ほんとに、ほんとに・・・ライオンだぁ
NO.0169
富士サファリパーク
視察日時 2003年 4月 4日
到着まで
年も新しくなり視察も開始しなくてはなどと思っていたら、仕事が大変な状況になってしまってとても視察に行けない日々が続いてしまった。
なんとか3月を乗り切ると無性に東京を脱出したくなり、勝手に休暇を取ってしまって温泉に隠れてしまった翌日。以前から「いつか行こう」と思っていた富士サファリパークへ向かった。
天気は快晴!!不思議なことに杉林を通り抜けてもアレルギーは発症しない。やはりあれは都会の病気だ・・・とつぶやきつつも予定より早く現地に到着。富士サファリパークは9時にオープンするのですが、現在8時50分。まだ春休みとは良いながらも今日は平日なんですが、既にゲートは車がたくさん・・・。
サファリパークなので車を直接園内に入れるようにチケット売場は車のゲートになっています。もし電車やバスで来たらどうなるんだろうか??
ここで駐車料金込みの入場券を購入します。インターネットの割引チケットを見せると500円引いてくれて2200円。これで場内は自由に見れる・・・と思ったのが甘かった。
車を止めてからしばらく富士の麓の空気を堪能。4月とは言えまだこのあたりは寒い・・・。
さてノンビリしていたらお目当てのバスのチケットの購入が遅れてしまった。さすがにすぐに満席にはならないのですが、一人で来ると何となく心配になるので、10時10分出発のバスのチケットを購入。
富士サファリパークではガラス張りのバスと、動物に餌をあげられるジャングルバスがありますが、これが値段が違っている・・・う~ん・・・せっかく来たし「ホントのライオン」も体験したいので、1200円を払ってみる。
ちなみにバックステージを見学できるツアーもあるようでこちらのチケットも購入。こちらは定員が少ないので朝のうちに買っておいて正解!!
さてバスが車で待つこと40分あまり、とりたててやることもないわけで、バスの出発城当たりをウロウロとしてみる。
こんなときテーマパークっぽい施設なら間違いなくコーヒーショップなどがあるんでしょうけど、そこは富士サファリパーク。目立った飲食施設がない・・・コーヒーでも飲みたいなぁ・・・と思うと自販機が・・・。
樹木の間から見える富士山を見ながら飲むコーヒーはなかなかの味わい。しかも場内のアチコチに灰皿があるからこちらも助かります。
コーヒー飲んで、タバコ吸って、ボォ~っとして時間を潰しながらバスを待っているとやってきました。今回乗るバスは「トラバス」です。
ジャングルバスに乗る
さてさてジャングルバスの時間になり、トラバスに乗り込むことになったのですが、これがまた不思議な作り。後部側は少し高くなっていてビデオ撮影もしやすい・・・but・・・我先にと乗り込んでいくバスのため結局この場所が確保できず・・・なんと座席は一番前・・・。
出発前にまずはドライバー兼ガイドツアーの方のご挨拶。思いの外ユーモアセンスある方なんですが、困ったのが乗り込んでいるツアー客。コラコラ、餌掴むトングはまだ出さない!!
まずは餌をやるハサミ(トング)の使い方から説明を受ける。なるほど・・・縦にして使うんですねぇ・・・。
続いて餌のこと。ライオンは鶏肉、クマはリンゴとニンジン。クマはベジタリアンなのか?
そして最後に注意点「手は出さないように」・・・。まぁこりゃ当たり前か・・・。
という感じで淡々とガイド前の説明を進めて行くんですが、子供達は話はまるで上の空、すっかりトングで遊んでいるし・・・。「ガイドさん切れちゃえば??」内なる悪魔がささやくも、さすがは日頃から慣れているようで、子供達をいなしてトングをしまわせる。
いよいよガイドツアーは定刻になり出発。始めての体験なので結構ワクワク・・・。ちなみにガイドツアー中は写真撮影、ビデオ撮影は自由。でも携帯電話は音が出ないようにしましょう・・・。最近は携帯電話で写真も撮れるから注意も難しいようです。
「写真を撮るときは音が出ないようにセットしてから使って下さい」
・・・こうしたガイドナレーションは年々複雑になるようです・・・。
まずはクマゾーンに到着。いきなり餌をあげるコーナーに来るとは・・・意外ではありますが・・・。早速クマに餌をあげるのですが、家族できている人は大変です。子供に餌をあげさせてお父さんはビデオ、お母さんは写真と大騒ぎ・・・。
さぁ餌をあげて見ると意外にお行儀良く食べるクマに少々驚き・・・。もっとガツガツ行くのかなぁ?と思っていたのですが・・・。ちなみにここのクマたちは餌がなくなったことに気が付くとあっという間に引いてしまいます。
餌をあげ終わると今度はバスで移動。立ち上がって手を振るクマなども見ることができます。なかなかどうして芸達者なクマたちではありませんか・・・。
続いてバスはライオンゾーンへ突入。いよいよ「ホントにホントに・・・」でお馴染みの富士サファリパークのメインイベントへ!!
ライオンには鶏肉なんですが、こちらはクマと違ってなかなか激しい。その場でバリバリ食べてしまうから迫力も満点
みんなギャーギャー言いながらも、ポンポン餌をあげてしまってあっという間に品切れ!!
見かねたんでしょうか?ガイドさんが餌を挟んで、再び実演してくれます。どうやら窓の上の方を利用すると食べるところがよく見えるようです・・・(説明して欲しかった・・・)。
お腹が膨れたライオンたちは、あっという間にバスから離れて自分たちの居場所に戻っていきます。ふと見ると雌の上に乗っかっている雄が・・・。どうやらそう言う時期らしいです。
「何しているかはお父さんお母さんに聞いてねぇ・・・」
とあっけらかんと言い放ったガイドさんは良いけど、お父さん、お母さんどうやって説明する??
クマ、ライオン、と続いたツアーは今度はトラ。こちらはどれも性格が悪いらしくて、中にはレスキューカーの突っかかっていくヤツもいます。網越しではありますがホンモノはやはり迫力がありマスねぇ・・・
トラゾーンを抜けると今度はゾウ。ここまで来るとちょっと安心できますが・・・。
ここまで来ると少し車内も落ち着いてきて、今までの大騒ぎも静かになってきました。おかげでガイドさんもトークが冴えてきました。
ちなみに草食動物のエリアではキリンに餌をあげたりするのが見れます。
ガイドさんも絶好調になってきて説明もエスカレート?します。
「ディズニー映画であった『ラマになった王様』のラマです」
とか
「バイソンと言うと『ガオレンジャーに出てきたガオバイソン』なんか有名だよね」
結構何でもありな説明ですねぇ・・・。
何だかんだと1時間でしたが、このジャングルバス、鍵を握るのがやはりガイドさんのようです。今回のガイドさんはなかなかおもしろい方でよかったです。
最後ツアーが終わると乗客からは万雷の拍手・・・良かったですねぇ・・・。
ふれあいコーナーを体験
ジャングルバスを体験した後は、今度はふれあいエリアを体験・・・というか富士サファリパークはサファリゾーン以外は殆どのエリアがふれあいエリアなんです。
まずは「動物村」から・・・。こちらは小さなシアターなんかもあるんですが、イノシシが言うことを聞かないようで・・・。
いきなりちょっと寂しいショーを見てしまった後には、プレーリードックやワオキツネザルと言った少し風変わりな動物を見学。日頃見慣れない動物なんですが、年間何度もこうした施設に来ていると「またあれかぁ・・・」なんて困ったもんです・・・。
おもしろいのが豚を触れるコーナーなんて言うのがあります。豚って言うと不潔そうなイメージがあるんですが、豚というのは清潔好きな動物で、飼育場所は常に掃除が必要なんだそうです・・・。そんなもんなのかなぁ・・・。
続いて、「フワフワガーデン」こちらはウサギやモルモットなんかを抱くことができます。とは言っても普通に放し飼いなので抱くためには捕まえる必要があるわけで・・・。
ウサギの方は人間から逃れようと結構逃げ回っているように見えるんですが・・・。良いのかなぁ・・これ??
続いて「ふれあい牧場」を見学。ポニーの体験乗馬などがありますが、子供に混ざって中年一人楽しむ勇気もなく・・・見学だけに・・・。
このコーナーおもしろいのがカンガルーに触れるところ。カンガルーというとボクシングができる動物として漫画界ではその名が轟いていますが、どうやらそのようなことはないようです。ちなみにお腹には子供がいるものもあり、これが大人気!!
富士サファリパークのCMでもう一つお馴染みなのが「ライオンの赤ちゃん」です。こちらは一緒に記念写真が撮れるコーナーもありますが、なんとこれが1時間待ち・・・。
家族やカップルで来ているならともかく、一人で並ぶ勇気は・・・。でもやっぱり見たいしなぁ・・・と悩んでいると・・・バックステージツアーの時間となりました。
バックステージツアーへ
さて今度はバスに乗って再びサファリゾーンへ!!途中で別の道に入ってバックステージツアーの始まりです。
飼育舎の前では靴の裏を消毒して先に進みます。
バックステージツアーでは富士サファリパークの動物たちの飼育方法などについての話を聞くことができます。まず見せてもらったのが餌。何気なく見ていましたが、よく見ると茎や葉の太さや形が色々違うんですねぇ・・・。
続いて今度は外に出てラクダを見学。なぜラクダなのかはよくわからないですが・・・。続いてゾウの飼育舎を見せてもらいます。
ゾウは夜間は重なり合って寝たりしないように、チェーンでつないでいるんだそうです。それにしても広い寝床です。自分の部屋が幾つはいるんだろうか??
ゾウの部屋を見学した後は、キリンの部屋に向かいます。ここではキリンに餌をあげることができます。キリンって舌が長いんですねぇ・・・。堅そうな草なんですが意外に簡単に食べてしまいました・・・食物繊維はたくさん取れそうですが・・・。
キリンを見せてもらった後は、今度はチーターの赤ちゃんを見せてもらいます。でもまだビデオで見るだけ・・・。もう少し大きくなったら一般公開するそうなんですが、どんな動物でも子供は可愛いですねぇ・・・。でもアイフルを持ってしてもチーターの子供は買えませんので・・・。
そしていよいよ最後のコーナー。ライオンを間近で見ることになります。ライオンはさすがに迫力ありますねぇ・・・餌の食べ方も鳥の刺身を一羽分ですから・・・。
食べ方も豪快で「バリバリ」音立てて・・・。鳥って骨が刺さるから丸ごと食べるのはどうかと思うんですが・・・こんなことはお構いなしのようです。
とまぁ約40分。動物舎を体験できるバックステージツアーは無事終了。
物販と飲食
動物が餌を食べるところばかり見てきたので、すっかり自分もお腹が空いてきました。場内には3箇所のレストランがあります。まずはふれあい牧場にある「バーベキューエリア」
こちらは美味しそうなんですが、一人で食べるにはちょっと量がありすぎなようで・・・。
一方動物村には「アルペンローゼ」という洋食中心のお店があります。なんとここでは自分でパンが作れるのです。しかも自分でこねたパンを焼いてくれて食べられる。とてもいい匂いがたちこめている雰囲気抜群のお店なんですが・・・満席でした・・・。
結局、中華料理が中心のメインレストラン「サファリレストラン」に行くことに・・・。こちらは場所を確保してテーブルにあるオーダー表に食べたいものを記入。続いてレジに持って行き、まずは会計。続いてポケベルを渡されて、できあがるのを席で待つ・・・と言う方式
レストランは全てカウンターで食べ物を受け取るビュッフェスタイルですが、雰囲気はどこもソコソコで良い感じです。肝心な味なんですが・・・こんなもんでしょう・・・。
ショップは「サファリショップと呼ばれるお店が一店あります。こちらはお土産ショップなんですが、非常によく売れているようです。ライオンやチーターの赤ちゃんグッズが人気のようです。
この他には仮設店舗でのファーストフード販売なんかもあります。仮設の割にはこぎれいになっていて気持ちのいいお店です。
感想
今年最初の視察となりました。しばらく行っていなかったせいか、どうも施設がうまく見えていないような感じがしますが、なんとかこなした・・・という感じでした。
富士サファリパークは「ふれあい動物園」のようです。猛獣とは直接触れあえませんが、ここまで近くで見れる施設はあまりないと思います。
思った以上におもしろかったジャングルバス・・・バックステージツアーとやはりガイドものは人気がありますし、実際に体験するとその良さも理解できます。
個人的に「なるほど!!」だったのがプランターをふんだんに使った花壇。こんなやり方があるんですねぇ・・・。
今年最初の視察施設「富士サファリパーク」。なかなかの施設でしたが気になるのが入場料金。
2200円(割引後)は駐車料金だったのか?結局ジャングルバスやガイドツアーに乗ったら5000円くらいは覚悟した方が良いようです。この後銀行を探してさまよってしまった・・・。
富士サファリパークは、静岡県裾野市にあるサファリパーク形式の動物園。小泉グループの小泉アフリカ・ライオン・サファリ株式会社が運営する。日本最大級のサファリである。屋外に設定されたコースをマイカー、専用バス、GPS搭載のサファリナビゲーションカーなどで走行することで、間近に動物を観察することが出来る。同種の物に群馬サファリパーク等があるが、それらを大きく超える広さを有し(日本最大)、園内に生息する動物の数も多い。車で周る以外にも、サファリゾーンの外周を歩きながら自然散策や動物観察ができるウォーキングサファリ(冬季休業)や実際に触れる(餌やり)ふれあい広場、猫や犬の館などがある。また、テレビCM等により全国的な知名度がある。
TEL | 055-998-1311 |
住所 | 〒410-1231 静岡県裾野市須山字藤原2255−27 |
URL | http://www.fujisafari.co.jp/ |
料金 | 大人(高校生以上) 3,200円 小人(4歳~中学生) 2、000円 シニア(65歳以上) 2,500円 3歳以下 無料 |
営業時間 | 10時00分~15時30分(時期により変動あり) |
アクセス | 東名高速道路 御殿場ICより25分 |
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