設備充実の公共プール
No.0078
川越水上公園
視察日時 2001年 8月 19日
到着まで
土曜日は雨天のため、連続14(土日)日でプール視察の連続記録が途絶えてしまった・・・。新たに気持ちを切り替えて、15箇所目の視察に向かうことにしましょう!
今回は埼玉県川越市にある「川越水上公園」。埼玉県は水上公園と名の付いた巨大な公営プールが非常にたくさんあります。そのような施設の一つが川越水上公園です。
東京からは東武東上線の「川越」駅。もしくは西武線の「本川越」から直行バスが出ています。本川越までは西武鉄道の「小江戸号」だとゆったり座っていけるので、こっちがお奨めです(気が付いたのは帰りでしたが・・・)。
川越駅からはバスが出ており、最初の停留場が「本川越」駅です。この後は川越水上公園まで一直線!約15分のバス旅ですが、今日は全然眠くない・・・?ちなみにこのバスは西武バスですが、夏休み期間が太っ腹です。子供がなんと50円!いよいよデフレの波もバス業界までに・・・?
バスは公園の正門前に到着しますが、目に付くのが周辺の民家で行っている駐車場。なんと1日500円からあります。ちなみにこうした民家の駐車場の方が料金が安い上に、幹線道路に近いので、車で来た方は民間の駐車場を利用する人が多くなっているようです。中には「満車」と表示している駐車場も・・・
バスを降りるともう、チケット売場なのですが、まずは駐車場を見ておきましょう。駐車場はチケット売場からちょっと離れています。ちょうどプールを4分の1周した当たりの場所になります。料金は普通車730円、大型車1150円と確かに、民間の駐車場より高めです。
駐車場の入口では4つの料金ブースがありますが、現在は1ブースでの対応です。駐車場内には誘導員などはいませんが、通路は広いので流れはスムーズです。後は空いている場所を見つけるだけ・・・。但し、駐車場内の1台当たりの駐車スペースはちょっと狭いので、大きい車の人は注意しましょう!
なるほど・・・と言う感じの駐車場ですが、今度はチケットを買いましょう。チケットはプールの入口右にあります。本日は4ブース空いていますが、隣にシャッターが閉められたところもあるので、フルで開けると8ブースくらいはありそうです。
なぜか「さいたまスタジアム」の完成予告が・・・しかも「さいたま」が「埼玉」に・・・。ちなみに大人630円、子供210円です。ブース前には「高校生が中学生料金で入ることが多くなっています・・・」なる警告があります。子供が中学生までという微妙な切り方に問題があるような気もしないではないですが・・・。
改札前には場内ので注意事項サインがありますが、こちらは子供でもわかるように非常にシンプルなイラストです。これはとてもGOOD!しかし、ガムの持ち込み禁止とは・・・
改札は2ブースが入場用でここでチケットをもぎられます。ちなみに退場口はゲートが開いていて特に人はいません。もちろんこちらから入ってくるような人もいませんが・・・。
「今日は」という元気な声を対応してもらえるのは非常にありがたいのですが、今日はちょっと寒いのが気になります・・・。ちなみに改札は最大で4ブースあります。チケット売場も改札も半分の対応です。
中は屋根付きの広い空間になっています。昭和記念公園、しらこばと水上公園・・・公営施設はなぜかこの形の改札エリアが多いです。
このエリアの左側にロッカールームがあります。ロッカールームは男女で建物が別れており、中は学校の廊下と同じような材質の床面です。
ロッカーはコイン式で、なんと5500個もあります。しかし今日はまたまた半分の2500個まで利用できます。その他はバリケードでふさがれています。
おもしろいのは「カゴ」サービスがあることです。ロッカー自体は100円と非常に割安なのですが、しかもこのカゴに衣類などを入れておけるのは助かります。
着替えですが、みなさんカゴで安心したのか、豪快に履き替えています。一応更衣ブースもあるのですが、自分のロッカーの前で、「うりゃぁ!」という人が多くなっています。もちろん小背も例に漏れていませんでしたが・・・。
100円という値段から今日は荷物の確認も程々に閉めてしまったのですが・・・幸いにして準備は万端・・・さすがに15箇所目にして慣れてきたかも・・・
さぁ外に出てみましょう!
場内の構成
着替えて最初に出くわすのがエントランスの広場ですが、ここには案内所や救護室があります。怪我をしたときにはこちらに行きましょう。
さらにプールの水温や塩素濃度を示したおなじみの看板があります。今日は水温が27度~29度くらいでまぁ冷たくはないようです・・・果たして実際は・・・?
一応公営プールなので、強制シャワーがあります。しかし抜け道も用意されているので、荷物が多い人はこちらから・・・ということになります。
ちなみに強制シャワーは足腰だけなので、荷物は頭に抱えましょう!というサインは笑えます・・・?
ちなみに、こうした強制シャワーの他にも、温水のシャワーエリアがあります。目洗いもありますが、目洗いは子供への配慮で、一段低くしてあります。注意しなければならないのは蛇口に書かれたマークです。赤は温水ですが、青は普通の水・・・確かに冷たい・・・。
さて、子供への配慮は?と言えば迷子ですが、迷子や落とし物はプールの入口にある案内所で行っています。ちなみにレンタル関連もここが受付です。
場内を見ると、非常にパブリックスペースが広くて広々した感じがします。ちょっと今日は寒いのですが、これで暑ければこの辺一帯はシートがちりばめられた場所になるのでしょう。
ではプールから見ていきましょう。
造波プール
造波プールは2つのプールが連結されています。片方は波が出たときの水深が200センチ、もう片方は160センチです。でも今日は渇水への配慮のため水深が少し浅くなっています。残念・・・。プールの入口は青い段差が設けられていて、これよりプール側のエリアでは飲食・喫煙を始め、サンダルなどの履き物も禁止です。
プール自体は浮き輪はOKですが、ボートやフロートのたぐいは利用が禁止されています。さらに造波を起こすのが1時間に1回なのですが、この時間帯はゴーグルの利用も禁止です。なぜなのか・・・?やや悩みます。
さらに水底監視ですが、こちらも1時間に1回ペースですが、二つのプール同時に行わないので、片方のプールが水底監視中には反対側に「疎界」します。監視も意外にあっさりしていて10分とかかりません・・・。
多目的プール
こちらは多目的ですから泳ぐ人、遊ぶ人・・・様々です。水深は130センチ位までありますが、エリアは3つに別れています。なんと今まで見たこともないような長さのスロープもあります。ちょうどスロープがエリアをうまく分断しています。
遊泳エリアはコースロープが張られていて、こちらは25メートルをひたすら泳ぐためのプールです。小生はどんなに頑張っても100メートルくらいしか連続しては泳げませんが・・・。
流水プール
流水プール内には船があります。この船(もちろん本物ではありません)を取り囲むようにしてグルリと一周します。ちなみに入水場所は2箇所あるのですが、どちらも階段が設置されていて、しかも幅が広い・・・。こうした配慮は非常に考えられた施設のようです。
飛び込みプール
なんと船の中にもプールがあります。飛び込み用のプールです。飛び板などはありませんが、水深3.5メートルとかなり深い。
飛び板が無いので、その分子供も安心して飛び込んでいますが、外から見えないのがちょっと寂しい飛び込みプールです。
幼児用プール
こちらは幼児用プール。すり鉢状になっていて、壁面は人工芝でできています。中には滑り台など幼児向けの遊具もあります。
子供プール
幼児プールを大きくしたと言うべきか、子供プールを小さくしたのが幼児プールと言うべきか悩むところですが、基本的に構造は同じです。すり鉢状のプールエリアの中央には噴水があります。ちなみにこうしてすり鉢状にしていることでのメリットは・・・?うまく思いつかないのですが・・・。
とまぁプールも数もたくさんあります。このプールをつなぐパブリックエリアも非常に広いので、みなさん自由に陣地を確保しています。今日は太陽が出ていませんが、それでもやはり日よけのあるところが人気のようです。
こうした人口の日よけを付けてあるところの他に、樹木を利用した天然の日よけエリアもあります。小生的にはこちらの方が気分が良さそうですが・・・。
さて、ちなみにトイレを見ておきましょう。トイレは至ってシンプルですが、どうも大きな方にお土産が多いようです・・・。爆弾投下時は良く狙って・・・??
アトラクションとレンタル
アトラクションは、スライダーが二つあります。まずは大きなスライダーですが、こちらちょっと変わっているのが、コースが微妙にS字を描いていることです。このため、寝て滑っては行けません。金魚運動になってしまいます。見ている限りでは中央のコースが早いようです。
スライダーはもう一つあります。こちらは子供用ですが、なんと登るところから始まります。
なんと、スライダーの下で待っています。係員から「どうぞ!」といわれるとまずは急坂を登り、そしてスライダーへ・・・となります。ロープも付けてありますが、ロープを使わずに登る子供が殆どです。そして登った後はスライダーで滑りますが、途中に障害物がありますよけても良いし、乗り上げるとジャンプできます。「ファイト!一発!」なスライダーです。
さてさて、レンタルです。
レンタルはブースエリアのレンタルと、シートのレンタルの2種類があります。
どちらも1日単位での貸し出しですが、2000円でこのクラスなのであっという間に満席状態です・・・。イスが4つにテーブル&パラソル、これにデッキチェアーという豪華な逸品です。
デッキチェアーだけは1日500円ですが、こちらは場内のアチコチで利用しています。どうやら持ち運びは自由のようです。
この他には船の下で、流れるプール専用のゴムボートの貸し出しも行っています。こちらは1時間400円です。
定番アイテムはみんな揃っています。ちなみに車椅子などの貸し出しサービスもあるようです。こちらは総合案内所で行っています。
車椅子はお金は取らないと思いますが・・・
物販・飲食
場内の物販施設は、改札の横にあります。こちらでは浮き輪を始めとした水回りアイテムが中心に販売されています。シート、ゴーグルからサンダルに水着まであります・・・。公営施設だからと言ってバカにできません。品揃えは抜群です。
場内には2箇所のイスのある飲食施設と、3箇所のテイクアウトショップがあります。
イスのある施設では、ラーメンやカレーと言った定番アイテムが並びます。
一方テイクアウトのお店は、ジュースやかき氷、アイスと言ったものが中心です。
値段的にはほぼ市販価格なので、助かります。ジュースもペットボトルで販売してくれますので、こちらも利用しやすい環境です。但し、得意のビールがありません・・・。公営施設だから仕方ないか・・・?
感想
埼玉県はなんとも羨ましい県です。これだけの規模と設備を備えた水上公園がたくさんあるのですから・・・。
630円でこれだけ遊べるのだから、夏は大変な賑わいになるのでしょう。残念ながら天気が今日は悪かったので、この点は確かめられませんでしたが・・・。
「公園」とはそもそも県民の「憩いの場」として作られるのが普通なんでしょうが、ここまで作り込んでもらえるとそれはそれで・・・いいなぁ・・・。
こんな憩いの場ですが、結構サインはストレートな書き方でした。
普通は「どろぼう」とははっきり書かないような気がするのですが・・・。
安近短がレジャーの基本と言われる昨今、こうした施設が近くにある方は幸せです・・・。
川越水上公園は埼玉県川越市にある公園。公益財団法人埼玉県公園緑地協会が管理している。 4種類のスライダープールに、造波プール、飛び込み可能なプールなど、種類が豊富である。 なお、同公園および埼玉県営の3プール(さいたま水上公園、しらこばと水上公園、加須はなさき水上公園)では、2011年夏から、入れ墨・タトゥーをした者の入場規制が非常に厳しく行われている。
TEL | 049-241-2241 |
住所 | 〒350-1171 埼玉県川越市大字池辺880 |
URL | http://www.parks.or.jp/kawagoesuijo/ |
入場料 | 高校生以上 720円 中学生まで 210円 親子4人で使えるファミリー券(1,650円)もあります |
開園時間 | 7月の中旬から9月の第1週までが営業期間 9時00分~17時00分 (お盆時期は18時00分まで) |
アクセス | JR川越線西川越駅から徒歩15分 |
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