日韓ワールドカップ チュニジア vs ベルギー
ついに日本がワールドカップで始めての勝利を収めたロシア戦の翌日。日本戦の裏カードとも言える「ベルギーVSチュニジア」戦に出発。
「よりによって何でこんな試合を・・・」と会社ではみんなに言われるのだが、この試合は自分がチケットセンターに電話して確保したチケットなのだ!!あの大混乱の電話パニックの間隙を縫って、唯一確保できた試合でもあるので、愛着は人一倍・・・。
早速大分までの旅に出ます。でも飛行機の大分便は既に満席のため、今回は博多を経由して大分まで向かいます。福岡までは国内線の便数も非常に多いので、こちらはチケットの確保は難なく済みました。さらに、この時期ありがたいのは「超割」の存在です。
全国一律9800円(JASの場合)というのは、負担が少なくて済みます・・・超割万歳!!
さて福岡からですが、今後はバスに乗って移動します。このためまずは福岡空港から天神まで地下鉄で移動。天神では既にワールドカップのための臨時バスが増発されており、普段はひっそりしたバスターミナルも「大分行き」だけは異様な盛り上がり。
ここでまた助かるのが、往復割引の制度。帰りのバスもこちらで確保できるのです。イヤイヤ今回は非常にスムーズで嬉しい・・・。
バスに乗り込むと、ほぼ定員ながら補助席を利用せずに出発。日頃の視察時の癖か天神を出発後、高速の入口に着いた頃にはすっかり、夢の中・・・というか夢すら見ないほど熟睡・・・。
ふと気が付くと湯布院を通過している最中・・・ここで大きな問題が発生・・・そう雨です・・・。
ビックアイは屋根付きのスタジアムなんですが、開閉式のため少し不安が残ります。数ヶ月前には屋根が閉まらないアクシデントがあったばかりだし・・・しかも今日はそのアクシデントを実際に体験した人と一緒の観戦なので・・・不安は倍増・・・。
ビックアイのバス降り場はなんと高速のサービスエリア。ワールドカップの開催日だけこのサービスエリアの非常口を開放してビックアイに迎えるようにしてあるのです。
さて、ここまで来ていよいよ不安は現実に・・・雨です・・・。それもかなり激しく降ってきました。
追い打ちをかけるようにビックアイまでの道が登り坂でさらに、入口がバス降り場から一番遠いゲートなので、踏んだり蹴ったり・・・です。こんな中でもデジカメを離さず写真を撮りまくっている自分に少し自己嫌悪・・・。
いよいよゲートにたどり着きましたが、カラーコーンで「これでもかぁ・・・」と言うばかりに複雑なキューラインが作られています。「オイオイ・・こんなに必要ないだろう」という感じなんですが、不思議なことにキューラインを使わないところが多くて、結局道路にはみ出したりしています・・・う~ん、なんのために設置したのか・・・?
まぁ・・・気を取り直して先に進むと今度は荷物のチェックゲート。こちらは非常に狭いんですが、前後に屋根がないので荷物をチェックした人が先になかなか進まない。
さらに加えて、荷物をこれからチェックする人も金属探知器に反応してしまう携帯電話や財布なんかをしまうこともままならず結構混乱しています。仮設のテントでも良いからもう少し雨に濡れないエリアがあれば良いのに・・・。
荷物チェックで、皆さんずぶ濡れになってしまって不快感はかなりヒートアップ。でも切れることができないのは、ゲートの奥に陣取っているお巡りさんの集団・・・。これって脅しじゃないの?
この後入口に向かうのですが、ここからさらに雨の中を進軍・・・。屋内競技場と言っても到着までにずぶ濡れでは・・・全く・・・。
やっと入場ゲートに着いたのですが、皆さんいきなり入らずにまずは雨に濡れた体をタオルで拭いたりと、忙しい・・・。当然ゲートの周辺は混乱します・・・。
雨天でも快適な観覧が可能なスタジアムは、雨天に取っても弱い周辺の環境を持つスタジアムだったのです・・・。めげずに中に入りましょう。
チケットを確認して中に入る。今日はカテゴリー3の座席。つまり一番安い席。でも7000円もするのです。ビックアイは陸上競技場なので本来は陸上のトラックがあるエリアに、可動式の座席を用意して定員43000人を確保します。
今日の席はなんとその稼働座席。しかも前から5番目くらいの場所。「近くで良いなぁ・・・」なんて思ったのもつかの間、なんと広告看板に隠れて選手の足が見えない!!
“サッカーで足が見えない”こんなスタジアムって・・・あり??
と言うわけで今日の試合は「大空中戦」を期待したいところです。ちなみにスタジアムのスタッフの方はとてもフレンドリーで親切。写真もすぐに撮ってくれました。今日のユニフォームがどこのモノか?わかった人はかなりの通です・・・(笑)
さて友人とも合流し再びスタジアム内を見学すると、まぁ“仮設”物が多いこと・・・仕切の柵、灰皿、ゴミ箱・・・う~ん、ワールドカップの後を見据えているのか?
それでも煙草が吸えなくなるわけではないので良しとして・・・。続いてお店もチェックしましょう。こちらも例に漏れず“仮設テント”。しかも外部の金網を一部外してテントを併設するというかなりの荒技・・・。
とてもワールドカップのためのスタジアムとは思えないような応急処置ぶりが随所に見えて少し幻滅・・・。
そんなこんなでブラブラしているうちにいよいよ選手達が登場した。試合に集中することにしましょう。今までの試合と違ってちょっとマイナーな選手が多いんですが、それでも技術は確かな選手が多い。いわゆる玄人好みな試合展開。
ベルギーは日本戦同様左右からの揺さぶりで攻撃を仕掛け、チュニジアはじっくり守ってカウンターのような展開・・・。そしてついに均衡が破れた。
恐れていた見えない場所での混戦から、またしてもベルギーのキャプテン「ビルモッツ」が押し込んでベルギーが先制・・・あぁどんな形だったのか・・・?
そしてチュニジアは敵陣深く入り込んでフリーキックをゲット。これをしっかりゴールの湧くにたたき込んで同点に・・・。それにしてもこのフリーキックは良いシュートだ!!
結局試合はこのまま1-1で引き分け。両者痛み分けという感じになってしまった。
ビルモッツのシュートはどんな形で・・・確認できないまま帰途につく。今日は納得できないことが多かったなぁ・・・。
この試合のチケット取ったの誰だ・・・・?・・・・・自分だった・・・・。