閉園の情報を聞いて来ました
No.0101
横浜ドリームランド
視察日時 2001年 11月 4日
到着まで
またしても遊園地の閉園の情報が入ってきました。3年連続で視察に行き続けていた「横浜ドリームランド」です。規模を縮小したり、モノレールを廃線したりと応急処置をうち続けてきたこの施設もついに・・・と言う感じで非常に悲しいものがあります。
しかし、ここは横浜ドリームランドが確かにあったという記録だけは残したいので、視察に出動!!通い慣れた(!?)大船駅からバスに乗ります。バス停もどこにあるのかは覚えてしまったのですが、やはり駅からの誘導が何もないとすんなりとは行かないでしょう。
バスで揺られること約20分。これまた慣れ親しんだドリームランドにやってきました。
向ヶ丘遊園のときもそうでしたが、閉園が決まった施設はなぜか人の入りが良くなります。駐車場もほぼ満車で、スタッフが空いている場所を駐車場のスタッフに確認しながら車を入れています。
何とも悲しい光景に見えてきます・・・。
駐車場からチケット売場までの通路を確認してみると、何とも気になるのが道路の舗装荒れです。いかにもお金かけてませんという感じがして・・・。
エントランスの周りもペンキが剥げているところがあったり、舗装が凸凹だったりとちょっと悲しいものがあります。
チケットブースは左右に分かれていて、左側が団体用。右側が一般用です。一般用はかなり混んでいるのですが、団体用には誰も人がいない・・・。
チケットはフリーパスと入場券の2通りです。場内ではアトラクションの個別チケットも販売されているので、今日は入場券だけまず買いました。
フリーパスは紙製ですので、無くさないようにしましょう。
チケットを購入してビックリしたのは、800円の入場料に外税で税金をかけている点です。つまり取られるお金は840円。この方式は始めての経験でした・・・。
ちなみに3つのアトラクションに乗れて800円のこの期間だけの限定チケットもあります。
さらに驚いたのは営業時間です。今日は日曜日ですが、なんと10時から17時まで・・・。せめて9時から日没くらいまでは・・・頑張って欲しいと思うのですが・・・。
それでは中に入ってみましょう。
場内の構成
場内はエリアの区分はないのですが、途中にアンダーパスがあって、これが二分するような構造になっています。
入口に近いところから今回は順に見ていきます。入口を抜けてすぐ場所は主に子供用のアトラクションエリアになっています。ライドに乗ってくるくる回る「ミュージックエクスプレス」等のアトラクションとアーケードゲームやスポーツ系のゲームがあります。
中でも子供に人気なのがエアーマットテント。しかし・・・雨の後清掃が終わっていないと言うことで今日はお休み・・・。
バイキングも整備中でお休み・・・。アーケードゲームも一部がお休み・・・オイオイ日曜ですよ!!今日は!!
ちょっと残念・・・と言うよりは「どうなってんの?」という感じで2つめのアンダーパスを通過します。今度はプールなどのあるエリアに到着。
まずは夏のプールはどうなっているのか見に行きました。
ドリームランドのプールは冬はスケートリンクになるのですが、現在はその準備中のようです。細い冷却管らしき管が多数埋め込まれています。
このような状況下、「水上迷路」だけは営業しています。なんか安心しました・・・。
続いてそのままプールエリアを過ぎて奥に向かいます。この先にはエアーマットの「フワフワランド」というエリアがあります。子供達にはおなじみの飛んだり跳ねたりのアトラクションです。しかし、一部の機器は空気が抜かれた無惨な状態をさらしています・・・どうしたというのだ・・・。立つんだジョー!!
気を取り直して続行します。さらに奥に進みますと観覧車や大海賊(ウォーターライド)、さらには「おとぎ列車(マメ汽車)」があります。こちらは元気でした。
ドリームランドの観覧車はちょっと変則的で、観覧車が左右に動きます。中で愛の確認なんかしていると大変なことになるかもしれません・・・?
これで少し安心しました。
続いて進みましょう。今度は施設内で最も奥になる部分です。ここにはウォーターシュートライドと名物の潜水艦があります。そして隠れた人気者トランポリンのコーナーもあります。
ゲートボールのレフェリーのような格好(失礼しました)のオジさんが交代を指示しながら子供達が順序よく遊んでいます。
さてさて、潜水艦ですが、こちらは大きな人工の池をグルリと一周しますが、スタッフの方あまり愛想良くありません。
なんか潜水艦で密航するような雰囲気さえ漂います・・・。怖い・・・。
で肝心な潜水艦ですが、いくら潜らないと行ってもオペレーターの乗り場のドアは閉めた方が良いのでは・・・。ちょっとやけくそ気味に見えるのですが・・・。
この先何が起こるのか・・・不安な展開がますます増加します・・・とりあえずトイレで休憩しましょう。
場内の構成
さてさて、今度は賑やかそうなところを探していると、絶叫の雄叫びをあげているエリアがありました。そうフリーフォールです。
おなじみのフリーフォールです。人気も上々ですが、4人掛けのシートには常に2人。人が多いのか少ないのか・・・??
フリーフォールの隣には、「ゴーストハンターズ」というアトラクションがあるのですが、これはお休み・・・。隣のお化け屋敷は健在ですが、本当に薄暗い場所にあるので、子供は怖がって近寄る気配が感じられません・・・。
アトラクションのエリアは寂しい雰囲気ですが、活気のある場所もあります。「モクモクランド」と呼ばれるエリアです。木製の遊具で自由に遊べるエリアです。こうしたシンプルなものの方が受け入れられるようです。
この先には遊園地の定番ゴーカートがあります。カートは全部で3種類あって、子供用の小さなものから、コースでタイムを競う本格的なものもあります。
どれが人気があるのかと思うと、長いコースをゆっくり走るタイプでした。
レースタイプは思ったより人が少ないのは意外です・・・
遊園地の定番の王様、ジェットコースターですが、こちらは殆ど乗っている人がいません。「シャトルループ」と言えばかつては一世を風靡した名品なのですがねぇ・・・。
さらにこちらにあるパイレーツも今日はお休み・・・一体どうなってるんでしょうか??
困り果ててベンチで休憩していると、なんと風船のパフォーマンスが始まりました。
これは!!と期待したのですが、司会の方から「風船は作るだけ、あげません」と言われてしまったり、出番を待つ人は隅で談笑していたりと・・・ちょっと幻滅・・・。
何のためにここまで来たのか・・・。
物販と飲食
飲食施設はテイクアウトが殆どで、おなじみの定番メニューが名を連ねています。
どのお店もそれほど高くもないし、味もまぁまぁなのですが、ロケーションの良いところでお店が閉まっていたり、座席数の少ない場所にお店を出したりとちょっと「??」なところも多くあります。例えばせっかく潜水艦の池の周りにウッドデッキのテラスがあるのに、ここの飲食施設はお休み・・・。ここで食べたい人はわざわざ離れたショップから買ってくる必要があります。
このウッドデッキのエリアにお店はあるのですが、開店していない状態でした・・・。残念・・・。
ゴーカートのそばにカフェテリアがありますが、ここは定食などをラインアップしています。このカフェテリアは頑張っていましたが、みんな食事と休憩を同時に取るので、席があまり空いていません・・・。
総じて言えるのは、飲食施設も物販施設もあまり重要視されていないということです・・・。なんてもったいない・・・。
感想
閉園になるのは残念です。でも閉園になるからと言って半分投げやりになってしまうのはもっと残念です。
閉園するまでは施設はできるだけ多くのものを使える状態にしておいてもらいたいものです。「あきらめ」ムードが一杯で、ちょっと寂しいドリームランドでした。
とっても、悲しいものがあります・・・。
でも、一つわかったことがあります。最近の子供の趣向として、乗り物系のアトラクションよりは、体を動かして遊べる「体感系」のアトラクションの方が人気が高いと言うことです。「モクモクランド」が人気があったり、トランポリンやエアーテントでの子供の表情は本当に楽しそうです。
そこまで、見えているのに・・・フワフワランド・・・立つんだジョー(From 明日のジョー)・・・状態でした。
東京ディズニーランドができるはるか前に、ディズニーランドを手本に日本版のディズニーランドを目指した施設。モノレールで大船駅と結ぶなどの話題性もありましたが、その後客足が遠のき2002年閉園になりました。