初航空祭。自衛隊員のサービスに脱帽!!

NO.315


築城航空祭


築城航空祭

視察日時 2010年11月14日


到着まで

7月に膝の怪我をして、8月に手術。その後リハビリと歩くことすら困難な状況から数週間。やっと違和感なく歩けるようになってきたので久々に視察活動も復活。
今日はなかなか見られない自衛隊の施設に行くことにしました。自分の住んでいる大分県別府市から北上することJR特急で1時間あまり。築城(ついき)航空基地の航空祭です。なんといっても楽しみなのが子供の頃からプラモデルと雑誌でしか見たことがない戦闘機を間近で見れる。これは久々に興奮する体験ですね。

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日頃はローカル駅の築城駅が最寄り駅です。今日は特急も臨時停車をするのですが車掌さんの放送があるまでは駅や車内の案愛では停車案内はなく、不安がよぎりました。。。とはいえ、JRの特急を臨時停車させるのですから航空祭自体の認知度や告知力はなかなかのものです。駅貼りのポスターを見るとJRがかなり協力しているみたいで、当日は臨時列車も出ているようです。

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小さい駅だからなおさら感じるのかもしれませんが特急を降りると駅は大混雑。JR職員・自衛隊員・警察官と協力して交通整理に当たってくれています。おかげで道に迷う(というほど遠くはないです)ことはなく人の流れに沿って基地に進んで行きます。朝8時から催しは始まっており、到着した頃には上空で戦闘機がデモンストレーション中。爆音。。。凄いです。。。

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場内の構成

基地のお祭り(もともとは隊員の家族に仕事を理解してもらうために始めたみたいです)なので入園料は無料。普段は警備の厳重なゲートが開放されてプログラムを配布中。

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自衛官が二名いて一人はプログラムを配布。もう一人は微動だにしないのですが実は人数をカウントしていました。

「パンフレットです!!お取りください!!」

自衛隊員ってもっと冷たいイメージがあったんですが、今日に限ってはテーマパーク並みの声かけサービス中。
ここを抜けると基地内の催しが確認できるマップが出現。配置を見るとショップ群(テント張りの仮設&テキ屋さん風のお店)を抜けて基地奥に入ると格納庫や滑走路が展示会場になっているようです。

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入口でマップ、ショップの配置、奥にアトラクション・・・まさにテーマパークや遊園地思想が活かされた配置です。かなりマニアックに感動してしまいました。

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レジャー施設の王道でもある左回りに施設を回っていきましょう。
まずは、日本の空を守る航空自衛隊の主力飛行機の展示。日本ではF-15、F-2という二つが主力戦闘機で築城基地には両方が配備されているそうです。戦闘機って無駄のないフォルム。格好いいです。。。この他にもF-4戦闘機とかもあります。

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その隣には練習機。曲技飛行チーム“ブルーインパルス”でも活躍しているT-4、その前に練習するプロペラ機。これまた小ぶりですが格好いい。。。

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この他には救難用のヘリコプターや飛行機など。写真を撮る人の列と眺める人の列が区別されていたりと混雑時の対応も万全です。幸いそこまでの大混雑ではありませんでしたが。。。

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これらの飛行機群の隣にはF-15とF-2が別に展示されています。先ほどの場所は前からしか見えないのですがこちらは戦闘機をグルッと回って見学できるようになっています。あまり近くには寄れませんですが、戦闘機をここまで間近で見られるのはかなりレアな経験です。

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こうして回っている間にも自衛隊機がバンバン上空を駆け巡っています。一番最後のブルーインパルスの曲技飛行まで、いろんな飛行機が演技をしてくれます。嬉しいのが飛行機は上空を飛ぶので地面で見る人がたくさんいても「前の人で見えない!!」という問題が発生しないことですね。
それでも、ブルーインパルスの飛行機前は人だかりが凄くてさすがに最前列まではいけませんでした。。。

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続いて格納庫に行くと、F-2の搭載装備品の展示。ちょうど行ったときにはミサイル搭載のデモンストレーション中でした。なんと一発1億円以上・・・「税金で購入したものなので大切に扱っています」という説明する自衛官の言葉が印象的でした。

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さらに、その奥ではなんとF-2とF-15の操縦席を間近で見られる(しかも撮影可)という見学コーナー。さすがに長蛇の列ですが待ち時間は15分ほど。。。これは願ってもないチャンス!!今の戦闘機はデジタル制御が進み、コクピット内は液晶パネルがいくつかあるだけ・・・メーターがたくさんあるイメージだったんですが・・・スイッチが切ってあるので液晶パネルしか見えない・・・でもこんな狭いところで操縦するんですねぇ。。。大変・・

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まだまだ展示は続いていきます。
隣には地上兵器のコーナー。機関砲、ミサイル、レーダーなど車両で移動できるようなものが並んでいます。機関砲に乗せてもらって実際に回転し、照準を合わせたりもできます。これ一番人気で30分待ちくらいです。

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その奥には自衛隊車両を使った子供向けのミニトレイン。。。これはちょっと無理にやらなくても良いのではと個人的には思うのですが。。。
この他にもブラスバンドの行進などあります。こうした催し全てが自衛官による運営。いわゆるイベント業者的な人が全くいないのにびっくりしました。イベントを見学する自衛官も自衛官用のエリアがないので一般客に混じっての観覧。ブルーインパルスの隊員さんも一般客に混じって観覧。。。さすがにこれはちょっとかわいそうだと思いますが。。。

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演技飛行

航空祭の目玉がなんといっても自衛隊機のデモンストレーション飛行。戦闘機からヘリコプターまで分刻みで演技をします。さすがに日頃時間に正確な自衛隊の演技。時間がずれたりすることなく全て定刻開始、定刻終了です。
デモンストレーション中は管制棟から説明のアナウンスも流れます。マニアックな説明が多いのかなと思ったのですが意外なことにユーモアたっぷり。隊員紹介ではちょっと毒をはいたり、最後には合コン受付まで告知したりしてます。

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この手のユーモアは一歩間違えるとふざけていると思われがちですが、言葉遣いはしっかりしていて間違った日本語もないし、間違えたり、かんだり、しないのでふざけている感じは全くしないです。まぁ上空で飛んでいる飛行機の凄さが全て飲み込んでしまうのは事実ですが・・・

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そしてデモンストレーションの最後は、自衛隊が誇るブルーインパルスの登場。さすがにアナウンスも専門の方に担当が変わりふざけている感じにはなりません。でも説明は非常にわかりやすい日本語です。パイロットの登場から始まり、離陸、演技、着陸・・・もう圧巻です・・・格好いい。。。

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もう、言葉になりません。。。本当に凄いです・・・


ショップ

ブルーインパルスの演技が終了すると航空祭も終了。仮設店舗のお土産屋さんは大混雑です。食べ物などはかなりに割引価格になってきています。自衛隊のオリジナルグッズなんていうものもあって仮設店舗ながら見応えはかなりあります。人気はブルーインパルスグッズ。今年は設立50周年ということもあり記念グッズが増えているのがマニアの心を揺さぶるのでしょうね。自分も買っちゃいました。。。

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感想

田舎のお祭りっぽいイメージを持っていたのですが、歴史ある航空祭はかなり洗練された“イベント”でした。基地を一般開放するので仮設ものが多いのですが非常に気が利いています。歴史の中で改善され続けたのでしょうね。

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そして放送では毒をはいたり、ちょっとおちゃらけたりしても、接する自衛官の人は背筋が伸びていて、言葉も丁寧。しかも聞き返したりはしないで返答してくれるのでとってもサービスが良い印象が残りました。マナーや礼儀だといっても姿勢が悪かったり、聞くことに集中していないとあまり良い印象は持たないのですが、多少ふざけたことをいったりしても姿勢や言葉、聞くことへの集中などがしっかりしているとサービスって良い印象に残るのだという発見がありました。

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これだけのイベントなのにいわゆる業者を入れずに自衛官の皆さんが自ら考えてやっている点は特筆ですね。他の行政イベントもこうした点は是非真似て事業仕分けにならないようにするべきだと思います。
築城航空祭また来たいと思える素敵な“イベント”です。最後に自衛官の皆さんありがとうございました。来年まで皆さんご健勝でまた会える日を楽しみにしています・・って心から思います。

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最後に初めて行った施設恒例のトイレチェック!!
基地なので常設トイレは立ち入り禁止です。
その代わり・・・この仮設トイレの数・・・凄いですね。男女別はもちろん、子供用もあるんですよ。
いやいや築城航空祭やるなぁ・・・

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