1999年最後のプール
No.0019
横浜ドリームランド
視察日時 1999年 9月 12日
入場まで
いよいよ99年のプールシーズンも終盤戦、本日12日で最終日を迎える施設もかなりあります。今年に関して言えば5日と12日に集中しているようです。今回の横浜ドリームランドも本日9月12日がプールの最終日。と言うことで最終日はどんな感じかをつかめれば良いのですが・・・
大船から行こう!
ドリームランドに行くにはJRの大船駅が最寄りです。昔はここからドリームランド行きのモノレールがあったんですが、今はバスが唯一の手段です。モノレールに頼っていた頃の名残なのか、駅の中にはドリームランドへ行くバス乗り場を示すサインが全くありません。東口?西口?歩き回った末にやっとバス停を見つけました。西口から直行バスが出ています。
現在の気温は30度以上、歩いているだけで汗は出てくるし・・・道は迷うし・・・はぁ・・・。
バスに乗ると坂道をどんどん上っていく、かつてモノレールがあったことは10分くらいで着いたのに・・・20分くらいかかる。挙げ句の果てに道路は混んでるし・・・いらいら・・・
やっとの思いでドリームランドのゲートの前まで来ました。駐車場を見渡すとここにもドライビングシアターを発見!ここは『交渉人』でした。
これだけではありません。なんと駐車場の一部がフットサルコートになっています。1時間6,000円とちょっと高めですが、グランドの少ないことを考えると・・・なんとも足元を見られているような良いアイデアです。
ドリームランドは遊園地+プールです。今回はプールがメインなので「入園券+プール券」の1,600円の券を購入しました。しかし、もらったチケットには『入園券』と書かれているだけ・・・「ん・ん・ん・・・」と思ったのですが、まぁ大丈夫でしょうとプールに行くと、チケットが違うので入れないと言われた。レシート見せて「買ったんだから、入れてよ!」というと改札に行って切符を変えてもらってと言う始末・・・。再び改札に逆戻り・・・
改札に行って、一番偉そうな人を捕まえて事情を説明した。以降会話(多少の誇張あり)
- 小生
「すいません、さっき切符買ったんですけど、プールに入れないって言われまして・・・」 - 係員
「はぁ?チケット見せて下さい。これは入園券だけなので入れないんですよ(やや威圧的)」 - 小生
「(チャーンス!)レシートは入れるチケット買ったことになっているんですが・・・(見せる)」 - 係員
「へっ!あぁ・・・その・・・申し訳ございません・・・。しばらくお待ち下さい・・・」 - 小生 「(もう少し行こうか!)もう暑いし、気分も悪いので返金してくれませんか、帰りますんで・・・」
- 係員
「本当に申し訳ございません。どうぞこちらへ、今準備しますから(冷房の効いたブースに入れてくれる)」 - 小生
「ここ入って良いんですか?どうも・・・。(ラッキー!)暑いですからねぇ・・・間違えますよねぇ・・・(あえて冷房の効いたブースの中で言ってみる)」 - 係員
「いや、本当にすいません。こちらをお使い下さい・・・」 - 小生
「これパスポート券ですよ。良いんですか・・・?」 - 係員
「はい、どうぞお使い下さい。本当に申し訳ありませんでした・・・」
とこんな感じのやりとりがあって1,600円が3,500円のパスポートに早変わり、う~んなんともラッキー。気分はわらしべ長者!状態・・・。
しかし、一応コンサルタントの端くれとしてはなぜこのような状況を生んだかを分析しておく必要があります。まず問題になったプール+入場のセット券ですが、なんと色柄が入園のみの券と全く同じ(グレイ)でした。一方パスポートや乗り物券付き入場券はブルーやイエローと色が違うので、間違いづらい(これはブースで待ちながら見ていて思った)。「プール券も色を変えれば・・・」と思うが、2ヶ月くらいのためのチケットを別紙で・・・?という発想がどこかにあったのではないでしょうか?
さて今度はどこにでも入れる券なので、プールに向かいます。ドリームランドはアトラクションが所狭しと並んでいて通路(パブリックスペース)がすごく狭い。さらに動線が回遊型でないので、間違うと行き止まりだったり結構不親切・・・。
増設、増設と繰り返してきた結果でしょう。アトラクションの増設など行うときには気を付けないと、既存の状態より快適感が無くなることがあるようです。
やっと入口が見えてきました。アトラクションの屋根高に比べて、プールの入口の看板が低いのも、わかりづらくする要因になっています。
それでは着替えましょう!
更衣室
物販の施設と、改札を兼ねた暗い部屋を抜けると更衣室です。
更衣室はコインロッカーが並んでいて、狭い男女別の更衣室、しかもカーテンで仕切られているだけ、というなんとも簡素な作り・・・さらに今日は最終日で家族連れで大混雑!。床は濡れていて汚いし、スノコもありません。何とも清潔感からはほど遠い・・・。さらに大混雑で写真なんか撮ろうとすると何言われるかわからないので・・・ちょっと写真はありません。
ロッカーは200円のコイン式、いくつか400円の大型タイプと100円の小型タイプがありました。
いつもの道具を一式ビニールに詰めていよいよプールのエリアに出動です。ここから先は土足禁止なので靴(サンダル)はロッカーの上に置いて行きましょう。
プールの入口は例によって水が流れっぱなしの『とうせんぼシャワー(命名 小生)』が設置されていますので、横から避けて行きます。
プール
今シーズン行ったプールの中で最も小さいプールの一つです。流水プールと遊泳プール2つ、飛び込みプール、子供用プールの5つです。
流水プール
流水プールは腰までが水に浸かるくらいで、泳ぐにはかなり苦しいです。
遊泳プール
今年はアトラクションがあるため、中途半端な大きさになってしまいました。肩くらいまで浸かれるので泳ぐには支障がありません。
飛び込みプール
飛び込み台(板飛び込み)が付いているプールです。飛び込みの上手な人はかなり楽しめています。
水深が300センチとかなり深くなっています。
子供プール
子供プールは入口のすぐそばにあります。こどもがしゃがんで肩まで浸かるくらいの水深です。小さなスライダーがあります。水辺デビューの子供と、ビデオを構えたパパがたくさんいます。
スライダー
スライダーは直線タイプが3レーン。スピード、傾斜とも大きくはありません。こちらは小学生以上の男の子が多いです。
水上迷路
今回の視察の目的の一つでした。何せ日本初上陸だそうです。ようはスワンボートで迷路に区切った水路を漕いで進むもので1回400円です。
内容はシンプルですが、ここで注目したいのはスタッフです。明らかに水着が監視員のものと違います。アトラクションメーカーからの派遣なのか、ドリームランドの指示なのか?未確認ですが、ピチピチ海パンのアンちゃんとは違って良いアイデアだと思います。
一応時間は測っていますが、ボート同士が追突したりして、結構時間は掛かるようです。ロッコツマニアのように自在にボートを操れれば別ですが・・・。
プール周り
シャワー
プールとロッカーの仕切に大きなシャワーコーナーがあります。円筒にシャワーノズルが付いていて、下のボタンを押すと一定時間出て止まります。便利な機械ですが・・・冷水です・・・(あぁ冷たい・・・)
またここはプールエリアとドライエリアの行き来が自由のため、ドライエリアに向かうところでは必ず「とうせんぼシャワー」の洗礼を受けます。
ドライエリアへ向かうところは、シャワーのノズルが内向きにひねられており、これで端が濡れないで通れるようになっています(というより誰かがひねったんでしょう・・・)
有料席
有料席は「サマーベッド(屋根付き、屋根無し)」「パラソルセット」「家族用ブース」の3種類があります。ドリームランドのプールはパブリックのエリアが少ないので、この有料席にまでシートを引いて入ってしまうちゃっかりものがたくさんいます。このため1時間の1回くらいのペースで、席の確認をしていました。
また、飲食の販売コーナー横に、人工芝が引かれたパブリックエリアを確保しているのですが、日が当たりすぎるので、日焼けをしたい人以外はこうした有料エリアの近辺に入ってきています。
飲食
場内は飲食の持ち込みは禁止になっています。といってもあくまでも場内で購入した飲食に限ってで、外から持ち込んだ人は平気で飲み食いしています。
ドライエリアの客も利用できる「THE GARDEN」は焼き物が中心です。トウモロコシ、イカ焼き等定番メニューが並びます。水着客用の方はラーメンやおでんと言ったメニューが中心です。どちらもビールはキリンです。
ステージ
イベントの会場ですが、今日はパブリックスペースと化しています。
ドライエリア
プールもだいぶ飽きてきました。せっかくすばらしいチケットをもらったので、ここでドライエリアも見てみましょう。と思ったらもう4時半。5時に終了なので、駆け足で回ってみます。
アイアンライド系はどこでも見れるので、ここではアーケードゲーム、カーニバルゲーム、子供用ランドに注目してみました。
もう少し見たいのですが、閉園の時間となってしまいました。今後のスケジュールを告知するポスターがありました。
最後に
道に迷ったり、チケットが間違ったりと惨々でしたが、それなりに収穫がありました。まずは日陰の問題。パブリックエリアに日陰がないと、有料のエリアにも入ってきてしまうようです。但し、日陰が多ければいいと言うものではないようで、日陰ばかりだと今度は寒くなってしまいます。この辺の配分がパークの善し悪しを決めるので重要です。
最終日と言うことで客足はまぁまぁでしたが、圧倒的に家族が多かったです。施設全体が家族向けに作られていることもあるでしょうが、やはり夏場どのパークも家族が多かったという印象が強くあります。なぜでしょうか?一つにはプールをはじめとしたウォーターパークでは「アフターパーク」が無いことがあるのではないでしょうか?
スキーではアフタースキーで、男女がより親密に、海も同様なことが言えると思いますが、プールというのはこの点が結構弱いと思います。唯一の例外はワイルドブルー横浜でしょうが・・・。
東京ディズニーランドができるはるか前に、ディズニーランドを手本に日本版のディズニーランドを目指した施設。モノレールで大船駅と結ぶなどの話題性もありましたが、その後客足が遠のき2002年閉園になりました。