サービス満点の公共施設
No.0069
昭和記念公園レインボープール
時計台
視察日時 2001年 7月 21日
到着まで
昨日に続き夏休みシリーズの第2段でもあり、3連休の中日。家族での行動が最も盛んになる日程です。
今日は家族を意識した施設を選択しようということで、家族で楽しめるプールを探すことに・・・そして選ばれたのが「昭和記念公園レインボープール」です。西東京に住んでいる人なら一度は訪れた経験を持つ施設といっても過言でないくらい、ご当地ではかなり有名な施設です。
場所はJR青梅線の始発駅立川から一駅行った「西立川」駅の正面です。立川までのアクセスはJRの他、多摩都市モノレールを利用すると西武線や京王、小田急沿線の方も簡単に立川まで来れるようになりました。
西立川の駅では北口に出ましょう。もう正面が昭和記念公園の入口です。後はチケットを買うだけ!
ちなみに車でお越しの方は、昭和記念公園の駐車場に停めましょう。料金は1日820円です。なんだか中途半端な値段設定のような気がしますが・・・小銭を用意しましょう
昭和記念公園のレインボープールは昭和記念公園の中の「水遊び広場」の一部と位置づけられています。よってまずは公園に入る入場券を購入しますが、ここでプールとセットの券も選択することができます。
今日は晴天で気温も高いので、みなさんプールのセット券を選択しているようです。チケットは自販機の他、窓口での対応も行っています。減免の措置などを受けたい方は窓口で購入しましょう。小生のように一人で来た物好きは自販機で問題ありません。自販機は1万円や5千円の高額紙幣対応のものもあります。
料金はこれまた細かくて、大人がプールとセットで2250円・・・。チケットは立ち食いそばの食券みたいですが、プール券と入場券がセットになっています。プール券はプールの入口で渡すので無くさないように注意しましょう!
チケットを買ったら改札で入園圏がもぎられます。国営の施設ながらスタッフはみんな笑顔での応対です。しかも皆若い女性・・・(まぁそんなことはどうでも良いが・・・)。
場内はとても広いのでベビーカーや車椅子を使いたい人は申し出ると貸してくれます。ベビーカーは1日150円です。
改札を抜けると売店が早くもあります。ここではプール周りで利用する浮き具やシート類を販売しています。この先でも同じような店がありますので慌てて買わなくても大丈夫!値段もあまり変わりませんので、ご安心を・・・。
さてプールまでですが、草木に囲まれたトンネルをくぐりながら進みます。去年は雨だったのであまり気にしませんでしたが、こうした晴天の暑い日は日差しを遮る草木は非常にありがたいものです。しかも緑は健康に良いのです(ほんとかね?)。
草のトンネルを抜けると、プールの入口です。チケットを買い忘れた人もここで購入できます。値段は同じなのでご心配なく。
そして入場券売場の反対側が入口になっています。パレオをまとったお姉さんが出迎えてくれます。ちなみにこの付近は遊泳後の休憩場所として使えるように、ベンチが配置してあります。なかなか考えていますねぇ・・・。
改札では先ほどの半券を渡すと、「行ってらっしゃい!」という優しい声をかけてもらえます。あぁなんて優しい施設でしょう・・・。
さて改札を抜けると、ここで靴を脱ぎます。これ以降は原則として土足禁止です。サンダル以外の靴は利用してはいけないことになっているからです。靴を脱いで進みましょう!
靴を脱いでも非常に清潔はフロアなので、安心です。あまりヌメリ感も無いので・・・。更衣室には所狭しとロッカーが並んでいます。その数男子更衣室だけで2700個近く。大型タイプは200円で、小型タイプは100円。これは非常に安い!
さて、暑さも限界に近いので、まずは着替えます。更衣ブースはドアのタイプとカーテンのタイプとなぜか2種類ありますが、中はどちらも同じ。デパートの試着室の大きさです。
さらにシャワーブースも完備しています。もちろん温水なので冷たい!ってことはありません。
さらに、髪の毛のセットが必要な方にはドレッサーもあります。無料で使えるドライヤーもあります。そしてパンツの水を切る脱水機は洗濯機をそのまま流用・・・。無理して洗濯する人はいませんが・・・
着替えが終了したら、そのまま更衣室を抜けるともうプールのエリアです。ちなみにロッカーのトラブルなどが起こった場合は、このプールエリアの入口に対応の方がいますので、こちらにお願いしましょう。
さあ、場内を見てみましょう!
場内の構成
場内は8つのプールと4本のスライダーという非常に豪華な作りです。しかも一度入場した後は、再入場口からの出入りが自由という素晴らしい環境です。しかも水着のまま外に出てもOKというのだから素晴らしい・・・。再入場口では出るときにスタンプを手に押して、戻るときにはそれを確認。血圧計のような仰々しい機械でチェックします。
プールのエリアは日差しが非常に厳しいのですが、木陰や人工的に付けられた日よけがたくさんあり、日焼けしたい人にも、日焼けしたくない人にも対応できています。ちなみにサンオイルやサンスクリーンの使用は禁止です。「誤って利用してしまった場合はシャワーで良く流してからプールに入るように」という放送が流れています(これって良いのか?)
とにかく陣地とする場所がたくさんあるので、自分のお好みで選びましょう。木陰や葦簀の下は人気があるので、早めに確保しないと埋まってしまいます。ちなみに全て無料のゾーンのなので早い者勝ちです。
大波プール
造波プールです。水深は最大1.2メートルで、波は最大で80センチの波が出ます。奥行きはそれほど長くありませんが、とにかくプールの幅が大きいのが特徴の造波プールです。
流水プール
距離も長いので楽しいプールですが、今年はなぜか水が少ないのでちょっと不満・・・。水深80センチ位でしょうか?これではちょっと泳ぐのは難しいのでは・・・
水路の途中には車椅子でも入れるようなスロープの入水路もあります。また多人数が一度に入れるように階段がプールに垂直に出ている入水場所もあります。
クローバープール
プールの形がクローバーなのでこの名前が付いているようです。いわゆる遊泳用のプールですが、ここも水位が低いのでちょっと泳ぐには辛いプールです。去年は良かったなぁ・・・?
コースロープが張ってあるところもありますが、ここは真剣に行き来する人のための場所なので止まってはいけません。これ以外の場所は楽しみ方は自由です。
幼児プール
ここは子供用のプールです。泳ぐというより水遊びのためのプールです。水遊びする子供とビデオカメラ片手に追いかけるご両親。だんだん見慣れてきました・・・この光景・・・
モニュメントプール
こちらも子供用ですが、中に噴水やモニュメントがあり、そこからの水しぶきで楽しむようです。ビデオを持たないご両親と子供という組み合わせ。やや子供の年齢が高くなっています。
冒険プール
ここは完全な子供のエリアです。噴水に滑り台、水鉄砲と子供が喜ぶアイテムが満載です!自由に遊んでいる子供が目に付きます。どちらかというと監視員がハラハラドキドキなエリアと言えます。
大滝プール
ここはプールというより水遊び場のような感じです。やはりどちらかというと子供のためのプールですね。滝の下ではしゃぐファミリーがたくさんいます。
渓流プール
昭和記念公園のスライダーは身長の制限があるので、これに該当する子供はこちらでスライダーを楽しみましょう。大人の方で楽しんでいる人もいますが、コースの形状を考えるとアチコチぶつかって痛いのでは??
この他には、自ら離れたところで遊びたい子供用のキッズガーデンや赤ちゃん用の休憩室もあります。赤ちゃん休憩室は授乳室を兼ねているので男子禁制でした・・・。
さて、こんなたくさんのプールがある昭和記念公園ですが、いつもの通りトイレをチェックしておきましょう。トイレは更衣室を出たところや、売店の脇など場内どちらかというと隅に配置されています。
肝心な中ですが、ちょっとおこぼれなどが目立っていたので、今回は省略します。
アトラクションとレンタル
アトラクションはスライダーが4つあります。今日はスライダーのタイムトライアルが行われていました。
さらに、今シーズンは土日にはスーパーアクアビスクという催しが実施されており、クローバープールの中でみなさんアクアビクスにチャレンジしています。ちゃんとインストラクターが指導してくれます。「ワン・ツー・・・」とかけ声をかけている横で、「迷子のお知らせです・・・」と放送がかかってしまうのはちょっと悲しいものがありますが・・・。
さて、レンタルですが場内ではデッキシートとブース、それにボートのレンタルがあります。どれも比較的お手頃の価格で設定されています。利用状況は6割くらいでしょうか?14時でこのレベルなので、終日売り切れにはならないようです。もっとも、これだけ無料のスペースが充実しているのならば、何も有料で・・・ということにもならないのでしょうか?
結構、おしゃれで豪華なんですが・・・ねぇ・・・。
物販・飲食
プール内の物販施設は、飲食施設に併設されています。大きな看板が目印です。商品はプール内で利用する小物が多くなっています。ゴーグルやサンダル・・・中には携帯灰皿まで売っています。でも場内は指定場所以外は禁煙なんですが・・・?
物販施設に比べると、飲食施設は非常に充実しています。しかもメニューは全て店舗の前に掲示されるという丁寧さです。ただし場内ではアルコールの販売はありません。
こうした、建物での飲食施設の他にも、ワゴンや車を利用した飲食施設があります。こちらは色々手が込んでいて見ていても楽しいです。
ケンタッキーがワゴン販売というのはビックリです。このお店は何店になるのでしょうか?
見ていてよく売れるのはなんといってもクレープ屋さんです。女性には大人気のようですぐに行列です。しかしダイエットして水着着て、ここで食べたら・・・なんとも女性は大変ですねぇ・・・。ちなみに小生はこの手の食べ物は食べられないので・・・あまりそばには近づきませんでしたが・・・。
さてこうした店舗の他に自販機も大活躍です。なんと言って暑いので自販機の飲料水は飛ぶように売れます。飲み終わったら当然ゴミになるので、ゴミ箱も非常にたくさんあります。
ゴミ箱は分別の違いで捨てる口の形状も違います。難しいのはペットボトル。「ビン」ですが・・・燃えないものだし・・・どうも悩む・・・答えは出ませんでした
感想
この料金で、これだけの楽しみが満喫できるのはなんと言っても国営施設ならではです。とはいうものの「親方日の丸」に甘んじること無いサービスは、民間の施設にもひけを取りません。改札の方、プール監視の方とも非常に笑顔のサービスを心がけています。
こうした良いサービスは是非とも、公営プールに行政として指導していただきたいものです。
公営プールはサービスという点ではひどいですからね!?
さらに驚かされたのは、柔軟な営業体制と飽くなき研究心!帰りにはアンケート調査をしている女性のスタッフがいました。国営施設でここまでやるとは・・・
アクアビクスに始まる、この夏の催しもたくさんあるようですし、「危うし民間施設!」という位の驚異を感じる昭和記念公園レインボープールです。
プールの出口では次回の割引チケットももらえます。何とも徹底しているというか・・・感嘆・・・しっぱなし・・・?
国営昭和記念公園(Showa Kinen Park , Showa Commemorative National Government Park)は、東京都立川市と昭島市に跨る日本の国営公園。
TEL | 042-528-1751 |
住所 | 〒190-8558 東京都立川市緑町3173 |
URL | http://www.showakinen-koen.jp/ |
入場料 | 大人 450円 65歳以上 210円 中学生以下 無料※プールなどの施設は有料 |
開園時間 | 9時30分~17時00分(夏時期は18時00分、冬季は16時30分と変動あり) |
アクセス | JR青梅線 西立川駅より徒歩2分 中央自動車道国立府中IC下車。国道20号線を立川方面へ。日野橋交差点を右折。 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
視察履歴
- 2004/08/21
- 広くて楽しいレインボープール
- 2001/07/21
- サービス満点の公共施設
- 2000/08/15
- サービスレベルの高い公共施設