東京電力の博物館
No.0049
電力館
視察日時 2001年 3月 24日
到着まで
北の丸の科学技術館を出たのがお昼過ぎ・・・。この後どうしよう?と言う感じなのですが、今度は渋谷に向かいます。今日は科学技術の日と言うことにして、渋谷にある「電力館」に行くことにしました。
天気は快晴、渋谷の街は人だらけ・・・。ただこの中で視察のために電力館に一人で向かおうと考えているのは小生ぐらいでしょう。フッフッフ・・・と自己満足(??)
「電力館」はその名の通り、電気の元締め「東京電力」が作った「博物館+ショールーム」のような施設です。しかもなんとここは無料。日頃たくさん電気代を払っているのですから、たまにはもとを取らないと・・・と結構ケチなこと考えてしまった。
入口に来るとおなじみ「でん子」ちゃんがお出迎えしています。「電気を大切にね」とでも言うのでしょうか?小生には「人生も大切にね」と言われているように感じます(34歳独身男性談)
入口は2層の吹き抜けになっています。思ったより小さい印象です。中には案内係の女性がチラホラ・・・。思ったより良いところです(??)
無料施設なので、チケットは無し。まず中に入ったら階段を少し登ってエレベーターへGO!「バリアフリーじゃないのぉ・・・」と思ったら、横に小さなエレベーターを発見。う~んなかなか良くできているじゃないですか。
まずはエレベーターに乗りましょう。と言うわけで「カップル」と一緒のエレベーターに、「凄く邪魔です」と言う視線を浴びながら約1分。7階にやってきました。施設はこの上にホールがあるのですが、今日はお休みのようです。
では、いつものように回ってみましょう!
場内の構成
場内は1階から8階までがお客さんのフロアです。まずエレベーターで上間で登り、階段を降りながら各階の展示を見るのが基本的な動線のようです。
8階はイベントホールになっています。今日は「ゲゲゲの鬼太郎」のイベントがあるようですが、年齢制限(はない)に該当しそうなので却下・・・。7階から見てみましょう。
各フロアには一応テーマが設定されています。
7階:電気ができるまで、とどくまで
6階:原子力発電
5階:都市と電気
4階:暮らしと電気
3階:電気で遊ぶ、電気で学ぶ
2階、1階:TEPCOプラザ
と言う感じです。フロアは科学技術館ほどは広くありません。グルリと回って、歩いてもせいぜい5分くらいで1周できます。
基本的に各フロアは外周が動線になっていて、壁面と中央部に展示アイテムが配置されるという形式になっています。さらに各フロアにはインフォメーションがあり、応対をしてくれます(たまに誰もいないときもありますが・・・)。
各フロアの展示を見終わったら、階段を利用して下の階に向かいましょう。この階段なかなか急です。
ここで、ちょっと休憩。トイレに行きましょう。トイレは各フロアに設置されています。大きい方は和式ですが、非常に清潔です。
各フロアには一応テーマが設定されています。
7階:電気ができるまで、とどくまで
6階:原子力発電
5階:都市と電気
4階:暮らしと電気
3階:電気で遊ぶ、電気で学ぶ
2階、1階:TEPCOプラザ
と言う感じです。フロアは科学技術館ほどは広くありません。グルリと回って、歩いてもせいぜい5分くらいで1周できます。
基本的に各フロアは外周が動線になっていて、壁面と中央部に展示アイテムが配置されるという形式になっています。さらに各フロアにはインフォメーションがあり、応対をしてくれます(たまに誰もいないときもありますが・・・)。
展示エリア
各展示フロアは、思ったほど広くありません。でも内容は盛りだくさんで見ていて飽きません。上から順に見てみましょう
7階
7階は主に、送電についての展示です。発電所からどのようにして家庭に供給されるのか?というのがテーマです。「交流何万ボルト・・・」等々大学の時に苦しめられた言葉が色々並んでいます。もう少しちゃんと勉強していれば、運営側だったのかも・・・等と考えてもしょうがない
単に展示するだけでなく、ボタンを押して説明を聞いたり、映像による説明を行うミニシアターなんかもあります。
「電気」というと「私は・・・」となる人が良くいますが、こんなアレルギーのある方でも充分理解できる内容です。あぁここに来てから大学の授業を受ければ、あんなに長く苦しめられることは・・・(34歳独身談)。
6階
6階は原子力発電についてです。「原子力=危険」と考える人もいますが、放射能の管理をちゃんとするととてもクリーンなエネルギーです。このフロアでまず目に付くのは円卓の形のメディア映像端末です。おもに原子力発電の仕組みを説明しています。
さらに奥には5階との吹き抜けで、原子炉の動作の様子を模式的に展示したものがあります。なんと見て欲しい場所をディスプレイが上下して教えてくれるという凝ったもの。確かに原子炉って大きいですからねぇ・・・
この他には、自然界にあるものの放射能レベルを測定したりする機械もあります。映像端末を利用したクイズや、百科事典検索などの機能がある端末もあります
さらに、アンケートの集計箱がありますので、アンケート結果を入れましょう。
階段で一つ下がりましょう
5階
5階は「都市と電気」がテーマになっており、ここには回転式のシアター「アーバンカルーセル」と実験室「おもしろ不思議実験室」があります。シアターはなかなか人気のようで次の回を待っている人も見受けられます。
実験室は、白衣をまとった女性(ちょっと変な感じ・・・)が、食品中の電解物質を利用した電池を紹介しています。
このフロアは動きのある展示が多いので子供には大人気のようです。
転がるボールに電気と磁気で力を与えて、うまく転がし続ける遊び、転がり落ちるリンゴを拾うゲーム等々。展示と言うよりはゲーム?に近い状態です。
さらには、物理の教科書に良く登場する、電気の公式を使って各種の計算をするコーナー。嫌いな人は見るのもいやだろうなぁ・・・。そんな人は「でん子」ちゃんの人形劇で気分直しして下さい。
さてさて、また一つ下がりましょう
4階
ある意味このフロアが最も難しいかもしれない?「暮らしと電気」とテーマにして、電気温水器の仕組みや、高齢者のための電気を利用した設備等々・・・ちょっと子供には苦しい内容。展示も、どちらかというとライブラリー形式が多くて、子供もあまりいない・・・エリアです。
この他には「ゲゲゲの妖怪館」と言う企画展示(?)がありましたが、ここは撮影禁止。内容は8畳間に妖怪の展示があり説明が流れているというシンプルなもの・・・あまり人もいない・・・。
さて、また下がりましょう
3階
3階は、圧倒的な子供のエリアです。とにかく体を動かして体験できるものが目白押し。
ディスプレイに表示されたクイズの答えを選んで、ディスプレイに乗る。正解すると次に進み、間違うと「あぁ・・・」という声とともに最初から・・・
さらに、モーターを利用して回る飛行船に、ライトで光を与えて太陽電池にエネルギーを送ることを理解してもらう展示(首が痛くなりそう・・・)
クイズのブースでは、カップルが難問奇問に四苦八苦?
自転車式の発電器を利用して画面の中を進む、「ツーリングアドベンチャー」。子供は大喜びですが、ペダルをこぐお父さんは辛そう・・・。
まぁ、ここだけでも子供は何時間も遊んでそうです。実際子供の遊びを取り上げてまで・・・と言う気にはなりませんが空いていたら小生も・・・という感じがします。
子供と喧嘩してもしょうがないので、そろそろ下がってみましょう。
物販と飲食
小さいですが、ミュージアムショップもちゃんとあります。2階は、ショップと休憩場所、さらにはロッカーなどのサービス施設が配置されています。
公衆電話は子供用に低い場所にも一台。ロッカーはスケルトンの扉で中が見えます。利用後は料金が返却されます。
ちなみに、休憩室の他に、カフェもありちょっとした食事もとれます。まぁ渋谷ですから外に出れば、ドトール、スターバックスとあるので、あまり利用されていませんでしたが・・・。
感想
無料の施設ですが、非常に手が込んでいて人もたくさん。さすが天下の東京電力ならではの施設です。電力会社だけに内容も洗練されています。「流行の先端渋谷から洗練された企業ミュージアム出現!」という感じです。
電気に関しての原理原則を理解できるような展示内容ですから、子供の勉強としても非常に有意義な場所だと言えます。小生も「そう言えば、習ったなぁ・・・」と言うようなこともたくさんありました。
フロアはそんなに広くないのと、上下に縦動線なので移動は大変ですが、渋谷の一等地で広さを望むのはちょっと無理があるかもしれません。
電気アレルギーの人や、小さな子供をお持ちのご家族にはお奨めです。電気アレルギーの彼女を連れていって、後で渋谷の買い物で損をしても小生は責任はとりませんけど・・・?