フラワーフェスティバルに来ました

No.0125


ハウステンボス


ハウステンボス


視察日時  2002年 2月 23日


到着まで

冬の視察は非常に寒い・・・。この時期は毎年オフシーズン(?)にしているのですが、日本で一番早く春が来るテーマパークがあるという噂を聞きつけました。

今年でオープン10周年になる「ハウステンボス」です。日本では最西端のテーマパークでしょう。ここで今「チューリップ祭り」が行われていると言うので、早速行くことに・・・。前日福岡に宿泊したのですが、ホテルについてテレビをつけるとさぁ大変!!

なんと九州の鉄道の大動脈「鹿児島本線」で衝突事故があり、ダイヤが大きく乱れているとのことです・・・。

ハウステンボスハウステンボス

不安とともに爆睡し、翌朝早く駅に着くと・・・未だにダイヤは大幅に乱れている様子。ハウステンボス行きの特急「ハウステンボス号」もいつ入線するのかもわからないとのこと・・・。

とはいえ、他に手段がないので博多駅の米倉涼子のポスターを眺めつつ待つこと30分あまり、やっと特急が入ってきました。極彩色の車体には「ハウステンボス」の文字と紋章が入っております。

結局予定より1時間ほど遅れてハウステンボスに到着。途中隣にはハウステンボス内での結婚式に出席するというオジさんと相席になり「何でこんなことに・・・」とグチられる。

全く、グチりたいのはコッチだって・・・。

ハウステンボス駅は駅はとっても簡素です。ホームは一つで階段を登るとハウステンボスをイメージさせる駅舎になっています。特急と良い、駅と良い・・・かなり凝ってます。

ハウステンボスハウステンボス

駅からハウステンボスへは一直線。通路も煉瓦調になっていてすでにハウステンボスは始まっているようですねぇ・・・。

まっすぐ行くと発券所ですが、ここを右に折れて先に駐車場を見ておきましょう。駐車場もでかいこと!!車道の要所には誘導スタッフが案内中です。

駐車場は至ってシンプルな作りですが、とにかく九州でこんなでかい駐車場は・・・と思うくらいに広い・・・。そして続々と車から人が発券所に向かっていきます。

さて、今度は発券所に行こうと思うと、なにやら不思議な物が・・・。よく見ると記念写真を撮るためのスタンドでした。今日はこの手のお客さんはいないようで・・・。

ハウステンボスハウステンボス

ハウステンボスに入るためにまず大きな入口の建物に入ります。そこから左に出るとチケット売場になっています。

オープン時は大混雑したであろう広大なチケット待ち行列用のエリアも今日はそれほどではありません。それでも4つのブースには10人くらい並んでいる状態なので、せめて後4つくらいはブースを空けても良いのでは・・・と思いますが・・・。

ハウステンボスハウステンボス

さて発券所でチケットを購入するとその横の小さなゲートをくぐります。ハウステンボスは入場とは言わず「入国」になるので、チケット売場は「出国ゲート」になるわけです。なるほど成田も出国審査場所は並びますからねぇ・・・そこまでテーマ性を意識して・・・る訳ないか?

ハウステンボスハウステンボス

さて、改札ですがチケットをここで自動改札機に通します。これは飛行場の出発カウンターってところでしょうか?意外にチケットが出るまでに時間がかかるのはちょっと頂けませんが・・・。

再入場口には花が飾ってあります。ちなみに一部のホテルからは直接は入れるようで、改札を抜けた横にはホテルへの通路もあります。男一人じゃこうしたホテルはちょっと止まりづらい・・・いつものことながら・・・。

ハウステンボスハウステンボス

とにかく、ハウステンボスに「入国」しました!!


場内の構成

場内と言うよりは国です。最初に思った印象はとにかく広い!!実はかつて来たことがあるところなのですが、「こんなに広かったっけ?」と言うのが最初の印象です。

場内は

  • ブルーケレン(入出国口)
  • キンデルダイク(風車と花畑)
  • ニュースタッド(スリルと冒険)
  • ビジョンスタッド(ショッピング街)
  • ミュージアムスタッド(知的に遊ぶ)
  • ユトレヒト(世界のレストラン街)
  • スパーケンブルグ(港町・海の入出国口)
  • フォレストパーク(別荘風コテージ)
  • パレスハウステンボス(オランダの宮殿)

となっています。

ハウステンボスハウステンボス

これだけの敷地にこれだけのエリアがありますので、移動もなかなか疲れます。

ハウステンボスでは船やバスが行き来しています。しかもバスやタクシーは本当のエンジン付きの車です。いわゆる観光遊覧用ではなくて、本当に場内移動用になっているのです。当然発着場所も決まっていますし、運行の時刻表もあります。

ハウステンボスハウステンボス

ハウステンボスは現在(2002年2月)は「チューリップ祭り」の期間中で、場内の各所にはたくさんのチューリップが植えられています。

チューリップというのはこんなにたくさん色があったなんて知りませんでした・・・。

これだけたくさん花があると、ソコソコの見てくれの方々(・・・失礼)でも綺麗に写るのでしょう。場内の至るところで記念撮影が展開されています。もちろん改札横には使い捨てカメラの販売コーナーもあり、抜け目はありません。

ハウステンボスハウステンボス

色柄ものには全然興味がないし、草花に対しても殆ど感心がない自分ですが、さすがにこれだけの数に圧倒されると、感動します。

本当に花が好きな人ならこの時期はたまらないでしょう・・・。花ではないのですが、自分の場合、この時期「鼻」がグズグズする(花粉症なのです)方が気になってしまうのですが・・・この天気とこの気温。あぁ・・・始まった・・・ハクション!!

さてさて、鼻をかむついでに、トイレもチェックしておきましょう。トイレの中まで花が飾ってあります。

ハウステンボスハウステンボス

ハウステンボスハウステンボス

洗面台の花は本物です。下手な芳香剤使うよりずっといい匂いがします。


ブルーケレン~キンデルダイク

ハウステンボスの大きな特徴の一つは、場内の各ゾーンが「運河」によって仕切られているところです。当然各ゾーンを行き来するためには橋を渡ることになります。

チケットを買った場所はブルーケレンと呼ばれています。ここはいわゆる出国ゲートの役割を果たすようです。さすがにチューリップ祭り真っ盛りなので、チューリップと言わずいろいろな花が飾られています。

花の前と言えば当然記念撮影で、皆さんまだ入ったばかりですがバシバシ写真を撮っています。こんなにとったら後で大変・・・と思う方のために入ってすぐの場所には使い捨てカメラとフィルムの販売コーナーもあります。抜け目ないです・・・。

ハウステンボスハウステンボス

ブルーケレンには大きな建物があり、この建物によりこの先を見えなくさせています。他の施設ではこうしたところに、植栽を利用するのですが、建物そのものを利用してしまうのは凄い発想です。

ちなみにこの建物の中には「テディベア・キングダム」というテディベアのミュージアムがあります。入口では女性が案内しているのですが、男一人でテディベアを見る姿はテーマパークにはそぐわないという周囲の視線を受けて・・・自粛??

さて、この建物を抜けるとなんとバスの停留所があります。ハウステンボスは広大な敷地に建てられているので、移動手段もバスやタクシーという選択ができるのです。

ハウステンボスハウステンボス

さらに、運河を行き来する船にもここから乗ることができます。船でパークを行き来するというのは、そう多くないはず・・・。でも今日は久々に来たので歩いて回ることにします。

こうした交通機関の発着所を過ぎると橋があります。この橋を渡るとその先は「キンデルダイク」のゾーンです。風車と花畑のゾーンと言うことですが、さすがにこの時期花が満開!!風車のゆっくりした回転とマッチして、もはやゲストはシャッター押しまくり・・・の状態です。

ハウステンボスハウステンボス

写真を撮る人、撮られる人とお互いに役回りを交代しながらバシバシ・・・。スタッフがいればどんどんフォトサービスできるのに・・・なぜかここには人がいない・・・。

ちなみにキンデルダイクのゾーンでは「チーズショップ」と「カフェ」があります。チーズショップからはあの独特の匂いが流れてきます。この匂いに釣られて中に入っていく人もたくさんいます。ちなみに自分はチーズは嫌いなので、匂いを避けるように・・・先に進みます。

ハウステンボスハウステンボス

花の匂いとチーズの匂いが混在するキンデルダイクですが、この時期これらに負けじと飛び回っているのが、花粉!!。早速くしゃみが・・・。

春先は毎年、これに悩まされるわけです・・・はぁ・・・ハックション!!


ニュースタッド~ミュージアムスタッド

キンデルダイクゾーンの最後には、お馴染み「橋」がありこれを渡ると「ニュースタッド」ゾーンに出てきます。

このゾーンはアトラクション施設がいくつかあり、広場を挟んだ反対側はレストラン街になっています。ハウステンボスには馬車も走っています。最も馬車に乗る人はいなくて、馬車を背景に写真を撮る人が殆ど・・・。スタッフも心得ているようで気軽にシャッターを押してくれます。どうせならキンデルダイクでも・・・と思いますが・・・。

ハウステンボスハウステンボス

ハウステンボスのアトラクションはいわゆるスリルライドはありません。どちらかというと「メルヘン」、「ファンタジー」系のアトラクションが多いのですが、この中で良く当たると評判なのが「天星館」です。

最初ホールに入ってプラネタリュームを見ながら、星座の配置の基本を見ます。さらに場内から選ばれた人の運勢を占ってくれます。もちろん参加した人は最初に生年月日を登録するので、後で占い結果をもらえるんですが、これがなんと有料・・・う~ん・・・。

ちなみに「何回結婚できるか占って下さい」等というふざけた質問をしようと構えている人は絶対に選んでもらえないようです!?

一人で来ても楽しめるのは「ミステリアスエッシャー」でしょう。だまし絵で有名なエッシャーの世界を堪能できます。テーマパークでは良く用いられる手法なんですが、これを世の中に広めた人として有名です。

ちなみに入口にいる大きな体の人は・・・本物でした・・・。

ハウステンボスハウステンボス

この他には、6人まで乗れる吊り下げライドに乗って宇宙のことを見ながら学べる「セイルユニバース」があります。一人で1台占拠して、記念撮影のときは気恥ずかしいものがあります。ゆっくり動いて写真撮られても・・・。

さらには大型のシミュレーター「ホライゾンアドベンチャー」なんて言うのもあります。かつてはアトラクションがあったところが「テーマリウム」という博物館に変わっていました。ここではハウステンボスのエネルギー供給や、水の浄化機器について展示されています。

そして、このゾーンの中心には「マウリッツ広場」と呼ばれる大きな広場があります。今日は「春を呼ぶお祭り」が開催されています。バンド演奏にあわせて、ストリートパフォーマンスがたくさん行われています。海外のお祭りってこんな感じなんでしょうか?

ハウステンボスハウステンボス

この広場は、他の時間でも数々のパフォーマンスが行われています。草を模した不思議なパフォーマンスもあります。日本には怪獣「ヘドラ」なんて言うのがあるのをご存じなんでしょうか・・・激似です・・・。

さぁこれだけ遊び場があるとお腹が減るのが世の常。このゾーンにはレストランもたくさんあります。おもしろいのはまだ寒いからなんでしょうか?入口にビニールのシートが・・・

ハウステンボスハウステンボス

またまた、橋を渡ってミュージアムスタッドに行くと、こちらはその名の通りミュージアムがたくさんあります。ただ展示するというよりは、参加してみたり、コスプレしてみたりということもできるようです。

アニメーションワールドなんて言うのもありますが、それっぽい趣味の方はあまりいないようで・・・。

ハウステンボスハウステンボス

何となく、こぢんまりとしたミュージアムスタッドです・・・。


ビジョンスタッド~ユトレヒト

ミュージアムスタッドの隣にはショッピング街「ビジョンスタッド」があります。こちらはショッピング街と言うより「ヨーロッパ風商店街」と言うイメージです。小さなお店が軒を連ねていて、いろんなものがあります。

ハウステンボスハウステンボス

商店は建物だけではありません。広場に大きなテントを張りこの中もショップになっています。

中にはステージまであり、パフォーマンスもできるようです。

ハウステンボスハウステンボス

お客さんはと言うと、やはり建物のお店に集中しているようで、テントの方は見るだけの人が多いです。ちなみに中年男性にとっては特に目を引くものは・・・。

このゾーンにはホテルもあります。ホテルアムステルダムと言うホテルです。さらに教会もあり、実際に結婚式もできるようです。そういえば電車であった人、どうしたかなぁ・・・。

教会は通常は「ギヤマンミュージアム」として利用しているのですが、3階が結婚式場なので、結婚式があるときは入れなくなるらしいです。

この教会の前が大きな花時計になっており、またまたここがフォトスポット。交代交代に写真を撮っています。

ハウステンボスハウステンボス

さて、この教会の反対側がアレキサンダー広場と呼ばれています。ここでは「フラワーアンサンブル」というパフォーマンスが行われています。リボンをポールに踊りながら巻いていく「メイポールダンス」と言うのを始めて直に見ました。

なかなか難しいんですねぇ・・・。このパフォーマンスは司会が非常にうまい。段々周囲の人を巻き込んで最後は大盛り上がり!!素晴らしい・・・。

この広場の反対側にはインフォメーションもあります。迷子センターや案内所の機能を持っているようですが、あまりに雰囲気に溶け込みすぎて、イマイチなんの建物か?となります。

ハウステンボスハウステンボス

さてまたしても橋を渡ると、大きなタワーのある「ユトレヒト」ゾーンに出てきます。こちらは展望台「ドルトールン」を中心にして広がる世界のレストラン街。

日本食はもちろん、韓国焼き肉まであります。

ちなみにこの展望台は有料。早速並んでみること15分。頂上に着きました。

ハウステンボスハウステンボス

展望台は思ったより小さめで、ここにたくさん人がいるのでなかなか外をゆっくりと言うわけには行きません。登った人も同様の感触のようで、登ってすぐ「こんなもんか・・・」と降りてしまう人が多くなっています。


スパーケンブルグ~パレスハウステンボス

ここまでゆっくり歩いて3時間近く立ちましたが、ようやく施設の一番奥まで来ました。まず見えてくるのが、港をイメージした「スパーケンブルグ」。

ここからは実際に船で施設外に行けるのです。佐世保や長崎空港へはここから直行便があります。

ハウステンボスハウステンボス

もちろん、この他にもお馴染みの観光船「観光丸」での遊覧ツアーも楽しめる・・・はずでしたが、なんと冬期につき営業休止中でした・・・残念・・・。

スパーケンブルグには船上ステージがあり、ここで夜はパフォーマンスが行われるようです。どうも宿泊込みで楽しまないといけない施設なようです(今頃気が付いた・・・)。

ハウステンボスハウステンボス

スパーケンブルグは、落ち着いてテーブルに座って・・・というよりワゴンで買ってベンチに座りながら・・・という雰囲気のお店が多くなっています。

当然メニューもファーストフードが多くなっています。オランダにもハンバーガーってあるんでしょうか??

さてこのスパーケンブルグをひたすら進むと、ハウステンボスのシンボル「パレスハウステンボス」やってきます。着くまでの通路の長さといい、なかなかお金持ちのお屋敷に入るのには苦労します・・・。

ハウステンボスハウステンボス

パレスハウステンボスの中はミュージアムになっています。残念ながらこの中は撮影禁止です。チューリップがその昔「球根一つで家が買えた」って話信じられますか?

パレスハウステンボスの裏手は、大きな庭園になっています。さすがにここは撮影が良いようで、皆さん記念撮影中です。誰か撮ってくれないかなぁ・・・(涙)

ハウステンボスハウステンボス

施設の一番奥まで来て、一人感傷にふける・・・中年一人・・・。

このエリアの隣には「フォレストパーク」というコテージのエリアがあります。さすがにここは住む世界が違う人たちばかりのようで・・・見ていてむなしくなってきました・・・。


感想

本物志向という言葉がありますが、それを通り越してここは本当に「国」ですね。まぁ国は大げさかもしれませんが、「街」です。

歩いていけない距離ではないですが、さすがに全て歩き尽くすとかなり疲れます。

テーマパークというとアトラクションを思い起こしがちですが、ハウステンボスには殆どアトラクションはありません。説明したものの他には、お馴染み「大航海体験館」と気球に乗って空からハウステンボスを楽しめる「ルフティバルーン」があるくらいです。

ハウステンボスハウステンボス

テーマパークは雰囲気で稼ぐという説がありますが、まさにこのセオリーを実践してみる施設です。しかし、これだけの施設ですからなかなか運営も大変でしょう。

花の時期に合わせてパークの顔が変わっていく。そんなハウステンボスになっていくのでしょうか?

とにかく街を歩くときには歩きやすい格好で、最低限の体力は付けてから行きたい施設でした。はぁ・・・疲れた・・・。

視察記録

1994年開業の九州最大のテーマパーク。その巨大さゆえに経営不振に何度も陥ったが、現在は九州地区で最も稼ぐテーマパークに変貌。最近はVR技術やロボットなどの先端技術を導入した運営も評判がいい施設です。昔からあるチューリップ、バラ、そしてイルミネーションの規模の大きさと綺麗さは多くの人を魅了しています。
TEL 0570-064-110
住所 〒859-3292 長崎県佐世保市ハウステンボス町1−1
URL https://www.huistenbosch.co.jp/
入場料(パスポート) 大人(18歳~64歳) 7,400円
中人(中学生・高校生) 6,400円
小人(小学生) 4,800円
未就学児(4歳~) 3,700円
シニア(65歳以上) 5,400円※価格変動性あり。詳細はこちら
開園時間 9時00分~22時00分(変動あり)
アクセス JR大村線 ハウステンボス駅より徒歩5分

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