寒さとの戦いになってしまった。。。
No.0033
ガーデンウォーク幕張
視察日時 2001年 1月 6日
到着まで
21世紀の最初の連休到来!といっても学校はまだ始まっていないし、多くの会社もこの連休明けからの始動という今年・・・。今回のターゲットは「ガーデンウォーク・幕張」。1月3日に行った「ラ・フェット・タマ」を作った三井不動産の第2号店です。ショッピングモールのフランチャイズを行うあたり、さすがに大企業??。
幕張はかつては(今も?)新都心と言われ、インテリジェントビル(という響きが懐かしいような気がしますが・・・)が立ち並んでいます。しかし、入居企業が少ないようで苦戦しているようにも見えます。やはり都心から1時間というのが厳しいのではないでしょうか。そんな幕張の玄関口「海浜幕張駅」から徒歩50歩のところに施設はあります。
とにかく駅から近いのは非常に便利です。車で行くというのがショッピングモールの基本的な来場スタイルのような気がしますが、施設にアミューズメントっぽい構成をしている以上、車を利用できない学生層も呼び込める環境を作っておくことは非常に重要です。だって、この学生層が後に車で来る来場者層に育っていくのですから・・・。
駅前の広場は特に凝った造形などはありません。ただなにげに石の彫刻などがありますが、これははっきり言って邪魔!子供が登って怪我をしないか不安になるだけです・・・。
それでは中へGO!
場内の構成
三井不動産の設計の特徴なのでしょうか?この施設も中央の通りを境に場内は2カ所に分かれています。
まずこの施設を2つに分断する通りを「三途の川」じゃなくて「サンフラワーウォーク」そうです。この通りの先にはフェリー乗り場が・・・ありませんよ!
そして、駅から見て左側が「ローズ・コート」、右側が「チューリップ・コート」とどこも花に関係のあるネーミングです。まぁこれは「ガーデンウォーク」という施設の名称から、「花に囲まれた庭を歩く」というコンセプトがあるのでしょう。
とにかく場内の造形物は全てとも言って良いくらい「花」です。ちなみに入口の屋根の形も「花びら」をイメージしているそうです。こうしたこだわりは「ラ・フェット・タマ」とも相通じるものがあります。
場内はこれまた2層で、2階はサンフラワーウォークをまたぐ橋を架けてあります。「ラ・フェット・タマ」が2階から1階に降りないと反対にいけない点を考えると周遊性に関してはガーデンウォークの方が優れています。
さてさて電車で来たのですが、車で来た人にもちゃんと駐車場が用意されています、駐車場は駅から見てサンフラワーウォークを抜けた施設の反対側です。センター駐車場の他に、第1~第4駐車場を施設の周りにぐるりと配しています。やっぱり車で来るのが定石なのか・・・?
ちなみにセンター駐車場もまだ余裕があるようで、空車の表示が出ています。ただし、スタッフの動きがあわただしいのでそろそろ満車になるのでは・・・
全ての駐車場を全部合わせると1250台もの車を駐車できるそうなので、まだまだ行けそうです・・・。しかし今日は寒い!しかも海からの風をまともに受ける幕張の寒さは格別です・・・。
寒くなると当然行きたくなるのがトイレ!と言うわけで今回もトイレをチェックしてみましょう。どこかなぁ・・・と見渡すと施設の両端に配置されています。
男性用、女性用、授乳室、多目的トイレ、に加えて「子供用」というトイレもあります。
何じゃ?と見てみるとなんとドアが下半分しかありません。大人の身長でのぞき込むと「ちゃんとやっているか~」と確認できますが、まぁ小学生に上がる前くらいの子供にはきちんと密閉空間ができるわけでです。そう言えばショッピングセンターで子供がお父さんと一緒に来て苦労しているのをよく見かけますが、こんなトイレがあればある程度は解消できますよね!う~ん、やるなぁ・・・。
当然「出待ち」の方には、次のターゲットのお店を案内するサインや避難経路など、MAPが退屈させないように控えております。
多目的トイレはどんな人が使ったら便利かをイラストサインで表示しており、親切です。授乳室も哺乳びんのサインがあるのですぐわかります。中はどんな風に・・・ここも男子禁制でした・・・。
そんなこんなで、なかなか勉強になるトイレです。っとっと・・・そろそろ用を足して来よう・・・。以下音声中断??
ローズ・コート(Rose Court)
用も足しました。すっきり爽快!と言うわけで視察続行です。ここだけの話ですが寒い時期の視察は本当にトイレすぐ行きたくなるんです。
・・・まずはローズ・コート。ここはバラの庭園というイメージでしょうか?但し言われないと感じませんが・・・。まず目に付くのがインフォメーションです。
目に付くのは駐車場側から入った場合で、駅から行くとちょうど階段(エスカレーター)の陰に隠れてよく見えません。入っていくと「おりゃ?」という感じで現れます。ちなみにスタッフが3名くらいいました。ベビーカーも置いてありますので貸してもらえるようです。ただ場内見る限りでは利用している人は殆どいません。車椅子もあるそうですが確認できませんでした・・・。
各店舗には「ラ・フェット・タマ」同様部屋番号が付いています。中央は広場になっていて、得意の囲み風の作りです。ラ・フェット・タマは子供用の遊び道具などを置いていましたが、ここは「花のオブジェ」があります。
店舗は相変わらずのブランド音痴のため、よくわかりません。「SAZABY」はかろうじて覚えましたが・・・。
お店を除いてみると、ラ・フェット・タマに比べるとこちらは大人を意識した店舗が多くなっているように見えます。レディース洋品が中心ですが・・・。
ローズコートにはレストランが一カ所ありますが、満員・・・。コーヒーも飲めない・・・寒い・・・
チューリップ・コート(Tulip Court)
ここで問題です。「チューリップ」の語源は何でしょうか?
・・・・・・
答えは「ターバン」なんです。そうあのタイガージェットシンのトレードマーク(ってマニアックすぎますね・・・)、ターバンがチューリップの語源なんです。とパンフレットに書いてあったもので・・・。
てな訳でこちらは「チューリップ・コート」。こちら側はどちらかというと「カジュアル」つまり小生でもなじみのある洋品が中心です。「NIKE」「ADIDAS」・・・知ってる、知ってるという名前が見えてきます。
人数的にはこちらの方が多いですねぇ・・・。やはりなじみのある名前はそれなりに人気があるわけです。こちらのエリアはスポーツ用品のOutletが多いです。しかしOutletと言っても、どこに不具合があるのかよくわからないくらい、綺麗なんですが・・・。
そう言えば、洋服を買いますよねぇ。裾上げとかはどうするんでしょうか?まさか通販で売ってる「クイックボンド」を買って自分でやれってことは??と思ったらありました。「リペアショップ」。名前だけ聞くと修理する店かと思ったんですが、ここに持ってくると全てのお店で買った商品の裾上げや直しをしてくれるそうです。
しかも、ここでは宅配サービスも受け付けています。買うだけ買って、直して、後は宅配でポン!「手ぶらでショッピング・・・!」なのでした。
サンフラワーウォークで二分割されているガーデンウォークですが夜間はローズコートとチューリップコートのエリアのみ封鎖するようです。
さすがに「ガーデン(庭)」なので、封鎖ゲートも家庭用っぽいゲートです(意識してこうしたモノを使っているのかは不明・・・)
感想
三井不動産はOutletのフランチャイズ化を考えているのでしょうか?同じような仕掛けがあちこちに見られます。入口のエスカレーター、吹き抜け空間、二分割構成、等々・・・。
工夫すべきはやはり客層の読みでしょう。子供で客を引き込む多摩と、若者(以上)をブランドOutletで引き込む幕張と言った感じでしょうか。よく見るとペット連れの客は少ないし、子供の数も少なくなっています。
今後問題になるとすれば、都心から離れているところ(しかもベットタウンではない)、海からの風による冬の寒さと言ったところではないでしょうか?
ガーデンウォークもやはり飲食に関しては物足りなさを感じます。確かにガーデンウォークの隣には「プレナ幕張」があり、こちらで飲食を取れるようになっています(しかも、ガーデンウォーク内に広告がある)。
物販と飲食の両輪無しに施設が今後うまく展開できるのかは、他人事ながら心配な点ではあります。借地に作った期間限定施設と考えれば、物販のみに特化する方法も確かにあるのですが・・・。今後の動向を見守りましょう。
最後になりましたが、場内には灰皿もあるので、ヘビースモーカーの方も安心してご来場下さい。
三井アウトレットパーク 幕張は千葉県千葉市美浜区ひび野(幕張新都心)にある、三井アウトレットパーク系列のアウトレットモールである。
TEL | 043-212-8200 |
住所 | 〒261-0021 千葉県千葉市美浜区ひび野2-6-1 |
URL | https://mitsui-shopping-park.com/mop/makuhari/ |
開園時間 | 10:00~20:00 |
アクセス | JR京葉線 海浜幕張駅徒歩3分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
視察履歴
- 2006/01/06
寒さとの戦いになってしまった。。。