博覧会の最終日はこんな感じ!!
NO.220
浜名湖花博
視察日時 2005年 10月 11日
到着まで
大阪の万博は何となく理解できました。来年は「愛・地球博」なんですが、その前に本日で終了の博覧会があった。
その名は「浜名湖花博」。
博覧会というのは大きく分けて2種類に区分されるそうです。
一つは“国際博”、もう一つは“地方博”。
国際博というのは国際博覧会協会が認定した博覧会で、国際博覧会条約の規定事項を満たしているものだそうです。
日本では1990年の大阪花と緑の博覧会がこれに当たり、来年の愛・地球博もこれにあたる。
それ以外は地方博と呼ばれるそうで、今回の浜名湖花博は地方博です。
浜名湖花博は、その名の通り浜名湖のほとりにありますが、アクセスが今一つ悪い・・・JRの舞阪駅が最寄り駅とのことでしたが、地方の電車は一駅の間隔が長いので、要注意ですね。
やっと到着しましたが、すでに駅は長蛇の列。小さな駅前のロータリーを取り囲むかのごとき人の列
かろうじて、バスはピストン輸送状態だったので列は流れるけれども、とにかくいつになったら乗れるのやら・・・
さらに、10月だというのにこの暑さは一体・・・。
まるで、バスのエアコンのありがたみを深めるために待たされたのか?と思うほど待った(ような気がするだけか・・・)後、
バスに乗車。暑い中たち続け、エアコンの効いた室内・・・あっという間に爆睡モードへ・・・。
ふと気がつくとすでに博覧会の会場前。
舞阪駅と比べると、広大すぎるほどのバス乗り場・・・よく見ると“浜松”、“豊橋”、“名古屋”、“名古屋空港”とバスはあちこちに伸びているようです。
それを気がつかせてくれたのが、ゲート前の大きな案内看板だったんですが、実際の乗車場所はかなり遠いようです・・・。
さらに今日は荷物を持ってきてしまって、小さなスーツケースをガラガラと引きづりながら・・・失敗した・・・。
めげていてもしょうがないので、まずはチケットを買うことにしました。
チケット売り場は明らかに仮設の建物なんですが、その数たるや凄いですね。こんなには要らないのでは・・・と思うほど。
チケット購入で並んでいる人達にとっては迷惑なスーツケースを引きづりながら、無事にチケットを購入。
今度は、改札に向かいます。
花博・・なのででしょうか?改札前にはコンクリートをあまり見せない構造になっています。
草が上からたれていて、地面はアスファルトではなく土・・・。
「いらっしゃいませ、こんにちは」・・と不思議な挨拶を受けてから、まずはスーツケースを何とかせねば・・とロッカーを探すのですが入口手前のロッカーはすでに満杯。
考え込んでいると、見知らぬおばちゃんから「あっちにあるわよ」と教えてもらった。
博覧会マニアの方なんでしょうか・・・とにかくこうしたイベント時期は、常連さんの言うことは黙って聞くのが大切なようです。
指示に従って改札の左奥に進んでいくと、確かにありました。
やっと、荷物から解放されました。
花博の最終日はいったいどんな雰囲気なんでしょうか・・・行ってみましょう!!
場内の構成
天気は快晴(暑いけど・・・)。絶好の視察日よりといえばその通りですが、博覧会は広いです。
しかも、最終日なので混雑していますから、スイスイ・・とは行けません。
花博というと実は1990年の“大阪花と緑の博覧会”にも行ったことがある。
当時はまさかこんな仕事をするとは思っていなかったので、遊んでばかりでしたが(今もそうか??)印象は
「コンクリートの中の花壇」ばかりだったような気がしますが・・・
浜名湖花博、意外にも植栽はしっかりと土の上、14年経つと展示方法も進歩があるようです。
元々芸術に対するセンスは親のお腹の中に忘れてきてしまったタイプなので、色合いや並びに対する意見は言えないんですが、
みていてちょっと思うのが・・・雑草・・・よく見ると結構生えていますよね。
植栽の刈り込みは念入りに行っているようですが、さすがに地面までは手が届かないんでしょうか?
まぁ、雑草も花が咲くには咲きますから、これも含めて花博ってことでしょうか?
確かに花=自然の象徴みたいなものですが、いろんな仕掛けがなければ人も集まらないわけです。
まず最初に見えてくるのが、「ホンダ」がスポンサーの音とのコラボレーション。その名も「ほほえみの庭」。
ホンダは浜松が生誕地の企業ですからね・・・。
花畑を横切るとそれにあわせて音が出る・・・音楽も癒し系でなるほどよい雰囲気・・のはずなんですが、
通路を走り回る子供たち・・・音が聞こえません・・・。この手の演出は屋外では難しいかもしれませんね。
ほほえみの庭の裏手には運河が流れており、両サイドに橋がかかっています。ほほえみの庭からみて左が「かざみ橋」、右が「しおみ橋」。
右側に流れてきてしまったので、しおみ橋から奥に進みます。
しおみ橋から先は「水の園」と呼ばれるエリアになり、緑とともに水をふんだんに使っています。
水路には遊覧船も走ります。この川が「いろどり運河」。
このエリアにある、「ふれあいの庭」は盛況です。子供向けの遊具がギッシリ。
昨今は、公園でもこうした体を動かす遊具が少ないので、子供にはたまらないようです。
そのまま進むと、この博覧会のシンボルタワーである「きらめきタワー」が見えてきます。
さすがに最終日ともなると、90分待ちの状態でした。しかもそれを見越してか?屋根付きのキューラインがあります。
・・と思ったのですが実はここは休憩所兼展示場所・・でした。
タワーの周囲が、この会場で最も人が集まる場所になっているようで、イベントステージや喫食場所などが集中しています・。
ステージでは和太鼓の演奏が・・・ちょうど終了してしまいました・・・。
さて、ここからさらに奥に進むと今度は「緑の里」と呼ばれるゾーン。
いよいよ花や木が多くなってきます。
花や木の展示は通路付近に近い場所では注意が必要ですね。
今日のように混雑した日だと、写真を撮るために立ち止まる人に、後ろから追突・・・。
となるケースがありますので・・・。
緑の里は花の美術館と呼ばれる場所が最も入口から離れた場所。
ここからは、歩いて戻るもよし、先ほどの船に乗って一気に行くもよし。但し船は40分待ちです。
ここまで歩いてきて、気がついたんですが、この花の美術館から入口までの一気に進む「フローラルムーバー」と呼ばれるトラムが走っています。
入口では最も奥側に駅があったので、気がつきませんでした・・・。
このフローラルムーバーが会場の外周を走っており、さらに外側が浜名湖。
この浜名湖を堪能できるのが、「自然観察園」と呼ばれる親水エリア。
ここは「風の庭」というトラムの駅もあり、芝生に囲まれたとても気分のよい場所。
駆け足で、場内回ってみましたが、自然観察園はかなり気持ちよい場所です。
快晴の太陽、芝生の匂い・・気がつくと時計が1時間進んでいた・・・寝ちゃったみたいです。
展示館
せっかく来たので、展示館もみないと・・・っとまず立ち寄ったのが「花の美術館」。
ここは、フランスの画家モネが晩年を過ごした家と庭を再現したもので、マップには「花の美術館」、場内では「モネの家」と紹介されている。
モネの家ですが、メインは庭。まずは庭から回るような動線になっています。
庭には草木が茂り、狭い通路をひしめき合って移動しますので、花をゆっくりみるような雰囲気ではないです。
なんか、立体迷路を進まされているようで・・・
通路が狭いので、日傘の利用は禁止です。屋外施設で日差しが気になる方は、帽子を持参しましょう。
展示でおもしろいのが、「墓標」の展示。
だれも入る人が決まっていないお墓の展示を見れるとは思いませんでした。
また、最終日ともなると人間も機械もお疲れ気味のようで、故障中になっている展示がいくつかありました。
最終日くらいは、フル稼働してもらいたいように思いますが・・・。
続いて入ったのが「国際花の交流館」。花を利用したアートの展示。
なんで、花の隣に恐竜がいるんだろうか・・・。
そして、山本寛斎さんのプロデュースによる「KANSAI SUPER GARDEN」。なんと木の幹をくりぬいた中に、滝や草木を表現したもの。
でも、いつ始まって、いつ終わるのか・・・なんとなく意図が理解できませんでした・・・。
最後に、「庭文化創造館」に行ってみましたが、こちらは観覧スペースに座ってみられる場所を用意。
観覧場所ですが、寝に来ている人も見られますが・・・。
人工的な展示と、自然を活かした展示を使い分けているようですが、人工的なものは理解しにくいものが多いです。
草花とは縁遠いからなぁ・・・
飲食&物販
飲食施設は入口前にある「集いの街」と呼ばれるエリアと、中央部のきらめきタワーの周囲にあります。
どちらもいわゆるフードコート方式でした。
こうした博覧会やイベント会場は、最終日が近くなるほど飲食施設は荒れてきます。
何が荒れるかというと、メニュー。
初日はすっきりとしたメニューボードでも、いつの間にか新メニューがベタベタ・・・と貼られてどれが売り物だかわからない・・・。
しかも最終日の午後になると、売り切れも出てきたりと大変な状況になってしまうことがよくあります。
っで、ここでは・・・同じことが起こっていました。
ちょっと残念・・・。
物販施設は「集いの街」のありますが、人気なのが鉢植えの草花。
閉園間際になると、値段も半額以下になっているので、皆さん先を争うように・・・。
感想
最終日というのは、いろいろなことが見れて楽しいものです。
自然をテーマにした博覧会なので、アトラクションなどは少ないですが、それでもいくつかの展示物が故障だったのは残念。
来年は愛・地球博の開催の年。
一体、どんな状況が起こるのか・・・楽しみでもあります。
そして最後に最終日、終了直前恒例のお見送り・・・皆さん涙堪えられないようですね