オープン日です!!
No.0130
アクアワールド大洗
イルカショー入場整理券
視察日時 2002年 3月 21日
到着まで
今日は休日。新しい水族館がオープンするという情報を発見して早速視察に向かいます。場所は茨城県の大洗。かつて「大洗水族館」と言われていた水族館がこのたびリニューアルして「アクアワールド・大洗」となったのです。
自宅からは上野に出て、特急ひたちで水戸まで向かいます。水戸までは約90分。いつものごとく、ぐっすり眠れます。
水戸からはカシマスタジアムに行くときに利用する、「鹿島臨海鉄道」に乗り換えてここからさらに20分近く・・・。同じ関東の水族館ですがなかなかの距離です。お手軽レジャーと言うよりは週末旅行に近い感覚になってきました・・・。
鹿島臨海鉄道の「大洗」駅が最寄り駅なのですが、なんとこの駅はすでにリニューアルのお祭りモード。駅の至る所に「オープン!!」の文字が踊っています。
ここまで力を入れているのだから、ここからのアクセスも完璧では!?と思ったのですが、なんと次のバスまでは1時間近く時間があります・・・。
鹿島臨海鉄道自体がローカル線なのでそんなに本数はありません。少しはアクセス考えて欲しいように思うのは・・・自分だけではないようで、駅の周辺にはバスを待つ人の困惑した顔が・・・たくさん。
グチを言っても始まらないので、ここは意を決してタクシー乗り場に向かいます。タクシーで約20分。やっとアクアワールド大洗に到着しました。
海に面した所にあるので、潮風が冷たいというのが最初の印象です。オープン時の混雑を忍ばせるようなたくさんの仮設スタンションが置かれています。現在時刻は12時過ぎなのでお客さんの流れも一段落という感じでしょうか?
まずは駐車場から見てることに・・・。
駐車場は海に沿って水族館からまっすぐに延びています。広いのですが縦長の敷地なので特に駐車場所の目印などは要りません。これは便利!?
ちなみに警備員も何人かいますが、誘導らしい誘導は??
駐車場から施設の場所がすぐに確認できるのはありがたいのですが、とにかく歩くと距離があります。平坦なのでベビーカーや車椅子でも問題なしですが、この距離は現代人には堪える距離です。
やっと戻ってきましたので今度は発券所を見てみましょう。今日はオープン人言うこともあり大きなラバーのアーチまで用意されています。
入口前ではオープン時の混乱を防止すべく配置されていた警備員が業務終了するようで終礼を行っていました。最もこうした業務はお客さんの入れない場所で行って欲しい気がしますね。みんなの見ている前で「お疲れさまでした!!」と大声で・・・。
さて、チケット売場は自販機と手売りの2種類があります。手売りは割引などの対応のためのようで、殆どの方は自販機を利用していますが・・・。
こんな中オープン時の混雑対応用に作られた「仮設ブース」もあります。2人の人が対応していますが、混雑は収まったのですから、撤収しても良い気がしますが・・・?
施設がオープンするときには色々とゴタゴタがあるようですが、どうやらここも例に漏れずといった雰囲気が漂ってきます。
コスチュームも入口の方はまぶしいばかりの「赤」で、笑顔で「こんにちは」といわれた瞬間には救われた気がします。ちなみに改札は4列対応できるようです。とってもシンプルな構造です。
それでは中を見学してみましょう!!
場内の構成
入場時に手に入れたガイドブックによると観覧の順路が一応決まっているようなので、それに沿って廻ってみましょう。
観覧順路(観覧ストーリーと呼んでいるようです)は次の通りです。
- 出会いの海ゾーン
- 暗黒の海ゾーン
- 世界の海ゾーン
- ミュージアムゾーン
- 世界の海ゾーン2
- 森と川のゾーン
- 出会いのデッキ
- オーシャンゾーン
- マーケットプレイス
となっています。ガイドマップと照らしてみると、どうやら下層階から上層階に上がっていくようです。
ちなみに館内でわからないことなどがあったら、案内所で聞けます。ここにはベビーカーや車椅子のレンタルもあるようです。最もベビーカーをレンタルしている人は殆ど見られませんが・・・。
では、館内へと思ったのですが、まずはトイレで用を足してから・・・というわけでお馴染みのトイレチェックです。
それでは改めて、館内を廻ってみましょう!!
2階~3階
アクアワールド大洗のエントランスは3階になります。改札を抜けるとまずは「出会いの海」ゾーンになります。
大きな吹き抜けのあるフロアに円筒形の水槽がいくつか並べてあり、この中には“魚屋さん”でお馴染みの魚たちが回遊しています。
大きな仕掛けなどはありませんが、とりあえずは水族館にやってきた!!という雰囲気は味わえますね。明るいフロアを進んでいくと通路が左に折れて、ここからは真っ暗!!。今まで歩いてきたところが吹き抜けからの太陽光で明るく感じたので、一瞬前が不安になります。
ここから先は2階にスロープで下っていきます。大きく回りながらスロープを下ると、「出会いの海の大水槽」という所に出てきます。なんと80種類、20000匹の魚が回遊する大水槽です。
この大きな水槽には暗闇から出てきた人は皆驚きです。「うぉ~」「わぁ~」というどよめきがアチコチでおこっています。しかしあまりに暗いような気がします。迷子とか発生しないんでしょうか??
続いて今度は水槽までもが暗くなる「暗黒の海ゾーン」になります。深海の魚ということで気を使っているんでしょうか?それにしても怪しく光る魚だなぁ・・・とよくよく見るとCG映像でした・・・。だまされた・・・。
続いて、大陸棚の魚のコーナーへ。こちらはモニターによる説明があるのですが、魚が動いていると水槽で確認するのは難しい・・・どこの水族館も一緒ですが、この説明方法はなんとかならないものでしょうか?
続いて進むと「世界の海ゾーン」に出ます。こちらは「サメ」や「マンボウ」といった人気の魚たちのゾーン。間近でサメを見ると確かに怖い。こんなものに海であったら、戦いたくは無いですよね!?
場内は非常に暗いので、カメラでの撮影は殆ど無理でした・・・自分の目で確かめましょう!?
暗いゾーンをずっと歩いてきたのですが、突然明るくなってきました。この先は「ミュージアムゾーン」です。いわゆる座学のエリアです。他の水族館ではこうした座学やパネル展示を実際の水槽の横に置いたりしているのですが、アクアワールド大洗ではこうした展示を一箇所に集めているようです。
このエリアは食べ物の販売やグッズも販売されています。ちなみに、イスに座って映像を見るコーナーもありますが、疲れた人の休憩所になっている場合が多いようです。
4~7階
3階からエスカレータで一層登ると今度は「世界の海ゾーン2」という場所に出ます。こちらは水族館では人気の「ラッコ」「アザラシ」なんかが飼育されています。
おもしろいのは4階と5階の両方からラッコやアザラシが見えるようになっていることです。
4階から見ると水槽のやや下から見るような角度になります。5階からだと上から覗き込むような角度になります。
ちなみにこのときにはアザラシの食事タイムで、飼育員が餌を与えながら、お客さんの質問に答えています。お客さんの側に司会の女性がおり、飼育員の回答はマイクを通して聞こえてきます。なるほど・・・。しかし飼育員がどうも変??こんなにやせているのはなぜ?
よく見ると、ガラスが湾曲しているので飼育員がこうして歪んで見えたりするのです。あぁもったいない・・・。
この他にも実際にヒトデなどを触れる体験水槽のコーナーもあります。
係員が触り方などを教えてくれた後、実際にヒトデなどを掴むわけですが、ヒトデにとって見ればいい迷惑かも??
体験水槽の他、子供向けの遊具エリアもあります。よく見るとイソギンチャクに飲み込まれた子供のようにも見えますが・・・。
4階からは吹き抜けになっていて、7階まで一気に登ることもできます。7階まで上がると大洗の海が一望できる展望フロアになっていました。昔の大洗水族館もここから見ることができます。
天気の良い日は展望フロアの外に出れるようですが、今日は風が強いということで外には出ることができません。
さて7階まで登ってしまったので、後は下るしかありません。次は「イルカショー」に行って見ましょう。
イルカショー
イルカショーは「オーシャンシアター」と呼ばれている専用シアターで行われます。この場所は「オーシャンゾーン」と呼ばれる場所にあります。
オーシャンゾーンはこのシアターの他、ペンギンやアシカなど屋外飼育も見学できます。
水槽への落下防止のために、柵が付いているのですが、何ともこの柵。ちょうど目線の位置になり少し見学がしにくいのが残念。最も子供ならこの柵の下のガラス越しにバッチリなんですが・・・。
オーシャンゾーンにはペンギンの赤ちゃんが見学できる所もあります。ちょっと臭いがこもっているのが辛いんですが・・・。
さて、イルカショーですが、こちらは大人気で各回整理券を配布しています。一応定員は数えているようなんですが、時間ぎりぎりに入ると席の保証はありません。ちなみに係員も「立って見て下さい」と冷たい・・・。
さてショーが始まると司会の女性が壇上に・・・。マイクのスイッチを入れ忘れたようで、少し焦り気味・・・。
続いては、オットセイの登場です。お馴染みのボール回しや、輪投げ、逆立ちとそつなくこなしていきました。
続いてイルカの登場。こちらは訓練が足らないのか?新装施設で緊張しているのか?お馴染みの玉突きジャンプが失敗することが何度か・・・。場内少し苦笑!?
続いてワールドカップイヤーにあわせてか?イルカのサッカー大会。人間の守るゴールをイルカがシュートする。これも枠を捉えられないイルカもいます。
何事も最初からうまくはいかないようで・・・。
物販と飲食
場内には軽食とグッズの販売のエリアが4階のミュージアムゾーンにあります。飲食のエリアは混雑していますが、よく見てみるとメニューに入っていないものまで販売しているので、お客さんが購入時に気が付いて“追加”することが原因のようです。
物販施設の方は水族館の定番グッズ(お菓子&ぬいぐるみ)があります。
もう少しきちんと食事をしたい人は、改札を出て、左にある「マーケットプレイス」を使いましょう。こちらはご当地の名産品から、アクアワールドオリジナルグッズまで様々な商品が並んでいます。
ちなみにここで買い物をして、再び館内に戻りたい人は改札を出るときに「再入場スタンプ」を押してもらいましょう。
さて飲食施設ですが、水族館ならでは(??)の新鮮な魚介類のメニューがたくさんあります。もちろん水族館の魚を卸している訳では無いですが・・・。
水族館にしてはかなりの規模のフードコートもあります。食券を買ってから注文するのが“原則”のようです。もっとも原則なので、直接レジでお金を払っても受け付けてくれるんですが・・・。
この他寿司屋さん等も大人気。ネタも大きくてここのお寿司はお奨めですね。
日頃の欠食ぶりが効を奏してか2食も食べてしまいました。
感想
最近はテーマパークなどの運営を手本にしている水族館などが多くなりました。同じ集客施設であるので良い傾向であるとは思いますが、アクアワールド大洗もこうした手法を積極的に取り入れる努力はしているようです。
建物が横長ということもあり、場内の動線が狭いところがあるのは残念でした。歩いて回れる人は問題ないと思いますが、車椅子やベビーカーが通るときには少し辛い幅です。
場内には説明用のモニターがあるのですが、モニターを見てから魚を探すのはなかなか難しいです。できれば音声ガイダンスで流れると嬉しいんですが・・・。まぁこれはどこの施設も一緒なんですが・・・。
一方ミュージアムゾーンのようにパネル展示を集めている点は良いのではと思います。なにせパネルと水槽を隣に置かれると、暗くてパネルが読めない・・・なんてことが今まで何度かあったので・・・。
水族館は年々大規模化していきますが、ここも例に漏れないようです。今後の新しい生き物の追加などが楽しみな施設です。
アクアワールド大洗(英語: Aqua world Oarai)は、茨城県東茨城郡大洗町にある水族館。太平洋に面した、日本でもトップクラスの大型水族館である。約165億円(うち建設費150億円)をかけ従来の大洗水族館から大規模なリニューアルを行い、博物館や科学館的な展示手法を採り入れた海の総合ミュージアムとして2002年3月にオープンした。事業所名は「アクアワールド茨城県大洗水族館」。公益財団法人いばらき文化振興財団が経営
TEL | 029-267-5151 |
住所 | 〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8252−3 |
URL | http://www.aquaworld-oarai.com/ |
料金 | 大人(高校生以上) 2,300円 小中学生 1,100円 幼児(3歳以上) 400円 |
営業時間 | 9時00分~17時00分(休館日あり) |
アクセス | 東水戸道路 水戸大洗ICから県道で約15分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
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- 2002/03/21
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