期待はしていたんですが、立派には立ってませんでしたね・・・。

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レッサーパンダ・・・あれほど腹黒い動物なのに・・大人気です。
レッサーパンダは雄は子育てをしないので、当分は風太と一緒の親子の姿は見れないようですね。


小動物ゾーン

かつてレッサーパンダはこのゾーンにいたようで、引っ越す前の展示場所もあります。いうなれば現在は獣舎のリフォーム中、どんな匠が劇的ビフォーアフターするんでしょうか?楽しみです。

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レッサーパンダに水をあけられてしまった「ハナグマ」や「カワウソ」などの動物がこのゾーンにいます。動物界の公共工事請負人ビーバーなんかもいます。

このエリアの動物は水陸で活躍するものが多いので、上から見る、ガラス越しに見ると二通りの楽しみ方ができるようになっているのが特徴です。


家畜の原種ゾーン

家畜の原種・・・すごくわかりにくい表現ですが、簡単に言うと人間とつきあいの深い動物たちです。馬、水牛、ラクダ・・・などなど人間に変わって力仕事を引き受けてくれたり、時にはタクシーのように働いてくれる、働き者達です。

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水牛・・・よく見ると牛とはずいぶん違いますね。


草原ゾーン

こちらはライオンキングの世界ですね。ライオンはいないんですが、ライオンに食べられてしまう方はたくさんいます。残念ながらゾウはこちらも屋外を改装中で狭い獣舎の中での見学・・・ちょっと狭そうでかわいそうです。

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一方キリンやシマウマ・・・広くて楽しそうですね。
このゾーンは見晴らしがすごく良いです。広めのエリアに放し飼いになっているのでアフリカンなテイスト満点です。

このエリアを一望できる展望台がこの近くにあります。
展望台・・というのでかなり高いものを想像していましたが、高さはあまりないんです。展望台・・・という言葉がちょっと合わないような気もしますが・・・。

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さらにフラミンゴ舎。電流が流れています・・・。
脱走防止用でしょうけど、フラミンゴが電流爆破デスマッチ・・・変なこと考えてしまいました。
動物が外に出ないように工夫するのは、いろんな動物園で見かけますが、
電気を利用した“電気檻”というのは初めて見ました。
さすがに、電気檻に近寄るフラミンゴはいませんね・・・。


鳥類・水系ゾーン

こちらは空の王者達が集まっています。
正当は王者イヌワシ・・・夜の帝王フクロウ・・・お金をだまし取るサギ(こりゃ違う)・・・サギもいます。サギってツルなんかと比べるとくちばしが平たくなっています。近くで見るとこうしたことが発見できるのも動物園の楽しいところです。

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そして、まさに王様にふさわしい、「オウサマペンギン」なんていうのもこのゾーンにいます。水系動物というと難しく聞こえますが、ペンギンやアシカ・・水族館でも登場する動物たちです。


遊園地ゾーン

動物はかなりの充実度ですが、遊園地ゾーンはちょっと古めかしい感じです。
レッサーパンダで盛り上がっているので、無理にこちらを改装する必要もないようですが・・・。旭山動物園もそうでしたが、今後は動物園内のアトラクション設備って、どんどん減って行くかもしれませんね。

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むしろこのゾーンで活用したのは、飲食場所とお土産屋さんです。
そして、謎の場所があります「お年寄りサロン」・・・サロンって・・・。


物販・飲食

千葉市の公共施設であること、動物園であることなどから豪華なレストランやお土産屋さんはありません。
昔ながらのお弁当を持って・・・みんなで・・・というのがやはりこの施設の飲食スタイルのようです。飲食施設でも喫食場所は広く取っていて、お弁当客にも自由に使えるようになっています。

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物販施設も基本的にはお土産です。
千葉県名産の漬け物がなぜ動物園で・・・これも市の施設の辛いところですね。
人気はもちろん、風太達レッサーパンダグッズです。
ぬいぐるみ、キーホルダー、ストラップ・・・なんでもレッサーパンダ・・・。

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感想

もし旭山動物園と比較するのであれば、ここはやはりキャラクター動物園ですね。旭山動物園はこれに対してオペレーション動物園。
風太のようなキャラクターを輩出することで有名になり、旭山動物園は見せ方や人間の考えた演出などで有名になった。

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風太の人気があるうちに、次なるキャラクターを開発しなければならないかもしれませんね。まぁ2世の誕生でその心配は当分なさそうですが・・・。

視察記録

 

千葉市動物公園(英:Chiba Zoological Park)は、千葉県千葉市若葉区源町280番地にある動物公園である。立ち姿で有名なレッサーパンダの「風太」を飼育することで知られる。房総の魅力500選に選定されている。開園当初から、世界の霊長類の飼育、特に絶滅が危惧される希少種の繁殖に力を入れ、また、猛獣を避け、小動物・草食動物・鳥類などの動物を飼育する傾向にある。
TEL 043-252-1111
住所 〒264-0037 千葉県千葉市若葉区源町280番地
URL https://www.city.chiba.jp/zoo/
料金 大人(高校生以上) 700円
中学生以下 無料
営業時間 9時00分~16時30分
アクセス 千葉都市モノレール 動物公園駅より徒歩1分

地図(GoogleMAP)

天気予報(ハリテンより)

視察履歴

2006/11/12
レッサーパンダフィーバーを見に来ました 

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