世界の大仏になるための工夫を探す

NO.327


東大寺


日時 2013年3月21日


中学、高校と修学旅行は京都・奈良。
個人的に奈良と京都がひのき舞台に上っていたころの歴史は好きなので個人的にも何度も言っている。

ここしばらくは行く機会がなかったのだが、歴史遺産に登録されるなど周辺環境は以前に比べると大きく変わってしまった。


東大寺東大寺


今回は京都から行くのだが、初めて近鉄特急を利用してみた。近鉄は特急ばかり走っているイメージがあるのだが、駅には普通や急行などもしっかりありました。
近鉄特急に乗ること40分あまり(ほとんど寝ていたが。。。)玄関口の近鉄奈良駅に到着。残念ながら地下の駅のため奈良に来たというインパクトはとっても薄い。

地上に出て気が付くのだが、奈良のメインストリートの真下が近鉄奈良駅のようで、JRの駅よりも至便だった。


東大寺東大寺


ここからは歩いても行けるし、周遊バスに乗っても行けるがバスに乗らなければいけないというほどの距離ではない。むしろ周辺の情緒を味わいながら行くのであれば歩いてくことをお勧めします。

東大寺のある場所周辺は、寺院では興福寺、元興寺、春日大社と神社仏閣が集中しているいうなれば歴史建造物のコンプレックスエリアである。
日本というのは不思議な国で、春日大社という神様を祭る場所の隣に仏様を祭る寺がある。世界的にはこうした違う宗教の施設があることで紛争になるところもあるのだから、日本人というのはある意味平和な民族である。

そんな場所を横目に見ながら左折するといよいよ東大寺のエリアである。露店が並び、鹿が往来する歩行者天国。
歩行者は鹿を避けながら東大寺を目指す。鹿も人間が危害を加えないことを知っているせいかかなり積極的。鼻でバックをつついたり、鹿せんべいをもっていないかどうかを確認しにくる。修学旅行で来た当時よりもかなり積極的になった気がする。


東大寺東大寺


世界文化遺産に登録されてからだろうか?各露店も英語対応など外国人対応もとりあえずは完備。ただし、露店の皆様が全て流暢にしゃべるというわけではないので、海外からの旅行者がよりついているような雰囲気はない。

海外の旅行者の方は食べ物はあまり興味は示していないが、漢字の入った物販商品は興味があるようで、漢字の入ったTシャツやハチマキなどは人気である。

こうしたお店が入口まで続くのだが、入口は左の端からである。
日本一大きな大仏殿があるが、それを囲う壁がしっかり本殿を隠すくらいの高さになっていて、中が見えないこの絶妙な高さは見事である。


東大寺東大寺


日本の神社仏閣は正面の門が重要文化財になっている場合が多いからなのだろうか?左右のどちらか端から入場するというパターンが非常に多い。東大寺もこの例にもれず左の端に朱塗りの発券所がある。中学生以上は500円、小学生は300円の入堂料(いわゆる入場料が必要になる)。


東大寺東大寺


お金を払って中に入るといよいよ大仏殿が見えてくる。
歴史の教科書で有名なアングルが目に飛び込んでくるが、とても広い前庭がありまずはこのエリアで記念写真を撮る人もたくさんいる。
海外の紹介文献にもこのアングルで紹介されている場合が多いようで、海外からの観光客の歓声が上がる場所になっています。


東大寺東大寺


距離でいうと100メートルくらいでしょうか?この前庭を進んで大仏殿に向かうのですが、大仏殿は正面からは入れます。
おなじみの大仏がまずは眼前に入ってきます。
もともとは屋根のない施設だったこともあり大仏殿は建物が大仏ギリギリに設置されているため、建物の中で大仏を撮影しようとするとちょっとはみ出てしまう場合もありそうです。

この点縦長のケータイは便利です。撮影している人を見ると日本人も外国人もほとんどがケータイ。i-phoneの普及により便利な世の中になりました。


東大寺東大寺


大仏殿の中には大きな仏像は他にもあります。


東大寺東大寺


そして、柱をくりぬいた通り抜けが試せる場所があります。たまたま子供の団体がごっそり並んでいて今日は試せませんでしたが、現代人の骨格と自分のようなビールが変化したおなかの大人はちょっと無理だと思います。。。

大仏殿は基本的には暗いのですが、平成24年の改装でLED照明が設置されたそうです。従来の蛍光灯による紫外線の悪影響もなくなったそうで、技術の進歩は文化財の保存にも役に立っていることがうかがえますね。


東大寺東大寺


大仏殿の中には絵葉書やちょっとしたグッズなど物販コーナーもあります。ここでも漢字シャツ売れています。。。

大仏殿の外には、いくつかの建物があります。
大仏殿ができる前から本来のお寺としての機能を有していた法華堂などは有名です。今でいえば大仏殿は別館で、本館が法華堂。そんな関係でしょうか?
残念ながら本日は改装工事中。


東大寺東大寺


広い境内を全部回ると一日では足りません。奈良時代のセレブのためのテーマパーク施設といってもいい施設ですから、じっくりと時間をかけてみたいところですが、神社仏閣の最大の弱点は全体の見取り図から広さをイメージしきれないこと。
自分を含めて2時間もあれば全部見れる。。なんて思っているととても回りきれません。

時間には十分余裕を見てから行くのをお勧めします。


東大寺東大寺

視察記録

東大寺は、奈良県奈良市雑司町にある華厳宗大本山の寺院。金光明四天王護国之寺ともいい、奈良時代(8世紀)に聖武天皇が国力を尽くして建立した寺である。「奈良の大仏」として知られる盧舎那仏を本尊とし、開山(初代別当)は良弁である。
TEL 0742-22-5511
住所 〒630-8587 奈良市雑司町406-1
URL https://www.todaiji.or.jp/
入場料 大人 600円
高校生 600円
中学生 600円
小学生 300円
開園時間 8時00分~17時00分
アクセス 近鉄・JR奈良駅から市内循環バス「東大寺大仏殿・春日大社前」下車、徒歩5分

地図(GoogleMAP)

天気予報(ハリテンより)

視察履歴

2013/03/21
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