夏のプールに再び
NO.201
としまえん
視察日時 2004年 7月 4日
入場まで
夏のプールのシーズン到来です。
昨年、一昨年といろいろ理由を付けてさぼり気味だったので、今年は2001年当時に戻って、たくさん行こうと思います。
今回第1弾に選んだのは、「としまえん」。
好評の内に終了したドラマ「オレンジデイズ」でも登場した遊園地です。
今日はプール開き2日目。
いつものごとく都営大江戸線で、「豊島園(なぜか漢字なのです)」に無事到着。
地上にあがってビックリしたのが、かつて立体駐車場だった場所に
なんと・・・シネコンができていた。
7月9日オープンらしいのですが、今日はしっかりと柵で囲われています。
おなじみのとしまえん商店街を抜けて、一路エントランスに向かいますが、またここでビックリ。
なんと以前木馬の会の受付だった建物が取り壊されて、新しい施設が・・・。
まだ、建設中ですがこちらは「ビアレストラン」ができるらしいです。
何げにいろいろ変わっているんですねぇ・・・毎年見に来ることはやはり大事です。
そうは言っても以前と変わらぬたたずまいなのがチケットブース。
よく見ると機能的な形状なんですが・・・。
さて、オレンジデイズを見ていた人にお知らせ。
初回で萩尾紗英が自転車をとめていた場所は駐輪場ではありません。
正しい駐輪場は入口向かって右端です。
では早速改札を抜けて中に入りましょう。
“頑固”と言っては失礼かもしれませんが、としまえんは「再入園」はできません。
最近のレジャー施設では珍しい部類になってきましたねぇ。
でも、しっかり入口横では「チケットホルダー(100円)」とか売っているのです。
ちなみにベビーカーを利用する方は、改札中央部が受付です。
そして、緑に囲まれた通路をひたすら進んでいくと、「プール」と書かれた大きな案内看板が登場。
そして目の前に広がってきたのが、これでもかぁ!!と言わんばかりの水着とプールグッズ。
今年はやる気満々ですねぇ・・・。
よく見ると、水着も値段がお手頃(1980円なんてありますし・・・)。
サンダルは300円からありますので、ここで買うのも手かもしれませんね。
さて、グッズ売り場を抜けて、さらに奥へ・・・。
臨時駐車場がある「西ゲート」と呼ばれる入口の横がプールの入口です。
正門から歩くとちょうど施設の反対側に来てしまいます。
改めてプールの入口が構えているのですが、坂道結構きついのでベビーカーで入った人はやや注意です。
やっと到着しました。早速としまえんプール内に入りましょう。
ロッカーとレンタル
プールに入る前には、まず着替え。としまえんの場合にはさらにその前に購入するものがあります。
それが「キャッシュレスタグ」。
プールの中にはお財布持ち込めませんから、お財布の代わりになるという便利なツール。
ちょっと注意したいのが、このタグ。
保証金なるものを取られます。そして返金時に、保証金を含めて戻ります。
たとえば、5000円分のお金をチャージすると、場内で使える金額は
5000円-500円(保証金) = 4500円
となります。場内で4200円使うと、返金額は
4500円 - 4200円 +500円 =800円
となります。ちょっとわかりづらいですよね。
そしてわかりづらいついでにもう一つ。としまえんのロッカーは開け閉め自由なコインロッカーなんです。
大きい方は最初600円、小さい方は最初400円入れます。
その後開け閉め自由で、利用終了時にキー挿入口横の赤いボタンを押すと、100円戻ってきます。
つまり、利用金額は300円と500円です。
仕掛けさえ覚えてしまえばなんてことはないんですがマメ知識です。
さてさて、ロッカールームですが、倉庫風の大きな柱のない建物。左が男性用、右が女性用。
ロッカーは全部で8000近くあるようですが、今日は半分閉鎖されていました。
プールの利用が終わって戻ってきたときの施設もご紹介しましょう。
ドライヤー付きの鏡台もありますので、ご安心を・・・。ちなみに鏡台の反対は屋外のシャワーエリア。
機能的なように見えますが、タオルで体拭いて、服を着てから利用する人が多いようなので、この場所は人の往来が激しい場所です。
今度は表に出てみましょう。
レンタル品の貸出場所ですが、2カ所あります。
ロッカーから正面に出た場所にある「レンタルコーナー」ここは、浮き輪等のビーチアイテムの貸出場所です。
そしてロッカーの右から出た、施設の右端にあるのが有料席の貸出エリア。
有料席は、かなり気合いが入っています。
予約制のファミリーシート、
当日早い者勝ちのシングルシート、ペアシート、パノラマシート、スペシャルシート。
ドリンク付きなんていうセットまでありますので・・・。
ちなみにレンタルコーナーではデッキチェアーだけ貸してくれます。
場内の好きな場所に置いて使って良いというルール。
一人で来た場合は、これで十分・・・
だったんですが気が付かなくて、倍の料金取られる「シングルシート」を使ってしまいました。
ちなみに、この有料席のエリアは、一般客は入れません。
また有料シート利用客には灰皿のサービスや、缶ビール(他の場所ではカップ販売)を売ってもらえます。
以前来たときから比べると、有料席は格段に進歩しましたねぇ・・・。
今年のプールのセレブは“有料席”なんでしょうか?
しかも、この高いスペシャルシートはすでに予約で満席・・・。
お金ってあるところにはあるんですねぇ・・・。
プールの構成
なかなか頑張っているレンタル関係でしたが、今度はプールを見てみましょう。
今年のプール開きは7月3日だったので、今日は営業2日目。水はとてもきれいです。
以前としまえんというと、水が汚い・・ものが浮いている・・・など散々なことを書いてしまいましたが、別に汚い水って訳ではないようです。
要は混みすぎってことなんですね。
まずは、おなじみ造波プール「SURFPOOL」から見てみましょう。
以前と比べて変わっている点は、子供に対しての注意喚起の案内が増えたことですね
さざ波だし、それほど深くは無いプールなんですが、「安全第一」ってことでしょうか?
もちろん子供用のプールだってありますので、本当に心配な方はこちらがお勧めです。
子供と言うよりは、幼児や乳児ようですが・・・「こどものプール」です。
子供のプールを下っていくと、その先にあるのが「ナイアガラプール」。
その中でひときわ目立つのが“からくり水工場”。おなじみの親水遊具ってヤツです。
もちろんこのエリアは子供がたくさん。そして子供を追いかける親もたくさん。
賑わっているエリアです。
としまえんの“からくり水工場”は上部にバケツがあって、水がバシャーン・・・という仕掛けはありません。
さてさて、なぜこのプールが“ナイアガラ”と付いているのか?
その秘密はプールの奥にある「滝」、でもナイアガラには・・・。
さてさて、としまえんのプールで子供用か、そうでないか?見分ける方法が一つあります。
それはプールサイドに書かれた深さの案内。
子供向けのものは「深さ」ではなく「ふかさ」と書かれています。
真偽のほどは確認していませんが、少なくともこの尺度で見れば間違いありません。
そんな意味で「大人向け」のプールが、ナイアガラプール横の流れるプール。
今日はまだ人影もまばらですし、浮き輪の数も少なめ、そして浮き輪も小さめのものが多くて、泳ぐには適していますね。
そして、としまえんの名物「ダイビングプール」。今日も歓声(叫び声?)と共に水中に飛び込んでいきます。
今日遊んでいた外国人女性の方、勇気ありますねぇ・・・頭から行ってますよ・・・凄い・・・。
さてさて、流れるプールを取り囲んで下側。階段を下りると本格的な遊泳プール。
最深部190センチの「競泳プール」が見えてきます。
こちらは黙々と泳ぐ人、おっかなびっくり泳ぐ人、浮き輪持ち込み無用の厳しいプールなのです。
そして、そのお隣にはこれまた子供(小学生以上が対象かな?)用のプールがあります。
そして、プールの一番奥にそびえ立つのが、おなじみの「ハイドロポリス」。
今年も賑わっています。ハイドロポリスのおもしろいところは、利用料は0円ですが、浮き輪を借りるのに500円かかるところです。
微妙に有料施設だったりするわけです。
・・・っと簡単に説明してきましたが、実際泳いで、調べてってやっているとあっという間に2時間、3時間経過してしまいます・・・。
今度は飲食施設を見てみましょう。
物販と飲食
としまえんの物販施設はロッカールームの中にあります。
ここがまた水着からプールグッズまでとっても豊富に揃っていて素晴らしいです。
プールの外と同じで、こちらも水着類は非常にお買い得。
・・・っと言うか、2プライス価格で販売しています。水着の「スーツカンパニー」ってところでしょうか?
反面グッズは定価。コンビニでもの買うとの同じ理屈なのでいた仕方ないですねぇ。
続いて飲食施設。こちらはプール外のレストランの支店のようなお店がたくさん。
おもしろいのが、「ゼリーアイス」もともと乳製品が食べられないので、食するまではいきませんでしたが、名前だけでかなりインパクトあります。
でもこのお店、なぜか?本職は「クマさんカステラ」というカステラ(どう見ても人形焼きに見えるが・・・)のお店なんです。
さらに、サーフプール横のショップは「アジアンフーズ」と称して、天津まで売っているからたいしたもんです。
立地は悪いけど、品物で勝負・・・というのが施設の一番端にあるカクテルショップ。
プールに来て「ジン・トニック」とか飲めるとは思いませんでした。
でも、カクテルはアルコールがきついので、飲み過ぎには注意しましょう。
・・っと、ここまでのお店は全て日向の場所ばかり。
この他にもおなじみ「マリオンクレープ」や定番「ラーメン」などもあるんですが、食事時くらいは日陰で涼んで食べたいと思う方には、インドカレーのお店がお勧め。
競泳プール脇にあります。インドカレーなんですがなぜか、ネパールの味・・・と書かれているのはなぜでしょうか?
カレーの他、ライスかナンが選べるのですが、チャレンジしたい人は是非ナンで行きましょう。
その大きさにビックリすること請け合いです。
この他にも、ラーメン、うどんと定番グッズは全て揃っているとしまえんなのです。
感想
久々に来てみると、いろいろなことが変わっていました。
やはり視察は毎年することが重要なようです。
かつて「めぐりあい」と呼ばれていた場所には、南国情緒漂う樹木が植えられていました。
そして驚くのが警備員の数・・・そんなに治安が悪いんでしょうか?このプール。
これから夏本番になると、花火やいろんなイベントが実施されていきます。
そうなると、毎年恒例のバーリトゥード状態になってしまうんでしょうけど・・・
23区内の遊園地の草分け的な存在。かつては夏になるとプールがイモ洗い状態になったことが報道されるなどの盛況ぶりだった。また、ちょっとネガティブ要素の強いCMなどでも話題を集めた施設。
2020年8月31日に惜しまれつつも94年の歴史を閉じました。