スタッド・デ・トウキョウ
No.0044
東京スタジアム
視察日時 2001年 3月17日
到着まで
東京にもいよいよ、世界に誇れる競技場ができました。東京で日本の代表戦クラスの試合が行える場所と言えば、国立競技場と相場が決まっていましたが、2001年3月10日に「東京スタジアム」がオープンしてその勢力図は大きく変わろうとしています。
場所は、新宿副都心から京王線で約20分。飛田給駅が最寄り駅になります。元々この地域には小型機が利用する飛行場があり、その跡地に今年、堂々完成したスタジアムです。
オープニングセレモニーには石原慎太郎都知事も駆けつけ、東京都も並々ならぬ意気込みです。しかもJリーグが開催される日には、普段は各駅停車しか止まらないこの駅に特急、急行など全ての列車が止まるようになったのですから凄いことです・・・。頭が変わると行政はこうも変わるものか・・・。
飛田給駅も、スタジアムのオープンに合わせて改装したようで、非常に綺麗な駅になりました。改札は自動改札フルゲート稼働中ですが、とにかく最大で5万人以上を収容するスタジアムですから、駅は大混雑・・・。
とにかく、「帰りの切符を買って下さい」という放送は流れているのですが、駅を出るまでに時間がかかるし、切符売り場も大混雑・・・。ここに来るときは時間に余裕を持ってきた方が良さそうです。
駅からスタジアムへは道を直進!。駅を降りるとすぐ前にスタジアムが見えますので、迷うことはまずありません。道路も煉瓦タイル張りに修理したようで、非常に清潔感あふれるイメージなんですが、今日は雨・・・。しかも大混雑・・・。
途中で2本の道路を横断します。片方には警備員がいて交通整理中。もう一つは国道20号線なので、こちらは立体交差でクリアします。さすがに階段はなく、スロープでバリアフリーも完全!?
スロープを渡るとここで左右の道から歩いてきた人が合流してスタジアムの正面に出ます。それにしても雨にも関わらず凄い人数です・・・。
スタジアムの入口横には喫茶コーナーのようなものもありますが、みなさん余り興味はなさそうでスタジアムへまっしぐら・・・と言う感じです。ただし、コンビニがあるのは助かります。この喫茶コーナーはちょっと余計かもしれません。だってサッカーに見る行き帰りにこんなとこ寄らないでしょう・・・普通。
ちょっと寄り道してしまいましたが、いよいよスタジアムの入口に到着です
スタジアムの周囲
スタジアムの周囲は、グルリと周遊できるようになっています。この周遊道路に沿って入口ゲートが付いていて、自分の好みの入口から入れるようになっています。
近くで見るとこのスタジアムはフランスワールドカップの決勝会場「スタッド・デ・フランス」によく似ています。まぁ同じ首都同士だし・・・・いいか・・・?これ以上はコメントを避けて先に進めましょう。
周遊道路には当然外灯が付いていて、バナーがぶら下がっています。ここはJリーグでは「FC東京」と「東京ヴェルディ1969」がホームスタジアムとして利用します。
正面からグルリと回ってみましょう。今日は当日券の販売がないので、チケット売り場は閉まっています。普段はここで販売されることになるのでしょう。
周遊道路はサイドスタンド当たりで、階段があり、ここから下に降ります。
このまま回ると、バックスタンド側へと向かうことになります。途中に自動販売機がありますが、東京スタジアムオリジナルカラーに塗られています。
そして広い団体バスの駐車場。これなら地方からツアーで来る人も安心でしょう。どこのスタジアムも駐車は苦労しますから・・・。ちなみに一般車の駐車場はありません!
自転車で来る人には駐輪場があります。バイクと自転車が利用できるようになっていて、2カ所あります。
近隣の人には優しいですねぇ・・・
ぐるぐる回って、バックスタンド側までやってきました。バックスタンドは、メインスタンドに比べると、やや質素(?)な作りで、仮設のテントの荷物検査場所があります
せっかくここまで良い感じだったのに、ちょっと残念・・・。
改札は階段を登ったところにあるので、車椅子の方はメインエントランスから出ないとちょっと苦しいかもしれませんね?一般用の動線中にはエレベーターなど見あたらないのでご注意を・・・。
スタジアムの内部
スタジアムのゲートをくぐると、大きな案内MAPがあります。始めて来るスタジアムではこれは非常に助かります。
中は広々として雰囲気で、開放感があり、人の行き来もスムーズです。当然、どこから入っても他のエリアに移れるので安心です。
スタンドへの入口はガラス戸があり、指定席エリアはここでチケットを確認します。自由席入口は野放し?じゃないけど、その名の通り、自由なので人はいません
ゴミ箱はスタンド入口の手前に設置してあります。「可燃物」「不燃物」「ビン・カン」「ペットボトル」と4分類です。ペットボトル専用のゴミ箱は珍しい・・・。
しかし、いつも思うんですがなぜ持ち込み検査してないはずの「ビン・カン」「ペットボトル」のゴミ箱があるのでしょうか・・・。まぁ・・・いいか・・・。
スタジアムは2層式ですので、2階席を利用する人は階段で登って下さい。そして、1階の階段を降りるとトイレがあります。
階段の下にはトイレの他に、コインロッカーもあります。これは気が利いています。他のスタジアムはあまりないですから・・・。
トイレは大便用は和式が中心です。小便用はストレートタイプで、子供も大人も同じものが使えます。シンクもとっても清潔です。SKもありましたが、男女共用ではありません。
階段した以外にもトイレがあります。多目的トイレもありますが、一般の人も利用できる用にサインが付いています。
さらに、ベビールームも用意されますので、小さいお子さま連れの方も安心!
屋根を支える柱には、飲み物の広告が付けられています。これは以外にアイデアです。
さらに、柱の外の部分には時計が付いています。小さなことも結構気を使っていてGOOD!
では中に入ってみましょう!
スタンドエリア
各座席へ向かう入口には、MAPとシート番号が表示されています。エリアによる区分などは明確ではなかったようなので、この点は残念。また、階段には列伍都に番号が書いてあるので、これは助かります。
スタンドは2層式で、全席完全分離シート。もはや日本の新しいスタジアムでは常識になってきました。良いことです・・・。ちなみにシートの幅も大きめでGOOD!。但しできたばっかりなのに何でイスがこんなにホコリかぶってんの・・・?
おなじみになってきたカップホルダーもちゃんとあります。横浜国際は左ですが、ここは右・・・大した問題にはなりませんが・・・。
スタンドには屋根がかかり、ほぼスタンド全部が濡れずに観戦できます。これも日本の常識になりつつあり、良いことです。屋根の突端にはスピーカーとライトがつけてあります。ライトは心なしか照度が低いような気がしますが・・・。その代わり(なのか?)音響は強烈です。心臓に自信がない人は注意して下さい??
肝心な見え具合ですが、どこから見ても非常にOK!。特に死角になるような場所もないし、スタンドが楕円形に配置されているので、どこから見ても一定のレベルで見ることができます。これは素晴らしい・・・。
そして、おなじみオーロラビジョン!ここも両ゴール裏に1カ所づつ2カ所設置されています。非常に明るくて見やすいので、問題は無いです!
飲食施設&物販施設
場内は、基本的にファーストフードが中心です。まぁスタジアムまで来てテーブルサービスを・・・という人は余りいないですからねぇ・・・。
そしてケンタッキーフライドチキンはここでも頑張っています。やっぱりブランドものは人気があります。一番よく売れています。
自販機も完備しています。ちなみに、ビン、カンは禁止ですが、紙パックはOKですから、全て飲み物は紙パックです。
寒い日は暖かいものが欲しくなりますが、カップのコーヒーもあるので安心です。
物販はおなじみのチームグッズです。今日はベルディグッズが中心。ヘルパーも出て頑張っていますが、いまいち売れ行きは良くなさそう・・・?
感想
21世紀最初に完成したスタジアムですが、ここをワールドカップ会場にしないのはもったいない・・・。と言うくらい完成度の高いスタジアムです。
なんて言ったって、フランスワールドカップの決勝会場と似ているんですよ(って関係ないか?)
会場に足を運ぶお客さんの視点を良く理解して作られているのが感じられます。また階段下のトイレやコインロッカーなど、限られたスペースをうまく利用して作られていて感激!
スタンドも、楕円形でどこから見ても同じように見ることができるのは、良くできています。
問題は、飛田給駅周辺の環境です。とにかく5万人を捌く場所でないのは確かなようで、帰りは帰りで警察が出動して道路整理・・・。駅まで歩いて5分の距離が30分かかりましたからねぇ・・・。
TEL | 042-440-0555 |
住所 | 〒182-0032 東京都調布市西町376−3 |
URL | http://www.ajinomotostadium.com/ |
アクセス | 京王帝都電鉄 飛田給駅より徒歩10分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
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- 2001/03/17
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