世の中コロナ禍だけどいいことだってある@スモールワールド東京
NO.468
スモールワールド東京
日時 2020年 8月27日
2020年の3月以降コロナウイルスが全国に蔓延して様々な停滞が起こり、多くのレジャー施設が休業に追い込まれました。未だに終息の雰囲気はありませんが、そんな中でも新しくオープンする施設もあります。
本来ならオリンピックで盛り上がっているはずの東京お台場地区に7月にオープンした新しい施設「Small World Tokyo」に今日はやってきました。テーマパークのカテゴリーでいえば「ミニチュアパーク」というところでしょうか?すべての施設が1/80のスケールにまとめられています。今後は全国展開を目指しているそうなので、一号店ということになりますがとても興味がありまして前売り券を買ってやってきました。
場所はお台場、りんかい線なら国際展示場駅、ゆりかもめなら有明か有明テニスの森のどちらかの駅が最寄です。今回は行きは有明テニスの森、帰りは国際展示場駅を利用してみました。
有明テニスの森駅を出ると、パウチですが施設の案内が出ています。
案内に従うと駅を降りてほぼ正面の建物。しかし、どっから見ても物流センターの倉庫・・・。実はこの施設"有明物流センター"という倉庫の一部を利用しています。仰々しい装飾などがない無機質な建物が一角を占めているのです。
駅から見えるのが建物の裏側のためちょっと戸惑いましたが、回り込むと大きな案内がある入口が見えます。
時間指定制の前売り券を買ってしまったので、入場時間まで少し間があったのですが、ここはお台場逃げる日影もない・・・、倉庫街のため時間をつぶすカフェなどもありません。
意を決して、入口のスタッフさんに時間前のチケットでも入れるか聞いてみたところ快諾してもらいました。ありがとうございます。
この施設入口が面白くて、チケットを持っていない人はTICKETと書かれた扉から入場してチケット買います。扉の前には自動的に体温を測るサーモグラフィーがあります。
一方前売り券などを持っている人はGATEと書かれているところから入るようです。自分もこちらに誘導されました。こちらでもサーモグラフィーでの検温があります。暑いところにいても体温は35度台でした。
さらに入場前には名前と携帯番号を記入します。そしてアルコール消毒。これが終わるとトンネル型の通路を進み奥に向かいます。
この先でエレベータに乗り込みます。施設は出入口のある「Departure Floor」と2階の飲食施設「White Art」、3階のメイン施設「Small World」の三層構造です。エレベータではどのフロアにも行けます。
テーマが「Small World」ですから、自分たち通常の人間は「大きい人間」として扱われます。そして中は写真は自由に撮れます。今どきの施設なので撮った写真はSNSでアップするように求められてます。
ただし撮影上の注意などはありますので、ルールは守りましょう。3階の施設はいくつかの部屋に分かれています。
最初に見えてくるのが「Space Center」です。ここは宇宙基地
NASAのロケット発射基地がモチーフです。実際にロケットも打ちあがります。名作アニメ「マクロス」の作者による未来の宇宙基地の展示もある予定だったそうですが、コロナウイルスで製作が遅れていて現在は工事中です。
単にロケットが打ちあがるだけではありません。宇宙基地の管制塔の中身も見えます。ボタンを押すと建物の屋根が上昇して管制塔が見えてきます。この状態で管制塔から打ち上げシーンを撮影してもOKです。ただし時間が経つと管制塔は屋根が下りてしまうので、タイミングが大事です。
さらに、ヘルメットをかぶったビートルズの4人らしき人が通路を歩いています。こんなジョークな人形もいます。
実際のロケットの打ち上げシーンですが、煙もリアルに出てド迫力です。
エリアの端にはアポロ計画当時のロケットと、現在利用されている日本のロケットの大きさなどの比較展示もあります。実は打ち上げに使用しているロケットは実寸の1/100だそうです。1/80打と大きすぎて打ち上げに支障があるそうで・・・
宇宙センターの隣は、日本の街。どっから見ても都会の日本の街。実はここは「美少女戦士セーラームーン」の世界。説明なしに見ても何のことやらよくわかりませんが・・・
ここが主人公がダンスを踊ったという舞踏会会場
ここは主人公の月野うさぎさんの実家だそうです。ちなみに住所設定は麻布十番だそうで、かなりのセレブの家系のようです。
このエリアは自動車が走り回るところがなかなか見ごたえあります。
このセーラームーンのエリアの反対にあるのが「Global Village」と呼ばれるエリアで世界の有名都市をモチーフにしたエリアです。
中国?香港?どこかの都市をそのままモチーフにしたのではないそうなのでが、中国のあちこちの場所を参考にして作ったそうです。雑多な感じがとても中国の街らしくていい感じだと思うのは自分だけでしょうか?
その隣に大きな鉄橋を挟んで、イギリスの首都ロンドンの街並みだそうです。
こちらはクロアチアの城壁都市がモチーフ。海面にカメラを近づけると迫力のある写真が撮れて楽しいです。
こちらはドイツの山里がモチーフだそうです。なぜかドラゴンを育てています。
世界のいろんな都市を合わせたエリアをつないでいるのが鉄道模型。HOゲージと呼ばれるサイズです。やはり模型の世界といえば鉄道は欠かせません・・・萌えますねぇ・・・。
さて、この部屋を出て隣の部屋に行ってみます。こちらは関西国際空が再現されたところです。
まずは滑走路の大きさに驚きます。関空の滑走路は概ね3キロと4キロの長さらしいので長い方は50メートルということになります。確かにそのくらいはあるように思います。
さらにターミナルのビルの中もかなり忠実に再現されています。荷物受け取り台はボタンを押すと本当に回転して荷物が出てきます。
飛行機もリアルに動いて離陸、着陸を繰り返します。これがまたリアルに動きます。発進時にはトレーラーで引かれていきます。
離陸や着陸もリアルです。壁の穴に出入りするところは仕方ないですが・・・
演出はこれだけではなくて15分ほどで昼夜を繰り返します。なので昼は滑走路はライトがついていません。
スケールこそ1/80ですが、リアルな関西空港を見た後はこの施設で評判になっているエリアに行きます。「エヴァンゲリオン」のエリアです。こちらは壁で仕切られた通路を伝って行きます。
等身大のエヴァ初号機の隣から通路を進みます。
最初に見えてくるのがエヴァの射出口。三体のエヴァンゲリオンが並んでいますが、これが一体ずつ上に射出されていきます。
もちろん三体全部射出されたら、しばらくすると戻ってきます。もちろん無傷です。きっと完勝したんでしょう。これが一定時間繰り返されます。あちこちから写真やビデオに撮れるので、ちょっと密になりますが楽しい場所です。
隣の部屋に移動すると今度はエヴァンゲリオンの舞台になる第三新東京市のエリア。遠くに見えるのが町全体。こちらは何カ所か俯瞰して見れるところがあるのですが、一番奥がお勧めです。
ここも一定時間で昼夜を繰り替えします。
さらにアニメと同じようにビルが地中に格納されて、戦闘態勢になります。これまたリアルで面白い!!
この都市全体が俯瞰できる手前側はというと、エヴァンゲリオンに出てくる名シーンがいろいろ再現されています。乗り出して写真が撮れるようになんと足踏み台まで用意されています。いくつかご紹介します。
特務機関NERVの主要装備。
シンジとミサトが語り合った丘の上のシーン。青い車は動くので時々車がないこともああります。
屋上でたたずむ渚カオル。
部屋で着替えをする綾波レイ。
綾波レイに張り倒されたシンジ。
・・・などなど探せばいろいろ出てきます。なかなかに奥の深いエリアです。
展示エリアは以上なのですが、この施設で面白いのが展示エリアに自身の人形を配置できることです。この施設では住民県と呼んでいますが、1年間で19800円。年間パスポートの他にいろいろ特典もついてきますが、それでもかなりの値段。
コスチュームなども貸してくれるようです。自分の服でもそのまま3Dスキャナーで読み取ってくれるので作ってもらえます。他のテーマパークでは見られない収益確保の方法です。伺った話では芸能人の方をはじめ利用が多いそうです。
また、年間パスポートもこの施設内で作ることができます。
ミニチュア工芸というところからのつながりでしょうか?工芸の体験教室もあります。住民権に比べるとこちらはずいぶんリーズナブルです。子供向けの雰囲気があるからでしょうか?自分がいた時間には体験している人は見かけませんでした。
制作しているところもガラス張りで見ることができます。また様々な制作物のモデルも展示されています。飛行機はカーボン素材なんですねぇ。
さらには、スポンサーさん向けの施設でしょうか?VIPラウンジもあります。
物販店は3階のスーベニールコーナーに集まっています。スモールワールド東京のオリジナルグッズがたくさんあります。
エヴァンゲリオンとのコラボグッズ
セーラームーンとのコラボグッズもあります。
さらに人気の商品はワゴンを出したり、ドリンクカウンターに並べたりと、手法をテーマパークの基本を忠実に実施してます。
続いて2階に降りて飲食施設を見てみます。
2階には本格的なレストラン「WHITE ART」があります。最近はテーマパークや水族館では飲食のクオリティが非常に名たくなってきています。専門店に引けを取らないメニューや味の施設が増えてきました。
広くておしゃれな空間です。イルミネーションは定期的に色が変わります。どうやらステージショーとかもできるようです。そして椅子がまたおしゃれです。
こんな空間で本格的な食事もできますし、軽食やドリンクだけもサービスしてくれます。
さらに、14時からは3000円で飲み放題のプランもあります。これはすごい・・・しかし今回はノンアルで我慢しました。
飲むだけだったら、3階にもバーがあります。この施設飲みながら回遊してもOKです。
19時30分まではビールが200円!!
飲み放題VS一杯200円・・・これは判断が難しいところですね・・・。都内の居酒屋より安くないですか??
さて、ノンアルで我慢している理由が今回申し込んでいた「バックヤードツアー」に参加するためでした。こうした施設のバックヤードが見れることって滅多にないし、開業記念の期間限定の予感がしていたので早めに申し込んでみました。一日3回あるのですが、自分が申し込んだのが1回目の18時からのコース。
関空エリアにあるモニターが集まっているところが集合地点です。チケット購入時には限定6組と書かれていたのですが、集合時間になっても誰も来ない・・・そこにガイドさんが登場しました。お名前はHさん(ご本人の許諾を取っていないので以降イニシャルトークで書きます)。
実は、コロナ禍のためガイドが密にならないように1組に限定しているとのこと・・・ということはマンツーマン。
しかもHさん、某坂道グループの方のような美形(ただしマスクはしている)。多分今年私が会った女性の中でNO.1です。
脳と体は緊張して、鼻の下は伸びまくりました(マスクがあって良かった・・・)。という感じでツアースタートしました。ツアー中は撮影はOKだそうなので安心しました。
まずは、関西空港エリアのバックステージ。通常みる方向とは逆側から見れます。離陸滑走路のまじかで見る飛行機の離陸は迫力あります。ちなみに飛行機は機種により音が違うため、関西空港に録音しに行ったそうです。
さらに、壁に吸い込まれた飛行機は、自動で格納されて専用のエレベーターで下降して、これまた自走して反対側の着陸滑走路に向かいます。これがまた空母に搭載された戦闘機みたいでカッコいいです。
続いてセーラームーンエリアのバックヤードを見学。こちら車が自走するところが売りの一つなのですが、車に積まれたバッテリーが残量が減ると動きが遅くなり後続の車に煽り運転が発生することがあるそうです。
こちらはスポンサー企業のプリマハムの社員さんが来訪したときにフィギュアを作って、みんなで並んでいるように配置してもらったとか・・・こういう使い方もあるんですねぇ・・・
こちらはセーラームーンの地下秘密基地を再現しているそうです。バックヤードツアーに参加しないとみることができない場所にあります。
続いて「Global Village」に移動してまずはオンステージ側から説明してもらいましたが、こちら女優の"とよた真帆"さんだそうです。他にも芸能人の方がたくさんいますので、探してみるのも面白いかもしれません。
続いてバックヤードに進みます。鉄道模型の車両止めやジオラマの制作工程などがわかります。
オンステージから見えないところもしっかり作りこんであったりするところがわかりました。
オンステージからは良く見えないので制作者がちょっと寂しがっているらしい、ロープウェイもバックヤードからならよく見えます。
続いて「Space Center」のバックヤード。 打ち上げられたロケットの回収を見ることができます。飛行機のときと同じでこちらも全自動です。
さらに、今後打ち上げ予定のスペースシャトルも見せてもらいました。
続いてエヴァンゲリオンの第三新東京市のバックヤード。新東京市が目線で見れる高さのところに入れてもらえます。草むらに一人たたずんでいるフィギュアはこの施設の社長さんだそうです。バックヤードツアーに参加しないとお会いできません。
そして、第三新東京市の先頭モードへの変更時。格納されたビル群なども見せてもらえます。目線の高さで上下するのでとても迫力がありますねぇ。
無理かな?と思いましたが、最後に一緒に写真撮ってくれませんか?と頼んだら快諾してくれました。ガイドさんの許可撮っていませんのでご本人のお顔は加工していますのでご了承ください。
ガイドさん1時間ありがとうございました。その後急いで次のツアーに向かわれました。休憩なしで大変ですねぇ・・・
あっという間の1時間でしたが、バックヤードツアーはお勧めです。料金はちょっと高いのですが・・・。
15時前に入って、なんだかんだで19時を回ったところでいよいよ退散です。
行く前の想像を超える楽しさがありました。そして運営に関しては実によく考えられています。これは人気が出そうですね・・・。複数回来る人は是非とも年間パスがお勧めです。
テーマパークというと入場料と飲食と物販というのが収益の三本柱ですが、この施設はフィギュアを作ることによる街の住民権やバックヤードツアーなど斬新な収益モデルを備えている施設。今後全国から世界に展開していく予定だそうですが、考え方が最も新しいテーマパークと言えると思います。
初めて行った施設のなので、恒例のトイレチェックです。新しいので綺麗です。そして広い・・・
喫煙は電子タバコのみOKの喫煙場所がありますので、その中だけOKです。
2020年の7月にオープンした新しいテーマパーク。テーマパークというと入場料と飲食と物販というのが収益の三本柱ですが、この施設はフィギュアを作ることによる街の住民権やバックヤードツアーなど斬新な収益モデルを備えている施設。今後全国から世界に展開していく予定だそうですが、考え方が最も新しいテーマパークと言えると思います。
TEL |
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住所 |
〒135-0063 東京都江東区有明1丁目3−33 有明物流センター |
URL |
https://www.smallworlds.jp/ |
入場料 |
入場パスポート 大人 2700円 中人 1900円 小人 1500円 |
開園時間 |
10:00~19:00(季節により変動あり。詳しくはWEBで要確認) |
アクセス |
新交通 ゆりかもめ 有明テニスの森より徒歩3分 |
地図(GoogleMAP)
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