自虐ネタと水槽以外に大注目@桂浜水族館
NO.480
桂浜水族館
日時 2020年11月 7日
金比羅さんでの階段登りでパンパンに張った足を引きずりながら再び高知に戻ってきました。
初めて来た高知。やっぱり明治維新のスターでもある坂本龍馬の像は見たいところです。駅からバスに乗って40分ほどで、海沿いの桂浜にやってきました。
バスを降りると階段が見えますので、軽く登ると眼下に桂浜が見えます。「桂浜」と書かれた大きな石碑の前で記念写真を撮る人も多くいます。



以前調べたときには外国人が多数来ているとの話でしたが、さすがにこの時期なので外国人はいませんが日本人しかも割合若い人が多い。
坂本龍馬の人気はさすがです。
この石碑から右に行けば水族館、左に行けば坂本龍馬の像です。ちょっと時間もあるし坂本龍馬の像から見ました。この話は後程するとして、テーマでもある桂浜水族館に行きましょう。
桂浜は防砂林の手前まで砂浜。とても広い砂浜です。その一部は舗装されていて桂浜水族館につながっています。
ビーチ直結の水族館です。水族館は入館後に奥に入ると海が見えるという感じで海とは反対側が入口である場合が多いのですが、ここは反対です。


歴史は古くて1931年(昭和9年)に初代館長が大阪の水族館を見て感動して、桂浜の漁師さんに魚を分けてもらえるようにお願いして開業させたのが始まりとのことです。
桂浜水族館のウリの一つが"自虐"。地方の小規模施設の常套手段ともいえる戦略です。
まずはチケット売り場。小ぶりな窓口が二つ。午後なので特に混んではいませんがこの時間でもお客さんが途切れていないのは素晴らしいです。
そして改札・・・ほぼ無人・・・。チケット売り場のすぐ隣なので悪さをする人はいなさそうですが・・・。


続いて園内外の内部の紹介案内。マニアックなポストカードがあるようです。
さらに、どう見ても2時間ほどで回りきってしまう規模ですが、「一日滞在計画」も提唱されています。



入館すると最初に出てくるのが「ドクターフィッシュ」、しかも有料(1回100円)。
ドクターフィッシュが代替わりしたようで、先代と今代の違いなどを紹介してます。この辺りはさすがに水族館。
そして案内板には「角質」と「確執」・・・。こうした一言多い説明がどうやらここのウリのようです。座布団1枚あげたくなります。


続いて出てくるのが「ふれあいプール」。触れるコーナーです。ちゃんと手洗いの場所が用意されており、水族館としてちゃんとしていると思いきや・・・
「足を入れるな(他はいいらしい)」、「かつらやばし(はりやまばしのパクり)」、「小さな龍馬(そばに本物の龍馬像があるのに)」など結構弾けてますね。




ちなみにこの水槽は「おらんくの池」と言われています。水槽と呼ばず池と呼んでいるのも凄いのですが、高知県の形になっている"池"です。
魚のえさを売っているのですが、タッチプールの魚にエサというのは初めて見ます。"池"の隣にはなぜか妖怪コーナーがあります。


建物の入口手前には「土佐錦魚(トサキン)」。金魚です。高知県の天然記念物に指定されています。


建物の中に入ります。時計回りに見ていく順路になっているようです。
最初に見えてくるのが高知県特産の大型魚「アカメ」。光が当たると目が赤く光るそうです。実演するためにライトが用意されています。
ライトを当てなくても室内の照明の度合いによっては赤く見えてることもあるようですが・・・。



アカメの隣にはウミガメ。こちらエサやりを体験できますが、カメが積極的なので噛まれないように…との案内。さらにエサやりの際に利用するトングも置いてあります。
かつてウミガメに噛まれて指を失ったゲストがいたようです。面白く展示したいが、危険度マックスなのでどこまでふざけていいか微妙なところです。



アカメ水槽の隣からは小さ目の水槽が並んでいますが、何故か水槽の手前にカッパがいます。
さらに水槽をよく見ると・・・???・・・崩御してしまった??


その隣は至って真面目な展示。イサキとシマアジ・・・どちらも美味しい魚ですね。


その隣の水槽は・・・ウツボ・・・平和主義者であることを主張しています。水槽の上にあるQRコードを読むと食べ方が出てきます。夜の食事のときに頼んでみます。


その隣は、釣りが好きな人にはおなじみの魚。スズキ、クエ、ハタ・・・。こんなサイズが釣れるとかなりうれしいのですが・・・。


続いてちょっと奥まった場所にある水槽。食べ方の説明をする水族館は初めてです。


展示は至って真面目なスタイルですが、食べ方が書かれているとなんか笑ってしまう・・・。



「幸福になる」と書かれている"ゴールドダルメシアンウナギ"は外に出て大サービス中でした。


水槽の上に「ポストカード原画展」・・・水槽よりもアピールしている

至って真面目な展示方法・・・。



チンアナゴに至ってはPOPが外注されている・・・。


再びウミガメ水槽。スタッフの実演による禁止行為も写真もあったりと力が入っていますが・・・肝心のエサやり場は対岸だったります・・・残念・・・。


ソーシャルディスタンスを取りにくい水槽もあります。三密です・・・。


アロワナはマフィアのペットでおなじみだそうです。確かに成金趣味の王道のようなペットですけど・・・。


そして、多分日本で一番小さい回遊水槽ではないでしょうか?私はこういうセンスは大好きです。

続いて、スッポンモドキにピラニア。どちらもきれいな水槽で飼育されています。おかげで顔アップの写真が撮れました。




この辺りは何で水槽がこんなにきれいなんだろう…と思って壁を見上げると・・・なるほどですね。

この施設ではカミツキガメは神様の扱いのようです。心配な人は拝んでみては如何でしょうか?


色々頑張ってデコっているのですが、あまり報われない水槽もあります。


最近は、日本の在来種がめっきり減ったので、水族館でしか見れないものも増えてきました。




一階の展示エリアの最後はなぜかお地蔵さんです。

続いて2階の展示エリアに行きます。2階は1階の半分ほどの広さでしょうか?
2階の大部分を占めているのが「ほねほねるーむ」。生き物の骨格展示エリアです。

2階の入口には狛犬ならぬ「狛海豚(頭部骨格のみ)」。


骨化と思いきや正面に最初に見えるのがクジラの生殖器。

モーターで下顎が動くので噛みつかれないように注意しないといけないオキゴンドウの骨格と、動かないハナゴンドウの骨格が続いて見えてきます。


人間の骨格との対比コーナーもあります。この時期なのでフェイスシールドを付けています。

この他にパネル展示もありますが、こちらは至って真面目です。



再び1階にもどり、屋外エリアにでます。この先は魚類以外の水族館のスターが集まっています。
今日はショーは終了してしまいましたが、ショーの会場。動物よりショーの会場が違うようで、手書きの案内が座席に貼られています。




アシカは愛想よくこちらに手を振ってくれます。

コツメカワウソはご飯の時間で、相手してくれませんでした(泣)


ペンギンがたくさんいる「ペンギン団地」。この団地はカップルにならないと入居できない厳しい審査があります。
入居待ちのペンギンでしょうか?こちらに愛想を振りまいてくれます。
ざっくりした説明版もあります。



カピバラもいます。

何故か、宿の紹介があるウミガメ水槽。

肝心のカメがどこにいるのか?わからなかったリクガメのおうち・・・。

水族館ですが、釣り堀もあります。


時刻は15時を過ぎていて、飲食店舗はほぼ終了でしたがメニューはこんな感じのようです。


そしていよいよ出口前の物販店舗。エリア名は「最終課金エリア」。確かに的を得た名称です。
最終課金エリアの手前にはおみくじもあります。


今までの雰囲気からちょっとぶっ飛んだお土産商品を期待したのですが、商品は至って普通です。
他の水族館と比べてもそんなにそん色ない商品のラインアップです。



入口前で見たマニアックすぎるポストカードも販売されています。

オリジナルTシャツでしょうか?文字がなんて書いてあるのかわからない・・・。隣のパネルで確認できました。「I LOVE えさ」でした。生き物だったらみんなそうですが・・・。


ワンルームマンションくらいの広さの物販店舗ですが、こちらは入館料を払わなくても利用できます。

桂浜水族館は珍しいペット同伴の入館ができる施設ですが、新型コロナウイルスが動物に感染することが分かった時点からペット同伴不可になりました。
また、ペンギンのエサやりもあったのですが、四国で鳥インフルエンザが発生したため休止しています。


通常は従業員専用と書かれている扉類の前には、こんな案内があります。

自虐あり、落語のような洒落あり、ブラックジョークありと様々なユーモアセンスがあふれる水族館。魚を見るよりはこのユーモアセンスを堪能するために行くのが良いようです。
さて、桂浜水族館はこのくらいにして、そばにある坂本龍馬の像の説明です。石碑から歩くこと5分くらいで付きます。

ちょうど行ったときには、横に足場を組んで龍馬像を横から見ることができるイベントを実施中でした。100円払えば隣に行けるなら安いものです。


パネルの左端が入口です。階段で登るのですが足場がむき出しです。



頂上まで来ると龍馬像をちょっと高いところから見ることができます。
下から見上げたときとはずいぶん雰囲気が違います。


普段見れない角度で見れたのはラッキーでした。
桂浜水族館は高知県高知市にある水族館である。2017年現在約250種7000点の海や川の生き物が展示されている。
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TEL |
088-841-2437 |
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住所 |
〒781-0262 高知県高知市浦戸778 桂浜公園内 |
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URL |
https://katurahama-aq.jp/ |
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入場料 |
大人 1,600円 |
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開園時間 |
9:00~17:00 年中無休 |
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アクセス |
とさでん交通バス 桂浜下車 徒歩5分 |
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