計画しないと見過ごすかもね?@長崎ランタンフェスティバル
NO.328
長崎ランタンフェスティバル
日時 2017年 2月 2日
九州に引っ越してきてから一度見に行きたかったイベントです。なにせこの時期になるとJRの駅の広告は「長崎ランタンフェスティバル」一色になりますし、腰の重い私の知り合いも何度か見に行ったという代物。しかし何故か毎年機会を逸してしまっておりました。
場所はもちろん長崎県の市街地。市街地全体を会場にしてあちこちでイベントを実施する。
長崎のランタンフェスティバルは元々は中国の旧正月(春節)を在日華僑の皆さんが祝うために始めたお祭りでそれが今では町全体に広がっていたとのこと。
玄関口の長崎駅はもちろん、どでかい船が寄港していました。
会場は全部で7カ所。市内のあちこちに分かれるのですが、移動は市電が便利です。一日乗り放題券も販売しているのでこれを買っておけばどの会場にも10分程度で移動できます。
残念ながら今日は平日で、4つの会場でのみイベントが開催されるそうですが、内容を見ても雑技に、獅子舞、竜踊り、変面ショー、など中国のお祭りのイメージにあるもので、ないものはありません。充実のラインアップです。
もちろんガイドマップは駅をはじめあちこちで配られていますし、どの会場で何時から何があるのか?街のあちこちに看板が設置されていて時間の確認はすぐにできます。
今年の期間は1月27日~2月11日まで。
まずは新地中華街の会場を覗いてみました。市電の駅を降りて川沿いに進むと新地。通りはランタンがずらりと並び、ライトアップのための人形なども多数設置されて盛り上がってます。
そして日が暮れるとライトアップされて、非常に明るくきれいになります。
さて、この新地には長崎の中華街があります。
中華街も人通りが激しいのですがこの雑踏を抜けると、新地中華街の会場に出てきます。公園を利用しています、仮設ながらステージなどもあって本格的なイベント広場のように見えます。
こちらは会場内で最も作りが凝っていて、人形等多数。
ライトアップの前後を対比してみました、これまた凝った造りです。もちろん飲食屋台なども多数出ていますので、食べ物や飲み物には事欠きません。
新地中華街会場のすぐわきに、唐人屋敷というエリアがあります。江戸時代は中国から来た人たちはこのエリアに居住することが求められており、この外に出ることは許されませんでした。
ということで、このエリアがお祭りの発祥の地ということになるのですが、現在は唐人屋敷エリアは、新地の勢いに押されているようであまり活気は感じられません。昔を偲ぶエリアという位置づけになるんでしょうかね。
このため、こちらは20時までにはすべてのイベントが終了して静かな場所になってしまいました。
新地と唐人屋敷。隣接した二つのエリアとは少し離れているのですが、有名な大浦天主堂の近くに「孔子廟」という施設があり、ここもランタンフェスティバルの会場に指定されています。
ここでは、知る人ぞ知る中国伝統芸能の究極技の「変面」を見ることができます。
孔子廟自体は夕方の17時までは通常の料金徴収施設ですが、それ以降この時期だけは無料で開放されていて、ここで変面ショーを見ることができます。
19時20分の開始ということで、10分くらい前に行けばいいか?と考えていましたが、大間違いで会場に着いた頃には鮨詰め状態の大混雑・・・
変面ショーというのは、中国の第一級国家芸能に指定されている雑技で、技法は国家秘密に指定されているそうです。
音楽に合わせて踊りながら、顔についている仮面が次々に変わっていく。その変わる瞬間には手を触れていなかったりしてどのような原理で変わるのか?ここが不思議なのですがホントに一瞬で変わります。最後は素顔になってくれて拍手喝采というストーリー。
残念ながら動きが早く、夜だったので写真はブレちゃいましたが、一見の価値ありのイベントです。
そう思っている人も多いようで、会場でMCが聞いたところ、毎日見に来ている人も結構います。
音楽が途中切れたりと残念なところもありますが、ショーの内容は素晴らしいです!!
今日はもう一つ「中央公園」会場でもイベントがあります。
こちらは新地から歩いて10分ほど、商店街の裏手にあります。
すでに終了の1時間前だったので、ほとんどのイベントは終了していましたがお馴染みの龍踊りがあります。長崎では龍踊りとは言わずに「蛇踊り(じゃおどり)」というそうですが、部活で行っている学校もあるそうです。
変面ショーと蛇踊りを見れば、まぁ長崎ランタンフェスティバルは見たと言えるところでしょうか?
日暮れから22時くらいまでいろいろあるのですが、長崎は日本最西端の場所で日暮れが少し遅いので、計画をしっかり立てないと見たいものが見れなかった…ということになりかねませんのでご注意!!