あわや大惨事!!神仏のご加護を体験する瞬間@建仁寺
NO.516
建仁寺
日時 2023年12月17日
太秦映画村から移動しました。荒電、地下鉄東西線と乗り継いで京阪の清水五条で下車。六波羅密寺を目指すも想定外で、建仁寺に急いでいます。急ぎたいけど走れない・・・。
なぜ急ぐのか?今猛烈にお腹が痛い。トイレに行きたい・・・しかし京都の路地はコンビニがない・・・。八方塞がりか?と思ったら公衆トイレを発見。とりあえず駆け込んでギリ間に合った・・・。
決壊事故を何とか防いで正気を取り直して周囲を見渡すと・・・何故かここが目的地の建仁寺。仏のご加護に感謝します。
京都の名刹はかなり訪れたつもりだったのですが、ここは初めて。臨済宗大本山、禅寺が京都市内で見れるのは珍しい。京都市内は最澄門下の浄土宗の縄張りだと思っていたので・・・。
そして今日は天井画を見ることができるという幸せ。苦労した甲斐がありました。
まずは石畳の通路を進みます。どうやら自分が抜けた門は「西門」という施設で、建物周囲を迂回して中に入るルートだったようです。
途中に見えたのが「勅使門」。こちらは通行できません。
そしてここが本坊という施設。ここが入口です。入口前には写真NGと書かれていたでカメラをケースに入れていると警備員の方がそばに来て「写真は大丈夫です。人が写るように撮るのはダメです」と言われる・・・。最初理解できなかったのですが、施設内で風景写真を撮るのはOKですが、自撮りしたり、仲間と撮ったりするのはダメという意味のようです。
靴を脱いで靴箱に入れて、チケットを買うと、最初に見えるのが歴史の教科書でもおなじみの「風神雷神屏風」。何とも無防備に置いてあるけど大丈夫?と思ったらこれは高精細のデジタル復元品だそうです。見た目では複製品だと全くわかりません。本物は京都国立博物館にあるそうです。
続いて見えてくるのが「雲龍図襖」。龍の襖絵。こちらも高精細復元品だそうです。昔ものが吹きさらしでこんなにきれいに残るはずは…と思っていたので納得です。
襖絵のある場所は「本坊」と呼ばれる建物。ここからスリッパを履いて(貸し出してくれます)法堂に向かいます。通路が石畳でかなり冷たいのでスリッパは助かります。
法堂は外から見るとこんな感じです。「The お寺」のたたずまいです。
そして法堂の中に入ると、阿弥陀如来が鎮座しております。今日はありがとうございました。とまずは深く御礼です。
その天井には龍の天井画。これは建仁寺創建800年の記念で作られたものだそうです。話によるとどこから見ても龍に睨まれているように見えるそうです。
法堂はこの一部屋だけですので、再び本坊に戻ります。
先ほどの龍の襖絵がある所は本坊の中の「方丈」と呼ばれるところ。龍の襖絵の隣は水族画の襖がある大広間。中には入れませんがこの襖絵は安土桃山時代に書かれた山水画の高精細複製品だそうです。
そして、禅寺というとやっぱり欠かせないのが「石庭」。見事な庭園です。ゆっくり座って空気を吸ってみたいのですが、睡魔が襲ってきそうなので立ってみました。
そして先ほどの龍の襖絵の反対側も部屋になっていてこちらもに襖絵があります。どちらも複製品だそうです。
こちらはご存命の有名な女流の書家さんの作品だそうです。
襖絵はさらに続いて「花鳥図襖」絵。こちらも高精査復元図だそうです。作画は安土桃山時代ですから今から500年近く前ですので空気に晒されたらこのように保存されるはずもないので仕方ないです。
方丈の襖絵を見ながら庭側に目をやると色々な建物が見えます。こちらは納骨堂。
方丈から離れて、廊下を伝っていくとこちら「小書院」に出てきます拝観者の休息場所として利用されています。寝たりしてはいけません。
こちらにも襖絵があります。明治時代に描かれたものらしいです。
小書院の反対側は大書院。こちらも休憩利用できます。書院に挟まれた庭を見ながら心を静めましょう。
デジタル復元の技術を積極的に取り入れている建仁寺。こうした先進的なお寺ですから、物販品などもあります。
オリジナル、コラボ商品などレジャー施設の王道の商品群。こちらもお寺なのに先進的ですね。
本坊を出まして外部へ来ました。こちらは北門です。祇園の方に向かうにはこちらが近いようです。
こちらは「茶碑」。開祖の栄西は中国から茶葉の種を持ち帰り、これ以降日本で茶の湯文化が広まったということだそうです。
そして、こちらは「浴室」。今でいうサウナのようです。これも修行の一環だそうです。
通路にはこんな案内があったのでせっかくなので、通路に従って行ってみると・・・。
建仁寺の摩利支尊天が祀られているお堂に出ました。勝利の神様”摩利支尊天”。狛犬ではなくて、狛猪です。
この施設の隣には”商売の神様えびす様”が祀られているえびす神社。思えばこの辺りでトイレを探して動き回っていたのを思い出しました。
年末ですが、えびす様のように笑って年の瀬を迎えたいものです。
阿弥陀様、摩利支尊天様、えびす様、決壊の悪夢からお救い頂きありがとうございました。良い年の瀬を・・・。