何となく乗る。。。これがまた気持ちいい!!
NO.296
やまぎんレトロライン「潮風号」
視察日時 2009年10月31日
到着まで
関門海峡で護衛艦と韓国船が衝突したというニュースがテレビを駆け巡った週末。
船は門司に係留されているとの情報があり、やじうま根性むき出しで見に行くことにしました。
自宅からソニック号で小倉まで進み、ここから各駅で門司港へ。
かつては九州内のほとんどの列車の始発駅であった門司港も、今はレトロ地区となり九州有数の観光スポットになっています。
とはいえ、今回の目的はあくまでも護衛艦。。。と改札を抜けたところ
「トロッコ列車」と書かれた看板を発見。こんなのあったっけ??
しかも、11月までの期間限定でしかも週末中心の運行・・・との記載。
やじうま根性以上に、限定という言葉に惹かれて乗り場へ向かった。
以前来たときにも不思議に思っていたのですが、門司港駅から少し外れたところに昔使われていたような線路があり、どうやらそこを活用している模様。
仮設にしては立派すぎるくらいの駅舎に「九州鉄道記念館駅」と書かれた案内を発見。
近づいていくと、「乗りますか?」というスタッフの声に二つ返事をしてしまった。
周囲を見ると、看板を見て冷やかし半分で来た人がスタッフの声かけで乗ることにしてしまったという自分と同じパターンの方が多いようです。
乗ってみた
このトロッコ列車、九州鉄道記念館を出発後、港沿いを走り、関門海峡の壇ノ浦近くの「めかり駅」まで行けるようです。時間にして片道10分。往復500円。
まぁ良いか?皆さんそんな雰囲気で駅の前に並んでいます。
しばらくすると列車が到着。先頭と最後尾は機関車で客車が2両という編成。
すべて濃紺の色づかいです。
車内は4人がけのシートがあり、窓は開け放してあります。
この時期にしては今日はとっても暖かで、心地よい海風が吹いてきてとても気分がよいです。
思わぬ掘り出し物に当たったような満足感に浸っていると、いよいよ出発。
踏切で待っている車にとってはいらいらするくらいのゆっくりとした速度で進んでいきます。
車内の放送によると、全長は2キロ、最高速度15キロで日本一営業距離が短くて、速度の遅い路線だとか。。。レトロ地区を走るのでこんなスローな感じはとてもなじむようです。
始発駅と終着駅含めて駅は全部で4つ。
動いている途中は車掌やボランティアのアテンドスタッフが、車内でフォトサービスをしてくれることもあり、皆さんご満悦。
こうしてゆっくり走るので、列車の外の人から手を振られたり、車内から手を振ったりと非常にテーマパークっぽい雰囲気で列車は進んできます。
終点のめかり駅の手前ではトンネルがあり、ここに入ると車内が暗転。
すると、蛍光塗料で書かれた魚拓がきれいに浮き上がり、幻想的な車内に変身。
なんとも粋なサービスです。
終着駅のめかり駅に到着すると、ここからバスで壇ノ浦や巌流島を見るツアーに行けるバスが出ており、ここからさらに奥に進んでいくこともできるようです。
しかし、このあたりでやじうま根性が戻ってきて、今日は乗ってきた列車に乗り直して再び門司港へ。
感想
ほとんどのスタッフがボランティアだったり、機関車の運転手が幼児を運転台に座らせてあげたりとスタッフが思い思いのサービスを独自に行っているのは、ちょっとビックリしました。
観光地というと名所、旧跡などのハードウエアに目がいきがちですが、こうしたソフト(サービス)重視で集客を行う21世紀型の観光スポットの誕生のような雰囲気でした。