大河ドラマセットを使った体験施設
No.0163
むら咲村
視察日時 2002年12月 1日
沖縄旅行を決めたときに美ら海水族館と共に行きたい場所があった。かつて大河ドラマ「琉球の風」のロケーションセットになった場所である。どうやら現在は“体験村”になっているらしい。沖縄にはいくつか伝統工芸の体験村があるらしく、その名の通り「沖縄工芸村」なんて所もあったのだが・・・。
と言うわけでこの体験村「むら咲村」へと向かうことになったのだが、とにかくビックリするくらいに案内がない!!道路案内にも何も書かれていない。殆ど偶然に近いような感じで施設に到着。
しかしそれっぽい雰囲気がない・・・普通の平屋のお土産屋が1件と駐車場の片隅にカートの練習場が・・・。「あれ?間違えたか?」と思ったら、このお土産屋の裏手が入口。何とも驚かされることが多い施設なのです。
入口に来てさらに驚くのが体験工芸メニューの多いこと・・・。全部で16種類の体験教室があるようだ・・・凄い!!
しかもこの体験工房が琉球の風のセットにあわせて場内各所に配置されていると言うのだからさらに驚き!!いい雰囲気じゃないですか!!と期待でワクワク・・・。
早速石畳の雰囲気抜群の通路を通って奥に進んでいきます。
琉球の風はその名の通り琉球王朝の栄枯盛衰を綴ったドラマなので、当然セットは宮殿風・・・海にも面していています。
首里城もなかなかでしたが、沖縄の建物ってなかなか風情があって良いです。場内の建物の周囲には体験できるものの案内が立っていて、自分の好きなものを選べるようなんですが、ここで違和感に襲われる・・・人がいない・・・そう客らしき人影があまりというか殆ど見あたらない??
・・・っで肝心の体験工房の方は全てやってはいるようですが、皆さん自分のお仕事に夢中のようで中には自分が入ってきたことにすら気が付かない方も・・・。オイオイパンフレットの笑顔はどこに行ったんだよぉ・・・。
結局悩んだ末、今日は「黒糖作り」にチャレンジしてみることに・・・。建物に入っていくと新聞を読んでいるオジさんが一人・・・。「やります?」→「はい」→「どうぞ」と何とも言い難い始まりです。
黒糖というのはサトウキビをそのまま潰して濾して煮詰めたもの。これを漂白するといつも使う砂糖になるそうです。等という説明を聞きながらも今回の自分のお師匠様はモクモクと準備に・・・。話しかけるのが悪いような気もして・・・なんかキゴチなく作業は進んでいきます・・・。
さてさてお師匠様が濾したサトウキビの汁を煮詰めていくのを見学し、いよいよ体験の時間・・・っていうかこれは体験できないのかねぇ??
今回はこの煮詰めた砂糖をかき混ぜて黒糖にさせていくと言う単純な作業・・・あぁよりによって何でこんなの選んでしまったのか?と思っても時既に遅し・・・。
ところがこの混ぜる作業意外に難しい・・・段々固まってくるので当然混ぜるのが難しくなるわけで・・・
このころになるとお師匠様ともだいぶうち解けてきて、必死にこねている写真を撮ってくれたり、完成した黒糖を乾かす間しばし談笑。
今お師匠様は黒糖と生姜を混ぜたお菓子に挑戦中らしくて、試作品を食べさせてもらった。京都に冷やしアメという飲み物があるけど、これに味が似ている。甘いのは得意ではないけどこれはなかなか美味です。「うまいですねぇ」と言うとここでお師匠様もニッコリ・・・。
やっと完成した黒糖を前に記念写真を撮ってくれて体験は終了。・・・黒糖を持って会計の場所に行ってお金を払って下さいねと言われて、会計の場所に・・・なんとこれが黒糖のお菓子ショップ。
「あぁ体験のヤツね」って・・・不思議そうに言われて・・・それにしてもこれなら黙って出ていっても気が付かないような雰囲気ありますが・・・。
琉球の風の雰囲気は思いっきり堪能できたんですが、体験の方は・・・やっぱりケチらないでフルコースで頼めばよかったようです・・・しまったなぁ・・・。
大河ドラマ「琉球の風」のセットを利用した体験施設。沖縄の強度の名産品を作ったり、楽器を作ったりといろんな体験ができる施設。修学旅行などで利用されることも多いので平日と言えども激しく混んでいたりすることもあります。
TEL | 098-958-1111 |
住所 | 〒904-0323 沖縄県中頭郡読谷村高志保1020−1 |
URL | http://murasakimura.com/ |
営業時間 | 9時00分~18時00分 |
アクセス | |
店舗数 |