雨の日は”わびさび”に適している@慈照寺銀閣

NO.479


慈照寺銀閣(銀閣寺)

慈照寺銀閣


日時 2019年10月25日


外出して雨に降られることがあまりないのですが、今日はあいにくの雨、しかも終日雨。これではテーマパークに行くような天気ではないので、今日は雨でも楽しめる歴史遺産に向かいます。

2017年に金閣寺を見たので、今回は銀閣寺に行くことにしました。京都の市バスで京都駅から直行、停留所もわかりやすい「銀閣寺道」。

ご存じの通り京都の市内は碁盤の目のように道が区切られているので「今出川通り」「白山通り」が交差するあたりがバス停です。

銀閣寺というのは通称で、正式名は慈照寺。その中の建物の一つが"銀閣"。とはいえ一般的には銀閣寺の方が有名なので、以降は銀閣寺と呼びます。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


ここからは歩いて銀閣寺へ向かいます。バスが入れないような路地を歩きます。金閣寺はバス停の前にありましたが、こちらはちょっと歩きます。


慈照寺銀閣


この道が突き当たると「総門」という銀閣寺の入口に到着します。ここから先はお寺の敷地です。


慈照寺銀閣


総門をくぐるとしばらくは竹垣を進みます。ここは「銀閣寺垣」と呼ばれる場所で、本来の目的は敵の侵入の防御ですが、現在はこの先にある施設への期待を高めるプロローグとして機能しているようです。


慈照寺銀閣


銀閣寺垣を抜けると「中門」。ここから先は有料ゾーンなのでここでチケットを買います。

雨天のせいか今日は中国人団体がいないので、周囲はとても静かです。この時期は修学旅行もないのでじっくり回るにはいい時期のようですね。晴れたら中国人は増えるんでしょうけど・・・。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


さっそく有料ゾーンに入ります。まず見えてくるのが整地された白砂の庭です。その先には平屋の大きな屋根の建物が見えます。これは「蔵庫・大玄関」と呼ばれる建物の入口です。

この中にある「書院」は普段非公開なのですが、今日は公開中。ちょうど遠足の小学生でしょうか?多数が入ってしまって今回は入れないとのこと・・・残念・・・。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


建物の中には入れなかったのですが、銀閣寺は普段はこの蔵庫から見える庭が素敵です。建物内に入れない普段はこうした鑑賞方法しかできません。

ちなみにこの建物は「方丈」と呼ばれています。慈照寺の本堂です。なので一番大きな建物です。

そしてこの白砂の庭園は「銀紗灘」と呼ばれています。晴れていると太陽の反射も楽しめるようですが、今日は仕方ないです。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


この白砂の庭の中で砂がもってある所があります。これを「向月台」と言います。この上に座って月の出を待ち、銀紗灘を眺めるために作ったという話ですが、真意は不明だそうです。


慈照寺銀閣


その先に進むと鳥居が見えてきます。慈照寺は仏教の寺院なんですが、この鳥居の先は「八幡社」で神様を祀っているところ。神仏融合しているところが多いのは京都のお寺の特徴だったりします。


慈照寺銀閣


どっから写真を撮っても木が邪魔してしまうのが「東求堂」という施設。こちらは一般的に"阿弥陀堂"と呼ばれる施設。この施設と銀閣は創建当時の状態が維持されている寺の中では貴重な文化財です。


慈照寺銀閣


白砂と池というのが近世以前の寺社の庭園の基本なので、当然ここにも池があります。この池は「銀鏡池」と言います。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


池があれば・・・当然滝もある。洗月泉と言います。

さらにきれいな水を使ってお茶を楽しむ、というのが昔の人の風情です。足利義政が利用したお茶用の湧き水もあります。雨なので水も滾々と出ています。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


さて、ここから肝心な銀閣。慈照寺での役割としては「観音堂」として機能する建物です。八代将軍足利義政が利用していたというのでも有名な施設です。内部には入れません。銀閣寺ですが銀のところもどこにもありません。

わびさびの世界観が満喫できるところです。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣慈照寺銀閣


池にかけられた橋を渡ると、展望所に行くこともできます。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


展望所と呼ばれる当たりから見る風景。木々に覆われた中に銀閣寺の建物が散在しています。


慈照寺銀閣


この展望所に至る道は、苔が立派に育っていていわゆる"わびさび感"満点です。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


この展望ルートを下りきると観覧エリアは終了です。

金属製の案内板が見えてくるあたりから道が舗装されたものになり、わびさびの世界から別れます。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


金閣寺に比べるとだいぶ控えめなお土産屋さんが現れます。お土産も割合地味です。


慈照寺銀閣慈照寺銀閣


という感じで90分くらいでしょうか?傘を差しながらの見学だったので、割合早めに回ってしまったかもしれません。

名前が銀閣寺ですが、思ったよりも質素な感じなので、外国人にはインパクトが薄い施設かもしれませんね。

金閣銀閣両方見るなら、先に銀閣を見てから金閣を見た方が印象に強く残るかもしれません。

視察記録

 

慈照寺銀閣

慈照寺は、京都府京都市左京区銀閣寺町にある、臨済宗相国寺派の仏教寺院。室町時代後期に栄えた東山文化を代表する建築と庭園を有する。室町幕府第8代将軍足利義政が鹿苑寺の舎利殿(金閣)を模して造営した楼閣建築である観音殿は銀閣、観音殿を含めた寺院全体は銀閣寺として知られる。銀閣は、金閣、飛雲閣(西本願寺境内)とあわせて京の三閣と呼ばれる。

TEL

〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2

住所

慈照寺(銀閣寺)寺務所:075-771-5725

URL

https://www.shokoku-ji.jp/ginkakuji/

入場料

大人(高校生以上)500円、小中学生300円

開園時間

3月1日~11月30日 8:30~17:00
12月1日~2月末日 9:00~16:30

アクセス

京都市バス 銀閣寺道より徒歩10分

地図(GoogleMAP)

天気予報(ハリテンより)

視察履歴

2019/10/25
雨の日は”わびさび”に適している@慈照寺銀閣

 

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