本物志向エンターテイメント@東映太秦映画村

NO.348


東映太秦映画村


日時 2016年 5月15日


前回来たのが2013年なので何気に3年間空いてしまったのですが今日は太秦の映画村に行くことにしました。前泊が大阪なので梅田から阪急に乗って向かいます。前回はJRを伝って行って結構な時間を要してしまった気がするのですが、今回は途中お腹が痛くなっての途中下車によるロスタイムを除けば1時間弱。思ったより全然近いんですねぇ。


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阪急で西院まで行って、そこから嵐山電鉄(通称「荒電(ランデン)」に乗り換えて10分ほど。ランデンと読むのを知らずに今までアラデンと言っていました。ちなみに自分のPCのIMEもそう思っているようです。


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最寄り駅の嵐山広隆寺からは徒歩。駅前に小さな看板は見えたのですが、嵐電のヘッドマークは太秦映画村がしっかり入っているのに、路上看板はほとんどありません。GOOGLE先生の指示に従って何とか正面入り口にやってきました。


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現在時刻は9時数分。今日の開園(ここでは開村になるのかな?)時間はちょっとすぎましたが思ったほどの列にはなっておらず。ほとんど待たずにチケット買えます。
ちなみに、現金で割引などない人は自販機でも買えるのですが、一人で来た人は何かしらの優待があるのかと思われて、自販機は案内されませんでした。。。一つ後ろの方が優先案内されたです。


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改札で切符をもぎられると、いよいよ映画村の中。開園直後は時代劇衣装に身を包んだ役者さんがグリーティング。ホントの俳優さんにグリーティングしてもらうという非常に豪華なイベントです。俳優さんも女優さんも小顔なので顔の大きさがバレルのが嫌だった自分はグリーティングは遠巻きに見てパス。。。


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そのまま進めば屋外に出るのですが、屋内にもいろいろ気になる施設があります。エスカレーターで2階に上がったところにある仮面ライダーの大群。。。引き込まれてしまいました。そして、立体迷路忍者の砦。こちら別料金ながらすでに子供が何人も入っているようです。仮面ライダーも戦隊ヒーローも東映さんの持ち物ですが、ほかにも特撮映画はほとんど手掛けているだけあった、年表見ても重厚な歴史を感じます。
たぶんここにいたら後1時間は確実に使ってしまいそうなので、後ろ髪をグイグイ惹かれる思いを振り切って、1階に降りてきました。


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しかし1階には「浮世絵と遊ぼう」と「水戸黄門漫遊の館」なる企画展示が。。。浮世絵と遊ぼうは浮世絵の世界に自分を入り込ませることができるイベントで、日本の代表的な浮世絵や美人画に自分の顔を入れて写真が撮れるというもの。
一方の水戸黄門漫遊の館は、セットの一部を展示するのと物販が中心。どちらも外せません。。。というわけで外に出るまでに30分ほどロス。


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やっとこ、外に出てきましたがここは「明治通り」と言われる場所。その名の通り明治(それも初期)を意識したロケセットがあります。感心するのがオープンして30分程度ですが飲食店舗(もちろん時代考証がされたメニューが出てきます)がすでにオーダー可能なこと。まぁ朝からガッツリ食べる人は少ないでしょうけれど、ともするとこうした施設は準備中になっていることが多い時間帯ですが素晴らしいです。


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さて、奥に向かう前にもう一つの入口である団体入口を確認しておきましょう。
今日はコスプレイベントがあるようで、不思議な衣装を着た人がたくさんいます。この人たちの受付は団体受付みたいです。団体受付は「大手門」と呼ばれる場所になっていて、一般入口から見ると物販施設を挟んだ対面にあります。
大きな噴水があって、その奥には大スター美空ひばりさんを冠にした施設があります。さらに、今年の三月にオープンした新アトラクション「脱出の城」もこの場所。おまけに今日のイベントであるプリキュアショーのステージもここにあります。


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ここまで来てしまったので、大手門から反時計回りで園内を回ることにしました。映画村で必ず手に入れておかなければいけないのは今日のショーのスケジュールです。非常に過密スケジュールで実施されますので、うまくすれば効率よくみられますが、下手すると1時間ほど無駄に過ごすことになります。今日の最初は一番奥のロケーションスタジオの「シネマライブスタジオ」。それまでは園内を確認。


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大手門の脇には、時代劇でおなじみの蕎麦屋屋台。今とは違って昔は担いで移動できるようなタイプだったようです。おなじみの二八蕎麦というのはそば粉と小麦粉(つなぎ)の配合比率が由来だそうです(ただし確定説ではないらしいです)。
さらに進むと体験工房があります。陶芸や絵付けなど特に時代劇には関係ないと思いますが、非常に施設にあった雰囲気で楽しめます。ただ代金は結構高いです。。


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さて、角を右に折れるといわゆる江戸時代の庶民の暮らしのエリア。長屋やいろんな店舗。さらには江戸時代にはおなじみの遊郭。今日はコスプレの方が遊郭に多数来ているようで、お互い干渉しないように写真を撮るのに苦労します。海外の方にも有名なようで、外国の方も撮影していました。現代では禁止されている職業ですがなんでこんなに人気があるんでしょうかねぇ。。。


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江戸庶民のエリアを抜けると、先ほどの明治通りに戻ってきますが、ここを突き抜けると今度は白壁の通りに出てきます。新選組の屯所があったり、時代劇では度々悪役になる廻船問屋(今でいう商事会社ですね)。さらに、池からは怪獣?恐竜?が出現するなどいろいろ楽しませてくれるエリアになっていました。


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さてこの先ですが、一般道(というか私道の車道?)を渡って、進むとかつてはスタジオセットがあったエリアだと思うのですが、ここがなんと一大アトラクションエリアになっていました。まずは「史上最恐のお化け屋敷」。ホントの俳優さんが出演しているんですからこのネーミングは間違いないでしょう。これを超えるには本物の幽霊が出てこないと。。。泣きながら出てくる修学旅行生もいますので相当なレベルと思われます。


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怖いものの後は、笑えるもの?という趣向でしょうか、隣にはご利益大明神。なんと鳥居が動いて鳥居の下から大黒さん?が出てくるというもの。軽快な関西弁が笑いを誘います。こちら15分に1回の間隔で登場してきます。
施設はここがドン詰まり。左に折れると忍者系の施設が並びます。からくり忍者屋敷。忍者修行屋敷、おもしろ迷路館。すべて忍者がらみ。そして対面にあるのが忍者カフェに、手裏剣道場。みんな忍者関係。忍者のコスチュームを貸してくれるところもあります。大人用は見当たりませんでした。。。


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そして、さらに進むとちょうど入口の対角線の反対側にロケーションスタジオ。入城開始前になると和装した女優さんが案内を開始してくれます。素敵な女性です、今日は日差しがきついようで日傘さしていますが、オッサンたち間違いなく引き込まれます。。。
ここでは時代劇の撮影のトリックなどを非常に面白く紹介してくれます。
真剣にやると迫力がある役者さんが、コミカルに説明してくれるので場内非常にいい雰囲気で話が進んでいきます。笑いのツボもしっかり押さえているのが素敵です。
ちなみに中は撮影禁止なので映像はありません。これはお勧めです。


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ロケーションスタジオを出たら、今度は施設を大手門の方に向かって進んでいきます。すると時代劇でもお馴染みの「日本橋」に出てきます。欄干を変えると¨三条大橋¨にすることもできるそうです。江戸になったり京都になったりするハイブリットな橋です。映画やテレビでよく目にする側と反対側では橋の通路の形状が違うんですね(写真右がテレビで見る方、左は手前側)。


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橋の周囲にもいろいろあります。鍛冶屋さん(仕事人大好きな自分としては見逃せない施設です、、、政さん。。。)。後、少し戻ってしまうのですが魚屋さんのセットもあります。昔は魚と野菜が一緒に売られていたようですね。今でいうスーパーか??魚はいわゆるサンプル、ひっくり返すと、、、見たい人は行ってみましょう。


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今日のスケジュールだとこの次に見れるショーがメインシアターの「中村座」のアクション3Dマッピングショー。舞台セットにプロジェクションマッピングの技術を使って、いろんな背景を出すという仕組み。ショーのストーリーもさることながら、今や舞台装置にまでプロジェクションマッピングが使われる時代なんですね。アクションがメインのショーですが、悪役も笑いを取るところなどがあって勧善懲悪ではないストーリーが面白いです。やはりテーマパークは戦いを前面に出してはいけない施設なのです。


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見ごたえのあるショーを見た後には、うどん屋さんで食事と思ったのですが、今度はオープンセットを利用したショーが始まってしまいました。
その名も「ちゃんばら辻指南」。3部構成で最初は役者さんによるチャンバラ、次に子供と一緒にチャンバラの実演、最後に写真撮影。

まずは、気合の入ったチャンバラ。迫力満点!!


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続いて、激戦の抽選を勝ち抜いた人だけに与えられる、至福のチャンバラ指南


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最後は、フォトセッション。

これ非常に人気なようです。3人か4人しか実演に参加できないため、毎回このショーに並んでいる人もいるようです。常連さんが付きやすいタイプです。もちろん、笑いのシーンもふんだんにあります。

あっという間に時間が過ぎますが、時代劇マニアの自分としてはまだまだ見たいものはたくさんあります。暴れん坊将軍でおなじみ「め組の家」、「銭形平次の家」。名場面が頭に蘇ってきてしょうがないです。


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ショーはこれだけではありません。忍者の修行を教える。「あおぞら忍者教室」こちらは忍者コスチュームを借りた子供がたくさん(明らかにリピーターっぽいですが)。
こうしてみると、単なる舞台セットの展示パークだったら大した魅力はない施設ですが、そこに本当の役者さんが、面白おかしく演じてくれることで、とても活気のある魅力的な施設に仕上がるようです。


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装束は忍者衣装だけではなく、様々な時代劇衣装のコスプレができます。それを貸してくれるのが入口横にある「時代劇扮装の館」写真撮影付きです。一番高いのはなんと1万6千円(内容は十二単衣、花魁、かぐや姫だそうです)。


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こんな魅力的な施設ですが弱点が一つ。江戸時代の設定なので食べ物はいわゆる立ち食いものが少ないのです。このため昼時は場内の飲食施設はなかなか空きが出ません。今日はそれほどの混雑日ではないと思いますが、江戸時代の食べ物を体験したい人は少々時間を覚悟した方がよさそうです。

お土産は、帰りにまとめて買うことができますのでご安心を!!


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視察記録

東映太秦映画村は、京都市右京区太秦東蜂岡町にある映画のテーマパーク。日本に於けるテーマパークの先駆けといわれる。東映京都撮影所の一部を分離し、巨大映画アミューズメント施設として一般公開した。
TEL 075-864-7716
住所 〒616-8161 京都府京都市右京区太秦東蜂岡町10
URL http://www.toei-eigamura.com/
入場料 大人 2,400円
中・高生 1,400円
小人(3歳以上) 1,200円
開園時間 9時00分~17時00分(季節により変動あり)
アクセス JR山陰線「太秦」駅より徒歩5分
嵐電「太秦広隆寺」駅より徒歩5分
嵐電「撮影所前」駅より徒歩2分

地図(GoogleMAP)

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