念願の場所にやっと来たぁ~
NO.264
旭山動物園
視察日時 2006年 9月 3日
到着まで
ついに、あの旭山動物園に行くチャンスをつかんだ。
というか、今まで“いつか行けるから・・・”と思っていただけですが・・。
日本最北端にありながら、今や時期によってはディズニーランドすらもしのぐ驚異の動物園である。
北海道ですが、今回はなんと日帰りでチャレンジ。
物好きにもほどがある・・・前日の夜に笑われましたが、結構ウキウキで出発。
なんと、朝一番の飛行機でまずは千歳空港へ。
千歳空港について驚かされるのが、旭山動物園への案内が多いこと。本来は旭川空港が直近のはずですが、千歳空港の駅には、JRでの割引切符の案内がしっかりあります。
往復の特急料金と旭川からのバス、さらには入園券のセットでかなり割安。
注意したいのが札幌で降りれないことです。
千歳から買うと札幌で途中下車できないので、札幌までは普通に切符を買って、札幌から利用するという方法も案内してもらえます。
札幌からは特急で1時間半。北海道は広いですね。
さらに旭川駅からバスで40分くらい。
朝5時に起きて飛行機に乗って、時間ロスなく移動したはずですが、到着は11時過ぎ・・・。
次は、泊まりにしよう・・・当たり前のことにやっと気が付きました。
考えてみると今日は日曜日。当たり前のことですが入口前は大変な人出です。
さすがに人気施設。でもディズニーランドなどと比べて明らかに違うのが会話。
「ここかぁ・・」「やっと着いたぁ」・・・
そうです、この施設思った以上に初めての方が多い。
しかも、言葉を聞くと関西弁も聞こえますから、かなりの遠方から来ている方もいるようです。
では、まず駐車場から見てみましょう。
さすがに北海道、広大な敷地なようで駐車場も広い。一般車は西門の駐車場へ、団体は正門と新東門へと回るようです。新しくできた新東門はゲートの作りもしっかりしていて、「着いた!!」という気分はアップしますね。
そして、改札ですがこちらはどの動物園でもおなじみの自動販売機と手売りの混在するブース。
家族できてもまとめて買えるように、男女の区分と枚数指定ができる。
さらには、年間パスポートまで購入できる便利な自販機です。
そして、入場ゲートですが駐車場の数と同じく、正門、西門、東門の3カ所。
歴史を感じさせる正門、期待度がアップする東門。公共バスで来ると正門が入口になります。
さぁ、それでは旭山動物園の中を見てきましょう。
場内の構成
テーマパークではありませんが、旭山動物園も場内各所が様々なエリアに分かれています。
他の動物園と違うのは、いわゆる“オリ”だけで展示しているところがほとんどないことです。
まず入ったのは「ととりの村」いわゆる水辺の鳥がたくさんいる場所です。
どこにでもありそうな施設ですが、通路が微妙に入り組んでいてい、鳥と近寄れるスペースがたくさんあるところがミソです。
近くで見ると水かきで一生懸命かいているのがよく見えるのが印象的な施設です。
続いて、見えてくるのが「ペンギン館」。
旭山動物園が爆発的な人気を博した起爆剤ともいえる施設です。
さすがに入口からすでに列ができています。
地面を見ると、列の作り方がペイントされていたりして、大混雑時は運営がさぞかし苦労されたことが忍べますね。
ペンギン館はテレビでもおなじみのアクリルチューブの中を人間が歩いて進む場所が有名ですが、ペンギンをもっと間際で観察したいのであれば、やはり外の柵越しがベストのようです。
フォトサービスもしっかりしてくれる、サービス精神旺盛なペンギンです。
続いて進んでいくと、「アザラシ館」。ここもアクリルチューブをアザラシが通り抜けるという、ここでしか見れない仕掛けがあります。チューブを抜けるアザラシがびっくりしないように決してフラッシュ撮影はしないようにしましょう。
チューブの隣には、水中の動きを観察できるところもあるんですが、やはりチューブの前は大人気です。
スタッフの指示に従って見た人は先に進んで欲しいところですが・・・。
アザラシ館では入口前にある等身大の説明看板も見逃せません。
スタッフの手作りとのことですが、リアルに作られていますし、下手な説明文よりはこの方が理解度は俄然アップしますね。
そして、アザラシ館の隣が同じく極海のほ乳類「ホッキョクグマ館」。
この館の目玉は、熊がガラス越しに人間の側に飛び込んでくることらしいのですが、
実際は・・・確かに・・・。
迫力ありますね、やはり本物は・・・。
さらに順路に沿って回っていくと、この先には「猛獣館」。動物園の格闘家達の登場になります。
ここでの工夫は、動物を近くで見るために観覧場所に段差が付けてある点です。
猛獣の中には、木の上で寝る「ヒョウ」などは高いところから、虎やライオンは低いところで見れるのです。
猛獣系の動物は、動物園で見えなかったり動かなかったり一番がっかりする率が高い生き物でしたが、旭山動物園では、元気なのが印象的です。
猛獣の後は、癒し系の小動物のエリアです。レッサーパンダ、ヤマアラシなど・・・。
夜行性のヤマアラシは、蓋を開けてのぞき込んでみる・・・なんて他の動物園では考えられないような仕掛けがあったりします。
さすがに、ここのレッサーパンダは芸はないようです。他の動物園に比べると唯一遅れている点でしょうか(?)
このあたりから通路は坂道になり、坂を登りながら、鹿などのエリアを見学していきます。
そして、キジやクジャクなどの鳥のコーナーを見た後、は虫類コーナーに出てきます。
旭山動物園でもっとも勤続年数の長いのは「ワニ」だそうです。
なんとなく風格を漂わせながらこちらを見ていますが・・・。
そしてこの先に見えてくるのが、この夏オープンした新しい施設「チンパンジーの森」です。
もともと木の上での生活が長いチンパンジーを間近で見るために、人間がアクリルチューブをくぐってチンパンジーに近づこう・・・という発想から生まれた施設。
出来たばかりですが、中はかなりの待ち列に耐えられるようになっていまして、混雑日は1時間くらいこの中で並ぶことになりそうです。
さらに、屋内の施設は冬季にチンパンジーが外に出ないときの観賞場所になっていて、ここもやはりスロープを登っていくのです。
っで、肝心のチンパンジーなんですが、なぜか今日は皆さん地面や壁面でお待ちかねで、チューブの周りにはあまり寄ってきません・・・残念・・・。
そして、チンパンジーの森とともに旭山動物園の代名詞的な存在が「オラウータン館」。
オラウータンが鉄骨にかけられたロープを伝っていくという施設です。
残念なことに、オラウータンが体調不良で今日はお休みとのことで・・・。ここは次回ですね・・・。
館内ツアー
旭山動物園が今、全国から注目されているのが、場内のガイド。
場内の動物の生態について様々な話を聞かせてくれた上で、動物にエサをあげたりする人気イベントです。
旭山動物園ではエサやりを「もぐもぐタイム」などと呼んでいます。
今回は、アザラシのもぐもぐタイムを見ることができました。
ただエサをあげるだけではなくて、しっかり動物の説明をしてくれる・・・というのが受けている理由のようです。
物販と飲食
場内は持ち込み自由なので、園内のあちこちでお弁当を広げる方もいます。
レストランは、場内3カ所。新しく東門にできたレストランと、昔から場内にある売店兼レストランです。
これだけのお客さんが来ていますが、レストランはちょっと貧弱な印象を受けますが、いかんせんここは市営の動物園、多くは望めないでしょう。
ご家族で行く方は、お弁当持参をおすすめします。
一方お土産品ですが、正門前には“限定グッズ”もたくさんあるお土産ショップがあります。
お値段もお手頃のものがたくさんあるので、まとめ買いしてもお財布には優しいですね。
感想
北海道はやっぱり広い。そして空がきれいです。
とにかく、この日は良い天気でした。
これから寒くなる旭山動物園ですが、この施設はなんと言ってもスタッフが動物が好きなことがよくわかる動物園です。
見せ方、説明の仕方、サインやポップ・・・手作りですが、ツボを得た内容なのが印象的です。
今、全国の動物園の担当者はこの施設を視察して自分の園に活かそうとしているそうですが、まず見習って欲しいのは動物を好きになる姿勢だと思います。
そして、遊びに行く我々は、このスタッフが英知を尽くした展示方法を素直に受け入れて楽しむことですね。レストランなんか大したことなくたって、この施設ではOKです。
本当に美味しい旭川ラーメンが食べたいのなら、旭川駅に戻ってから食べれば良いわけですから。
いつまでも、動物が好きなスタッフが進化させ続ける・・そんな動物園であって欲しいと感じる旭川動物園からの帰り道でした
・・・しかし、この後・・・恐ろしいまでの睡魔が・・・日帰りは止めましょう、東京の人は・・・。
日本の動物園の展示方法を根本的に変えたともいえる施設。以前ほどのメディア露出は少なくなりましたが、安定して人が集まっている施設。日本の動物園を語りたいなら一度は訪れるべき施設でしょう。
TEL | 0166-36-1104 |
住所 | 〒078-8205 北海道旭川市東旭川町倉沼 |
URL | http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/ |
料金 | 大人(高校生以上) 1,000円 小人(中学生以下) 無料 |
営業時間 | 9時30分~17時15分(時期により変動あり、休園期間あり) |
アクセス | JR旭川駅 東口6番乗り場からバスにて40分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
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