ソーシャルディスタンス確保のためには何も厭わない@東京ディズニーシー

新しい生活様式でのレジャー施設

NO.464


東京ディズニーシー

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日時 2020年 8月24日


東京ディズニーリゾートは2020年の7月から運営再開となりましたが、チケットは完全前売り制になってしまい、恐ろしいほどに入手困難になってしまいました。

年のせいか無駄に早起きするようになったのを活かして、奇跡的に2日分が確保できたので、コロナ第二波の最中ですが行くことにしました。マスクに消毒アルコールと万全に準備して飛行機にて向かいます。

三密回避のために入場者数も制限しているとの報道もありましたが、実際に現地で見てどんな感じなのか?本当に見たいのはこの辺りだったのかもしれません。


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羽田空港からバスで1時間弱でディズニーシーに到着。かつては一直線の広い通路は閉鎖されており、通路脇のロッカーも一部使用できなくなっています。

「全てのゲストがVIP」が謳い文句のディズニーリゾートでこうしたエリア封鎖を見るのは初めての経験です。


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営業時間の案内も真新しく見える「20:00」と掲示されており、本日のエンターテインメントプログラムも空欄・・・。何とも寂しい今年の夏です。


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代わりにエントランス周辺で目に付くのが"ソーシャルディスタンス"を維持するためのサイン。最近は実施することが多くなりましたが荷物検査の場所では検温も実施されます。なぜか、検温の場所に来ると頭が熱いように感じましたが、体温は35度台でした。

ソーシャルディスタンスのサインは荷物検査後も続いていて、チケットの確認場所でも距離を取ります。


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チケットもオンラインチケットだけが有効なので、改札付近で右往左往する人はいません。時々スマホの画面が出なくて困っている人もいましたが、割合スムーズに入場できました。


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入場すると直後に見えてくるのがTDSもシンボルでもある「アクアスフィア」。

USJでは地球儀前で写真を撮る人はあまり見ませんでしたが、こちらは昼間から閉園間際まで皆さん記念写真を撮りまくっています。

以前にいた有料フォトサービスキャストさんは今日は見当たりません。ベンチにスマホをおいて撮るとうまく撮影できるようです。今日は風もないので写真日和です。


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入場時刻は13時前でした。いつもならば園内が最も混雑している時間ですが、今日はこんな感じです。通路を見る限りではとっても人が少ない状態です。

これでどのくらい入っているんでしょうね?


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こんなに少ないゲスト数でも風船売りのキャストさんは健在です。ゲストの数に関係なく、風景の一部として風船売りキャストさんは必要だということでしょかね?

ゲストは少ないと聞いていましたが、こんな時のショップの店員さんは手の空いている人はみんな外で手を振ってくれます。マスクして長袖で・・・暑いところご苦労様です。


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さて、ゲスト数が少ないので残念な状態になるものがいくつかありました。

まずはイベントごとがないので、ホテル壁面に大きなバナーがありません・・・これは仕方ないですね・・・

続いてガイドマップが配られていません・・・スマホで園内を確認できるのですが、記念にいつももらっているので寂し限りです。

さらに、いつもならイベントやアトラクションの時間は掲示しているインフォメーションも閉鎖中です。閉鎖中ですがパラソルだけは立てていて、何となく休憩中でそのうち再開しそうな雰囲気を出しているように見えるのは私だけでしょうか?


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続いて「メディテレーニアンハーバー」。こちら夏時期はショーを待つ人などでごった返す場所ですが、今日はすっきり・・・これを良しとするか否か悩ましいです。

こうしてショーを待っている人がいないとこのエリアって本当に広いんだなぁということが再認識できました。


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今回来てみて感じるのがTDSのソーシャルディスタンス確保の徹底ぶりです。岸壁からショーを見る場所にはこうした黄色で囲われた場所が並んでいます。一つの枠には4人までです。

こうしたパブリックスペースでも密集しないように工夫されているのですから、アトラクションなどはさらに厳しい規制がありそうです。 


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いつもならびっしり人を乗せて漕いでいるベネチアンゴンドラはこの通り・・・間引き運転。


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レールウェイは窓を全開にした状態で、3組か4組まで・・・。空調が効いてはいますが中は暑い・・・。


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ソーシャルディスタンスが維持しやすいアトラクションといえばこちらのアクアトピア。このアトラクションのソーシャルディスタンス確保方法は別グループの相乗りはしないことのようです。


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いつも混雑しているセンターオブジアースはグループでの一つの車両利用、別グループの場合には中央部を外しての乗車。こちらはソーシャルディスタンスをかなり厳しく規定しているようです。

主なアトラクションへの乗車時には、別グループの間には隙間を維持できるような利用方法が徹底されています。

さらに、これらのアトラクションの乗車前に並ぶキューラインも、ソーシャルディスタンスがしっかり取れるようにラインをかなり伸ばしています。


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柵の足の幅が90センチくらいだったと思いますが、普段はここに二組くらいは収まるように並ぶところ、黄色のラインが引かれています。目視ですが黄色線の間隔は150センチくらいでしょうか?ここに一組(ただし最大4人)並べます。

単純に考えると、従来の4倍程度の距離を取らなければなりませんので、アトラクションのキューラインはどれも非常に長くなっています。

これに加えて乗車定員も基本的に半分以下ですから、列は軒並み長くなります。


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人気機種の三本指に入る「トーイストーリーマニア」。今までエリアの外にはみ出たキューラインなど見たことなかったのですが、35分待ちで、列の最後尾はビックバンビートの入り口近く


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タワーオブテラーは30分待ちなのに、列の最後尾は出口ショップの前・・・。


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インディージョーンズは50分待ちで、最後尾はロストリバーデルタの入り口前・・・。どれも待ち時間の割には列がものすごく長くなります。

当然今まで利用していない場所にゲストを並んでもらう必要があるので、キャストさんは今まで以上にたくさん必要です。

アトラクションは大体わかりましたが、飲食店舗はどんな感じなのでしょうか?


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おなじみのカレーショップ。キャストさんが外で手を振っているところを見ると満席ではなさそうです。


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店内はというと、列が決められていて仕切り線があります。建物の壁ぎりぎりまで仕切り線がつけられていて、レジはフル稼働。ゲスト数は少ないものの、列を店舗外に出さないようにするためでしょうか?通常ならこの程度のゲスト数ではありえないレジ稼働台数です。

レジにはコロナ禍でおなじみになったアクリル板の仕切りを設置。お金の受け渡しもトレー越しというスタイルになりました。

提供食材を受け取る場所も密にならないように、レジでの対応は1ラインだけです。


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食事をする場所ですが、テーブルの間引きなどを行っていません。しかし、密にならないようにテーブルは一つ置きに利用できないようにしてあります。

さらに、ウォーターサーバー前には消毒液、さらに店舗から退出するときも消毒液が準備されています。食べる前にも食べた後にも消毒です。

ちなみに入店後、列に並んで、食事をテーブルにおいて座るまでの所要時間は15分ほど。混雑時には1時間近くかかるのを考えると非常に早く食べることができました。

食事が終わった後の・・・一服タイム・・・。TDRの喫煙場所は全て屋内ですが、入場規制があります。


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喫煙場所とは言えソーシャルディスタンスはしっかり守らされます。喫煙場所でもグループごとに仕切りがあります。これが埋まっているときは中に入れません。

さて、これだけソーシャルディスタンスを重視していると、待ち時間は正確なのか?という、いやらしい疑問が出てきます。悪い性格です。そこで、主だったもので検証してみました。


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並んだ時間が17時で、その後待ち時間表示案内の下を通過した際に確認したときの待ち時間は40分。


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乗り終わって、外の消毒液で手を洗った瞬間の時間は、17時40分・・・。さすがです。

こんな状態で最も人気のある機種に乗るとどうなるか??ソアリンで実験しました。


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まずは並びはじめ。なんとソアリンの乗り場からはるか離れたアラビアンコーストの入口に並びます。しかもここからはソアリンと反対方向のアラビアンコーストの方に進みます。アラビアンコーストのゲート前で折り返して、火山方面に進みます。


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その後、20分ほどして火山の内部の石鹸で手洗いができるところまで来ました。


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この後、休止中の「海底二万マイル」を出口から入り、キューエリアを逆走します。

こんな運営はディズニーリゾートでいうところの“Bad Show”になるのではと思うのですが、背に腹は代えられないということなのでしょうかね?とにかく最優先するのはソーシャルディスタンスはすさまじく徹底しています。

海底二万マイルのエリアを抜けたのが30分後、合計でここまで50分です。


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続いて火山を抜けて、やっとメディテレーニアンハーバーが見えてきました。ここまでその後10分。合計で60分。


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やっとソアリンが見えてきました。ここまで合計65分。


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ソアリンの入口ゲートをくぐる前です。ここまで70分。


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まもなくプレショーエリア。ここまでで合計75分。ちなみにプレショーはありませんでした。あのプレショー見たかったのですが、今回はプレショーエリアにすら入れず、いきなりメインショーです。


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ソアリンの乗車が完了して外に出たところで、合計90分でした。


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ちなみにこの並びだした時間でアプリに表示されていた待ち時間は80分。並んだ際にキャストさんが案内していたのが「70分から75分待ちです」と聞こえたので、アトラクションに乗るまでと考えればほぼピッタリですね。定時運行の精度恐るべしです。

さて、終日ソーシャルディスタンスを体験し続けていますが、時刻は閉園時間の30分前。この時間はいつもだったらショップが混雑する時間です。


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一番大きなショップ「エンポーリオ」ではお店に入るための列ができています。ソアリンに並ぶ前にはこんなものなかったので、18時頃から出現するのでしょうか?まずはホテルミラコスタを上に見ながら、4回ほど列を折り返し、続いて一回エンポーリオの入口を過ぎて、改札方面に回り込んだ後に、再度メディテレーニアンハーバー手前の入口からの入店になりました。


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店内は?というと、密集を防ぐためにだいぶ商品棚を減らしています。減らした場所はレジに並ぶ人の列のために空けてあります。さらにレジにはアクリル板が設置されていました。

これだと、だいぶ売上に影響が出そうですね。


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こんなエンポーリオも昼間はいつでも入れる程度の混雑度合いです。


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ちなみに、入店制限時は、出口も1カ所だけです。もちろん逆流はできません。さらに消毒液も充実していますが、たくさんの買い物した人は消毒が大変そうです。


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中のお店が混んでいるなら、外部ショップでなんとかしようと思うところなんですが、改札の外のお店はなんと・・閉店中・・・。

 

営業再開時の報道では1日の入場者を1.5万人と言っていましたが、さすがにそれ以上のは入れているように感じます。待ち時間こそ短くなりましたが、その分よく歩かされます。とはいえ、ご飯も好きなときに食べられるし、アトラクションもそこそこ乗れるという状態は大変ありがたいです。

ゲスト目線ではとてもありがたい一日でしたが、運営視点で見るとゲストが少ないのに、乗車人数の管理やソーシャルディスタンス確保などあれこれ手間はかかるし人出はいるしで大変です。しかし、列が長くなろうがいつも通りの時間に正確な運営は感心しました。

早くコロナが終息していつものTDSに戻ってほしいと願うばかりです。

視察記録

 

東京ディズニーシー(英語: Tokyo DisneySea、略称: TDS)は、千葉県浦安市舞浜にあるディズニーリゾートを形成する日本のディズニーパークである。年間来場者数は約1350万人で、世界のテーマパーク・アミューズメントパークの中では世界5位。
TEL 0570-008-632
住所 〒279-0031 千葉県浦安市舞浜1−13
URL http://www.tokyodisneyresort.jp/tds/
入場料 ワンデーチケット

  • 大人(18歳以上) 7,900円~
  • 中人(17歳~12歳) 6,600円~
  • 小人(4歳~11歳) 4,700円~
  • 3歳以下は無料

季節により変動制を導入しているので価格が変動します。詳しくはオフィシャルサイトで確認

開園時間 9時00分~21時00分 (繁忙時期は8時開園のこともある)
アクセス JR京葉線 舞浜駅から徒歩10分

地図(GoogleMAP)

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