下車駅間違いからの。。。@貴船神社
NO.443
貴船神社
日時 2019年10月24日
天気予報通りといえばそれまでなのですが、今日は朝から雨。それもかなり激しい雨です。こんな日はインドア施設と行きたいところですが関西圏のインドア施設でめぼしいところはほぼ見尽くしてしまったので今日はちょっと離れた名跡に行くことにしました。
まずは京阪で大阪から京都へ向かいます。京都の東、祇園の先にある「出町柳」に京阪で向かいます。せっかくなので京阪に新しくできた“プレミアムカー”を使わせてもらいました。500円でこのクオリティなので満足です。
出町柳からは叡山電鉄に乗り換えです。
この路線、けっこう攻めている路線でいろんな新車両があります。今回も新車両に乗れました。
さて目的地ですが、今回向かうのは鞍馬地区。時代劇でよく出てくる鞍馬天狗の“鞍馬”。あの源義経が武芸を学んだという場所です。
叡山電鉄で揺られること45分ほど。急に車内がざわついてきてどっと人が降りたので、ここのが鞍馬かと思ったら一駅前の「貴船口」・・・・。
やらかした・・・としょぼくれているとバスが一台来たのでとりあえず乗ってみました。
どこに行くのかと思うと・・・なんと今日の第二の目的地の「貴船神社」でした。バス停前にあるとてもかわいいイラスト調のエリアマップで場所を確認します。
貴船神社はどうやら本宮と奥宮の二カ所に分かれているようです。伊勢神宮の内宮外宮のような感じかもしれません。
道は少し登りなのですが、右に清流を見ながら進んでいくと、川岸には飲食店舗がたくさんあります。宿泊もできるようなのですが、料亭のようなちょっとハイソな雰囲気のお店です。
食べるのは後でもできるので、まずは貴船神社を目指します。
徒歩で5分くらいで貴船神社の本宮に到着。意外に外国人(欧米風)の方も多いことにここで気が付きました。
貴船神社は「水源を司る神」が祭られている神社です。“タカオカミ”と“クラオカミ”という二人の龍神を祭っている施設。いつ創建されたかは不明ですが1300年前にはすでに本宮があったというとっても古い神社です。詳しくはWEBで・・・。
神社といえば石段・・・というかどうかは知りませんがまずは長い石段を登ります。時期によってはライトアップされるそうですが、今日は雨なので足元ちょっと注意です。
森に囲まれ、清流が流れている場所なのでマイナスイオンがたっぷり!!吸い込む空気がとっても気持ちいいと感じるのは自分だけでしょうか?
石段を登りきると山門が見えてきました。周囲はずっと朱塗りの柱だったのですが、この山門は塗装などはなし。
ちなみに下の道路から見ると結構な高さの山肌に建てられていることがよくわかります。
山門をくぐって右側には展望場所があります。ここから見下ろすと川や道路がよく見えます。12月くらいになると紅葉とかきれいなんでしょうね・・・。
山門を抜けると参拝前の手荒い場所などもあります。そして神社の由緒なども書かれています。古事記によるとイザナギノミコトが斬った火の神から出た血がこの神社の祭神であるクラオカミなんだそうで、神話時代の神様を祭っている神社なのです。
この辺りの規模は小さいものの、雨にもかかわらず修学旅行生に中高年、外国人・・・結構な人出です。
ちなみにこの神社は絵馬の発祥の施設でもあるそうです。馬を神社に奉納することができなかった年に絵にかいた馬を奉納したのがはじまりらしいです。
こんな古い施設でも最近の流行には敏感です。SNSにも対応していますし、屋外ですがこの辺りではwifiも使えます。
神社でこれだけITを意識している施設はあまり見たことがありません。
手を洗って本宮に向かうと、手前に「神水」と書かれた場所があります。ここの水を飲むことができます。また300ミリのペットボトルでも販売しているそうです。古い施設ですが、商売っ気はとっても現代風です。
そしてここに来たらぜひ試したいのが「水おみくじ」。
社務所でお金と引き換えにもらうおみくじの紙。最初は何も見えませんがなんとこれを神水に浸してしばらく待つと・・・なんと結果が浮かび出てきます。浮かび上がって末吉という微妙な結果がわかると何とも言えない喪失感もあります・・・・。早く結果を知りたいせっかちな方はおみくじの記載のQRコードを読み取ると結果がわかります・・・。せっかくなので水に浸してしばし待つという昔ながらのやり方で楽しむことをお勧めします。
ここまでが本宮。この先に奥宮があります。ちなみにこの神社では結婚式も受け付けています。こちらも詳しくはWEBで・・・
本宮から奥宮までは1キロ強。微妙に登り坂なのでちょっと体が温まります。
本宮から奥宮に行く途中には「中宮」といわれる施設もあります。ここに祭られているのが“縁結びの神様”だそうです。そして中宮のあたりにあるのが「思い川」。かつては和泉式部も奥宮参拝前にこの川で身を清めたそうです。
女性にとってはいろいろとご利益があるエリアになっていますが、自分にはあまり縁がなさそうなのでちょっと見てすぐに先に進みました・・・。
さすがに奥宮と名乗る施設に近づいてくると樹齢が1000年以上クラスの御神木などが出現してきます。木の高さも一段と高くなり、川のせせらぎを反響されるような感じです。
玉砂利を踏みしめて進むこと15分ほどでしょうか?道の傾斜も緩やかになってきた先に奥宮があります。
中は大きな社が一つ。その周囲にいくつか小さ目のお社があるとても簡素な造りです。
貴船神社の名前の由来は神武天皇の母親が淀川~鴨川~(現在の)貴船川と黄船を乗り継いでこの地にたどり着き、神社を起こしたことからこの地域が(黄船→)貴船になったようです。
ちなみにここの祭神は「タカオカミ」。龍神とされており、龍神なので気象(特に雨)を司る神として敬われています。
特に華麗な装飾などはありませんが、うっそうと茂る森の中にあるこの奥宮はとっても神聖なパワースポットという感じがします。
なぜかお参りの瞬間だけ雨が止みました・・・。ありがとうございます。
奥宮の参拝が終わり来た道を引き返します。川に沿って道路がありますがその両脇には料亭や飲食施設などが並んでいます。どのお店も川魚や湯豆腐などがメインメニューのようです。
ちょっとコスパを考えて本宮よりも駅側のかなり下ったところで食事を取ってみました。
「鮎茶漬け」。なんと鮎が二匹も入っています。美味しかった・・・。
この貴船神社から今日の主目的地だった鞍馬寺は「鞍馬寺西門」から直結しているそうなのですが、歩いて50分くらいかかるといわれてしまったので、再び叡山電車の貴船口駅に戻ることにしました。
たまにミスって降りてしまう駅があるんですが、こんな施設に出会うことができました。ご祭神のお導きだったのか・・・。思いがけず収穫の多い施設で嬉しかったです。
追記(2019年12月4日)
前回一カ所見忘れた「貴船神宮中宮(結社)」を見ることにしました。中宮といわれるだけのことはありまして、ちょうど本宮と奥宮の中間にあります。
ここは縁結びのご利益があるそうです。
奥宮に向かう道から少し外れて階段を上ります。
永遠に続きそうな雰囲気の階段ですがあっという間に終わって大きな朱塗りの鳥居が見えてきます。この先が夢社です。
矢代の横には「天乃船岩」という岩があります。船というかベッドというか?何とも不思議な形をしていますね。
この夢社を有名にしたのが和泉式部で、夫婦仲を悩んでここでお祈りしたところ良くなったそうです。なのでここは結社という別名があるそうです。
以上中宮でした。
京都府京都市左京区にある神社。式内社(名神大社)、二十二社(下八社)の一社。旧社格は官幣中社で、現在は神社本庁の別表神社。全国に約450社ある貴船神社の総本社である。地域名の貴船「きぶね」とは違い、水神であることから濁らず「きふね」という。
水神である高龗神を祀り、古代の祈雨八十五座の一座とされるなど、古くから祈雨の神として信仰された。水の神様として、全国の料理・調理業や水を取扱う商売の人々から信仰を集めている。古来より歴代天皇は干ばつの時には黒馬を、長雨には白馬を奉納して祈願をしていたといい、後に生きた馬に替えて、馬形の板に着色した「板立馬」を奉納したと伝えられる。これが現在の絵馬の原形となったため、貴船神社が「絵馬発祥の社」といわれる。また、縁結びの神としての信仰もあり、小説や漫画の陰陽師による人気もあり、若いカップルで賑わっている。その一方で縁切りの神、呪咀神としても信仰されており、丑の刻参りでも有名である。平安時代には、丑の刻であるかは不明だが貴船神社に夜に参拝することが行われていた。
TEL |
075-741-2016 |
住所 |
〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180 |
URL |
http://kifunejinja.jp/index.html |
水おみくじ 200円 | |
開園時間 |
6:00~20:00(5月~11月) 6:00~18:00(12月~4月) |
アクセス |
叡山電鉄 貴船口よりバス10分後、徒歩5分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
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