キャラクターにおもてなしを受ける
No.0057
オーシャンドーム
視察日時 2001年 5月 27日
到着まで
昨日は、こけら落としのビックアイを堪能させていただきました。いよいよこれからが本番のドームがあれば、残念な一つの結果を生んでしまったドームがお隣に宮崎県にあります。
2001年の1月に会社更生法の適用申請をして、事実上の倒産になってしまったシーガイアの屋内プール施設「オーシャンドーム」です。大分から宮崎まではなかなか時間がかかるのですが、良い機会です。ドームツアーとしましょう!
大分から特急「にちりん」で揺られること3時間以上・・・さすがに移動でよく寝る小生もこれは少々堪えました。昼前にオーシャンドームの最寄り駅宮崎駅に着きました。
駅はとってもきれいです。駅の構内に「オーシャンドーム」と書かれた看板を発見!こっちかなと思ったのですが、なんと車で行く人のためのサインでした。バスで行く人は反対側の出口に出なくてはなりません(書いとけっつぅの!)
駅を出てバス乗り場を探して歩いていると、ありました。「オーシャンドームに行く方はこちら」の看板・・・。どうせなら駅の中にも付けて欲しい・・・。
まぁ、ここまで来れば後は乗るだけ・・・と乗り込みましたが、これまた乗りごたえのあるバスで・・・30分くらいかかります。車内はあまり人がいないのですが・・・特に停留場に停まるわけでも無し・・・。
ってな訳で、かなり体力を消耗して、やっと着きました。オーシャンドームです。シーガイアです。シンボルとも言えるホテルオーシャン45が出迎えてくれます。きれいで良いじゃないですか!リゾートしていますよ!
ここで、バスで一緒だった方に道を聞かれた。なんでも駐車場でイベントがあるというのです。フムフム・・・行ってみましょう。と言うことで道を尋ねたご夫婦と一緒に駐車場に向かいます。駐車場はバス乗り場からは見えません。駐車場の前にはドッカリと「オーシャンプラザ」というショップが構えています。
ショップを抜けて(素通りしてしまった・・・)見ると、あらまぁ!駐車場の1階を丸々使ったバザーをやっています。しかも「大博覧会」と言う名前まで付いて・・・。何の博覧会なのか??
立体駐車場の1階を利用しているので、ちょっと暗いんですがそれ以外は問題ないって感じです。日用雑貨品が多いのですが、こうした頭を使ったイベントは親しみがもてます。
ちなみにサンダルを忘れたので300円でゲットしました。ラッキー!
さて駐車場から出ていよいよゲートインとなりますが、2回も素通りするのは「必殺視察人」名折れです。オーシャンプラザも見てみましょう。
お土産+軽食が基本のようです。お土産も食べ物が多いなあという印象を受けます。サンダルを忘れてきたら今日みたいに調達できるのかと思って見てみましたが、ちょっと高め・・・。施設に入る前に寄ると言う点では苦しいお店ですね・・・。
中央には全国でも有名な「高千穂牧場」の牛乳が・・・。飲めない人にとっては非常に辛い・・・。みんなおいしそうに人気メニューのソフトクリーム食べてます。
さぁ、本当に入りますよ!
更衣まで
まずは何はともあれチケットを買わないと・・・。と言うことでチケット売場にやってきました。オーシャンドームは「ソルゲート」と「ルナゲート」の二つの入口があるのですが、今日はルナ側のみの営業です。
チケット売場を見て気が付くのは、何ともいろんなサインがあること。結構複雑な仕組みなのか・・・?よく見ると料金の他に「プリペイドバンド」の説明があります。ワイルドブルーヨコハマ、ユネッサンといわゆる「キャッシュレス」システムを導入している施設はみんなチケット売場がこうなってしまいます。まぁしょうがないですね
チケット売場ではプリペイドバンドの説明をしている従業員を見かけました。とても一生懸命説明しています。機械に弱そうなおばさん達も納得していました。偉い!
さて、チケットを買いましょう。大人2500円です。「県民ですか?」といきなり聞かれましたが、県民ではありません。「都民じゃいけないのか!」・・・って冗談ですが、こうした聞き方をすると「県民だけなんか良いことありそう・・・」と勘繰られます。言わない方が得策に思えるのは小生だけでしょうか?
チケット売り場で買えるのは「チケット(当たり前)」とアトラクションフリーバンド(乗り放題バンド)とプリペイドバンドの3種類。プリペイドバンドも3種類あるのでちょっと悩んでしまいます。まぁ一人だからプリペイドバンドはいいや・・・(ごめんね説明してくれたのに・・・)。
それにしても子供が多いなぁ・・・。今日は日曜日だから??
チケットとパンフレットを頂いて、さぁ中に入りましょう。豪華な自動扉の入口です。東京ドームのように中から強風が吹いてくることはありませんのでご安心を・・・
中はとても豪華です。大理石敷きの床を歩いて行きます。でも濡れているときに滑るんですよねぇ・・・。設計やった人は何考えてこうしたのでしょうか??
でも従業員は抜群です。「こんにちは!」と元気良く声をかけてくれます。一人で来て従業員から「こんにちは!」と言われたのはヴィーナスフォート以来です。非常に嬉しい・・・。
更衣室は改札を抜けると奥にあります。でもよく見てみるとプール入口も更衣室への入口も同じ方向。つまり土足の人と裸足の人がここでは混在します。ますます思ってしまう。設計やった人は何考えてこうしたのでしょうか??
中はロッカーとベンチがあります。コインロッカーなので両替機もあります。ロッカーは2回目以降の開け閉めは従業員に頼むと開けてくれるようです(としまえんのプールと同じです)。
いつも、失敗するからなぁ・・・ロッカーでは・・・。
ちなみに更衣室ですが、これ以外にもドレッサーやシャワールーム(なんとシャンプー、ボディーソープ完備!)、ベンチに脱水機と至れり尽くせり。これで2500円はお得です(これで割引のある県民はもっとお得です)。
着替える前にすっかり、帰りの利用器具を見尽くしてしまいました。さぁ着替えましょう。
プールの周り
着替えも終了しましたので、ビーチに向かいましょう。ビーチにつながる通路には水着や水回りの遊び道具のショップがあります。女性用の水着が飾られているお店にはちょっと入れない・・・。
とりあえず、「カメラ撮影禁止」とは書かれていないので安心。でもこのエリア裸だとちょっと寒いです。ユネッサンに比べれば、大したこと無いけど・・・この点はさすが南国宮崎の面目躍如と言ったところです(単なる季節の問題かも・・・?)。
プールの入口にはビニールのカーテン(きっと暖気が抜けるを防ぐためでしょう)。ここでまたおもしろいものを発見。ベンチが湾曲しています。う~ん座りにくそう(確かに誰も使っていない・・・)、そしてまた思う「設計やった人は何考えてこうしたのでしょうか??」
さてさて、ここまで来てふと思いました。意外に人がいない(特に従業員)・・・。さらにお店に人がいない(特にお客)・・・。なんで??
さあビーチに入ってみましょう!
いやぁ・・・来ました。電車で3時間半、バスで30分。都合4時間の移動。今日もドームで1日です。白い砂(踏んだら痛かった)、青い空(の絵)、白い天井(ドームだもん)・・・。着きましたと言う感じになります。
場内は混雑はしていませんが、子供連れが多いです。ワイルドブルーのように目のやり場に困るような女性の集団は・・・今のところ発見できず・・・。まずはプール周りから見てみましょう。
ビーチに出ると右手には「ドリンクバー」があります。ちょっとした水回りグッズもありますし裏手にはコンプレッサーもあります。覗いていただけなのに「こんにちは」と声をかけてくれます。何となく照れくさい・・・。でもみんな笑顔は素晴らしい・・・思わずペットボトルを買ってしまいました・・・。
ここからビーチに沿って歩いていくと右手にはレストランがあります。その先にはボディーボードを貸してくれるショップがあります。ボディーボード以外にもレンタル品がありますので、お子さまと来ても安心です。子供用のライフベストなんかもありますよ!
さらにビーチを先に歩いていくと「わんぱくランド」という看板が見えてきます。どうやら子供用の遊び場のようです。大人一人では入りづらいので、2階からのぞき見しました。
ビーチの切れ間から流水プールに沿っていくと、今度は水鉄砲があります。いつぞや事故があったとの記事を新聞で見ましたが、ちょっとかわいそうな状態です。元々この手のアイテムは水が出っぱなしになるのが普通ですが、発射式にしたところに悲劇があったのではないでしょうか?(また思う「設計やった人は何考えてこうしたのでしょうか??」)
流水プールを見ているとなにやら騒がしくなってきました。何が始まるのかと思いきや・・・。流水プールを使って「ダックレース」が始まるようです。
なんと流水プールの流れを利用して、普段はお風呂でしたお目にかかれない「黄色のアヒル」達が我先にとゴールを目指します。参加料は500円です。一見、地味っぽく見えますが、子供は以外に喜んでいるようです。
でもこの間流水プールでは泳げないのは・・・どうなんでしょうか・・・?
さて、毎度毎度ですがトイレも見ておきましょう。
トイレにはサンダルも用意されています。床は大理石敷きのところもあります。ホテルじゃないんだから・・・と言う気もしますが、非常に清潔です。きちんと清掃しているようです。
プール
プールはたくさんあります。一つずつ見てみましょう。
まずは、オーシャンドームの中央に鎮座する「グレートバンク」。造波プールでボディーボードやサーフィンもできます。遊泳区域の一番深いところは小生の頭くらい(波が来たときに)・・・。プールの奥側からも監視してくれる人がいるのは安心です。海ではこんなことできませんから・・・。
続いてグレートバンクに向かって右側の「ドリフトウッズ」。流水プールです。水深90センチとちょっと浅いのが残念。でも流れに沿ってプカプカするのは気持ちがいいですよ!
ドリフトウッズのさらに右には「パイレーツクライム」。ここは子供専用のエリアで滑り台もあります。大人が入って怒られてましたが・・・
続いて、水温の違う3種類のプールがある「スプリングガーデン」。緑色の水はハーブプールです。温泉気分でなかなかリラックスできます。おもむろに従業員がハーブの液を垂らしていくのは勘弁して欲しいが・・・。
グレートバンクの左側には子供用のエリア「キッズパラダイス」。ここには歩くと水の吹き出る「スプラッシュロック」があります。水深も浅いので水辺デビューのお子さま連れが目立ちます。お母さんの方に目がいくのはなぜでしょう・・・?
キッズパラダイスのエリア左に見ながら、登っていくと「ココナッツミルク」というジャグジーがあります。ここはよく探さないと見つかりません。ジャグジーは混雑しがちなので逆に良いかも・・・?
ココナッツミルクの奥にはバナナボートというプールもあるのですが、現在は使われていないようです(残念)
全体的にプールは浅いものが多いです。お子さま連れにとっては安心要素がたくさんありますが、小生のような30過ぎの中年にはやや物足りない??
ちなみにスライダーも2種類あります。体で勝負のボディースライダー「ドラゴンスライダー」と浮き輪を使ったロッキースライダーです。
ロッキースライダーにはフォトショップもあります。記念に是非ご利用を・・・と言ったところです。
この他にも、キッズパラダイスにはイルカの置物があります。乗りたくなるのですが乗ったらいけないようで、乗って遊んでいると従業員に怒られますので・・・
アトラクション
遊べるところはプールだけではありません。オーシャンドームにはアトラクションもあります。しかもチケット売場で「アトラクションフリーバンド」を買っておけば、1日なんと乗り放題!
まずは、定番ウォーターライドの「ロストワールド」。最後にはウォーターシュートでバシャーン!となります。
オーシャンドームの最も右端でなかなか気が付かない、気の毒なアトラクション「ウォータークラッシュ」こちらは水着のまま乗るシミュレーションシアター。ハッピーランディングに到着するという前説でしたが、結果は・・・行ってみて確認して下さい。
そして、またまたシミュレーションシアターのアドベンチャーシアター。こちらは「銀河鉄道999ガラスのクレア」をやっています。乗り場が3階まで上がらないとならないのが辛い・・・。
そしてなんと、アドベンチャーシアターの横には「タートンタウン」と書かれた壁が・・・一体これは何??と思ってみていると背中をトントン・・・。んんんっ・・・誰かと思ったらオーシャンドームのキャラクターのランディ君とマリーちゃんではありませんか?キャラクターから触ってくるなんて・・・う~ん、何とも初体験。
人が少ないせいか、今日は機嫌が良いのか?写真まで撮ってくれます。いやぁ・・・視察史上初の体験・・・なんか照れます・・・。っと・・・ディズニーランドパリの袋は隠さないと・・・。
とまぁ・・・キャラクターまで頑張っているオーシャンドームです。
物販と飲食
全く異質な体験(キャラクターとの触れあい)ですっかり困惑してしまいどうしたもんか・・・とフラフラしていると、飲食施設が見えてきました。この辺で飲食施設と物販施設も見ておきましょう。
3階にはイタリア料理「ブエナビスタ」があります。おしゃれで美味しそうですが、一人で入るのはちょっと抵抗があります・・・。
2階に降りると、カフェテリアのレストラン「シュガーボーヌ」があります。水着の人の多くはここで食事を取るようです。混雑していないのでここで食べることにしました。
「今日のお奨めは」と訪ねると「角煮ライス」を奨めて頂いたので、これに決定。お味は・・・なかなか美味です(いやホントに・・・)。昨日から駅弁ばかりのお腹にはなおさらです。
この他ビールやジュースもここで買えます。
1階のビーチサイドにもレストランがあります。こちらはファーストフードが中心です。せっかくリゾート施設に来たのですから、今日はここはパス。ちなみにお店は2店舗あり「コンクピンク」、「コンクホワイト」と言います。ここで買っても横のベンチですぐ食べられるのはとってもGOODです。
ちょっと驚くのが、こうしたレストランを使う人が少ないこと・・・。宮崎の人は小食なんでしょうか??
お腹も膨らんだところで、もう一踏ん張りしましょう。今度は物販施設を見てみましょう。ビーチの入口にはレンタルショップと商品の販売のショップがあります。レンタルが「エンゼルフィッシュ」、販売が「オーシャンブティック」。どちらも女性水着のバリアが・・・
ビーチに向かう通路には、小物類のお店「タートンハウス」があります。
そしてなんと、2階のレストランの横にはネイルアートや日焼けに加えて、足マッサージコーナーもあります。昨日から歩きっぱなしなので・・・もうちょっと無理しましょう・・・はぁ・・・。
2階の奥には無料の休憩コーナーもあります。ここではコイン式のマッサージ器やエアロバイクなどがあります。テレビやソファーもあるので疲れた人はこちらへ・・・という感じです。
さらに、なんとここではレストランからの出前が取れます。いやぁ何ともリゾートですねぇ・・・でも、「出前」って書くとなんか安っぽく見えますねぇ・・・何か良い言葉はないものか??
無料ばかりではありません。ちゃんとした有料の休憩コーナーもありますよ。こちらは2階のテラス席になっていて、いろんなパターンの組み合わせができるようです。一人ではちょっと使い辛いですが・・・。
アイデア満載です。何でみんな使わないのでしょうか(って自分も使ってないけど・・・)??
こうした場所以外にもベンチなどは場内の各所にあります。煙草を吸う場所もちゃんとあります。
こうした場所がちゃんとする一方で、不思議なものもあります。
2階から1階に下りる階段が斜めに出ています。これは取っても歩きづらい。しかも傾斜もあるので子供などにはちょっと危ないかもしれません。
さらに、階段の横は地面に勾配があり、イスなども傾いてしまいます。こうしたところを見るとまたまた思ってしまいます「設計やった人は何考えてこうしたのでしょうか??」
感想
オーシャンドームでの滞留は3時間程度でした。ショーなどがあるそうなのですが残念ながら見ることはできませんでした(次回にチャレンジ・・・無くなるなよ!)。
施設はハードは問題がたくさんありそうです。バブル時期のやっつけ仕事的な匂いが感じられます。でもこれは施設で働く人のせいでは無いはずです。チケット売場でプリペイドバンドを説明していた女性、レストランでお奨め教えてくれた方、自分からこちらに近づいてくるキャラクター・・・等々。頭を使った「創意工夫」のパークがオーシャンドームでした。
消費が美徳、贅沢がステイタスと言われたバブル時期の遺産だという人もたくさんいますが、実際ここで働いている従業員にはそうした気持ちは無かったように感じます。
リゾートでくつろげるための一番重要な要素は、そうした従業員の心配りと創意工夫のちりばめられた運営ではないでしょうか?
何とも複雑な気持ちです。でも、これだけは強く言いたいと思います
「オーシャンドーム頑張れよ!!」
また来ますよ!