伝統芸能を見てきました

NO.171


浅草流鏑馬


浅草流鏑馬


視察日時 2003年 4月 19日


草鹿(くさじし)

今日は天気も良い土曜日。出だしの遅れた視察を挽回すべく浅草へ・・・。なんでまた?というと今日は浅草で「流鏑馬」が見れるのです。

「何でまたそんなもの?」なんて思うのですが、やっぱり古き良き時代の日本人のレジャーを知ることも、現代のレジャーを考えるためには必要なのです・・・なんて格好の良いこと考えてみたりもするのですが、本当はかの大河ドラマ「北条時宗」で見た流鏑馬の印象がどうも強くて・・・。

場所なんですが浅草駅で下車した後、隅田川に沿って歩いていくとすぐに会場に出てきます。「流鏑馬」というのぼりが立っているのですぐにわかりました。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

さてこの古式ゆかしい催しですが、主催しているのが台東区で、今回の実演は“小笠原流礼法”の演舞として実施されます。時代劇を見ていると乗馬のシーンが出てくるモノの穂どんどにこの小笠原流が絡んでいます(結構時代劇好きなもので・・・)。

流鏑馬を見に来たのですが、少し時間があるようですので流鏑馬会場を抜けて、草鹿の会場に向かいます。草鹿というのは的に向かってチームで弓を引き、当てた点数を競うというゲーム。言うなれば「ストラックアウト」の鎌倉時代版なのです。

ルールは1チーム5人で戦います。最初は4人が2本ずつ撃って点数を競い、最後に大将と呼ばれる方が2本撃ちます。最初の4人は命中すると1点、大将は命中は2点です。的は鹿の形をしていますが、その模様に当てなくてはなりません。しかも当てたところをきちんと申告しないと点数になりません。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

かなりルールは複雑で、厳しいです。

こんな複雑なルールを何で知っているかというと、詳しく解説してくれるMCがチャンといるのです。しかも試合の流れに沿いながらルールを説明してくれるのでわかりやすいのです。

さて会場なんですが、競技自体は古式の作法に則り淡々と進んでいきます。主催は「礼法」団体なのですから、当然礼儀作法はしっかりしていて、この作法を間違えただけで失格になると言う厳しいルールもあるのです。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

これだけしっかりした主催団体ですから、座席にも赤布を敷いて受け入れも万全なんですが、見る方はそんなことはお構いなしのようで、靴は脱いでいますが、イスの上に立っている人がたくさん・・・。

TDLのパレード等なら明らかに注意されるようなシーンですが、特に注意される様なこともなく・・・ちなみに会場が公園なので常設のベンチもあるんですが、こちらは靴を履いたまま・・・と言う方がたくさん・・・。

あまり観客は礼法は関係ないようです・・・。

さて試合ですが、こちらが激戦。最初の4人が終わったところで1VS1。つまり合計8回撃ってお互いに1つずつしか命中しない。和弓って難しいんですねぇ・・・。

さて大将戦にはいると場内緊張感が漂ってきます。今回は墨田区代表VS台東区代表となっているのですが、墨田チームの大将が1回目見事に命中。これに対して台東区の大将は1回目外れて、最後は弓を落としてしまってゲームセット。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

見ている方としてはやはりルールを覚えるまでに時間がかかるので、できれば「筋肉番付」方式で古館伊知郎調でやってもらえると盛り上がるんですがねぇ・・・。

でもそれじゃ・・・礼法の品位に関わるんでしょうか??

時間にして約40分。結構見入ってしまった草鹿でした。


流鏑馬

さて今度は流鏑馬です。こちらはテレビでもお馴染みです。馬にまたがり弓矢で的を射るという競技です。

こちらは全長が300メートルのコースに的が3箇所ありこれをどれだけ射抜けるかを競います。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

言うなれば昔の「F-1予選」みたいなもんでしょうか?(ちょっと無理があるか・・・)。

流鏑馬というのは鎌倉時代に流行したんですが、室町時代に鉄砲が伝来してから廃れてしまいました。それが徳川吉宗の時代に武士の鍛錬成果発表と民衆の娯楽の両方の目的から復活したそうです。

ちなみにこの浅草流鏑馬は徳川吉宗が始めて、明治以降しばらくやらなかったそうですが、1981年に復活させたそうです。ビックリするのがこの流鏑馬をパリで行ったこともあるそうです。小笠原流礼法・・・世界の小笠原なのです・・・。

300メートルもあるので、当然最初から最後まで全て見ることができません。長いコースに沿って作られた観客席に陣取って観戦となるのですが、この公園、観覧席の後ろが植え込みになっていて、段差があり結構ここにみんな陣取っています。自分もそうですが・・・。

せっかくの植え込みも台無しですねぇ・・・。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

さて試合開始の前には、流鏑馬についての説明がありますがこれが延々と30分近くも続きます・・・。ルールは簡単なんですが、とにかく歴史がある競技なのでこの説明が長い長い・・・。

そしていよいよ選手入場となります。白馬に乗った人もいます。場内からは拍手喝采!!そして的もセットされていよいよ開始を待つばかり。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

いよいよ開始なんですが、特に開始の合図が何かあるわけではありません。大きな歓声と馬の走ってくる音が段々近づいてきて・・・。馬の蹄の音ってテレビだと「パッカ、パッカ」って感じですが、実際は重低音で「ドッ、ドッ」という感じだったんですねぇ・・・。

さて流鏑馬の方ですが、これが意外に当たらないんです。テレビだとバシバシ命中していましたが、どうやらあればドラマの世界の話のようです。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

でも何人かは的に命中させてくれて、そのときは大歓声が上がります。

凄いのが馬に乗っている人でよく考えると足で落馬しないように踏ん張って弓を引くんですから、足腰のバランスは大変なモノでしょう・・・。

流鏑馬自体はチーム競技ではないようです。それぞれ走ってきて的に撃っておしまい。何人かが終わると馬と共にスタート地点に戻ります。このときには場内からは大拍手。

浅草流鏑馬浅草流鏑馬

草鹿も流鏑馬も観客がたくさんいましたが、結構外国から来た方がたくさんいました。日本の古式礼法に則った伝統芸能は彼らの目にはどのように写るんでしょうか?

それにしても「日本に来て」「流鏑馬も見れる」というのはかなりラッキーな人ですね。それほどメジャーな大会ではないので観光パンフレットには載ってるわけないし・・・。こうしたイベントを紹介してくれるサイトってあるのかなぁ・・・?

たまには日本の古式伝統レジャーを見てみるのも良いかもしれません。外国の人には少し自慢できそうだし・・・。

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