改装完了の知恩院に来た
NO.498
知恩院
日時 2023年10月 4日
帰宅時間までまだ数時間ある。ということで、京都のオーバーツーリズムを感じてみようか?という疚しい心の叫びに従って、清水寺方面のバスに乗ってみました。
確かに混雑していますが、海外の方もそれなりに乗車マナーをわきまえているようです。思ったほどひどい混雑にはならず、清水寺の一つ先の知恩院前で下車。
総門と書かれている知恩院のメインエントランスから向かいました。実は2020年に一度来たのですが、この時は改装工事中で中に入れなかったので微妙にリベンジです。
総門を抜けて直進すること400メートルくらいでしょうか?入口が見えてきました。但しこっちは裏口。知恩院はもう一つ祇園側から入った「三門」という入口があります。
こちらが道路側から撮った三門。
こちらは施設の中から撮った三門。大きな立派な門です。
知恩院は浄土宗の総本山。江戸時代に徳川秀忠の庇護を厚く受けていたそうで、あちこちに三つ葉葵があります。お父さんの家康は一向宗と戦ったのに、親子で随分と対応が違うようです。
現在も寺院としての業務を続けているため、施設内はあちこち信者さんが歩き回っています。
裏から入ってしまったので後ろからの姿ですが、これが国宝の御影堂。知恩院の中核になる建物です。この夏に改装工事が終わったばかりなので新しい施設もいろいろあります。
バリアフリーのトイレと書かれているのですが、この扉ではなくて、この裏手でした・・・。
っでこっちが御影堂の正面。大きさは圧倒感があります。
御影堂と阿弥陀堂をつなぐ廊下がこちら。鴬張りといって歩くと微妙にいたが撓んで鳥の鳴き声のような音がするというのが由来。実は知恩院は修学旅行生も多くて、時間が悪いとここを学生さんたちがドタバタ進んで音が聞こえない。今日は誰もいないので、鴬張り堪能しました。
この先の阿弥陀堂は撮影NGです。
もちろん御影堂の内部も写真はNGです。ちょうど内部で催事のリハーサルを行っているようでした。住職の動き方、周りの人の配置などなど入念に打ち合わせております。そしてこの御影堂の右端に「忘れ傘」というものがあります。
この施設を作った左甚五郎が忘れたとも、白狐が置いていったとも伝わるもので、晴天を祈念してのものだそうです。というガイドさんの説明を盗み聞ぎして、実際に探してみるとなかなかわからない・・・。
そこに若い住職の方が通りまして、じっくり説明してくれました。確かに柱の間に何かあります。
実はこの忘れ傘は、施設の外の方からのだとすぐに気が付きます。ご住職のお話では改装後もこの傘は同じ場所に戻したとのことでした。
御影堂の隣にあるのが、経蔵。いわゆる倉庫です。こちらは江戸時代に徳川秀忠によって建てられたものだそうです。
経蔵の隣から階段を登ると御廟につながります。開祖法然上人が安置されている場所だそうです。改装されたと言ってもエレベーターやエスカレーターはありません。ということで下から拝むだけで勘弁してもらいました。
こちらは納骨堂。現在も利用されている施設だそうです。
御朱印所はもちろんありますし、お土産も売ってます。知恩院のオリジナル商品なんていうのもあります。
ちょっと変わった自販機もありまして、何と商品を買うと念仏を唱えてくれます。地獄の沙汰も金次第・・・ということでしょうか?
という感じであっという間に見てしましました。実はこのころから帰りの飛行機の時間が気になってまして・・・。何とか間に合ったのですが、この後京都駅ではダッシュする羽目になりました(笑)