2001年最後のプール
No.0081
しらこばと水上公園
視察日時 2001年 9月 2日
到着まで
早いもので、もう9月です。この夏アチコチ回ってきたプール視察シリーズも今回を持って終了となります。最後の施設はどこにしようか?と昨年のデータからチェックしていたところ、一つ行っていない施設があった!そう今回のターゲット「しらこばと水上公園」です。
埼玉県の水上公園は「川越水上公園」に続いて、今回で2箇所目。プール大好きの小生にとっては非常に羨ましい県です。
昨年同様、東武伊勢崎線の越谷駅からバスが出ていますので利用しましょう。
と、ここまでは昨年と全く同じペースなのですが、なんと今年に入り「埼玉高速鉄道」なる路線が開業し、その終点の駅「浦和美園」駅から直通バスが出るようになったのです。
浦和美園駅は2002年のワールドカップの埼玉会場である「埼玉スタジアム2002」の最寄り駅として落成しました。ワールドカップでは日本他、準決勝が行われる会場は10月にこけら落としの予定です(チケット買ったもんね!)。
てなことなので、帰りに利用したのですがここで浦和美園駅からのアクセスもご紹介しましょう。
東京へは営団地下鉄南北線に乗り入れているので、飯田橋などから直通で行くことができます。この方が安かった・・・。駅をおりると大きなスタジアムの屋根が見えてきます。
ちなみにこの駅は周囲に何もありません。ここからしらこぼと水上公園に直行バスが出ています。乗車時間は約10分程度ですので・・・。
浦和美園からのバスは第二駐車場に、越谷からのバスは第一駐車場に到着します。ここからはもう目と鼻の先です。
さてさて、車で来る人ですが、こちらはバスの第一駐車場横に広大な駐車スペースがありますので、こちらに駐車しましょう1日730円です。バスは1150円です。なぜか公共公園の駐車場は料金が細かいです。
車の通路は2レーンあるのですが、ブースは1ブースです。今日はそれほど混雑していないようで、1レーンでの対応になっています。
車を駐車したら、あとは入口に一直線!何ですが通行量の少ない道路に歩道橋が架けてあります。しかも横断歩道もあり、そこでは警備員が交通整理中・・・一体この歩道橋の役割は・・・?これはちょっと無駄遣いですよ!
チケット売場の構造は川越とよく似ています。同じ県の施設だから当たり前かもしれませんが・・・。聞いた話では埼玉県は東西に長い県で、東と西が対抗意識があるそうです。つまり東に作ったら、西にも作れ!という土地柄なんだそうで・・・こりゃ大変です。
チケット売場は8ブースですが、今日は3ブースが開いてます。改札も4ブースの5ゲートですが、車椅子が通れるように広くしているゲートだけを開けて出入り口が兼用です。ここでチケットをもぎられますが、チケットの印字には「川越水上公園」の文字もあります。結局県内の水上公園全ての共通チケットになっています。なるほどね!
おなじみの注意看板もあるのですが、「すいか類」とはすいかの他に何を指すのでしょうか?ちょっと不思議な気もします・・・。
揚げ足取るのはこれくらいにして、さて着替えましょう。改札を抜けると左側がロッカー室で、1階が女性、2階が男性のロッカー室です。
ロッカー室は奥にシャワー室と更衣ブースが用意されています。更衣ブースはカーテンが付けられています。そして埼玉名物(なのか?)「カゴ」もあります。
ロッカーは全てコイン式で、100円です。男性用が全部で5500個ロッカーがありますが、半分は閉鎖して利用できません。もっとも2000でも充分なのですが・・・。
ちなみに小銭を忘れた人にはちゃんと両替機があります。またちょっと一服と言う方のための休憩コーナーもあります。
さて着替え終わりましたので、外に出てみましょう!
場内の構成
相変わらず、大きな施設です。ロッカーから出ると大きなシャワーと洗眼器がど~ん!と出迎えてくれます。
実は小生先日、頭が痛くて医者にいったところ「結膜炎」と診断されてしまいました。抗生物質の投与ですぐ治ったんですが、夏に15箇所以上もプールに行くのは「年なんだから・・・」と医者に言われてしまいました。
プールから出るときはちゃんと目を洗いましょう!
さて今年もまずは場内をグルリと回りましょう。この施設もユーザーのことをよく考えています。特に怪我とバリアフリー対策は非常にしっかりした施設です。まずは床面ですがプールに近いところはウレタン材質で転んでも擦り剥かないような配慮があります。また床の色も暑くならないような塗色を選んであります。
橋も人工芝があり、階段でないので車椅子でも登れます。さらに滑らないように工夫があるので安心です。
さらに休憩エリアの充実ぶりは目を見張ります。
天然芝、人工芝、木陰、造形による日よけと、様々な形で休憩スペースが確保されています。これだけたくさんあれば、陣地には苦労しません。
続いてプールを見てみましょう。こちらは大小7つのプールがあります。
こちらは流水プールです。途中でショートカットするコースがあったりしてなかなか泳ぎ応えのあるプールです
こちらは「さざなみプール」です。その名の通り造波が出るプールです。造波は確かに「さざなみ」レベルですが、造波器付近は子供だけの遊泳はできません。
こちらは遊戯プールです。乳幼児のプールです。すり鉢状で水たまりと言う感じです。
遊戯プールへ流れ込んでいる「渓流」です。ここも水遊び場になっています。幼児から小学生くらいが対象でしょうか?もちろん岩は角が丸めてありますよ
こちらは「ジェットプール」です。いわゆる「ジャグジー」ですが、これだけの人数ではいるとちょっと引いてしまいます・・・。
こちらは変形プール。普通のプールにいくつかの形を組み合わせたプールで、50メートル、35メートルというコース設定がされています。
そしてこちらが名物「もぐりプール」。水深は200センチなので、25メートル以上泳げる人しか利用できません。今年は水底に浮き出て見える魚の絵が書き込まれてスケールアップ!
泳げない人はこちらののぞき窓から、泳いでいる人たちを見ることができますよ! 子供用のプールだって充実しています。
変形プールの一部は水深を浅くして子供用にしています。他のプールとは柵で仕切られていますので、流される心配はありません。
こちらは幼児プールです。水深は30センチです。場内2箇所に子供用のスライダーがあり、遊ぶ子供と、ビデオカメラ片手に追っかける両親の風景が目に付きます。 と、非常にたくさんのプールがあります。しかもプールはかなり大きめですので、本格的に泳ぐ人にも、水遊びを楽しむ人にも、カップルでいちゃつくにもベストな環境が整っています。
そして忘れてはいけません。今回もトイレをチェックしましょう。
中央は多目的トイレ
男性用のトイレも全てベビーホルダーや簡易ベッドが付いています。なんというサービスレベルの高さ・・・。
アトラクションとレンタル
場内のアトラクションと言えば、まずはスライダーです。ここのスライダーはカーブしているコースに特徴があります。
スタート地点は同じ場所なので、スターターは1名、着水ポイントは両方のプールが視認できる場所に1名います。ちなみに滑走時は座って体を起こして滑ります。どうも埼玉のプールは座って滑るタイプが好きなようで・・・。
これ以外のアトラクションとしては子供用のカートとミニゴルフがあります。
カートは100円で、ミニゴルフは大人400円、子供250円です。意外にゴルフが人気でした。わざわざプールに来てゴルフしなくても・・・と小生は思うのですが・・・。
さてゴルフの受付やレンタル品の貸し出しは、全て案内所で行います。案内所はこの他監視所も兼務しているので、受付には日焼けしたキムタク風の兄さん達がおります。
流水プールではボートの利用もできるので、貸しボートのサービスもあります。浮き輪は200円で、ボートは400円。ともに1時間単位での貸し出しです。
レンタルシートの貸し出しも探したのですが、さすがにこの広さ、特に必要がないのか?今日はたまたまやっていなかったのか?見あたりませんでした。その分、シートを持ち込んで座っている強者もおりましたが・・・。
物販と飲食
物販は基本的に入口にあるショップだけです。しかしこのショップがなかなかの強者。とりあえずプール周りで必要なものは何でもあります。とは言っても水着は無かったですが、公営プールにしては非常に立派です。
さてさて、場内の飲食施設ですが、こちらはテイクアウト方式のお店と、カフェテリア方式があります。
まずはテイクアウトから、入口入ってすぐ目に付くお店では3時以降は商品が「たたき売り」状態になります。見ていると3時で半額、4時過ぎると大盛りで半額になっています。いやいやこんな商売良いのでしょうか?
もう一点は一番奥にあります。こちらはハンバーガー屋さんで、喫食のためのテーブルも用意されています。奥だからでしょうか?あまり人がいませんが・・・。
もぐりプールの傍には売店がありますが、ここではお菓子類を売っています。チュリトスもあり、美味しい匂いが漂っています
これ以外に屋根付きのカフェテリア(というほどの感じはしないのだが・・・)が2店舗あります。一つは流水プール横、もう一つは幼児プールの脇にあります。
どちらも、軽食が中心で、ラーメン、焼きそば、カレーと言った王道がラインアップされています。今日は王道の権化「ラーメン」を食しましょう。
しょうゆ味ですが、まぁまぁ・・・ですね!?
ちなみにこれだけのメニューが揃っていますが、アルコール類はありません。ビールは無いのです・・・残念・・・。
感想
帰り際にパンフレットを発見したので、読んでみたところ埼玉県の水上公園は上尾市にある「埼玉水上公園」が最初にできたそうです。続いて「しらこばと水上公園」、「川越水上公園」の順にできたそうです。
川越が「西武ドーム」を意識しているのに対して、しらこばと水上公園は「埼玉スタジアム」とは・・・。埼玉県の東西意識はやはり熱いのだろうか??
と思うの反面、こうした対抗意識でたくさん水上公園のある埼玉県は羨ましい・・・。県政と市政の両方がこうしたスポーツへの理解がある県なのでしょう。来年はワールドカップもあります。10月には埼玉スタジアムのこけら落としもあります。ちょっと注目の県かもしれません。
雨でスタートした今年のプール視察シリーズもいよいよこれにて終了になりました。当初掲げていた20箇所には及びませんでしたが、ユネサンスとオーシャンドームを入れて19箇所とはまずまずの成果となりました。来年も今年行った施設が健全な営業をしていることを願いつつ(※ワイルドブルーヨコハマは閉鎖)今年の視察は終了です!!