一人で来ても楽しい・・・と見栄を張る・・・in小倉
NO.300
小倉城
視察日時 2009年11月 8日
到着まで
歴史ブームと叫ばれるようになってからずいぶん経ちますが、未だ熱は冷めないようです。
NHKの天地人を見ても今をときめく若手俳優がたくさん出ていて、時代劇特有の辛気くささは微塵も感じません。
先日熊本城に行きましたが、今日は九州内では熊本城に次いで人気の高い小倉城を見てみることにしました。小倉城はJR小倉駅から歩いてすぐの場所。周囲は公園になっていて敷地の中には合同庁舎や大学、ショッピングモールなどもある場所です。
昔からある広大な敷地を公園化して、そこに人が集う施設を凝縮したような感じです。
敷地のど真ん中にお城があるのかと思いきや、意外に敷地の端の方に鎮座しておりまして、グルッと迂回するような感じで公園中央からお城へと向かいます。
このように中央が最も大きい通路になっているおかげで、東西南北どの方向からもお城に向かいやすいのは利点です。
残念ながらお城の威厳を示す大きな御門などは跡が残っているだけなのですが、これがあったらさぞかし立派な雰囲気になるんでしょう。
小倉城は関ヶ原の戦いで武勲を立てた細川氏が造ったもので、細川氏が熊本に移るまでの居城であったとのこと。九州内では転勤(というほど軽いものではないでしょうが。。。)多かったようです。
残念ながら創建当初の建物は明治維新の動乱時に焼失してしまったようで、昭和に入ってから地元の人達の寄付を元手に再建したとのこと。
新しく見えるのはそのせいなのかもしれません。
内部の様子
お城の入口というと1階の大きなゲートのように思っていたのですが、このお城は側面に設けられた小さな入口から入場します。
外国からの来場者も多いようで、英語に韓国語、中国語での料金案内なんかもしっかりしています。
中に入るといきなり階段で、その上がチケット売り場。
車いすの方でも見学できるように階段の横には車いす用のリフトがちゃんと付いています。
チケットを買っていよいよお城の中に入りますが、熊本城とはちょっと違った内部構成です。内部は完全にミュージアム化されています。
まずは、1階のフロアですが、なんと通路はポルトガルの船の甲板をイメージさえるもので、そこから小倉城創建当時の街並みのジオラマを見ることができるのです。
要は、船から見た小倉城下の街並み。。。ということなのです。
お城の1階でこんな見せ方をする展示は始めてみましたね。おもしろいです。
続いて小倉城の名物「迎え虎」高さ4.7メートル。幅2.9メートルの巨大な絵です。もう一つの「送り虎」と対になっていて、入口と出口に飾ってあります。
ここは写真が撮れるのですが、場内は基本的に撮影不可です。お城の中でも文化財の展示フロアは基本的に写真不可のところが多いですね。ちゃんとカメラはしまいましょう。
さて、2階に進むと今度は場内体験ゾーンと呼ばれる場所に来ます。
時代劇でもおなじみの出陣前の会議風景を人形と音声で示したもの。話は島原の乱に出陣する前の会議風景でした。
さらには殿様が乗る駕籠と同じサイズの駕籠に乗れます。さらにこの駕籠前後に動いたりするので駕籠の中でどんなことになってしまうのか?体験できる訳です。
そして、イラストの頭部をくり抜いて頭を出して撮るおなじみの撮影スポット。
ちょっと他と違うのが、頭を入れる側にも全く同じ絵が描いてあること。
これなら自分がどんな感じに写るのか?ある程度は想像できそうです。
そして奥に進むと、殿様の食事の器や食事内容の説明。さらには日常生活でどのように行動していたのかを説明するパネルなどもあります。
ちょっと、アトラクティブな展示エリアですね。
3階に上るとここにはからくりシアターと呼ばれるシアターがあります。
今日は宮本武蔵の話らしいですが、巌流島もよく考えると近くなんですね。
ちなみに、島原の乱で小倉城から出征した司令官には宮本武蔵の息子さんもいたんですね。
さらに4階は市民ギャラリーとして使えるようで、今日は造花の展覧会でした。
そして5階が展望台。小倉城は平地に立地しているしお城の高さとしてはそれほど大きくないので、熊本城のように県下が一望できるような眺めではありませんが、それでも眺望はなかなかのものです。
小振りな雰囲気ですが、内部は工夫にあふれていてなかなか楽しいお城です。
ここで初視察施設恒例のトイレチェックです。
松本清張記念館
自分も作家の仲間入り(?)したので、やっぱりこの人の記念館は見ておこうということで、小倉城の隣にあるこの記念館に来ました。お城に松本清張記念館、さらに小倉城庭園の3つを回れるお得な(と書かれていた)セット券も売っています。
この3施設のどこでもセット券が買えるので、せっかくの機会全て回ってみましょう。
個人記念館は撮影はNG(まぁ当たり前か。。。)なので内部の様子は撮れませんでしたが、作品数が膨大です。しかも推理小説だけでなくてドキュメンタリーや歴史書なんていうものまで書いているんですね。
とにかく作品の数が膨大で数で圧倒できる人は本当に尊敬します。
さてこんな松本清張の実家を再現したエリアもあります。
執筆を行う隣の部屋が、資料室みたいで自身の作品から資料までがぎっしり。図書館のような蔵書ですが、あれだけの人になると自分の作品だけでも大変な量になってしまうんでしょうね。
地下のフロアにはしっかりミュージアムショップやカフェなんかもあって、グループで来れば松本清張のミステリー談義で盛り上がること間違いなさそうです。
but 独りで来た場合は。。。素通りするしかありません。。。
感想
熊本城はとにかく天守閣を見せるお城ですが、小倉城は敷地全体で楽しむお城みたいです。もちろん天守閣の眺めも良いんですが、庭園や記念館も回って一日過ごす。そんなお城です。ちなみに、お城の隣には神社もありまして、今日は七五三のお参りに来ている子供がたくさんいます。
そんな中でも独りなんですが。。。神社にいた野良猫だけはなんか優しかったです。。。
小倉城は福岡県北九州市小倉北区にある日本の城である。勝山城、勝野城、指月城、湧金城、鯉ノ城などの別名がある。
TEL | 093-561-1210 |
住所 | 〒803-0813 福岡県北九州市小倉北区城内2-1 |
URL | https://www.kokura-castle.jp/ |
入場料 | 大人 350円 中高生 200円 小学生 100円 |
開園時間 | 9時00分~19時00分 |
アクセス | JR小倉駅から徒歩15分 |
地図(GoogleMAP)
天気予報(ハリテンより)
視察履歴
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