寒い、オープン日

NO.223


愛・地球博


愛・地球博


視察日時 2004年 3月 25日


到着まで

2005年もあっという間に3ヶ月が過ぎ、いよいよ日本中が大騒ぎになった愛・地球博が開幕する。
半年間で1800万人を集める、久々のビックなイベントである。
前評判は、あまり良くない・・・という人が自分の周りには多いのだが、何はともあれチェックして見ねばなんとも・・・

というわけで、開幕の前日に名古屋に到着。
今年に入ってから視察から縁遠い生活が続いていて、大事なことを忘れていたことに気がついた!!
なんと!!宿を予約していなかった・・・。

まぁ、男一人カプセルホテルでも良いかな・・と栄に移動。
パラパラと降り出した雨を避けつつ、カプセルホテル前に行くと・・「満室」!!
カプセルホテルが満室とは恐るべし、愛・地球博!?

と、感動している場合ではない、このままでは名古屋駅近辺も危険では・・と思ったのですが、
幸いにして駅前にホテルを発見。事なきを得ました。

せっかく来たので、前日の名古屋駅前の風景をチェックしてみましたが、 さすがに万博関連の広告がびっしり。
駅前にはインフォメーションも完成し準備は万端といったところでしょうか?
雨の中、歩き疲れて今日はそのままカプセルにバタン・・・。

愛・地球博愛・地球博

翌朝、いよいよ開幕の日。とにかく何が起こるのかわからないので初電で移動することにしました。
愛・地球博会場までは、地下鉄+リニモ、JR+リニモ、バスなどいくつかの経路が選べるのですが、
一番早く出発する地下鉄を今日は利用して移動することにしました。
車内を見回すと、愛・地球博のパスをぶら下げている人がちらほら・・・というかかなりの人数。
皆さんもご多分にもれず、電車移動組みなんですね。

さて、藤が丘駅に近づくと車内がにわかにざわつき始めました。そして、ドアが開くと同時に一斉に階段に向かってダッシュ!!
構内放送で「走らないで下さい」といくら言っても効果がありません・・・。
そして、リニモの藤が丘駅に向かってダッシュ開始。

愛・地球博愛・地球博

大混雑のホームに滑り込んできたリニモに向かってまたまたみんなが殺到。
すし詰め状態のリニモがいよいよ出発。幸いにしてドア際の場所を確保できました。

リニモの車内でプレスされること20分ほどで、万博会場駅に到着。
駅を降りると皆さんまたまたダッシュ。時間はまだ7時過ぎですが、もう何回ダッシュしているんだろうか?

愛・地球博愛・地球博

さて、オープンまではまだ2時間以上ありますが、一人で来ると辛いのがこの時間帯。
とにかく、立ったまま無言で過ごす・・・。
8時を過ぎて、列がだんだん混んでくると、いよいよ警備員が到着。
愛・地球博では入場前に手荷物検査と金属探知器の通過が義務づけられているのです。
金属探知器に反応しないようにと、ポケットティッシュのようなビニール袋が配布されます。後ろ見ると「nepia」の文字が・・・そのまんまじゃん・・・。

場内ではオープニングセレモニーが行われているようで、あわただしく人が行ったり来たり・・・ヘリコプターも何機も飛び交う状態になり出した。
時刻は8時30分、後1時間・・・と思い始めると、なんと空からパラパラ・・・雪です。
それも、あられ?ヒョウ?堅い・・・もう3月なんですが・・・。

愛・地球博愛・地球博

そして、ついにその時がやってきました。
9時30分、定刻でオープン。金属探知器を通過する際に何人かはなっているんですが、オープンと同時に歓声が上がり音は聞こえず・・・。
自分はちゃんと無音で通過しましたけど・・・。

いよいよ愛・地球博が開幕です。



場内の構成

大阪万博と今回の愛・地球博を比較する人は非常に多いですが、圧倒的に違うところの一つに告知媒体の進歩があげられると思います。大阪万博当時はインターネットなどのPC媒体(というか、PCそのものもなかったし・・・)がない。今回はWEBを通して事前に様々な情報が流されており、来場者が場内の様子をかなり詳しく知っているというのが実情。

そんなわけで、ゲートを抜けると皆さん一目散に走り込んでいくのが企業パビリオンが並ぶゾーン。
愛・地球博はグローバルループと呼ばれる全体を回る大きな橋が架かっていて、それに沿ってグローバルコモン1~6、そしてメインゲートの正面左右に企業パビリオンA,B。さらには日本ゾーン、「遊び・参加ゾーン」そして瀬戸会場という全部で11カ所のゾーンが存在する。
どんなに急いでも、全てのゾーンを一日で見尽くすのは不可能・・・と判断しまずは人気パビリオントヨタ館へ!!

愛・地球博愛・地球博

ラッキーといういいましょうか?偶然にも並んで見ることができました。あと1~2分遅れたらアウトだったんですが・・・。
そんなわけで、早速オープン日1回目のショーを見ることができました。

内部は撮影禁止なので、お見せできませんがトヨタが開発したロボットやi-unitなどのハイテク機器がたくさん出てきます。
前年のモーターショーで展示されていたi-unitですが間近で見ると格好いい・・・。
しかし、ここでアクシデント。寒空の中長時間待っていてすっかりからだが冷たくなったところで、いきなり暖かい建物に入ってしまったため、もの凄い睡魔が体を襲う・・。何とか耐えたものの、ショーの後半戦はボォ~っとしてしまいました。

さて、企業館から離れてグローバルループをまずは一回りしてみましょう。グローバルループは各ゾーンへのつながる動線であると共に休憩場所としても昨日するようです。ループ内にはあちこちにベンチが設置されています。
こうした共有スペースは、よくないがしろにされてしまうんですが、さすがに日本のレジャー業界も進歩したようです。

愛・地球博愛・地球博

しかし、3月だというのにこの寒さは一体・・・手袋をしないでいたらすっかり手が真っ赤・・・。しかもこのグローバルループは高さのある場所に設置されているので風に対して無防備。期間を考えればあまり寒さ対策はしなくていいというのが計画だったのでしょうが・・・それにしても寒い。

グローバルループを一回りしていく中でまずは各ゾーンの配置を確認してきます。

メインゲートから入って左周りにグローバルループを進むとグローバルコモン1。ここはアジア各国のパビリオンが並びます。
奇しくもワールドカップ予選で今日激突するイランが主催するイランイスラム共和国館もあります。
そして、次回の万博が予定されている中国、お隣の韓国などもこのゾーン。

愛・地球博愛・地球博

続いて進んでいくとグローバルコモン2。ここはアメリカ大陸の各国が並びます。大阪では大人気だったアメリカ館。今回は今一つの出だしのようです。
サッカー大国ブラジルはパビリオンはない代わりに、伝統料理シェラスコのお店を構えています。店員が皆さんブラジルのサッカーのユニフォームで対応しているのがお国柄・・と言う感じですが、黄色のユニフォームは油汚れが目立つので大変では・・・。
などと考えてはいるんですが、今日は営業時間が存外短いので、コモン2は飛ばして先に進みました。

続いて見えてくるのがコモン3。ここはヨーロッパ館。イタリア、ドイツ、フランス、クロアチア・・・サッカー大国が多いです。なぜかサッカーに絡んでしまうのは今日がワールドカップ予選の大一番だから・・・??

そのままループを回るとコモン4。もう一つのヨーロッパ館につながるんですが、コモン3からショートカットしてコモン5に抜けられるんですね。ここがアフリカのゾーン。思いの外人が少ないので、エジプト館に入ってみました。

愛・地球博愛・地球博

エジプトといえば古代文明発祥の地として有名です。当然それを考えてなのか、中には古代文明の説明とおなじみエジプトの古代王朝の王様ファラオの棺なんていうのが展示されています。もちろんミイラはありませんが・・・。
アフリカ館は展示は素朴ですが、食べ物がみんな安いのが嬉しいですね。

コモン5を抜けて再びループを回ると、見えてくるのが日本ゾーン。日本館の他に飲食施設が固まったフードコートもこのエリアに・・・。
コモン5~日本館までのループからは万博の施設のバックヤードが覗ける場所になっているのですが、一面張り巡らされたソーラーパネルはこの施設を象徴しているかもしれませんね。地球に優しい万博・・・。

愛・地球博愛・地球博

日本ゾーンを過ぎて、さらにループを進んでいくとコモン6。ここはもう一つのアジア&オセアニアゾーン。アジアの中でもタイやシンガポールなど東南アジアが中心です。意外(というのは失礼でしょうか?)にしっかり作られているのがシンガポール館。

入口に入りアトラクション要素、展示要素、最後は物販にお見送り・・・しっかりした構成でした。

そして、更にループを回ると企業パビリオンBゾーンを越えて、入口に戻ってきます。
いやいや、ここまで回っただけで2時間近く・・・。やはりこの施設・・・デカイ・・・。


気になるパビリオン

今日は初日。まずはトヨタ館をクリアできたので、今日のもう一つの目標が「マンモス」。
施設の中央部にある「グローバルハウス」と呼ばれる施設で見ることができました。整理券が1日2回配布されていましたが、急いだ割にはあっさりもらえました。

今回は15時からの回で見学することになりました。それにしてもこの整理券の配布列・・・これまた長い・・・。

愛・地球博愛・地球博

整理券を見ると16時から入場と書かれているので、時間通りに集合場所のグローバルハウスの入口へ。
入口は複雑な通路の先が地下通路へと続いております。どうやら展示は地下なのか?と思いきや地面の段差を利用しているようでした。

愛・地球博愛・地球博

整理券は2種類に分かれていて、二つの展示から整理券により強制的に決められてしまいます。そして最初の展示を見た後に、お待ちかねのマンモスへ!!

今回はソニーが開発した超特大の大画面(ハイビジョン)映像を見てからマンモスへ・・・。
ちなみに大きさに感動して実際に映像が始まると・・・睡魔が・・・ここでは負けました・・・。
気がつくと皆さん移動をはじめており、いよいよマンモスへと・・・マンモスの冷凍室は日通のコンテナなんですね。

ちなみにマンモスの見学はムービングベルトに乗って見るので立ち止まることは許されません。
そこで、並ぶのを最後にするとちょっとだけ余裕を持って見ることができます。撮影は禁止なんですが皆さんお構いなしのようです(という自分も・・・)。

愛・地球博愛・地球博

続いて、大地の塔。世界最大級の万華鏡ということで、60分間待って見たのですが、こちらは上を向いて長時間は耐えられずに思いの外がっかり・・・。
上を向いていると辛いので、天井の画像を反射させる鏡も設置しているのですが、こちらは味気ない・・・。

続いてお隣の「日本館」も見学してみました。環境をテーマにした竹でできた外観には圧倒されますね。

そして企業館では、電力館と三菱館。

愛・地球博愛・地球博

どちらも、案内音声が日本語、英語、中国語の3種類。今日はどちらも空いていましたが・・・。


サービス施設

今回の万博は環境がかなり大きなテーマになっていますが、ニュースなどでも話題になっているのがゴミの分別。全部で9種類の分別をするんですが、これが結構大変。どのゴミがどこに入れればいいのか?という人は自分だけではないようで、各ゴミ箱毎にスタッフが立っていまして、ゴミを受け取ってくれます。
環境には優しいけど、経費的には辛いと思いますが、どうなんでしょうか?

愛・地球博愛・地球博

そして、恐ろしい数を揃えている除細動機。100メートル間隔ぐらいでループを1周取り囲んでいます。
同じ救急機材という中では、なるほど!!と思わせるのが小型の電気自動車。これは広い施設内を回遊するには便利ですね。

愛・地球博愛・地球博

そして、場内の案内MAP。愛・地球博は終了後には廃材を出さないようにするとのことで、もちろん仮設なんですが、木組みの布製。
これは良いアイデアですね。今後全国で流行りそうな感じもします。

そして、最後に予約端末。チケットはIC内蔵なのだそうで、チケットを置くと予約が可能なんだそうですが、今日はほとんどの施設で稼働していない。
しかも予約端末のトラブルがあった直後でほとんど機能しないのが非常に残念です・・・。

愛・地球博愛・地球博

とまぁ、最新機種が目白押しの会場内。これだけ見ているだけでも結構な時間が経ちました・・・。


感想

初日の出だしはあまり奮わなかったようなので、思いの外たくさんのパビリオンを見ることができました。
飲食施設はレストランなどありましたが、各パビリオンに併設されている喫食スペースを有効活用すると、時間のロスなく回れます。

とはいえオープン前から並んで、全て見終わったのが閉園時間の19時間際。
やはり大きな規模の施設ですね。この規模の割にはロッカーやATMが貧弱なのが気になりますが、今後どのようになるのか・・・?
また来たときに確認することにしました。

愛・地球博愛・地球博

名古屋地域で開催された万国博覧会。いろいろな問題が出ましたが、期間中に次々と解決されていくのは流石トヨタのお膝元。。というところでしょうか?

視察履歴

寒いオープン日 (2005年3月25日)

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