キャッシュレスタグで遊ぶ
No.0071
としまえん
視察日時 2001年 7月 29日
到着まで
ついに夏のプール視察2001年編も10箇所目に突入しました。記念すべきこの節目の施設はどこで迎えるかを考えながらWEB徘徊していたところ、「としまえんのロッカーが新型に変わりました!」という文字を発見!
早速10箇所目は「としまえん」に決定!
昨年同様大江戸線の豊島園駅からとしまえんに向かいます。
駅の隣にはとしまえん来場者のための立体駐車場があるのですが、すでに満車(ちなみに時刻は12時)。道路は駐車場待ちしないようにずらりと係員が並んでいます。
そんな駐車場からまずは覗いてみました。料金は入口で前払いです。普通車が1500円。二輪車は500円取られます。今まで見てきた施設の中では良い値段です・・・。
駐車場内部は、いわゆる立体駐車場の作りになっていて、開いているところを探して停めると言うスタイルです。特に誘導などは行っておりません。場内の制限速度は5キロと書いてありますが、残念ながら殆ど有名無実です・・・。
さてさて、駐車場の横は西武線の豊島園駅でもあります。大江戸線の駅のちょうど反対側になり、ここからは正面にとしまえんが見えてきます。
営業時間の看板を見ると、今日のプールは6時まで、と言うことはまだまだ6時間近く遊べる計算です・・・。お昼時ですがとしまえんに向かう人はかなりの人数です。ぱっと見やはりファミリーが多いのですが、意外に目立つのが高校生くらいの男グループ・・・この集団からは離れるようにしてチケットブースに向かいます。
チケットブースは改札の前に単独で設置されています。ブースの前にランプがついているところが受付を行っているところです。ランプがついていないブースは受付を行っていません。ちなみに現在は8ブース対応です
チケットはプールと入場料セットで大人3800円です。なかなか良い値段です・・・。ちなみにパスポートを買うと大人4200円ですので、時間に余裕のある方や彼女や彼氏と楽しいひとときを過ごしたい方はパスポートがよいのでは・・・。もちろんプールも利用できます。
余計なお世話ばかり考えつつも改札にやってきました。としまえんはなぜかかたくなに再入場を受け付けません。昨今は再入場が当たり前の施設が増えてきたので、逆に再入場できないことは強く唄っておかなければならないようで・・・サインもしっかりしています。ちなみに改札のブースは非常に大きく2人が同時に作業できます。
改札を抜けるとベビーカーのレンタルコーナーがあります。きれいなベビーカーですので赤ちゃん連れの方にはお奨めです。ちなみに料金は500円で、返却時に200円返ってきます。まぁ実質300円になります。
ベビーカーレンタルとともに目を引くのが、チケットホルダーの販売。パスポート&プールの時期チケットを無くす人も多いのでは・・・と言うことで、一つ300円で販売中。子供に買って「チケット無くしちゃダメよ!」と注意する親御さんが目に付きます。意外によく売れるもんですねぇ・・・。
今日はけっこう暑いんですが、なんとメインストリートにはミストシャワーが・・・フロリダのような雰囲気でミストで涼めます。小さな子供は「気持ちいい!」と浴びていますが・・・う~ん、良いのだろうか??
思いでづくりのカメラのワゴンやプールのサインを横目に進むと、もうすぐ入口!とおもいきや・・・あらら・・・入場口が変わっている!
なんと、プール券の販売場所を除いて、そっくり入場口が変わっていました。去年の入場口は再入場のゲートになっています・・・。入口は・・・と思い人並みに付いていくとちょうど施設の反対側まで歩かされました。去年と比べると立派なプール専用のゲートができています。ちなみに6ゲートあり、4つが入場用、1つが退場用、1つが再入場用という割り振りです。ちなみに帰るときには入場と退場の数が逆転していました。
プールの入口に入ったら、まずは買っておきましょう、キャッシュレスタグです。去年までは小さな小屋で販売でしたが、今年は最大6窓口の立派な建家になりました。当然発売もスムーズです。タグは1500円、3000円、5000円、10000円とありますが、3000円か5000円という人が多いです。小生は今年は奮発して3000円!
さてキャッシュレスタグも買ったので、いよいよお目当てのロッカーに向かいます。いきなり大きな看板でロッカーの説明を発見。読んでみると利用終了時に100円返却されるようです。300円のロッカーを利用するためには、まずは400円と投入、そして開け閉め自由になる。利用を終了するときは赤い「お帰りボタン」を押すと100円が返却されるという仕組みです。
そんな真新しいロッカーが男性用の更衣室で4600個近くあります。これだけ便利なロッカーでもものが入らなければ、もともこもないので、こうしたときのためにクロークが用意されています。ここではロッカーで入らないものを預かってくれます。見てみると圧倒的に多いのがベビーカーです。
ロッカールームは大混雑で着替えるのも一苦労。一応更衣エリアもあるのですが、ここも満員。更衣エリアは絨毯敷きで便利なんですが・・・。ってな訳で、一気にズボンとパンツをウリャァ!と着替えてしまいました。
ちなみに更衣室内にはドレッサーもあります。いかにも仮設!という感じですが有料のドライアーもあります。
着替えて、プール側に出るとシャワーがお迎えです。準備運動とシャワーは大切です。何しろサインに書いてあるくらいですから・・・。
では、場内を見てみましょう!
場内の構成
いよいよプールエリアに出ます。毎年のことですが、今年も大混雑。確かに天気は良いし、暑いし絶好のプール日和ではありますが、この混雑はなんとも・・・。
施設側もわかっているようで、通路用に白線を引いた場所は確保しているのですが、それ以外は人だらけ&シートだらけ・・・。
サーフプール
それでもめげずに、まずは造波プールから見てみましょう。ここでは「波のプール」と呼ばれています。でもこれはパンフレットに書いてあることで、看板には「サーフプール」。どっちが正式なのか・・・?
波はそれほど激しくないのですが、休憩時間以外はずっと造波が起こります。プールの深いところで波と遊ぶ人、波打ち際で座り込んだり、寝ころぶ人など楽しみ方は様々なようです。波打ち際の方が見ていて楽しい・・・(意味は内緒!?)。
子供プール
サーフプールを横目に見ながら大混雑の人並みとシート並をかき分けて進むと、「子供用プール」に出ます。こちらはプールと言うよりは河に近い雰囲気です。こちらも大混雑なんですが、なんと言ってもビデオ片手に我が子を追いかけるご両親がたくさんいます。
途中には滑り台など子供の好きな遊び道具がたくさん。水深も30センチと浅めになっているので、幼児でも安心して遊べます。ただウレタンなどの安全配慮はありませんのでご注意!
ナイアガラプール
子供プールを流れに沿って下っていくと、大きな親水遊具に遭遇します。これがとしまえんの名物の一つ「からくり水工場」です。そしてこのエリアがナイアガラプールです。
プールの端に滝があることからこの名称が付いているようですが・・・あまり目立ちません
大きなバケツの水がバシャ!という施設ではありませんが、噴水あり、水鉄砲あり、滑り台ありと楽しめる施設です。こちらは幼児と言うよりは小学生くらいの子供が中心です。それにしても凄い数の子供です・・・。
一方プールですが、中が2段になっています。プールの中には竜のフロートがあり、こちらも子供で大人気。子供達の気分は「千と千尋の・・・」状態でしょうか?
もちろん滝からの演出もあります。滝からプールに向かって放水!今年は去年より大型のフロートが増えています。へたっている犬?でしょうか?
ここまではどちらかというと、子供達が中心ですが、この先は大人のゾーン??
流れるプール
カップルが抱き合って浮遊する定番のプール。いつも視察に来て一番の楽しみ(じゃなくて)、目を背けるプールです。
水深は120センチですから、泳ぐのにも不都合はありません。昨年もそうでしたが、これだけの人がいるとさすがに水も汚い・・・。ちなみに浮き輪で流されているカップルの他に、女の子だけのグループとそれを狙う(?)男性グループもいます。まさにプール内のお見合いパブ・・・?って失礼しました。
競泳プール
さてこの流れるプールで囲まれた内側は、低くなっています。階段を使って下に降りると「競泳プール」があります。
競泳プールはもっとも深いところで水深が190センチです。飛び込みは原則禁止なのですが、みんなお構いなし・・・。怖いのはプールサイドから水面までがやや高低差があるのです。泳ぎに自信のない人は利用しないように・・・とのアナウンスもあります。
このプールは、浮き輪はボート類は利用禁止です。たしかに浮き輪を持って飛び込むと後で出るときは大変そうです。こちらはアベックでイチャイチャ・・・という人はあまりいません。
タイタニックのジャック役の男性は・・・いるわけない・・・(古い・・・)。
本格的に泳ぎたい人は是非どうぞ!なんと言っても競泳プールですから・・・。
小プール
確かこの付近に砂場があったのでは・・・と思ったのですが、ここは小プールに変わっていました。水深は80センチと浅めになっています。
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砂場は良かったんですが・・・。まぁプールだからしょうがないかもしれませんね。こちらはご家族で浮き輪でプカプカ・・・と平和は光景が展開されています。
飛び込みプール
プールはやっぱりスリルがないと・・・という辛口の御貴兄には飛び込みプールをご推薦します。
としまえんのプールは首都圏では最も過激です。禁止事項はバック転飛び込み(なぜか表記は「バク転」です)のみ。前方回転、頭から、足から等々後は自身の勇気と相談してから飛び込みましょう。おもしろい飛び込み、痛そうな飛び込みには拍手があがります。受けを狙うか、観客に徹するか?それはあなたの自由です・・・というプールです。
今日笑いをさらっているのは、中近東の雰囲気満点の外人さん。勇気がある腹打ち飛び込みの連発です・・・。
こんなプールで楽しんでいると、当然行きたくなるのがトイレ。としまえんのトイレは決して少なくはありませんが、とにかく人が多い・・・。女性は特に大変です。
トイレは決して清潔・・・という感じではありませんが、これだけの人数に使われればトイレも本望でしょう??
大変なのはプールの監視員だけではありません。プールの案内所も大わらわ・・・。場内放送では「置き引き注意」の案内も・・・何とも首都圏で一番治安の悪いプールかもしれません??警察の詰め所もありますが、警官はプールを巡回中。しかしこんな天気にお仕事とはかわいそうに・・・
プールの案内所には救護室やプールの水温の表示看板もあります。
とにかく、人の多さを実感できるプールとプールサイドです。
レンタルとアトラクション
これだけの混雑だと、場所を確保する人にはレンタルブースとなりますが、こちらも大変です。レンタルはサーフプールの一番右側に受付があります。
昨年はデッキチェアーだけだったんですが、なんと今年は、ルームにペアシートとアイテムが増加しています。ちなみにルームと、ペアシートは満席・・・。
いわゆる通常のデッキチェアーだけはかろうじて空いているのですが、なんと施設のホントの端っこで・・・ちょっと借りる気には・・・。
この受付以外の場所でも、レンタルのデッキチェアーはあるのですが、周りにみんなシートを敷かれているので、ホントにレンタルかどうか・・・?ちょっと怪しくなります。
シートのステイタスが激減してしまうので・・・なんとかならんものでしょうか?
さて、気を取り直して今度はレンタル遊具を見てみましょう!レンタル遊具を借りたい人は案内所の横に行きましょう。
アイテムはボートと浮き輪です。ボートは1000円、浮き輪は500円。どちらも借りたら1日有効です。
浮き輪やボートを持ってきた人のためにコンプレッサーも用意されています。こちらはノズルが4器あるのですが、とにかく人が絶えることがありません。
続いてアトラクションを見てみましょう。
としまえんといえば、「ハイドロポリス」です。複雑に入り組んだスライダーは、完成当時はそれは盛況でしたが・・・今も盛況です。
ボディースライダーは無料ですが、浮き輪を使ったスライダーは有料です。チケットはハイドロポリス下の受付で購入します。500円払うとリストバンドを付けてくれますので、これがチケットになります。外したらもうダメですよ!
現金はもちろん、キャッシュレスタグもOKです。キャッシュレスタグの浸透のおかげであまり現金を利用する人はいませんが・・・。ちなみに浮き輪は着水プールでリストバンドを見せて受け取ります。あとはスタート台まで担いで行きましょう・・・こりゃ大変だ・・・。
ボディースライダーは至ってシンプルです。曲がりくねったタイプと、ストレートタイプがあります。監視スタッフは無線で連絡を取り合っていますので、邪魔しないように・・・。
曲がりくねったタイプは、スタートの監視員が目で見てスタート合図をします。目印がスタート台から見えるようになっています。着水では監視員はあまり助けてくれませんので、自力で外に出ましょう・・・?
ちなみに、身長が110センチ未満のお子さんは、もっと大きくなってからチャレンジしましょう!
スライダーに乗れなかった子供達は、流れるプールの下の小プールの脇に行って見ましょう。ボタンを押すと霧が出る、噴霧器のアトラクションがありますよ!
物販・飲食
場内の飲食施設はプールの脇に点在しています。一応喫食のためのスペースはあるのですが、すでに荷物置き場として占拠されている場所が殆どです・・・。
混雑だからどうしようもないと言えばそれまでですが・・・。せめて喫食のスペースだけは確保してもらいたいと思うのですが・・・、どこもかしこも・・・。
このような状態ですから、残してしまったらみんなゴミ箱行きです。よって施設でも割り切ってしまっていて、汁ごと一緒に捨てるようになっています。
当然ゴミ箱はすぐに満杯ですから、ビニール袋の山が・・・アチコチに・・・飽食日本の象徴でしょうか??
こんな割り切りショップが多い中、こだわりを持つお店もあります。トンコツラーメンの「勝竜軒」です。こちらは昨年もありましたが、ちょっとグレードの高いラーメン屋さんです。でもカップは発砲スチロールですが・・・。
もう一つはコーラの物販です。こちらは缶をイメージするお店でコーラのワゴンサービス中です。でも付近はシートだらけのため、ちょっと窮屈そうです・・・。
これ以外にも、小生が食べられないもの系で定番のクレープとアイスクリームのお店があります。こちらは女性に大人気・・・いわゆる別腹系って奴ですね??
キャッシュレスタグのおかげで、ショップの回転は非常に速いのは助かりますが、問題はどこで食べるか・・・ということになります。
家族できた人は是非場所を確保してから食べましょう。ちょっと変わった食べ物を・・・という人には、流れるプール下のカレー屋なんてどうでしょうか?
ここは唯一といっても良いくらい、喫食スペースがあるお店です。ちょっと暗くて、トイレが近くにあるので・・・何なんですが・・・。
感想
今年もなかなか見せてくれます。これほどまでに混雑しても平然と運営しているとしまえんには畏敬の念さへ感じてしまいます。
来る方も割り切っているようで、シートが多少隣に重なっても文句は言いません。
こんな中で滞留時間を微妙にのばしていくツールであるロッカーキーの導入は素晴らしいアイデアです。ロッカーに入れてしまったものを取りに行くのは結構手間なんですが、その分安全に遊べるし、安心感が違います。
プール自体はちょっと年期が入っていて??となるところもありますが、この新旧混在がとしまえんの魅力でしょう。今までは毎年派手な広告で楽しませてくれたとしまえんの来年は何が起こるのか?楽しみではあります。
もっともこの混雑は、来年には耐えられない年になっているかも・・・?
23区内の遊園地の草分け的な存在。かつては夏になるとプールがイモ洗い状態になったことが報道されるなどの盛況ぶりだった。また、ちょっとネガティブ要素の強いCMなどでも話題を集めた施設。
2020年8月31日に惜しまれつつも94年の歴史を閉じました。