レトロな感じだけで大人気@錦江楽園

NO.337


錦江楽園


日時 2017年 4月30日


中国でも日本のゴールデンウィーク(GW)と同じ時期に連休がある。労働節と呼ばれているそうだが今年は4月29日~5月1日までの3日間。日本と違うのは土日+1日というスタイル。中国の本当のGWは10月の国慶節なので日本ほどの大騒ぎにはならない。とはいえ気候も良くなり人の動きが活性化する時期。レジャー施設は忙しくなる時期である。

今日来たのは上海市の南にある「錦江楽園」。今から14年前に平日の閉園時刻間際に行ったことがある施設である。こんな時間に行けば当然人はいないのですが、初めて見た中国の遊園地の衝撃はいまだに脳裏に鮮烈に残っている。

駅は地下鉄1号線の「錦江楽園駅」ここから歩いて200メートルほどであるが、幹線道路をトンネルで抜けたりとアップダウンは激しい。加えて道路端で物売りを営んでいる方々と乗り捨て自転車を避けながらの移動になるのでなかなか移動が大変。しかも現在自分の左足には「悪魔も病気」の後遺症が付いているので歩くたびに鈍痛が走る。。。orz


錦江楽園錦江楽園

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「歩道」と書かれていても、入れるところにはバイクや自転車がどんどん入ってくるのが中国流。前も後ろも気を付けないと事故に巻き込まれるので中央を歩く。「この橋渡るべからず」・・・って一休さんか?

地下道を抜けると、背後に見えてくるのが「錦江楽園」の入口。なんともレトロな感じのするつくりである。40代の業務パートナーに後日聞いたが、彼らが高校生くらいまでは週末のレジャーでよく行った施設らしい。

しかし、今日はかなり盛り上がっている。ゲートの両脇に8ブースづつあるチケット売り場はフル稼働。おかげで長時間並ぶことはないが列が途切れることはない。

チケットは「入場料は身長140センチ未満の子供と60歳以上は10元(150円くらい)、2個ライド券付が60元(900円)、6個ライド券付が100元(1500円)

 

パスポートのようなものはなく、ライドは個別に券が必要になるようです。今時この料金体系は珍しい・・・しかも、中国ではものすごく普及している電子マネーの微信pay、allypayが使えない、クレジットカードもダメ。いつもニコニコ現金払いだけが許される施設なのだ。恐るべし。。。

そんな中で面白いのは今日の目標入場者数と入場制限をかける際の滞留者数らしき数値を掲げているところです。入場者数35000人、滞留者25000人。年間来場者100万人という話なのでトップシーズンはこのくらいの入場者になっているのでしょう。一つ勉強になった!!


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続いて改札。14年前には人が立っているだけの素朴な改札でしたが、今回はQRコードをかざしてターンゲートが回転できるタイプに変わっています。まぁ時の流れというのでしょうか?チケット印字のQRコードの読取もスムーズで大きな問題はなく入れました。


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今日は、台湾屋台料理のイベントをやっているようです。改札を抜けると屋台の関係者らしき人々の車が園内に多数。。。いくら止める場所がないからって園内に。。。しかも車がちょこちょこ動くからここでも前後左右は注意しながら進まないといけません。飴細工の方もいるのですがこちらは台湾屋台とは関係なさそうです。見事な細工なんですがちょっと遊園地では雰囲気違うかな??


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「ゲストサービス」と書かれてた施設があったので行って見ました。ガイドマップが欲しかったんです。結果は「今日は人が多いから配ってません」とのこと。。。割り切り方が中国的で開いた口も塞がりませんでした・・・

まぁ10ha程度の広さなので迷うことはないでしょう。左から見ていくことにしました。

まずは通路右手に見えてくる「ホラーハウス」。ライドに乗ってみるタイプです。入口と出口の扉がバタンバタンと大きな音を立てています。大きな手が持っている生首がすごくグロテスク・・・。

この施設の隣のエリアはアーケードゲームのエリア。スタッフさんがいろいろ絡んでくるのが日本のアーケードゲームですが、こちらの店員は無言。賞品を渡すときも、券を受け取るときも・・・


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園内を進んでいくと、両脇にコースターが登場。こちらはかなり新しいもののようです。吊り下げ型コースターと、ライドがオートバイになっているタイプ。吊り下げ型コースターは垂直にライドを引き上げて勢いを付ける動作が乗車中に2回もあるという珍しいものでした。


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驚くべきは利用制限。なんと身長150センチ以上!!日本ではここまで高いのはまずありません。そして、怪しげなガンダム??なぜ鉄塔を両手に持っているのか??


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コースターの隣には、かなりの行列ができているアトラクションがあります。たどってみるとフリュームライドです。


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人気があるのか?というよりは乗った後がなかなか出発しないで列になっているようです。日本だとこの手の施設は最初の出発場所だけは水流が強かったり傾斜が付いていたりするものですが、、、平坦で。。。当然周回時間もかかるので、ライドの中でアイスを食べたり、タバコ吸ったりといろんな楽しみ方ができるようです(?)


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その奥には、メリーゴーランド。2層式の立派な施設です。これはいい感じです。

さらに進みましょう。14年前に来た時のコースターもありました。。。しかし、今日は点検中のようです。。。超繁忙時期にお休みとは・・・

そしてその奥には観覧車。こちらは直径100メートル越えだそうです。ゴンドラも空調付きの立派な施設でした。


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観覧車の横にはレストランもあります。中に入っている人はそんなにいませんが、日陰は人気です。この施設日陰が少ないのでベンチがある場所でも座っているとあっという間に汗をかいてしまいます。今日は暑い(予想最高気温は30度だそうです)。


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観覧車の奥には「バンパーボート」と書かれているアトラクションがあります。こちらも今日はお休みのようです。その隣には中国版「ビッグサンダーマウンテン」というところでしょうか?こちらも人はまばらです。


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植栽に飲み込まれるような場所にある、不思議なオブジェを見ながら先に進むと、かつて衝撃を受けたスモールワールドの中国版と再会。しかし、今日は運営していないのか?人が少ない。よく見るとアトラクションから劇場に変わってしまったようです。残念。。。


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この先に出てくるのは、子供向けのアトラクションエリア。なんでも大きいものが大好きな中国なんですが、こちらのアトラクションはほとんどが日本の既製品サイズ。そのまま設置したんですね。きっと・・・


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アトラクションの間になる、装飾品もなかなか見ごたえあります。どれも黒目パッチリ。。。昼間はいいけど夜はちょっと不気味でしょうね!?


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っとまぁ、70年代の日本の遊園地を彷彿させるシーンもたくさんありましたが、これでなかなか賑わっているのだから大したものです。

そして最後に、この時期の特別イベント。台湾屋台大集合。どうりで場内の飲食店舗が空いていると思ったら、みんなここで食べていたんですね。こちらは値段も安いし、電子マネーもOKで、しかも遊園地エリアと行き来自由だから大繁盛でした。園内のお店こんなことされて大丈夫か??


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ぐるっと回るだけなら2時間くらい。アトラクションを幾つか乗れば4時間もあればおなか一杯の錦江楽園でした。暑い時期は日よけになるものはお忘れなく・・・。

中国、上海の都心部にある遊園地。年間来場者は100万人ともいわれる施設。遊園地のライドは新しいものもありますが、大半はちょっと年季の入ったもの。。。上海ディズニーランドの登場で今後どうなるか??ちょっと注目しています。

視察履歴

2017/04/30
レトロな感じだけで大人気@錦江楽園

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