クリスマス準備完了!!
No.0109
ポルトヨーロッパ
ポルトヨーロッパMAP
視察日時 2001年 11月 23日
到着まで
今年もいよいよ残すところ1ヶ月とちょっと。せっかくの3連休なのです。連休こそは視察の絶好の機会ですので、東京を離れて和歌山まで足を延ばします。
今回の目的地は「ポルトヨーロッパ」。あまりメジャーな施設ではないようですが、USJができるまでは関西地区で最大規模のテーマパーク施設でした。
場所は和歌山市の海沿いです。最寄り駅はJR和歌山駅、和歌山市駅、海南駅となりますが、今回は和歌山駅より向かいました。
関西国際空港からJRであれば和歌山駅が便利ですし、南海電鉄であれば和歌山市駅と言うことになります。距離的には海南駅が最寄りなんですが、和歌山から先のため電車の便がチト悪いのが辛いところです。
どちらの駅からも、施設まではバスに乗ります。片道510円というのは結構な値段です・・・。
朝一の飛行機で関空に着いたので、バスの中は爆睡・・・。視察のときには重要な睡眠時間です??約30分くらい経つとポルトヨーロッパがある「和歌山マリーナシティ」に到着します。
和歌山マリーナシティは1993年のリゾート博覧会の開催地を利用しています。ポルトヨーロッパもこのリゾート博覧会のオープンに合わせて作られました。
着いて驚いたのが、なんと駐車場が無料!!しかも広大な敷地にこれでもかぁ!!と駐車場があり、たぶん満車にはならないのでは・・・と思うくらいです。
駐車場には自家用車の他、たくさんの団体バスの姿も見えます。誘導はスタッフが曲がる地点に立って誘導中です。しかし、この駐車場どんどん埋まっていくではないですか!!
駐車場の奥にはテントが見えるので、そばに寄ってみるとなんと「キグレ大サーカス」のテントです。今日は夜から開演のようです。
さて肝心なポルトヨーロッパですが、入口が2箇所あります。車で来た人が利用するための「東側エントランス」とバス利用者のための「メインエントランス」です。
どちらの入口も門があり、その奥がパークになるという作り方です。
現在11時頃ですが、かなりの人でにぎわっています。見ていると地元の方が多いようです。家族で連休初日を過ごそうという人たちなのでしょうか?
チケットは入園券とパスポートの2種類があります。お父さんは入園券、お母さんと子供はパスポートという組み合わせで買っている人が多いのが目に付きます。
チケットは改札でもぎられて、ターンスタイルをくぐりますが、なぜかカウンターと押します。ターンスタイルは単なる「通せん棒」なのでしょうか?
とにかく中に入りましたので、早速視察開始です!!
場内の構成
ポルトヨーロッパはいくつかのゾーンから構成されています。まずは東側エントランスから入ってすぐの「パークパシフィーク」です。こちらはコースターや観覧車など遊園地では定番のアイテムが置かれています。
コースターはちょっと変わっていて、ライドがコース上ではクルクル回転します。その名もクルクルコースターといいます。このコースター2人で乗っていると車体の傾きにより右に左に回るのですが、一人だと座っている方向にひたすら回り続けます・・・。あぁシンドい・・・。
観覧車といえば、愛情確認の定番アイテムですが、まだ午前中ですし、ここでは親子で乗っている人が多いのです。
この他クルクルコースターに乗れない子供のためのミニコースターなどもあります。
さらに、子供の遊具エリアである「キッズプレイランド」があります。ここは子供に大人気です。最近遊園地でもこの手の体を動かすエリアの方が人気があるようです。
一人で入ってみましたが、なんと床面がラバーになっていて転んでも擦り剥いたりしないし、飛び跳ねても足に来ない!!いやぁ素晴らしい・・・。
さらにはこのゾーンで行われる「ダイバーダン体操」のステージもあります。なんとこのステージは観客席が砂浜・・・凝っています・・・。
さらには場内のロケーション抜群の場所には、「フォトスポット」があります。親切に台があり、セルフタイマーで写真が撮れるようにしてあります。フォトスポットの台を見るとここで撮影すると背景がどのように写るのかを、写真で示してあります。
さてさて、ポルトヨーロッパのメインエントランス側にはもう一つのゾーン「黒潮市場」があります。こちらは「お魚センター」+「バーベキューレストラン」のような構成です。
市場の店舗自体はお魚センターですので、様々な魚介類を買うことができます。黒潮市場の凄いところは、食材をバーベキューコーナーで買うと、その場でバーベキューにして食べられることです。
新鮮な(だって生きてるんですから・・・)魚介類をそのままバーベキューにして・・・あぁ・・・これでビールがあれば幸せいっぱいというところです。
調理したものを食べるエリアですが、なんと海を見ながらという豪華なロケーションです。屋外ですが、今日は天気も良く、そこそこ暖かいので、絶好の屋外食事日和です・・・。いいなぁ・・・。
一気にお腹が空いてくる黒潮市場でした。
ちなみに食べたらすぐ出るのが小生のお腹なので、ここでトイレをチェックしましょう!!
非常に清掃が行き届いており大変清潔なトイレです。
ポルトヨーロッパゾーン
黒潮市場とパークパシフィークに挟まれたゾーンがポルトヨーロッパのゾーンとなります。おそらく日本で最も狭いテーマパークの一つではないでしょうか?
ポルトヨーロッパはその名の通りヨーロッパの港町を意識したパークです、時代設定は中世くらいなんでしょうか?
東側のエントランスをくぐるとすでにクリスマスに向けての準備が整っており、イルミネーションが橋に付けられています。そのイルミネーションをバックに記念撮影ができるようにここにもフォトスポットが設置されています。
まずは最初のアトラクションに挑みます。最初に乗ったのが「ハイダイブ」。いわゆるウォーターシュートアトラクションです。日本最大の22メートルの落差を持つという凄いアトラクションです。
最初はお城の中に登っていきまして・・・中で、お城の守り神の怒りに触れてしまって落とされる・・・という感じなのですが、これがまたよく濡れる・・・。ずぶ濡れ・・・になってしまいました。
横に乗っている子供はすっかりポンチョで防御しているのですが・・・あぁあぁ・・・。
とにかく服を乾かしたいので、今度は屋内のアトラクションのエリアに飛び込みました。ここは「シーファリ」というシミュレーションシアターです。「シー」と「サファリ」の合成語で、海洋開発研究所で新しくできた潜水艇で冒険をするという筋書きです。
場内は撮影禁止なので、詳しいことは写真ではお伝えできませんが、これはなかなかおもしろいストーリーです。
揺れもなかなか激しいので、注意しましょう。
一応乾いてきたのですが、まだちょっと自信がないので屋内施設をもう少し紹介します。レーザーガンを手に2チームに別れて打ち合うアトラクション「レーザーテック」のエリアです。
レーザーテックは地元の方に人気があるようで、「今日はレーザーテックやりたい!!」という子供がたくさんいます。当然人気なので待ち時間も長いです。
本場のフラメンコが堪能できるという「インターナショナルシアター」はレーザーテックの上にあります。こちらは開演まで間があるようで・・・期待していただけに残念・・・。
さて、ポルトヨーロッパは吉本興業と提携しています。そして吉本興業のノウハウを持ち込んだ「吉本版タレント度チェック」というエリアもあります。ここでは「突っ込みマシーン」など不思議なマシンに会うことができます。
ちなみに場内のアトラクションも「吉本興業」的な仕掛けがたくさん施されています。どんな仕掛けかは行って見て下さい。おもしろいか?つまらないか?内緒!!
インターナショナルシアターとともに、劇場でしかも、スタントショーが見れる「バイキングアドベンチャー」というのもありますが、今日はリニューアル中ということでお休みでした・・・残念・・・。
この他、ゲームコーナー「モンテカルロ」なんていうのもあります。
アトラクションの数も非常に少ないし、奇抜なアトラクションばかりというわけではないのですが、この施設はかなり混雑しています。なぜ??と思っていたのですが、その理由はショーを見てわかりました。ショーの前列には「熱烈」と言っても良いでしょう。ビデオカメラ片手にショーを追っかけるファンがたくさんいます。
ポルトヨーロッパは建物の外観などが非常に風情があるので、無理にアトラクションで引っ張るよりこうしたショー系のもので外観をうまく利用した方がマッチするのです。
地元の方なんでしょうが、こうしてショーを年間通して見に来てくれるというのはありがたいものですねぇ・・・。
ちなみにポルトヨーロッパのトイレですが、きれいです。なんか高級ホテルに来ているみたいで・・・出が悪くなりそう・・・。
アトラクションやショーも楽しいですが、ポルトヨーロッパはなんと言ってもパブリックスペースが凝っていて楽しいです。ホントにヨーロッパに来たような・・・でおなじみのフォトスポットがちゃんとあるんだなぁ・・・!!
物販と飲食
ポルトヨーロッパ内の物販施設はすでにクリスマスモードに入っています。シーファリはアトラクションの出口がショップになっているのですが、ここでもメインはクリスマス商品です。もちろんツリーも飾ってあります。
さらには、メインエントランス外の黒潮市場との境界の通り「イコラストリート」には、「クリスマス専門ショップ」まで出現しています。
こちらは場内のクリスマスグッズに加えて、お土産品までがクリスマスに・・・。
どこかに一緒に過ごしてくれる女の子は売っていないもんでしょうかねぇ・・・??
さてショップはこんな感じですが、飲食はどうでしょうか?まずはファーストフードが中心の「カリフォルニアコート」こちらはハイダイブのスプラッシュシーンを見ながら食事ができます。
続いて「カフェ・デュ・ミディ」こちらは今日は貸し切りのようで中には入れず・・・残念・・・。
そして、カフェテリア方式のレストラン「カフェ・イターリア」こちらはカフェテリア方式ながら、食材はなかなかのものです。しかも頼んだその場でボイルしたりしてくれるので、カフェテリア独特の「ハズレ」に会うことがありません。
値段も1000円前後からメニューありますのでお奨めです。屋外の席には大型のヒーターが設置されていて、寒さもあまり感じさせない気の使いようです。素晴らしい!!
で、肝心なお味は・・・うまい!!。テーマパークや遊園地では「失敗した・・・」と思うこともあるのですが、ここの食事は本当に美味しいです。
っで、美味しいとついつい飲んでしまうんですよねぇ・・・??
あぁ・・・幸せ・・・!!
感想
ポルトヨーロッパに来るまでにはいくつかの偏見がありました。「USJに喰われてしまうのでは?」「地方ではテーマパークは・・・?」これらの偏見を見事に覆してくれました。
確かに年間の集客数は100万人以下ですが、地元に密着していること。黒潮市場のような施設が横にあることなど和歌山県の観光名所になっています。
もしテーマパークに階級があれば、TDLやUSJはヘビー級でしょう。ポルトヨーロッパはミドル級のチャンピオンになれる素質は充分にあります。
無理しない施設の構成。リピーターを確実に掴んでいるショーエンターテイメント。確かにオーソドックスですがきちんとやっています。
クリスマスに向けてのイルミネーション・・・これが見れなかったのが残念です・・・
ターミネーター的にいえば「i'll BeBack」って感じの施設です。
黒潮市場という商業施設との併設し施設。黒潮市場はインバウンドを中心にドンドン集客している施設。一方でポルトヨーロッパはフリーゲートにするなどの施策は講じているものの徐々に寂しい雰囲気になりつつある感じ。もともとヨーロッパの古都をイメージしているので、雰囲気はいいんですが。。。今後がちょっと心配です
TEL | 0570-064-358 |
住所 | 〒641-0014 和歌山県和歌山市毛見1527 |
URL | http://www.marinacity.com/porto/ |
パスポート | 大人(中学生以上) 4,800円 小人(3歳~) 4,000円 ※入園料は無料 |
開園時間 | 10時00分~17時00分(曜日、季節により変動あり) |
アクセス | JR阪和線 和歌山駅よりバスで30分 JR紀勢本線 海南駅よりバスで15分 南海電鉄 南海和歌山駅よりバスで30分 |
地図(GoogleMAP)
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