思い立ったが吉日!?来てしまったぜぇ~
No.0165
安比高原スキー場
視察日時 2002年12月21日
到着まで
今年最後の三連休。どこに行こうか?悩んでいると発見したのは「JR三連休パス」。何とJR東日本の全ての路線が3日間乗り放題になると言う切符だ。
早速購入して「さてどこに行こう?」と普通の人とは反対の発想でスキー場三連発に決定。まず第一段は岩手県の「安比高原」、噂に名高い安比リゾートとは一体どんな場所なのか?期待に胸膨らませて朝の5時おきで新幹線に乗り込みます。
12月から八戸新幹線「はやて」が走り始めましたが、早いこと・・・。東京・上野・大宮・仙台・盛岡とわずか5駅目で盛岡に到着しました・・・しっかり熟睡しましたが・・・。
さてさて盛岡までは順調そのものだったんですが、盛岡から安比高原までの電車がわからない・・・やはり昨晩決定して翌日出発はチト無理があります。
実は八戸まで新幹線が開業したのにあわせて、盛岡から八戸までの東北線が「いわて銀河鉄道」と名前を変えていました。安比高原は盛岡から好摩を経由して行くので、この路線に乗らないと行けないのです。
駅員さんの丁寧な東北弁の説明でやっと事情が理解できて「花輪線」に乗り込みました。これがまた、ド演歌調のローカル線。う~ん・・・なんか雪国しています。
安比高原リゾートは“4シーズンリゾート”と言うコンセプトで四季折々楽しめるリゾートになったそうですが、その玄関口の安比高原駅はかなりローカルです。後で気が付いたんですが、盛岡から直行のバスが出ていたらしいんですが・・・。
安比高原駅からはシャトルバスで約20分。雪道と言うよりは凍結路なのでバスも大変です。時々お尻を振りながら・・・なかなかスリルがあります・・・。
さて安比リゾート内に入るとまず止まるのが「安比グランデ」、そうホテルです。もちろんここはスキー場の入口でないのは明確なんですが、スキー場はどこで降りたら良いのか・・・?バスの案内も停留所の名前だけで・・・結局「安比ヴィラ」まで行ってしまって・・・歩いて戻ることに・・・。
まぁその分駐車場がバッチリ見れたので良しとしよう・・・と半ば開き直りながらスキー場の玄関口「スキーセンター」に到着。
荷物を持った体には非常に長く感じる短めの階段を登ってスキーセンターに到着。ところが今度は更衣室が見あたらない・・・。
更衣室は途中で通り過ぎた「安比プラザ」の1階だった・・・。あぁ今日はこんなことばっかり・・・。
スキーセンターの廊下を横切り安比プラザの1階にやっと到着。ズラリと並んだロッカーを見て一安心・・・。朝5時に起きて既に5時間が経過・・・。
ロッカーの奥には更衣室があり、中は板張りの更衣ブースになっています。広さにして4畳半くらいでしょうか?大人が4人くらいは一度に着替えられます。早速着替えて靴を履き替えて、ロッカーに荷物を入れることに・・・。
ロッカーは400~600円と大きめなのでやや高いです。コインロッカーなので入れ忘れは結構“お財布にしんどい”ことになるので要注意・・・。
ロッカーの隣にはレンタルの受付があります。まずはカウンターで必要事項を記入してカウンターに行きます。スキーやボードなどの道具のレンタルに関しては非常に丁寧に説明してありますが、実はここ盛岡までのバスのチケットなども販売しております。この手の案内は見あたらなくて、帰りはチケット売場を捜して右往左往してしまいました。
やっとロッカーから出てきてついに安比高原のゲレンデに到着です。まずはリフト券を購入しなくては・・・と言うことでチケットブースに向かいます。
ブースは黄色の建物で場所はすぐ確認できますが、ブースの窓に料金やら割引やらの規定がいろいろ書かれていて、ちょっと幻滅・・・。どのブースに人がいるのか?ブースの前に行かないとわからない状態でした・・・。
あちこち見ている間に時間を結構食ってしまったので、今日は5時間券でOKな時間となりました。いよいよ滑走可能な状態に・・・はてさて今日は何回転ぶことか・・・?
ゲレンデ&リフト
残念ながらまだ全面滑走にはほど遠い状態です。安比高原は「前森山」と言う山の斜面を利用して、セントラルゲレンデ、ザイラーゲレンデ、セカンドゲレンデ、西森ゲレンデと4つのゲレンデを持っています。今日はセントラルゲレンデのみ滑走可能なようでした。
まずはウォーミングアップ・・・というより恐怖心を取り除く(?)ために初級者用のコースを滑走。幅も広くて人もそれほど多くないのでゆったり、安心して滑れます(ちゃんとスキーで・・・)。
ちなみにリフトですが、非常に愛想の良い方とクールな方と極端です。リフトの乗車タイミングを誤ってフライングしてしまったのですが、「待って!!」と言う顔をして特に制止などせずに“拝んで”しまう方も・・・。私は神様じゃ無いって・・・。
愛想が良いのは、初級者ゲレンデ(つまり下の方)のリフトの方が多いです。まぁ上の方は寒いですからねぇ・・・。
リフトの他ゴンドラもあり、こちらに乗ると一気に頂上まで行けます。体も慣れてきたのでいよいよゴンドラで頂上を目指すことにしました。
ゴンドラの中にはスキー場での注意事項がいろいろ書かれています。コース外を滑走する人が多いようです・・・止めましょう・・・危ないから・・・羨ましいし・・・。
ゴンドラの終点の2階は休憩所になっていてドリンクなどを販売しています。温かいモノもよく売れていますが、見ているとよく出るのがビール・・・。やはりスキーはビールが欠かせないようです(?)。
山頂付近はなだらかに見えたんですが、少し下ると・・・なんと・・・凄い傾斜・・・う~んここを滑るのかぁ・・・後戻り出来ないし・・・。
ってなわけでたたずむ上半身と脅える下半身と相談すること数十秒。滑って見ることに・・・。最初のうちは調子よかったんですが途中からコブだらけな斜面になっていることがわかり・・・あぁしまった・・・と思ったときにはもう遅い・・・。
7割スキー、3割体で滑りきって連絡コースへ。コースはまだ続いていますが、雪不足のためこの先は滑走禁止になっていました。不幸中の幸いというのでしょうか・・・。
連絡コースは「中級」となっていますが、あの斜面を滑りきった後はもう何も怖いモノ無し・・・。人間やはり慣れが重要なのです(?)。
雪質はパウダースノー(&ボードで削られたアイスバーン)なのでスピードがよく出ます。結局あっという間に下まで降りてきて気が付くとセントラルゲレンデを制覇しておりました!!
さぁこうなると後は好奇心の赴くままに・・・唯一の自制心の種だったカメラをロッカーにしまい込んで再びゴンドラへ・・・結局何本滑ったのか・・・?すっかりはまってしまったセントラルゲレンデです。
飲食&物販
唯一の自制心の種(カメラ)が無くなった今、自分の好奇心を止められるのは非常に限られた体力が尽きることのみ・・・。当然その限界はあっという間にやってきて滑っている最中に足が痛くなってきました。
と言うことでそろそろ視察モードに戻り、今度は飲食施設に向かうことに・・・。セントラルゲレンデの安比プラザの2階はレストランになっています。
これがまた今までのスキー場の印象をひっくり返すような広さ。ここは結婚式場なんでしょうか?しかもこの広さなら4組くらい同時に出きるのでは・・・??
広さにビックリしたのですが、売っているメニューにもビックリ。和洋中に軽食、ドリンクなどいろいろあります。
カウンターの形状は非常にシンプルで、カウンターの両端のどちらかで食券を購入。反対の端で受け取ると言う方式。その間にはトレイが並んでいてできあがった食材を次々と乗せていく手際の良さ・・・。
しかもメニューもカウンター上部にきれいに並び。後から貼り紙で付けたメニューはありません。唯一の例外が「キリン一番絞り」と欠かれた貼り紙ですが、こちらは黄色地に黒文字。しかもメニューボードの一番下にはみ出さないように貼られています。
遠くからでも何を売っているのかわかりやすくなっています・・・凄い・・・。
レストランは各メニューによって店舗が別れますが、どのお店でもドリンクだけは全部買えるようになっています。これは助かります。
驚くのはこれだけではありません。これだけの人数を捌くのですから返却口も立派です。大型のラックに大きなゴミ箱(当然分別表示はあり)。お昼時には5人くらいの従業員の方がトレイを持ってくると「ありがとうございます」と受け取ってくれます。
テーブルにはダスターが一つづつ準備されていて、使った後は皆さん自分で机を拭いています。もちろん私も・・・。いやぁ・・・参りました・・・。
さて食事も済んだので今度はショップを拝見。ショップはスキーセンターの2階に2店舗。さすがはリゾート施設「安比オリジナルグッズ」もちゃんと販売しています。
しかも今日は「オリジナルグッズ20%OFF」のセールス日。投げ売りか?と思ったネックストラップ(700円)もしっかり20%OFFしてくれました。
残念なのはこのお店がスキーセンター側にあることです。安比プラザ側にあればバスを待つ間に買えるのに・・・スキーセンターまで歩いていくのはちょっと考えてしまう距離なんですよねぇ・・・。
感想
リゾート施設というのはやっぱり「飲食」と「物販」が重要です。なんと言ってもこの施設でたくさんお金が落ちていくことが重要です。
その意味で安比が最近脚光を浴びているのはうなづけます。メニューも多いし、値段も手頃・・・そして何よりも美味しい・・・大事です。
さらにオリジナルグッズの販売しているショップの存在は忘れてはいけないところです。我慢すれば何とかなるようなモノも「20%OFF」の案内でついつい・・・。
なかなか侮れません・・・。
残念なのはスキー場を中心に各施設が点在しているためバスで来るとどこで降りればよいかすぐ分からない点です。もっともリゾートに来るのに前日夜決定してから来る人は希でしょうが・・・。
各施設の案内をもっとしてもらえると良かったなぁ・・・と非常に贅沢を呟きながらホテルに向かう人達とは逆のバス乗り場へ向かう視察王でした・・・今度は泊まってやる・・・。
TEL | 0195-73-5111 |
住所 | 〒028-7306 岩手県八幡平市安比高原117 |
URL | https://www.appi.co.jp/snow-mountain-resort/ |
アクセス | JR花輪線 安比高原駅よりバス |