「温故知新」を体験できた水族館巡りの日
NO.528
四国水族館
日時 2024年 1月25日
四国で最も古い水族館を見たので次に四国で最も新しい水族館を見に行くことにしました。屋島から琴平電鉄に乗って高松築港駅に移動して、高松駅までちょっとだけ散歩を楽しみました。
“ことでん”の愛称で親しまれている琴平電鉄はレトロ感がありつつもなんか親しみを感じる車両だったのですが、昔の京浜急行の車両を使っているようです。東京にいたときには何度もお世話になった路線です。
高松築港駅は昔の宇高連絡船の乗り場近くにあり、高松城跡もすぐ隣。こちらも興味があったのですが自分が好きな天守がないので今日は辞退して駅に向かいます。
向かったのは「宇多津」駅。ここから四国水族館へは徒歩で10分くらいです。前回来たのが2020年の11月なのでもう3年以上前です。
駅前から海に向かって広い歩道を一直線。宇多津臨海公園の敷地内にあります。
時刻は14時30分くらいなのでお客さんも多い時間ではなく入口付近は閑散としております。チケットは自販機と対面の二種類。自販機は現金と一部の電子マネーのみなのでクレジットカードなど利用する場合は窓口で対応してもらいます。この辺りは以前と変わらずでした。
チケットを買って改札でQRコードを読み取ってもらうと無事に入館完了です。改札のブースよく見ると工事用のトイレと同じ建物にも見えます・・・以前は気が付かなかったのですが・・・意外なところ節約してますね??
外観はとても広く見える入口ですが、実際に水族館に入る所は意外に小さめ。改札抜けて右側にありますが一瞬「ここ?」と思うような感じです。
入口前にはWiFiの案内と館内の飲食店舗の紹介。この施設飲食には力を入れているようです。
気になったのが「カワウソワッフル(950円)」。なかなか手の込んだ作りですが、実際はどうなのだろうか?自分はワッフルとかあまり好きではないので・・・。
さて、館内を見ることに戻って最初のエリアに向かいます。入口の扉を抜けると「太平洋ゾーン」がお待ちかね。特に順路が規定されているわけではないのですが、目についたところから見ることに・・・。
水槽の前には説明盤があります。QRコードを読み取ると・・・そのエリアの説明文が出てきます。この水槽の説明はとても物騒な内容ですね。
以前は気が付かなかったのですが、この施設の展示水槽は水槽の周囲に縁取りがあります。水槽というよりは画廊や美術館の絵画を鑑賞するようなイメージを想定しているようです。
更に、この縁が時間によって色が変わるという凝った仕掛けもあります。画廊や美術館をイメージしているからでしょうか?床面の材質もカーペット張り。水族館は耐水性の樹脂を床に使う施設が多いのですが何ともこだわりがあるようです。
水槽周りがこんなイメージなので、展示物もちょっとした絵画用に見せないといけない…からでしょうか?水槽内も照明や造形が凝っていますので魚は美味しそうではなく、美しく見えるような気がします(!?)
ちなみにこの魚は地元では煮つけにすると美味しいです。
そして、午前中に見た曲面ガラスも活かされています。
四国水族館でもイラスト看板は大活躍です。「クサアジ」・・・ブレてしまいましたが・・・。
水槽の縁が光ると言いましたが、暗くした方が良いところはそうした装飾はありません。クラゲなど暗めの方が映える水槽は暗いままです。
とはいえ、エリア全体が暗いという訳ではありません。クラゲのエリアは照明を暗くするところが多いのですが、四国水族館は割合明るい照明を利用しています。
続いて円筒の施設で、下から魚を見上げる「神無月の景」。ここではサメを下から覗くことができます。神無月という名称がついているので照明も月あかりを意識した青系です。
この奥にあるのが四国水族館で最も大きな大水槽「錦津見の景」。長椅子もあるのでゆったりとした雰囲気で大水槽を鑑賞できます。
いくつか説明がある魚を探すのですが・・・トラフザメしか見つけられませんでした・・・。四国の水族館のスタッフさんは皆さん絵が上手いですね!!
大水槽の右にあるのがご当地エリア「瀬戸内ゾーン」。瀬戸内海も魚の宝庫です。
じっと動かない魚が多いので、うまく撮れました。
ちょっと驚いたのが、「オノミチサンゴ」。サンゴって暖かい海の生き物だと思ったのですが、瀬戸内海でもいるんですね。知らなかった・・・。
この他にも水草と一緒に展示された魚が色々います。
実は入口近くにあったのですが、こちら「渦潮の景」。四国というと鳴門の渦潮を思い浮かべる人も多いのですが、ここは渦潮に見立てた水隗を見ることができます。ただし、ここは見る所というより撮る所として使われることが多いようで、来館した人のフォトスポットです。なのでなかなか無人になりません・・・。
「錦津見の景」を右から螺旋スロープを登ると見下ろすように見ることができます。ここからが2階のエリア。2階の屋内展示エリアはこの程度で、後は外部の展示。
外に出ると2階は「淡水ゾーン」。
屋内展示の装飾に比べると、擬岩の造形があるくらいで凝った感じはありません。淡水魚は小さいものが多いので少し寂しい感じがしますね。
こんな中、このエリアで人気なのがやはり「コツメカワウソ」。見えているのは一匹だけなので、人間が追いかける状態です。
淡水ゾーンは2階ですが、1階は海獣ゾーン。こちらアザラシとペンギンがいます。ペンギンは食事前の点呼を取っているようでした。
そして2階にはイルカショーの会場もあります。今日は平日なのでイルカのトレーニングが公開されています。
このプールの下はイルカを見学できる水槽になっています。傍には来てくれませんでしたが時々停まってシャッターチャンスをくれました。ありがとうございました。
そんなこんなで2時間余り一応全部見ましたのでここで退館します。退館のゲートを抜けた先がショップですがここは撮影NGなので見るだけです。
3年見ないと色々見え方が変わることは昨年来ずっと思っていましたが、四国水族館もいろんな工夫があることを改めて知りました。今まで見た施設も改めてみることは大事です。
午前中に見た新屋島水族館のような年季の入った施設と四国水族館のような新しい施設を一度に見ると「温故知新」という言葉の重さを感じますね・・・でも1日に2つも水族館を見るのは自分くらいかもしれません…(汗)
四国水族館(しこくすいぞくかん)は、香川県綾歌郡宇多津町にある水族館。2020年4月に開館した。
TEL | 0877-49-4590 |
住所 | 〒769-0201香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4 |
URL | https://shikoku-aquarium.jp/ |
入場料 | 大人(高校生以上)2,400円、小中学生1,300円、幼児(3歳以上)600円 |
開園時間 | 10:00~18:00 時期により変動あり |
アクセス | JR宇多津駅より徒歩10分 |
地図(GoogleMAP)
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- 瀬戸内海は魚の宝庫@四国水族館