リニューアルオープン日
NO.290
ラクテンチ
視察日時 2009年 7月18日
到着まで
この地に引っ越してきたときに、身売りの話が流れており、その後閉園?閉鎖など様々な噂が飛び交ったが、今年の夏になり運営再開されるという報道を聞いたのが昨年の年末。
その後、テレビ取材も行われたりして、なにげにメディア露出が多くなってきた。
かつては別府駅から一本道でつながり、温泉街の宿泊客が夕涼みがてらに訪れたという伝説もある施設であるが、今回は緑や動物などによる癒し空間を作るというコンセプトのもと大幅にリニューアルしたらしい。
別府駅が最寄り駅ですが、歩いて行くにはちょっと遠いかもしれません。
バスも出ていますが本数もあまりないのです。
ちなみに、歩いていく場合は、JR別府駅を山側に出て、線路沿いをしばらく進みます。
流川通りというかつての歓楽街のメインストリートに出たら、これを右折すれば後はひたすら直進。
正面にケーブルカーの線路とその上の観覧車が見えてきます。
駐車場は施設の前に二層式の立体駐車場が左右一つずつ。
このほか山の上に回り込めば、こちらにも駐車場がありますが、
なんといってもここの醍醐味はケーブルカーなので、車は下に止めた方が良いでしょう。
改札
正確なチケット売り場はケーブルカー乗り場の手前。
ケーブルカーに乗るところからこの施設は始まるのです。
入園料は500円、ケーブルカー料が500円でまずは改札で1000円払います。
今日は車で来たのですが「車で来ましたか?」と聞かれて「ハイ」と申告したところ、駐車場料金300円取られてしまいました。。。(失敗?)
ケーブルカーは犬と猫のデコレーションがされている2編成。
片方が登ると片方が降りる。まぁケーブルカーの宿命的なところでもあります。
ケーブルカーの出発は1時間に3回(20分おき)なので、ケーブルカーが来るまでは周辺のお土産屋さんや休憩場所で時間をつぶしましょう。
産地直販の八百屋さんなんかも来ていたりするので、帰りに新鮮野菜を買い込むことだってできます。
さてケーブルカーに話は戻りますが、もちろん定員がありまして67人乗りと書かれています。今回は特に制限されなかったのですが、それでもほぼ満員。
急勾配を上り下りする車両だけに、内部も階段になっています。
正対した座席で高さが違うというのは、珍しいですよね。
ケーブルカーが動き出すと、運転手兼車掌(?)の女性から景色の説明やラクテンチの説明を受けます。ケーブルカー自体は低速ですが、勾配が本当にきついので、ちょっと目を離すとあっという間に高いところまで来ます。
このケーブルカーの旅が5分くらい続いたとことで、駅に到着。
ラクテンチの入口です。
園内の構成
この春からリニューアルの話は色々と聞いていたのですが、今回のリニューアルではっきりとしたゾーン区分ができたようです。
「いこいのまち」「どうぶつのまち」「のりもののまち」「なつかしのまち」の4つです。
いこいのまち
いわゆる“癒し”がテーマの一つになっていますが、ラクテンチ名物で人気もある「あひる競争」はここで見られます。アヒルの首に巻かれたリボンが目印で、みんなで優勝するアヒルを投票。見事正解すると景品(お菓子)がもらえます。
シンプルなんですが、進行役のお兄さんの名調子もあって、子供から大人まで大人気。今日はテレビ局も取材に来ているようです。
その上には、新しく作られた芝生の広場と、室内の遊具広場。室内には“砂金すくい”や“フィッシュセラピー”なんかもあります。
芝生の広場は家族でお弁当。。。なんてもってこいですが今日はちょっと暑いです。
ちなみに、昔からある大ホールがここにあります。
今日はホールの中で、コインライドが楽しめるようです。
どうぶつのまち
こちらも昔からあったところを改装したエリア。今回の目玉はペンギンです。
思ったよりも近くで見ることができますが、下手に手など出していると噛みつかれる場合があるそうで要注意。
この他にはふれあい動物ランドもあり、山羊やモルモット、ポニーなどもいます。ポニーは乗ってグルッと一周できます。
このエリアを抜けると昔からある動物園のエリア。檻に入った猿のたぐいがたくさんいますが、檻の中のせいか元気がないように見えますね。
もう一つこのエリアで忘れていけないのが、バードパーク。大きなケージの中に入り、フラミンゴやクジャクなんかと触れ合えます。人間に結構慣れているので逃げ回ったりしませんし、小さな子供なんかはフラミンゴが鳴くと自分がびっくりしてしまったり。。。どっちが展示されているのか。。。なんて一幕もあります。
ちなみに、ときどきクジャクが目の前で大きく羽を開いてくれます。きれいだけどこれは威嚇行為らしいので要注意!!
のりもののまち
ラクテンチが一時閉鎖に追い込まれたのはこのエリアのせいだ。という人もいますがアトラクションのゾーンです。
激しいスリルライドはありませんが山の急斜面の施設なので、コースターなども勾配がなくても高度があるので、意外に楽しめます。
どちらかというと小さい子供と楽しむアトラクションが多い施設なので、大人はちょっともの足らないかもしれません。
なつかしのまち
別府が温泉町として一番隆盛を誇っていた時期のたたずまいが残るエリアのようです。
演芸場や休憩場所、さらには足湯や温泉などもあります。しかも入湯料は無料。
立派な休憩所もありますので、遊んでくつろげるエリアです。
ライド型のアトラクションのエリアも一カ所ありますが、こちらは休止中。
一言でいうとレトロな別府を体験できるエリアのようです。
これだけではありません。
夏場はプールもあります。山の山頂近くにある施設なので、プールからの眺望はなかなかのものです。もともと別府というのは山の裾野の狭いエリアが街なので、山に登ればどこでも絶景ポイントになってしまうんですが。。。
加えて、ラクテンチに来たら、吊り橋を体験しない手はありません。
通称“大吊り橋”は2004年に完成したもので、吊り橋の中央からは別府市街にくっきりと見えます。夜はなかなかのビューポイントなんですよ。
飲食施設&物販施設
場内各所に飲食施設はありますが、基本的にテイクアウトショップが中心です。
メニューは定番品が多く揃っていますが、今日は暑いせいもありフードよりもドリンクがよく売れているようです。
物販はケーブルカー乗り場の隣です。
こちらはあまり品揃えは多くありません。。。
感想
今年で開業80年になるそうで、リニューアルにあたってはホームページやパンフレットもきれいに刷新したようです。
規模は大きくありませんが、昔からの別府の名所として頑張って欲しいものです。
あひる競争やプールなどの他の施設ではなかなか見られないコンテンツもあったりしますので、少額でも結構楽しめます。
ラクテンチは大分県別府市の立石山中腹にある遊園地。別府市内を一望できる山上にあり、平野部からケーブルカーで移動して入園するという変わった施設(車で迂回すればケーブルカーは使わなくても大丈夫)。アヒル競争という名物アトラクションがあります。
TEL | 0977-22-1301 |
住所 | 〒874-0821 大分県別府市流川通り18丁目 |
URL | http://www.rakutenchi.jp/ |
入場料 | 大人(高校生以上) 1,300円 小人(3歳~中学生) 600円 |
開園時間 | 9時30分~17時00分(季節により変動、休園日あり) |
アクセス | JR日豊本線 別府駅からバスで15分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
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