噂の“キッザニア”を見に来ました@プレオープン日

NO.267


ららぽーと豊洲


レジャー施設はレジャー見聞録で確認


視察日時 2006年10月 2日


到着まで

湾岸ショッピングモールの最終施設「ららぽーと豊洲」がオープンしました。
横浜ベイクォーター、LAZONA川崎・・・いよいよ東京都内に流れてきました。
豊洲といえば昔から“ウォーターフロント”空間として知られた場所。
でも、意外に足を運ばない場所でもあります。

今年に入り、ゆりかもめも延伸され豊洲へのアクセスはますます便利に・・・。
といいたいところですが、自宅からだと細かく乗り継ぎを行わないといけない。
やはり利便性は良くない・・・。
なにせ、京成→半蔵門→大江戸→有楽町と駅の数は10程度なのに3回も乗換を行う必要があります。

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という訳で、何とか豊洲駅までやってきましたが、
すでに駅にはかなりの人が集まっています。
もちろん皆さんお目当てはららぽーと豊洲。
こうなるとちょっと気が楽になるのが、人の流れに任せて歩いていれば良いということです。

地下から地上に出ると、かなり大きなバスターミナルがあり、高架橋の上にはゆりかもめの豊洲駅が見えてきます。
そして、少し離れた場所には「ららぽーと豊洲」の看板も見えています。
しかし、
正面に見えるららぽーと豊洲へは道を少し迂回しながら歩いていくのです。

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ちなみに道路の手前に見えているのは駐車場とアネックスと呼ばれる別館のビル。
ららぽーと豊洲は海側の奥に入った場所なので、道路からはこのテナントビルを挟んで奥側です。
入口ではシネマコンプレックスの案内、キッザニアの整理券情報など場内の目玉施設の情報がすぐに確認できます。

それでは、早速中に入りましょう。


場内の構成

ららぽーと豊洲の敷地は、もともと石川島播磨重工社の土地です。
日本の造船の代表的な会社の敷地・・・
というわけで、この施設は「アーバンドッグ」という愛称も付いています。

考えてみるとここ数ヶ月で一気にオープンしたショッピングモールは全て大企業の遊休地を利用していますね。横浜ベイクォーターは三菱倉庫、LAZONA川崎は東芝堀川工場、そしてららぽーと豊洲は石川島播磨重工・・・。
水際の空間というのは人が集まるためのロケーションが良いのですから、今まで絶好のロケーションは全て工業用地に使われていたと言うことになります・・悲しい・・。

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さらに、アーバンドックという名前からもわかるようにららぽーと自体がドッグに係留された巨大な船。というイメージなのです。
その象徴が建物の区分、4つの船をイメージさせる建物が“ドッグ”を取り囲み、その周りに大きなビルが囲い込む。
テーマパーク顔負けのこだわりようなのです。

まずは外部の中庭エリアを見てみました。
本当にドッグになっていて、水際空間にはイベントステージを設置しています。
ステージの形状をよく見ると、これまた船の舳先のような形をしています。

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この先には石川島播磨重工が本当に利用していた船のクレーンがオブジェとして残されています。
その隣に跳ね上げ式の橋。微妙なレトロ感が“アーバン”な場所のアクセントになっています。
海に沿って通路の両脇には植栽が配置されており、ベンチは船の港に停泊する小舟のイメージで配置されています。座るというより“寝ころぶ”ように利用するのがお約束のようです。

そしてこの施設の目玉の一つ「ドッグラン」。船を係留するドッグの中に、犬の遊び場ドッグラン。洒落っ気たっぷりです。ちなみにドッグランは時間1500円、ドッグランの横にあるペットショップが受付になっています。ドッグランの横には犬用の水のみ場もあり、さらにはエレベーターの一部はペット共に乗れる・・・ペットに対しても配慮されている施設なのです。

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さて、そんな施設の人間のためのエリアを見てみましょう。
今度は建物の中に入りました。ドッグ側から見て手前左から「シップⅠ」から「シップⅣ」までエリアが分かれていて、ここに大小様々な店舗が入っています。
シップⅠ~シップⅣまでの建物は通路を隔ててポートと呼ばれる建物につながります。
もちろんシップとポートはきちんと屋根に覆われていますので雨には決して濡れません。

但し、シップとポートの区分ですがパンフレットには明示されていますが、実際にはかなり意識しないと違いには気が付かないでしょう。
この施設が船を意識しているな!?と感じさせてくれるのはフロアごとに変わっている床素材です。

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1階はウッドデッキ、2階はカーペット、3階はさらに上品なカーペット。
船の1等、2等・・・という区分に合わせてあるようです。
もちろん、全てのフロアは行き来自由なのですが・・・。
ここまで意識しているのですが、やはり建物全体を広く高く見せるためには、吹き抜け空間は重要です。入口を抜けると最初に大きな吹き抜けに出てくるのはこうした配慮からなのでしょうか?

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そして肝心のお店。
最近は、ショッピングモールをたくさん見ていますが通路、店内ともここは広い!!
でも、この混雑だとその広さの恩恵はあまり受けられません・・・。
1階はブランドショップを中心にした構成というのは、ショッピングモールの王道のようですね。

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2階に上がると、玄人志向のお店??とかインテリア用品など少し大きめな商品のお店が多くなっています。東京の西側エリアに展開している東急ハンズも、今までより大きなスケールでららぽーとに登場しています。

そして3階にはレストランを中心に、シネコン(ユナイテッドシネマ)、眼鏡などの装身具に本屋もあります。入口で公開中の映画を紹介していましたが、実際のシネコン入り口にたどり着くまでにはちょっと時間がかかります。時間に余裕を持って見に行きましょう。

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レストランですが、ららぽーと豊洲でもバリエーションは多いです。和食、中華、韓国、フレンチ、イタリアン、タイやベトナムなど東南アジアの料理も堪能できます。
この中でちょっと変わったお店といえば、フードコート「フードサーカス」。

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まずは、入口で説明を受けます。そしてここで席取りカードとオーダーカードをもらいます。
オーダーカードは店内の商品を受け取る際にスキャナーで読み取りカウントされていきます。
料理を食べ終わったらオーダーカードをレジに持っていくと精算。
最近のショッピングモールはこの手のお店が増えてきました。
ちなみに、今日食べてみたのは「オレゴンサンド」「タイカレー」・・・美味です。


キッザニア

ららぽーと豊洲の最大の目玉でもあり、今日も大混雑のキッザニア。
あまりご存じない方のために説明すると、この施設は子供に対して働く喜びを体験してもらうテーマパーク。さらに実際に現在企業として活躍している数々の会社がスポンサーとなり、実名を出して仕事を体験してもらうという施設。

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オープン前からかなりの人気で、予約は満杯。当日のキャンセル待ちに長蛇の列でした。
この施設は子供同伴でないと入れない、しかも大人は子供が終わるまで待合室で待っているという施設の作りのため、自分にはオープン後は絶対入れないはず・・・と知り合いが気遣ってくれまして、内覧会時に見せていただきました。

まずは入口。
ここはANAのチェックインカウンターを模しています、というより全く同じ作り。凝っています。
入口をチェックインカウンターでという発想は頭良いですね。ちなみにこのカウンターの上にANAの飛行機が見えていて、この中ではパイロットやキャビンアテンダントの体験ができるようになっています。皆さん子供なので「崖っぷちCA」はいないようですが・・・。

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キッザニアは予めガイドブックなどを読んでおかないと、何すれば良いか?わからずに時を過ごしてしまうことが想定されます。中に入って困ってしまったり、職種を選んでこなかったときにはカウンター前の「職安」に行きましょう。ここで体験したい職業の相談や現在の混雑状況などを教えてくれます。ちなみにこのスポンサーは「リクルート」・・・なるほど。

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キッザニアの建物内は薄暗くなっています。
これは日が落ちて夜になり、大人たちが帰った仕事場で子供たちが働く・・・というコンセプトらしいです。子供のうちから夜働く・・けなげですね・・・??

建物を見てみると子供の目線に合わせて少し高さは抑えめ。しかも1階より2階の方を低く取っていて、地上から見ると何となく高く見えるような設定にしてあります。

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選べる職種ですがとにかく多い。
ガソリンスタンド、建築家、車ディーラー、宅配便、料理、医者、ダンサー、電気屋、消防士、警察官・・・いわゆる制服系の職種はほとんど網羅されています。
そしてこれにスポンサーが付いているのが素晴らしいですね。

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こうして子供が職業体験をすると、“キッゾ”と呼ばれるお給料をもらえます。これを貯めることによってららぽーと内で買い物ができる。「働かざるもの、喰うべからず」という昔の教えがここに息づいています。
ちなみに、このキッゾを換金する銀行のスポンサーは三井住友銀行・・・なるほど・・・。

子供たちを見ていると、いわゆる街中でよく見る職業が結構人気です。
自分が子供の時には、警察官やパイロットは圧倒的に人気だったのですが、キッザニアでは宅配便やレストランなどの職種が人気あります。
消防士の訓練では、実際に火事の現場で消火活動も体験。よくできていますね。

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感想

湾岸ショッピングモール戦争??最後の施設ららぽーと豊洲。
大人だけではなく、子供にも、そしてペットにも優しい施設です。

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いわゆる昔からウォーターフロントと呼ばれていた地域。ロケーションはこの上ない場所なのでこうした立地環境で人間以外にも配慮した施設が誕生したというのは世の流れなんでしょうか?

限りなくテーマパークに近いショッピングモール。
それが、ららぽーと豊洲みたいです。

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視察記録

アーバンドック ららぽーと豊洲は、東京都江東区豊洲二丁目に立地する三井不動産商業マネジメント運営のショッピングセンター。2006年10月5日に開業した。
TEL 0570-077-732
住所 〒135-8614東京都江東区豊洲2-4-9
URL https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/toyosu/
開園時間 11:00~21:00
アクセス 東京メトロ有楽町線豊洲駅、ゆりかもめ豊洲駅より徒歩5分

地図(GoogleMAP)

天気予報(ハリテンより)

視察履歴

2006/10/02

噂の“キッザニア”を見に来ました@プレオープン日

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