PRIDE13を見に来ました。
No.0050
さいたまスーパーアリーナ
視察日時2001年 3月25日
到着まで
芸術、技術と続いてきた視察シリーズ。当然次に来るのは人間の体力に関しての場所(と無理矢理こじつけ・・・)。「心技体」と言う言葉が示すとおり、今日は格闘技の会場をご紹介しましょう。格闘技の会場と言っても、専門の会場ではありませんが・・・。
今回は昨年、埼玉県にできた巨大アリーナ施設「さいたまスーパーアリーナ」です。アリーナ施設は日本でもいくつかありますが、有名な「横浜アリーナ」が収容人員2万人弱なのに対して、今回のさいたまスーパーアリーナは3万人を越える施設。
所在地は、埼玉県大宮駅より一つ東京寄りに戻った「さいたま新都心」駅の正面。
かつてこの場所は、貨物列車の操車場があった場所で、跡地利用としてこうした施設ができたそうです。なるほど駅から見える施設は非常に巨大です。
駅を出ると、さいたまスーパーアリーナの利用者のための駅だというのはすぐにわかります。広い構内、広い通路・・・。全ては3万人を越える人々を捌ききるための規模です。
残念ながら今日は雨なので、外をぐるぐる回ることができませんが、非常に人工的な雰囲気が漂う駅です。
さて、スーパーアリーナへは駅の改札を出て左に向かいます。屋根のある場所を出ると、もう目の前には施設が見えてきます。
今日のお目当ての催しは「PRIDE13」です。今、日本に存在する格闘技の大会の中で最も集客力のある大会です。
前売り券は早い段階で完売。大会自体も2万人以上の集客ができる会場ばかりで行われています。今回は運良くチケットの入手に成功したので、ラッキーです。ダフ屋さんもたくさんいますし、値段もなかなか高い・・・。
それでは、中の作りを見てみましょう。
場内の構成
埼玉スーパーアリーナの正面入口は、グッズの販売所となっております。実はこのアリーナは建物の一部分が可動して、催しによって会場のレイアウトの変更ができるようになっているのです。
バスケットボールや陸上競技のように内部を広く利用する場合には、広くとり、格闘技のように正方形でレイアウトするときには、建物を可動させて目的のレイアウトを作れるのです。
さて、グッズ売場ですが非常に広い。アリーナの一部ですからシートもありここで座って人を待つこともできます。正面の電光掲示板を挟んで、左右2カ所にグッズ売場があります。
両国国技館のときのような大混雑はここにはありません。結構整然としていて、安心してものが買えます。パンフレットを買いましたが、問題は「ここでしか買えません・・・」という案内。後でわかりましたが、中でも売っていました・・・。
さて、そんなグッズ売場を後に、一度外に出てみます。今度は正面向かって右側に行くと、「ジョン・レノンミュージアム」があります。
あのビートルズのジョン・レノンを記念して作られたものらしいのですが、埼玉とどのような関係があるのかはよくわかりません。入館料を取られるのと、中は写真撮影禁止なので、入口だけ見てみましょう。
音楽好きの方には、たまらないかもしれませんが、今日は「体」の日ですから??
さてそのまま右手に回ると建物を半周して裏側に出ます。ここでスロープを発見したのですが、スロープをそのまま行くと階段から転落!と言うくらいきついスロープなので、「車イス止め?」を発見しました。
何とも後付けしたっぽいものでしたが・・・、さてさてまた中央に戻って今度は左側を見てみましょう。グッズ売場以外のゲートは左側に配置されています。途中にチケットブースがあり当日券が販売されています。格闘技は前売り完売でも必ず当日券が出るから不思議です。
ここで入場しないで、ちょっとバックゲートまで見てみましょう。なかなかきつい勾配を、登り詰めたところにあります。スロープが一番外で車椅子の方は濡れてしまうのでは・・・
ゲートまで行ってみましたがなんてことはない普通の入口にちょっとがっかり・・・。さぁメインゲートに来ましたので、入場しましょう。
ゲートでは、チケットのもぎりが行われますが元気の良いスタッフが「こんにちは!」と声をかけてくれるのは嬉しい限りです。
何で嬉しいのかって?何せ今日は「一人で来ても恥ずかしくない視察」だからですよ・・・はっはっは・・・。
内部の構成
場内に入りましたので、さいたまスーパーアリーナの内部を紹介しましょう。
中にはいると、最初に出くわすのが「授乳室」でした。ベビーベッドもあるようで、2ブースあります。
場内は、たくさん入口があるのでゲートに番号が振られています。その番号をたどれるように天井にサインが付いています。エリアによってサインの色を「赤」「緑」と使い分けていますので、自分のゲートを探すのは簡単です。ただ、歩く、歩く・・・本当に広い場所だぁ・・・。
場内は、指定場所以外は禁煙です。公衆電話はいくつかのエリアに別れていますが、たくさん配置されています。あまり利用している人はいませんでしたが・・・。
続いて、ゴミ箱。ここはゴミ箱と言うよりはゴミ袋がたくさんあります。分別は「可燃」「不燃」「カン」「ビン」「PETボトル」と厳しくなっていますが、たくさん置いてあるので助かります。
そして、お待たせいたしました。恒例のトイレチェック!今回のトイレはなかなか素晴らしい。テーマパーク級の設備を持っていました。
大きい方は和式と洋式が完備。しかもドアの色で和式か洋式かを区分できるのです。子供連れのお父さんには嬉しいかもしれません。
さらに、車椅子用の小便器の他、多目的トイレも完備という充実ぶり。しかもシンクは石鹸水標準装備。しかも非常に清掃が行き届いていて清潔・・・・。素晴らしい・・・。
続いて、フロアですがいわゆる「Pタイル仕上げ」と言う奴でしょうか?雨に濡れると滑るのが気になるのですが、入口で傘袋もらっているので、濡れているところはありませんが・・・。
そして喫煙所。休憩時間は大変なことになりますが、ここではあちこちに設けてあります。排煙設備もあるのですが、それを上回る喫煙者が来て大混乱・・・。
さらに、場内にはコインロッカーもあるんですが、今日は出店に奪われて使えません。
それでは、内部をご紹介しましょう。座席は完全に個別のシートです。前席の背もたれにはカップホルダーが付いているんですが、これはあまり使い勝手が良くない。うまくホールドしないのです。可動座席のため、やむを得ないと言えばそれまでですが・・・
今回の席は「青コーナー」側の選手入場口のすぐ横でした。
ラッキー!
場内は、3層式です。小生は1階席ですが、3階はかなり遠そうですねぇ・・・。
座席もわかりましたので、それではちょっとここで、物販と飲食を見てみましょう。
物販と飲食
物販は、外のグッズ売場がしっかりしているので、内部は割合シンプルです。でもちゃんとグッズは売っています。
外で買う人が多いので、中のショップは逆に空いています。以外に狙い目かも・・・
飲食は、ブランドものとしては「ケンタッキー」「ロッテリア」があります。どちらも、生ビールまで売っています。
これ以外は、お弁当系やビールなどの飲料系なんですが、店舗数は非常に充実しています。
感想
如何でしょうか?さいたまスーパーアリーナ。なかなか広くて楽しいです。場内の一部を可動させてしまう大胆さ・・・。物販飲食(特に飲食)の充実ぶりは目を見張るものがあります。
今までのホール運営の関係者にとってはその規模は大きな衝撃を受けるに値するのではないでしょうか?小生も行ってみて、大きさやお客に対する配慮など衝撃を受けたこともたくさんあります。
駅からすぐ近くだし、イスやトイレなども充実しているし、格闘技のみならずイベント会場としては非常に素晴らしい場所です。さらに平日は内部を公開するツアーも行われているのは、凄い。
さてさて、肝心な(小生にとっては)試合はどうなったかって?では試合の結果はこちらからどうぞ!
試合結果
今日は全部で8試合。PRIDEは全て3ラウンドで行われます。1ラウンドは10分、2ラウンドと3ラウンドは5分。決着が付かない場合は判定となります。
第1試合
ビクトー・ベイフォート (○裸締め●) ボビー・ソースワース
PRIDEの中堅と初心者のような闘い。当然ビクトーの方が全てが上、じっくり落ち着いてポジションを奪って裸締め、かつて桜庭に完敗し「もっと強い選手とやらせて・・・」と言われてしまったビクトー。これから頑張りましょう!
第2試合
ガイ・メッツァー (○KO●) イーゲン・井上
紹介ビデオでは「膠着大王」とまで言われていた、ガイ・メッツァーでしたが、ここのところ豹変。打撃でイーゲンを圧倒、フックが顔面を捉えて、イーゲン失神KO・・・。秒殺大王になれるかな?
第3試合
ヒース・ヒーリング (○裸締め●) ソボレフ・デニス
実は、小生は隠れヒースファン。なんか知らないけどめちゃくちゃで強い。やっぱり格闘技の基本は強いこと。今回も製圏道にも出場したデニスを圧倒。ボコボコに殴って、最後はアームロック。いいよぉ!この先楽しみ・・・
第4試合
ヘンゾ・グレーシー (●TKO○) ダン・ヘンダーソン
今回の目玉のカードの一つ。グレーシー柔術VSレスリング、ブラジルVSアメリカ、グレーシーVSRINGS等々様々な因縁がぶつかる注目の初対決。お互いタックルを切りまくりスリリングな展開。長期戦かなと思った矢先、ヘンダーソンの強烈パンチが顔面を捉えて、ヘンゾは失神!やったぜ!ダンさん!
猪木登場!
おなじみ、エクゼクティブプロデューサー、アントニオ猪木が登場。場内大歓声。みんなこの瞬間を待っていました。最後は、みんなで「1・2・3・ダァー!」・・・この後休憩にすればいいのに・・・・。
第5試合
マーク・コールマン (○レフェリーストップ●) アラン・ゴエス
猪木の提案で、突然タイトルマッチになってしまった。でもコールマンが圧倒的に強い。ゴエスとは体格差がありすぎる・・・。結局上に乗って、殴りまくったところでレフェリーストップ
第6試合
安田 忠夫 (○判定●) 佐竹 雅昭
日本人同士の対決。ここまですっきり決着が多かっただけに、安田のタックルで倒せない姿勢に大ブーイング。佐竹も応戦するがコーナーに押し込まれて何もできない。なんだかわけわからないうちに終わってしまい判定に・・・何とも・・・・。
第7試合
イゴール・ボブチャンチン (●判定○) トレイ・テリグマン
シャムロックが欠場のため、急遽テリグマンが参戦したこの試合。ボブチャンチンの圧勝だろうと思っていたけど、なかなかいいよ、テリグマン。上に乗って殴って・・・何やってんの?ボブチャンチン・・・と思っていたらあっという間に試合終了。判定でテリグマンの勝ち!たまにはボブチャンチンも負けることもあるのです。
第8試合
桜庭 和志 (●KO○) バンダレイ・シルバ
いよいよ桜庭登場。女性ファンの黄色い声が凄い!いつものテーマ曲で白衣にビン底めがねで登場。全く何の意味があるのやら・・・。一方のシルバはやる気満々。切れています・・・。ゴングと同時にシルバの猛ラッシュ!いつもの桜庭なら、いなしてグランドに持ち込むがなぜか今日は付き合ってしまう。当然パンチの雨アラレを貰い轟沈・・・桜庭ついにPRIDE初敗北・・・。
TEL | 048600-3001 |
住所 | 〒330-9111 埼玉県さいたま市中央区新都心8 |
URL | https://www.saitama-arena.co.jp/ |
アクセス | JR東北線 さいたま新都心駅より徒歩3分 |
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天気予報(ハリテンより)
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- 2001/03/25
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