レジャー施設の原点を見る

NO.172


浅草寺


浅草寺


視察日時 2003年 4月 19日


施設の概要

流鏑馬を見た後に、今日の目的地「花やしき」を目指して歩いてきた。もちろん浅草に来たら浅草寺も外せないわけで、ちょっと立ち寄って見ると、レジャー施設の基本が随所にちりばめられている。

考えてみると、江戸時代には善光寺か伊勢神宮に一生に一回お参りに行ければ幸せな時代だったのだから、今で言う「週末レジャー(江戸時代に週末なんてあったのか?)」は近場になるわけで、その意味では浅草寺は江戸庶民にとっての立派なレジャー施設だったはずである。

まずはお馴染みの「雷門」である。別に浅草寺はこの門からしか入れないわけではない。でもなぜか雷門を迂回してでも通って見たくなる。そう言う意味では雷門は立派な「メインエントランス」なのである。

浅草寺浅草寺

さて、雷門を抜けると「仲見世通り」へと出てくる。ここはレジャー施設で言う物販施設である。エントランスを抜けてすぐに物販施設へ・・・。これはディズニーランドのワールドバザールと同じ手法と言うことになるが、400年も前にこの手法が既に持ち込まれていた施設が日本にはあると言うことになる。凄い!!

さて仲見世通りなんですが、暗黙のうちに左側を通っている人が多いように見えます。もちろんどちらを通っても良いんですが、なぜか・・・。

この通行方向だと、帰りの方がお店の前をたくさん通ることができる。つまり今も昔も「お土産は最後」なのだ。

さて仲見世通りを過ぎると、いよいよ浅草寺の境内へと入ってくる。ここにも門がある。今回はこの門の大提灯に注目してみた。横を見ると寄進をした団体や個人名がズラリと書かれている。そうこれは「スポンサーシップ」である。

多額の経費の負担を軽減するために出資者を募り、パーク内での名称の露出や優待などの特典が与えられる制度である。

浅草寺浅草寺

さらに門の横には「泣き相撲」の告知がある。ってことは・・・ここは立派な次回開催イベントの予告だ。そうこの門はインフォメーションボードの役割も担っている。

かなり歪んだ見方で見ていることは充分にわかっているんですが、こうしてみると浅草寺は神社と言っても、江戸時代の立派なレジャー施設だと思いませんか?

さてさて、これだけではありません。アトラクションも充実しています。まずは「おみくじ」、さらには「ハト豆」、これが江戸時代のアトラクションだったのでしょう。おみくじは現在の「占い」、ハト豆は「動物ふれあいコーナー」ってところでしょうか?

浅草寺浅草寺

さらに、ランドマークとなるタワーもあります。この中って入れるのかどうか?もし入れるんだったら、江戸時代の「観覧車」的な存在なんでしょうね・・・。

さらに境内は「お守り」「御札」と言ったグッズも販売されています。もちろん巨大なお賽銭箱もきちんとあります。浅草寺の凄いところはここまでの施設が全てフリーゲートになっている点です。

京都の神社仏閣は入口で木戸銭を取られてから中に入る施設が多いのですが、浅草寺はお守りを買ったり、お賽銭を入れたりという支払い方式。木戸銭は取られません。

浅草寺浅草寺

こうしてみると、なかなかにレジャー施設の基本が徹底されているのです。


感想

車も鉄道もない時代、生活圏というのは今から比べるとかなり狭いはずだったと思いますが、どんな時代でもレジャー施設というのは存在していたのだ・・・と感じてしまいました。

スポンサーシップ、エントランス、物販施設、フリーゲート等々・・・現在のレジャー施設で取り入れられているたくさんの仕組みがここにはあります。400年前から続いている仕組みで現在も立派に運営されているので、これらの取り組みが間違いと言うことはないでしょう。

そして驚くなかれ、浅草寺の隣には「スパ」もあるんです!!

浅草寺浅草寺

レジャー施設は現在不調と言われていますが、意外にこうした施設に打開策があったりするのでは?・・・なんて生意気にも思ってしまいました。

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