北京の期間限定遊園地
NO.190
ワールドカーニバル
視察日時 2003年10月26日
入場まで
北京から戻ってしばらく、今度は上海に行くことになった。北京と違い、全く知らない街並みに驚くことばかり・・・。とにかく中国という国は広い・・・そしてでかい・・・。
毎日驚きの連続だったが、この上海に「移動遊園地」が来ているという情報をつかんだ。移動遊園地・・・いくつか聞いたことがあるのだが、実際に足を運んでみたことはない。仕事の仲間と食事が終了した後、一人タクシーに乗り込み、現地へ!!
中国語はいつもの通り喋れないので、インターネットの打ち出しだけが頼り。果たしてこれで通じるのか?最悪は上海のテレビ塔の横で降ろしてもらえれば・・・などいろいろ考えていたが、思いの外親切な運転手で、間違いなく現地に到着!!
あまりの嬉しさに、「お釣りは要らないよ(もちろん日本語で)!!」と声かけて、そのまま外に出てみたら、なんとここは裏口・・・トボトボ入口まで歩くはめになった。
どうやら運転手が降ろしたがらないのは、裏口だって説明していたってことだったのかぁ・・と悩んでみても始まらず。
やっとの思いで入口らしき場所に着くと、怪しげな建物が並んでいる。幅にして2メートル角といった感じのどこからみてもベニア組みの仮設の小屋・・・いったいこれは?
と思っていたら、なんとここはチケット売り場。
中には二人も入っているのだが、チケットを売ってもらえない・・・?なぜ??と思うとどうやら釣り銭が無いと言っている。
こちらも100元札しかないので、次々にブースを渡り歩き、一番奥のブースでやっとチケットを買うことができた。
さて入場口は?と当たりを見渡すと、稼働柵で恐ろしい長さ(直線にして100メートルくらい)の折り返しのキューラインが見えています。3列あるので300メートルくらいでしょうか?どうやらここは普段は一般道のようですが、この時期に合わせて道路を封鎖しているようです。
人気のないキューラインをなぜか歩かされていくと、再びブースが・・・今度は?と思うとここでは、コインが買えます。要はアトラクションのチケットというわけです。
さっきチケット売り場で買ったのは、単なる入場券だったのかぁ・・・とここで気が付きました。
そしてさらに歩いていくと、やっと入場口。
チケット売り場から直線距離で30メートル足らず・・・なぜかこれを10倍近く歩かされてやっと入場できました。
アトラクションに乗る
今日来た施設の名前は「ワールドカーニバル」。上海の前は香港で運営していたと入口に書いてあります。
移動遊園地はあくまでも“遊園地”ですから、ショーやパレードなんてありません。とにかくあるのはアトラクションなのです。
そして移動遊園地ですからもう一つ大事なことがあります。そう、当然全て仮設な訳です。日本では高さ○×メートル・・・なんてところはほとんどがきちんと基礎が地面に食い込んでいますが、ここは違います。
視察記録を書く頃には、こうして冷静に物事判断できるのですが、とにかく珍しくって有頂天だった自分は、そのままアトラクションに・・・
まずは、半径10メートル近いアームの先に着いた座席に乗って、高速回転するマシン。こちら仮設なので、回転の他、微妙に揺れます・・・しかも、下の座席が入れ替え中は、上はそのまま高度20メートルで停止します・・・。折しもこの日は風が強くて、止まったライドが左右に揺れます・・・アトラクションより・・・この風が・・・怖い・・・。
もちろん、これだけ激しいアトラクションなので身長制限なんかもあって、入口にはハイサインも設置してあります。よく見るとあまりアトラクションに乗っている人いないんです・・・。
続いて乗ったのが、日本では“オクトパス”などと呼ばれているマシン。日本のオクトパスはどちらかというと子供向きですが、こちらはれっきとしたスリルライドです。とにかく回転と上下動のスピードが半端じゃないです。
しかし、日本から来てこの程度でへこたれては・・・と続いて今度はウェーブスインガーにチャレンジ!!こちらもブランコがほぼ垂直になるくらいまで回転します。とにかくスピードが凄い・・・。
回転もの3個立て続けに制覇したんですが、入口前で買ったコインが底を着いてしまいました。入場料と同じくらい払ったんですが、3つのアトラクションで無くなってしまうとは・・・?一体いくらなんだ?一台の単価は??
実は、コインが何枚必要かはアトラクションの乗車口前に書いてありました。コイン16枚・・・コイン5枚・・・3倍以上の開きがあるとは思えないんですがねぇ・・・
今度は、乗り物ではなくてアスレチック系のアトラクションへ!!なぜかフリークライミングして、その後勝者は滑車に乗って忍者気分が味わえると言うアトラクションへ!!
中国の方達はあまりフリークライミングなど慣れていないようで、運良く勝負には勝って、忍者気分で滑車に乗れました。中には滑車に乗るのを嫌がる女性もいるんですが、問答無用で乗せてしまうんですねぇ・・・凄い・・・。
そして、おなじみのバイキングなんかもありまして、こちらは単振動よりも仮設が故の横揺れと「ギシギシ」と鳴る異音が恐怖心をあおります。
こうしたスピード系のものだけではなくて、いわゆるスリラー系のライドもしっかりありました。こちらももちろん仮設です。こちらは花屋敷に負けるとも劣らないできばえ!?
そして、遊園地の定番コースターももちろんあります。こちらはイマイチでしたねぇ・・・。むしろ乗り場で喧嘩しているスタッフの方の方が迫力満点でした(??)
そして、遊園地と言えば、定番の「アーケードゲーム」。こちらではアーケードゲームが本当に人気があります。輪投げなどのゲーム式のものから、くじ引きまであります。
そして、ビックリするのが景品の大きさ。自分の身長と同じくらいの熊のぬいぐるみ・・・日本では絶対に見られないような大きさのスヌーピー(に似ている犬)・・・等々ここでしか見られないような不思議な景品がいっぱいです。
そして、これらの景品の置き方がまたおもしろい・・・。市場の鶏肉のように吊られているぬいぐるみ・・・少し考えた方が良いかもしれません・・・。
サービスを見てみよう!!
移動遊園地というものの、中では一体どんなサービスがあるんでしょうか?
というのも今回の訪問時の楽しみの一つだったので、一通りアトラクションの乗った後に場内を一周してみました。
まずは「案内サイン」。
思ったよりしっかりしています。緊急時の出口までしっかり書いてありました。
続いて「トイレ」。
決してきれいではないのですが、驚くのが有料なんです。1回1元(約15円)。
有料施設の中でさらに金を取られるとは・・・トイレもアトラクションってことか・・??
続いて、「清掃」は?
と見てみると、一応清掃員は巡回していますが・・・ゴミ箱が・・・汚いんです・・・。そしてかなりの異臭が・・・。
続いて、「飲食物」!!。
しっかりワゴンでポップコーン売っていました。ちょっとシケッぽかったですが・・・。
もちろん、中国っぽい煮物系のファーストフードもあります。
こちらの汁をみんなそのままゴミ箱に捨ててしまうので・・・異臭になるようです。
さらに、場内を歩いていると、大きなお化け(?)が登場・・・
どうやらスリラーカーの呼び込みのためにやっているようです。
一応、遊園地の定番系のお店はみんなあるようです・・・。
さらに、一番混雑していたのが、物販店舗。中にはいるだけでも大変です。
Tシャツやタオル、キーホルダー、マグカップ・・・いわゆる定番系の商品がありますが、結構人気あるのが、帽子(キャップ)・・・。中国の人って買い物好きなんですかねぇ・・・片っ端から買い集めている人もいますが・・・。
感想
結構遊んでしまいました。
日本のテーマパークのように洗練されたサービスには出会えませんでしたが、スリル系のアトラクションをここまで仮設で並べるのはたいしたものです。
いつの日か日本でも会いたいものですが、日本の規制では難しそうですねぇ・・・
その意味では異国で良い体験ができたと思っています。
ちなみに中国の方々も大変楽しそうで・・・大好きな写真撮影もしっかりしていましたからねぇ・・・
ちなみに、出口の案内は日本と同じで「出口」しっかり出られました。
帰りの地下鉄には、大きなぬいぐるみを持った(背負った?)方がたくさん・・・電車結構混雑しました・・・。