首里城のインバウンド施策を確認!?

NO.281


首里城


首里城

視察日時 2009年 2月 2日



到着まで

久々に沖縄にやってきた。2002年の11月以来だからおよそ6年ぶりということになります。
この時期でもさすがに南国。ほどよい暖かさの空気が流れています。
今回も最初の訪問地はやっぱり首里城。
空港からレンタカーを飛ばしても約30分で到着。基本沖縄は2時間あればどこにでも着くようですが。。
以前来たときとの違いを感じるのは、世界遺産として外国客に大いにアピールできるようにしている点ですね。

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昔はさほど目立たなかった外国語の表記も今回はしっかりしています(以前は自分が気がつかなかっただけかもしれません。。。)。
前回と同じ地下の駐車場に車を止めて(考えてみると駐車料金取られたのはここだけだなぁ・・・)、地上にあがると、う~ん!!いい天気!!butちょっと肌寒い(後で気がついたのですが朝から何も食べていなかったのが原因のようでした(爆))

駐車場がある建物には日本で世界遺産に指定されている他の施設の紹介もあります。こうしてみると結構な数があるんですねぇ。それだけ日本は文化財の豊富な国だということです。

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いつものメインゲートも以前と変わらず、記念撮影をしてくれる女性の方が今日も出迎えてくれます。かつては琉球王国として日本とは別の文化を持っていた沖縄は、日本にいながらも異国を体験できるところでもあります。言葉なんかは全く発音が違うし不思議な感じがしますね。

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ここからはひたすら坂を登ることになりますが、平日なのに結構人が多いですね。日本人が8割くらいでしょうか?後は中国系の人が1割くらいで、その他が1割。米軍の関係者なのでしょうか?欧米系の方もかなりいますが、韓国の方は少なくなりましたね。ウォンが安くなってしまったのが影響しているんでしょうか?

登り詰めるとチケット売り場、「年間パスポート」なんて制度を始めたんですね。
そして、今日は雅楽のパフォーマンスがちょうど始まる時間でしたが、イベント会場はなんと客席側にもテントが張られます。雨が降っても安心。。。まぁそれだけ平均してお客さんが来場しているってことでしょうか?今日は・・・もちろん満席。。。

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演奏と歌の二本立てですが、今回はちょっと中座してお目当ての首里城に向かいました。


内部の様子

チケットを買って中に入ると、以前と同じきれいな中庭。かつていろんな儀式を行ったまさに(政治の)中枢ですが、いつもきれいに整備されていますね。いまでもすぐに儀式ができそうです。
さて、ここからは撮影禁止の北殿を見学。入口手前には日英中韓の表記で“撮影禁止”が謳われています。いよいよインバウンド対応が充実してきていますね。
日本人と中国人、韓国人って顔を見ただけでは区別しにくいことってよくありますが、最近発見した法則があります(というか勝手に思っているだけですが)。

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それは持っているカメラです。中国人は圧倒的にソニー製が多いですね。韓国の方は自国のメーカーでしょうか?あまり日本にはないタイプ。そして日本人は携帯で撮っている人が圧倒的。携帯で写真を撮る人を数えると日本人の比率がわかる(・・・と勝手に思っています)。

脇道にそれましたが、北殿すべてが撮影禁止ではなくて庭に面した一部は撮影可能になっていますので、禁止場所と可能場所の際には必ずこうした外国語表記の案内があります。
バシバシ撮影するよりもじっくり読み込むたぐいの資料展示が多いのが北殿なので、カメラをしまって、じっくり堪能するのもまた一興です。

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さて、いよいよメインの正殿。琉球時代の総理大臣官邸+国会議事堂といったところでしょうか(王室だからそれ以上の存在ですね。。。)?ここからは撮影OKです。
赤を基調にした内部はいつみても鮮やかですね。隣にいた欧米系の方もびっくりしていました。
ここでの鑑賞の仕方はまずは1階を見学し、後方から2階にあがって玉座などを見学していきます。車いすの方も見学できるように階段横にはリフトもあります。
よく昔の建物に組み込んだものです。。。

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グルッと回って2階に上がるといわゆる玉座があったりします。2階が王様の執務室なんですね。外に向かって開放される扉があるのがおもしろいですね。庭に人を集めるときにはここからいろいろ指示するんでしょう。

正殿が終わると、お土産も充実の南殿へ。。。
こちらはちょっとおもしろいQ&A風の展示があったり、ビデオ上映があったりします。静かに資料を読む北殿と、ちょっとアトラクティブな南殿。。。そんなイメージでしょうか?

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そして、お土産屋さんですが凄いですね。ドルが使えます。
今日は1ドル=85円くらい。。。インバウンドの人もかわいそうです。。。昨年なら。。。

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沖縄サミットではこの首里城を利用して晩餐会が開かれたようで、その当時の写真と来日した首脳のサインが残されています。数あるサミットの中でもこうした文化遺産内部での晩餐会は日本だけなのかな?
昔の王国時代を考えると宮中での晩餐会・・・は当たり前か??


感想

久々に来たのですが、外国人への配慮は一段とパワーアップしてますね。
よく考えると沖縄というのは、本土の日本人も一種のインバウンドみたいなものなので、地元民以外はみんなインバウンドなんでしょう?

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こうしたインバウンドへの配慮で大事なのは、やっぱり「禁止事項」「許可事項」がはっきり記載されていることのようです。後はご自由に。。。というか日本語覚えなさい。。。ってことかもしれません。
インバウンド対応で悩める施設運営者は沖縄にヒントを求めるのも一つの手かもしれませんね(?)

視察記録

首里城(沖縄方言: スイグシク)は、琉球王国中山首里(現:沖縄県那覇市)にあり、かつて海外貿易の拠点であった那覇港を見下ろす丘陵地にあったグスク(御城)の城趾である。現在は国営沖縄記念公園の首里城地区(通称・首里城公園)として都市公園となっている。2019年10月31日の火災により焼失。現在は復旧工事中の場所あり。
TEL 098-886-2020(9:00~17:00まで)
住所 〒903-0815 沖縄県那覇市首里金城町1−2
URL https://oki-park.jp/shurijo/
入場料 大人400円、高校生300円、小中学生160円
開園時間 8:00~19:30(時期により変動あり)
アクセス ゆいレール(モノレール)首里駅より徒歩15分

地図(GoogleMAP)

天気予報(ハリテンより)

視察履歴

2009/02/02
首里城のインバウンド施策を確認
2002/11/30
プロジェクトXで感化されまして・・・