東京モーターショー
No.0098
幕張メッセ
視察日時 2001年 10月 28日
到着まで
今日は2年に一度の自動車のお祭り、「東京モーターショー」に向かいます。かつて自動車レースの最高峰F1でホンダエンジンが圧勝していた頃は、モーターショーには大勢のF1ファンが詰めかけたものでした。
さてさて今日はどうでしょうか?場所は千葉の新都心(懐かしい響き・・・)の幕張です。小生の自宅からは新小岩から総武線、西船橋で乗り換えて武蔵野線から京葉線経由でおよそ30分の道のりです。
さすがに2年に一度のお祭りですから、主催者側も気合いが入っているようです。新小岩駅はもちろん、西船橋でもモーターショーの当日券が販売されています。以外に購入する人は多くて、10分ほどの接続待ち時間でも5組くらいの人が購入しています。
今回は、ホームページで調べて「電子チケット」を購入しました。なんとチケット代理店に申し込むと「i-mode」を通じて、バーコード付きの画像が送られてきます。これが当日チケットの役目を果たすという新しいタイプのチケットです。
i-mode付きの携帯を購入して始めて良いことがあったような気がします・・・。
さて幕張メッセですが、JR京葉線の「海浜幕張」駅が最寄り駅になります。今年の冬の寒い日に「幕張ガーデンプレイス」を視察して以来です。今日はそれほど寒くはないのですが、どうも雲行きが怪しい・・・。
海浜幕張に着くと、すでに威勢のいい声が飛び交っています。会場のグッズや使い捨てカメラなどが駅の構内で販売されています。
しかし、ホームで販売するのはちょっと危険ではと思うのですが・・・。
JRも協賛しているので、駅は臨時改札まで開けて駅員も総動員です。駅では混雑時でもチケットが要らない「イオカード」の販売もされています。ふと見るとおみやげに買っている外国人の方が・・・カードを買ってから切符を買ってます・・・。誰か教えてあげれば良いのに・・・。
さて駅からですが、メッセまでは屋根の付いた通路がありますので雨が降っても安心です。
で今回はメインゲートである北1ゲートに向かわないと行けません。実はこの電子チケットは入場ゲートが限られているのです。
しかし、まずはもう一つの大きなゲート北2ゲートからチェックしましょう。と言うことでメッセの北2ゲートに進みます。
北2ゲートを見た後に、北1ゲートに向かうために道路を歩いていると、なんと途中から有料のエリアになってしまいます。
モーターショーはメッセ全体を使って行う最大級のイベントのため、普段は同時に使わない道路の反対側のホールも利用しているわけです。
途中で警備スタッフからチケットの提示を求められて、誇らしげに電子チケットを見せると、無線で対面のスタッフに連絡。これで通行できるようになります。
どうせ道路を通行止めにしているんだから、もう少しましな方法はないのでしょうか?
ブツブツ言いながら北2ゲートに到着します。海浜幕張からはペデストリアンデッキをひたすら進むと問題なく着くのですが、今回のように一度道路に降りてしまうと、再び2階に上がらないと入場できません。入口は1階なので「上がって、下がって」と無駄な位置エネルギーの浪費になりました・・・。
やっと改札にたどり着いたところで、我慢していた空からポツリポツリ・・・。雨が降り始めてきました。
電子チケットはあまり利用者がいないようで、通路の右端の1ブースだけが専用改札です。しかも利用者は小生以外いない!!なんかETC付の車で首都高を走るようです。
改札ではまず荷物のチェック。サッカー観戦で慣れているのでカバンを開けたまんまなんなくパス(って別に怪しいものは持っていませんが・・・)。
続いて電子チケットで改札です。改札ではパソコンにつながったハンディスキャナで携帯のバーコードを読みとって通過。しかし、手際が良くないので以外に時間がかかる。スキャンした後にサーバーからの戻り信号が遅いようです。まだまだ改善の余地ありですねぇ・・・2年後に期待しましょう。
と言うわけで中に入れたので、場内を見てみましょう!!
場内の構成
幕張メッセは5つの建物から構成されています。海に向かって水平に並んだ「東ホール」「中央ホール」「西ホール」。中央ホールの駅側に「イベントホール」。そして道路を隔てて「北ホール」になっています。
通常のイベント時には「東ホール」から「西ホール」の3つのホールを中心に行うようですが、今日は特別です。北ホールとイベントホールの間の道路は通行禁止。チケット持っていない人も入場禁止。仮設の柵で囲っています。
東ホールから西ホールまでは「中央モール」と呼ばれる、通路でつながっています。この中央モールのちょうど中心からは、イベントホールと北ホールに向けて「メッセモール」というペデストリアンデッキがあるのですが、今日はそれだけではとても捌けないので、道路を閉鎖して2層分の動線を確保しています。
夏の花火会場での将棋倒し事故などの教訓から何でしょうか?
さて北1ゲートに話は戻りますが、ゲートの周りにはロッカーがあります。大きさは5段のタイプと2段のタイプ・・・。あぁなんだかプールの視察を思い出す??
ロッカーエリアは屋根が付いているのですが、ロッカーが濡れない程度で、雨が降っているときには傘を差さないと荷物を取り出すときに濡れてしまいます。
もう少し幅があれば・・・一番良いのは全部屋根があれば・・・まぁそこまではねぇ・・・。
さて入口ですがさすがに大きいです、建物が非常に高いのであまり目立ちませんが、入口は広いですねぇ・・・。
それでは各ホールを順に見ていきましょう。で、その前に恒例のトイレチェック。今日は大変です。何せトイレは大混雑。残念ながら全ては撮影できませんでしたが・・・。
では、中に進みましょう!!
北ホール
まず最初に入ったのが、「北ホール」です。今日はここでは2輪とオプション装備の展示があります。ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキと国内の4台メーカーに加えて、最近人気の出てきたドゥカティ、そしてプレミアムバイク「ハーレーダビットソン」等が所狭しと展示されています。
小生は残念ながらバイクの免許は持っていません。でもこうした展示会を見るたびに、良いなぁ・・・と思います。
バイクって大人の究極のおもちゃですよねぇ・・・。でも場内をよく見ると結構女性の方が多いのにはビックリです・・・。
仮面ライダーのサイクロン号なんかも展示すればいいと思うのですがねぇ、スズキさん!?
最近は、スーパーバイクなんて言うレースも結構メジャーになってきたので、ドゥカティなんていうメーカーもおなじみになってきました。イタリアンレッドのバイクは女性に人気のようです。
そしておなじみハーレーダビッドゾン。こちらはバイク乗りの方には憧れの逸品のようで、みなさんバイクにまたがって至福のときを満喫しているようでした・・・。
BMWというと車のイメージが強いのですが、バイクも作ってるんですよ!最近は乗ってる人も多くなりました。こちらはバイクの他にはライディングスーツなどの展示もあって、ちょっと変わっています。でも、この服で寒くないのかねぇ・・・?
バイクメーカーの先は各種のオプションの紹介コーナーが並びます。プラグにショック、フィルタ等のエンジン内部の機器に加えて、チャイルドシートのブースなどもあります。時代ですねぇ・・・。
チャイルドシートのブースの横からなぜか2階に上がれるようになっていて、2階には授乳室や子供のプレイエリアがあります。なんと3歳~6歳のお子さんは預かってくれるサービスまであります。
なんと、このエリア仮設なので、パーテーションで囲ってあります。そのパーテーションには千葉県の幼児の書いた車の絵がビッシリ・・・。なるほど凝っています。
残念なのはこうしたサービスがあることがあまり場内には明示されていないこと。子供を預けてちょっと見て来ようとなる人が少ないんでしょうか?
さらにこのエリアには未来の車のユーザーのためにミニカーのトミカが頑張っています。なんとこのモーターショーのコンセプトカーのミニカーまで用意しています。なんという気合いでしょうか?
見ていると、さんざん子供を連れ回したお父さん達が、子供の口封じにミニカーで手を打っているように見えるのですが・・・?
イベントホール
さて北ホールを後にして、先に進みましょう。今度は道路を渡ってイベントホールです。ホールの中で気がつかなかったのですが、外はかなり雨がひどくなってきました。
でもホールの間には屋根がある・・・のですがこれがなんと屋根が高い。吹き込んでくるので殆ど屋根の役目をなさず・・・。もっと幅を広くするか屋根を低くして欲しい・・・。
屋根が付いているの通路には階段があります。スロープは屋根から外れていて、ちょっとバリアフリーではありません。
通路を出てからホールの壁をグルリと回って、イベントホールに入ります。今回の東京モーターショーは主催しているのが「自動車工業振興会」という団体です。まぁ日本の高度成長を支えた産業の偉い人たちが集まって作った会なのでしょう(詳しくは自分で調べて下さいよ・・・!!)。
てな訳で、ここまでどれだけ努力してきたかを知らせたり、車ってどんなものなのかをきちんと説明する場所も必要になるわけです。このためのエリアがイベントホールに設けてあります。動物園でも「動物園の歴史」を学ぶ建物がありますもんね!?
さぁイベントホールですが、これが大きいじゃないですが、バスケットの試合くらいなら楽にできそうです。プロレスもありかも・・・?
ホール内には、日本の名車と呼ばれる車がズラリ・・・中でも目を引くのは国産第1号の自動車といわれているオートモ号。これは作った人の名前を取っているそうなのですが、親族の方が以下に苦労をしたかをビデオで語りかけてきます。
「日本には日本刀を作る技術がある。だから欧米に負けない車だって作れる」という信念で作ったそうなのですが・・・。
こうした先人の苦労の積み重ねで現在があるわけで、このエリアの先には電気自動車のデモ走行を体験できるブースがあります。
自動車の歴史を感じさせるイベントホールです。
そして最後に客席に上がってからホールの外に出ると・・・なんとこちらが正式な入口だったようで・・・。
何とも・・・まぁいいか?
東ホール~西ホール
イベントホールを抜けるといよいよ東ホールから西ホールまで3つのホールをぶち抜いた自動車のエリアになります。
中央のホール前には大きなエントランス広場があります。イベントホールからは一度外に出るとこの中央に来ることができます。そしてイベントホールを出て左に回り込むと西ホール側の通路に出てきます。
ホールのつなぎ目は東側が「いこいのモール」、西側が「やすらぎのモール」と呼ばれています。どちらも基本的には休憩スペースなのですが、今日は天井から激しい雨漏り(なのか、屋根がないだけなのか?)が・・・。これではいこいもやすらぎもどっかに飛んでいってしまいます。
今回は西ホールにはニッサン、マツダが中央にはトヨタとホンダ、東ホールにはGMと世界の自動車メーカーがしのぎを競っています。
会場の地図を見ると西から東に一周するような動線になっているので、西側から見ていきましょう。
ニッサンはGT-RとフェアレディZのコンセプトモデルが鎮座しています。こちらは大人気です。もう少し展示場所が高ければ近くでよく見えるのに・・・。残念。
一方マツダはRX-7の後継車種RX-8です。とってもスッキリとしたデザインです。こちらは展示場所の高さが高いので見やすくて良い。
この他にもBMWのコーナーやブリジストンのコーナーには今年活躍したF1マシンの展示があります。こちらは大人気です。こんな近くでF1マシンが見れるのはここだけですからね!!
近くで見てもかっこいい!!
続いて中央ホールに行きましょう。こちらは通路奥にホンダ、三菱、トヨタ、ダイハツと国産が並べば、反対側にはフェラーリ、ダイムラー(ベンツ)、ポルシェ、ランボルギーニと外国の有名どころがズラリ・・・。
国内メーカーはどちらかというとコンパニオンのお姉さんで勝負なのですが、海外メーカーは車を見てくれ!!といわんばかりの全面対決。
車の配置は海外メーカーの方がちょっとうまい。2層にして2階からも見れるようになっています。ポルシェなんかはフロア自体に傾きを持たせて人の流れを作っています。
やるなぁ・・・。
国内メーカーは展示位置がどれも低くて、よく見えない!!
混雑の原因は、カメラ小僧にもあるのですが車を見に来たんだから・・・もう少しなんとかならんものでしょうか?
さて東ホールです。こちらはワーゲン、プジョー、ロータス、オペルといったちょっと「通な」車メーカーが立ち並んでいます。
ワーゲンは新型ビートルでスタッフもみんな元気。非常に好感が持てるブースです。
迎え撃つ、国産メーカーはスバルとスズキ。これにイスゞです。ただこのホールでは海外メーカーの攻勢否めません・・・。別に戦っているのではないんですが・・・。
海外メーカーはコンセプトモデルの他に実際にレースで使われた車が多いですね。スズキも負けじとフォーミュラカーを持ち込んでいますが・・・
どのメーカーもスタイルは丸みを帯びているものが多くなっている感じがします。これからの車は丸みを帯びたタイプになっていくのでしょうか?
車って10年周期で、丸形と角形が繰り返しているそうなんですが・・・どうなることやら・・・。
物販と飲食
今日は大混雑です。しかも雨。場内は雨の滴がついた傘がたくさん。一応傘袋はあるのですが、殆ど使っている人はなし!!
小生のように傘を忘れた人は大変です。傘は西ホールの売店と、北ホールの売店で売っています。西ホールは駅から一番遠いので、ここではなくて東ホール側で売って欲しいんですが・・・
東ホールから近い「巡り会い広場」で傘を売ればいいのに・・・と思うのですが・・・。結構欲しそうな人が多いので・・・
場内の物販施設は、モーターショーの袋です。各メーカー示し合わせたように袋をくれません。結局持ちきれなくなって手提げ袋を買うはめに・・・。
袋は2種類あって、エコ袋(200円)と普通の紙袋(100円)。さんざんパンフレットもらって今更エコも何もないような気がするのは小生だけでしょうか?
この他にはガイドブック。これはCD-ROMでも買えるのだ!!でも何で別のショップで扱ってるのでしょうか?なんか管轄が違うのかなぁ?
さて飲食施設ですが、メッセにはレストランもあります。国際会議場のエリアに一つと、東ホール、西ホールに一つずつ。
東ホール側は駅に近くて混雑しているので、西側のレストランに入ります。中は3種類の店舗があり、中央が客席。好きな食べ物を好きなお店で頼める「屋台村」方式です。
メニューは麺類とカレー、そして洋食系の3種類です。今日はビールがよく出ているようで、各テーブルには紙コップがたくさんあります。
いつもの調子だとビールは欠かさないのですが、実は昨日サッカー観戦後泥酔しまして、今日はもう飲めません・・・(ナビスコカップマリノス優勝万歳!!)。
飲食施設は現金払いですので、万が一種切れの方には中央のエントランス広場にATMもありますので・・・。
飲食施設はかなり充実していて、スタンド形式ではいこいのモールとやすらぎのモールでも販売しています。海外から来た人は結構この手のお店で済ましています。
ここでは軽めにして、ガーデンプレイス当たりでじっくり二人で・・・という方法もありですよね。あくまでも二人できた人は・・・!?
感想
この前幕張メッセに来たのは、WINDOWS95が登場した頃だったので、もう5年以上前になるわけで・・・これだけのイベントは初めての体験でした。
さすがに大きな施設です。ホールはイベントの規模によって分割して利用することもあるので、飲食施設も2箇所あります。T字型にできているので、左右両方に同じものを設置する必要があるのは効率が良いとは・・・。
東京ビックサイトとよく比べられますが、ここの方が搬入や搬出は圧倒的に有利です。なにせ展示エリアがグランドレベルですから・・・。
今回のような全てのホールを使ったイベントのときは警備も含めて周辺の交通整理も大変なようです。まぁそれだけお金をかけてももとを取れるイベントではあるのですが・・・。
今度は中規模くらいのイベントのときに来てみたいと思います。
最後に、イベントの華コンパニオンの姿もちょっとご紹介!!
幕張メッセ(英:Makuhari Messe)は、千葉県千葉市美浜区の幕張新都心に位置する日本最大級のコンベンション・センター。国際展示場2棟11ホール、国際会議場、幕張イベントホールを有するアジア地域有数の国際見本市会場及びMICE施設。国際展示場の正式名称は千葉県日本コンベンションセンター国際展示場。
TEL | 043-296-0001 |
住所 | 〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬2−1 |
URL | https://www.m-messe.co.jp/ |
アクセス | JR京葉線 海浜幕張駅より徒歩5分 |
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