テーマパークなのかショールームなのか?
No.0104
メガウェブ
視察日時 2001年 11月 11日
到着まで
昨日の冷たい雨とうって変わり今日は非常によい天気。でもこの天気も長続きしないそうで、こんな日はためてしまった洗濯物を一気に!!そして今日はウォーターフロントお台場に向かいます。
今日の視察ターゲットは「メガウェブ」です。この付近はヴィーナスフォートに観覧車を含めて、「パレットタウン」と呼ばれています。
場所は新交通ゆりかもめの「青海」駅から徒歩30歩です。
青海駅を降りて左に曲がるとすぐにパレットタウンです。パレットタウン全体の案内板もあるのですが、パレットはよく見えるのですが、「TOWN」の文字が黒なので、遠目からだとよく見えないのです。せっかく色とりどりの文字なのですから、黒でない方が良いのでは・・・?
さてパレットタウンですが、青海から来ると左にヴィーナスフォート、右にメガウェブとなります。ヴィーナスフォートに来たときには雪が降っていましたが、今日は晴天です。
メガウェブはトヨタのテーマショールーム(なんて言葉があるのかな?)です。入場料金は無料ですが、中にいくつかあるアトラクションに関しては有料です。
場内は3つの建物に別れています。ショールームのエリア「トヨタシティショーケース」と「フューチャーワールド」さらに「ヒストリーガレージ」です。このうち「ヒストリーガレージ」はヴィーナスフォート側の建物の中(つまりヴィーナスフォートの隣)になります。
シティーショーケースとヒストリーガレージは2階層になっています。
シティーショーケースの1階と2階にはインフォメーションがあって、ここで各施設の場所の位置など確認しておくと楽です。
トイレは2階と1階の両方にありますが、2階は非常に狭いので、1階のトイレがお奨めです。非常に清潔ですし、たくさんありますので・・・。
では一つづつ見ていきましょう!!
トヨタシティショーケース
メガウェブはトヨタのショールームをベースにしたテーマパークです。まずは「トヨタシティショーケース」から見てみます。
内装の基本色は白で、明るくてとても広く感じます。壁面にはガラスがたくさん使われているので、今日のように天気の良い日は日差しも射し込んでとってもいい雰囲気です。
中に入ってまずビックリするのが車の展示方法です。今までいくつかショールームを見てきましたが、メガウェブの場合は、車だけを展示するのではなく、その車を使ったレジャーを想定した展示をしているのです。
例えばファンカーゴやBBのようなレジャービークルは行楽を想定した荷物などを横に配してみたり・・・とても工夫しています。
何とも斬新な展示方法です。
かといって昔からの展示スタイルを放棄しているわけではなくて、スポーツカーやラグジュアリーカーは鎮座ましましています。
但しターンテーブルに乗っかっている車のそばでは、車を前から写真撮るのは難しい状態でした。これは残念・・・。
トヨタと言えば市販車販売でなおなした会社ですが、レースにだって参加しています。来年はF-1にも参加するのですが、現在はインディカートにたくさんのマシンを供給しています。
もちろんこうしたレースカーも展示されています。
フォーミュラーカーはやはりかっこいいです・・・。さらには、GTレース用の車なども展示されています。レース好きにはたまらないでしょう!?
さて展示してある車もいろんな種類がありますが、このショールームはテーマパークと言うだけあって、アトラクションもあります。
中でも一番人気は「E-COM」。これはトヨタが開発した自動運転システムで、このテストコースが、メガウェブ内に設けてあります。
道路に埋め込まれたセンサーを車が関知して自動的にハンドルを操作すると言うシステムです。いよいよこんな時代になったのですねぇ・・・。
ちなみにこの待ち時間が40分です・・・途中アチコチに停まって場内を周遊バスのようにグルリと回ります。
続いては、「ミッション・トライアングル」こちらはトヨタの実車を改造したシミュレーターに乗って、ドライブシミュレートしながら宝探しを行うもの、ヴァーチャル空間でデータキャリーゲームを車で行うと考えて下さい。
残念なのは3台あるのですが、プラドのところは施設の裏手側になり人が少ないのです。3台まとめて呼び込みとかを共有すればもっとたくさん入るのでは・・・と思います。
続いて、同じくシミュレータ系です。市街地とテストコースを走り、運転の技量をチェックする「ディアルステージ」さらにはレーシングカーのコックピットを体験できる「AVR」こちらはモーションに乗り込んで、ゴーグルを装着してからという本格的なものです。
さらには、ブースに乗り込んで行うVRDや3Dモーションシアターなんかもあります。
これらのアトラクションを利用するときにはお金がかかるのですが、これもメガウェブのメンバーズカードに加入すると割引があったり、時間の予約ができたりするのです。
ここまでは主にシミュレート系のアトラクションですが、本当に車に乗ることだってできるのです。試乗体験「RIDE-ONE」です。全長1.4キロのコースを2周して、料金は300円。しかもこの予約を情報端末の「GAZZO(ガズー)」からできるのです。GAZOOは場内各所に設置してあって、どこからでもアクセス可能です。
これだけのアトラクションと試乗にショールームまであるメガウェブ。完全に予想以上で凄く遊んでしまいました。車好きにはたまりません。
欲を言えば、アトラクションをもう少しばらして配してくれると混雑が緩和されるのではと思います。あのエリアだけ異様な人だかりです・・・。
では今度は、外に出て見ましょう!!
フューチャーワールド
さて今度はいったん外に出て第2のエリア「フューチャーワールド」に行きましょう。
メガウェブの2階からデッキを伝って行くと右手に観覧車、左手に「フューチャーワールド」が見えてきます。フューチャーワールドには「3Dコースター」とライドカフェ、さらにはITS技術の紹介コーナーがあります。
コースターなので写真は撮れませんでしたが、なかなか楽しいです・・・。
ちなみにITS紹介コーナーでは監視員の方の視線が厳しくて・・・写真はOKだと思うんですが・・・。
ヒストリーガレージ
ちょっと気まずい雰囲気になったのでフューチャーワールドから退却して、今度はヒストリーガレージに向かいます。こちらは往年の名車が展示されているエリアです。
場所がメガウェブの反対側でヴィーナスフォートの建物の1階の一番奥にあります。「サンウォーク」と書かれている看板をひたすら直進します。
ヒストリーガレージの1階は、車の展示の他、マエストロと呼ばれる職人さんが車を整備する姿を見ることができるそうです。これはちょっと楽しみだったのですが・・・今日はお休みのようで・・・残念・・・。
この他にはオープンカフェがあったりするのですが、日陰なのでちょっと寒い・・・。
さて今度は2階に上がります。非常に小さな階段なので先行き不安だったのですが、登ってビックリ。車の展示がヴィーナスフォートしています。
なんとこのエリアは車の展示の雰囲気を出すために場内の照明を落として、アメリカの夜の街並みを意識しているようです。
で、車なんですがトヨタの車だけではなくて、ニッサンにホンダ、フェラーリ、メルセデス、ジャガーにシボレーと世界中の車メーカーの往年の名車があります。残念ながら乗り込んだり触ったりはできないのですが、これだけの名車を近くで見れるなんて・・・素晴らしい・・・。
このエリアは写真は自由。但し三脚などの持ち込みは禁止です。
暗がりの中にあるガレージの前にジュークボックスがあり、これで好きな年を選択するとその年にあったことがダイジェスト映像で見れるコーナーもあります。ちなみに小生が生まれた年を選んでみると、「全日空機墜落」「カナダ航空機炎上」「早稲田大学厳戒態勢で入試」等暗いニュースばかり・・・なんて年に生まれたんだろうか・・・落胆・・・。
まさにガレージの雰囲気で作られた博物館です。いやぁこれは凄い!!
物販と飲食
メガウェブは3箇所の建物に別れていますが、それぞれに物販施設と飲食施設を持ち合わせているのは凄いことです。
テーマパークと名乗っている施設でも結構物販施設や飲食施設はいい加減だったりしますから・・・。物販施設はもちろん車に関しての商品が多くなっています。
トヨタの純正スポーツチューンであるTOMSの商品なども買えます。
驚いたのはパンフレットの自動販売機があることです。販売店に行けばもらえるものがなんとここでは100~200円で販売されています。
でも、販売店でウダウダ話聞かされるよりは200円で買った方が良いかも・・・という方々がたくさんいます。見ていると結構みんなまとめて買っています。
以上はシティーショーケースですが、ヒストリーガレージではミニカーが販売されています。この数たるやそこらのおもちゃ屋は顔負けです。世界中のミニカーがあるのですから・・・。
一方食べる方ですが、カフェテリアがシティショーケースにあります。カフェはヒストリーガレージとフューチャーワールドに一つずつ。
カフェテリアはメニューも本格的で、お台場のフジテレビを見ながら食事ができます(!?)。できれば海が見たいところですが・・・この立地ではしょうがないでしょう。
カフェテリア方式で注文して先にお金を払うのですが、飲料以外の食べ物を注文すると番号札付きの燭台のようなものをくれます。これを持って好きなところに座りテーブルに置いて待っていると食事が運ばれてきます。
テーブルサービスとカフェテリアのハイブリットカフェテリア(造語)です。電気とガソリンで走る車があるのですから・・・ねぇ・・・??
一方のカフェですが、ヒストリーガレージでは屋外でも楽しめるようにオープンカフェがあります。でも今日は寒い・・・。でここで究極の選択を迫ってきます。
寒さと料金どっちとりますか??
感想
入場料が無料で、これだけの設備。しかも飲食施設も物販施設も充実しているというメガウェブ如何でしょうか?
入場料を取るテーマパークは青ざめるような楽しさでした。唯一エンターテイメントがないでは?と思ったら、なんとイベントで大道芸選手権を実施中で、メガウェブ内でもパフォーマンスを行っています。
大道芸のようにステージを選ばないエンターテイメントはこういう施設にピッタリです。
イヤイヤ恐れ入りました。危うしテーマパーク!!ってここもテーマパークらしいのですが・・・。